ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 宙わたる教室

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    いくつになっても、学ぶことはできる。また、あらゆる事情があって学べない人もいるけど、手を差し伸べる人がいれば戻れる場所がある。戻れる場所がどんな人にも届く社会であって欲しい。涙が出た。続編も読みたい。

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    2026年07月29日
  • ばけもの食道楽紀行

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     旅は道連れ。道連れにするならあんたがいい。ということで本作はひとを食べる異形とその異形に村を潰された青年の二人旅を描いた一作です。「悔恨の味わいが至上の好物だ」と語る異形は腹をくくっている青年を食べる気はない、と言う。異形が『不知火』と名を得ていく場面から美しく、旅路の中でそれまでとは別種の感情が育まれていく様が、とても印象的な作品でした。情け容赦のない世界であることをしばし忘れてしまう透き通っているのに色のある文章が魅力的です。個人的に好きだった場面は、「揺り籠舟」の意外な『動機』でした。

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    2026年07月29日
  • 問題。 以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい

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    久しぶりに夢中になれる作品に出会えた。親としての自分というより、幼少期の自分と重ね合わせながら読むことができた気がする。
    子供にとって家族って、親にとって家族って…温かい気持ちになりながら、考える機会をもらえた作品。

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    2026年07月29日
  • たそがれどきに見つけたもの

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    ネタバレ

    事件は起こらない、淡々とした日常を作家が切り取ると物語になる。はっきりしない結末も、現実ではよくあることだし。ホール・ニュー・ワールドの智子の、世間の評価より自分の値付けは高いと思ってる、出産でステージが上がる、言いたくない事が言語化されていてぐさっときた。最後のさようなら妻、も結末が見えてくるのに文章がうまくて読んでしまう、そんな感じ。平場の月より好み、多分この作家で一番好きかも。ほかも読む予定。

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    2026年07月29日
  • 廃用身

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    妙に説得力がある「Aケア」とセンセーショナリズムのマスコミ。あり得るのかなと思わせるラインも絶妙。非常に読みやすい。

    解説が秀逸。流石の春日武彦先生。
    グロテスクとは「取り返しのつかない状態に対する無自覚さ」であると解く明晰さ。

    「善意や正義は、自らを検証することなく他者を『もはや取り返しのつかない状態』へと追い込んでしまい得る」とは、まさしく本作の核そのものを端的に剔出している言葉だと思う。

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    2026年07月29日
  • パリが教えてくれたボン・シックな毎日 ときめくものだけシンプルに。暮らしのセンスアップ86の秘訣

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    家柄が良くお育ちも良い方で
    結婚が決まっていて安泰な生活が
    約束されていたにも関わらず
    そんな面白みのない人生が嫌だと
    冒険するようにフランス人の方と
    出会い結婚され自らの才能で
    デザイナーからブランドを
    立ち上げられ65歳で潔く
    退職された後に悠々自適な
    生活をされている方です。
    何と日本人でありながら
    自由な生活なのだろう
    センスも良く生活面でも
    参考にしたい内容でした。
    ある程度の身辺整理を
    したら自由自在に生きたいと
    思いました。

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    2026年07月29日
  • 真夜中の底で君を待つ

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    私は中学生の頃から不登校気味になり、高校は通信へ途中転学。人と関わるのが怖くなり、自分を責めたり、「自分には生きてる価値があるのか」と考えてしまう日々でした。そのため、更紗や仁科の抱える苦しみにも強く共感し、読み始めた頃は胸が苦しくて涙が堪えられませんでした。
    しかし読み進めるうちに、お互いがかける言葉や向ける思い、その一つ一つがまるで私自身に語りかけられているように感じました。人との関わりを避けてきた私にとって、相手を思いやる言葉や前へ進むための言葉は、人との向き合い方を教えてくれる大切な学びでもありました。
    特に心に残ったのは、「自分に必要ないものは捨てればいい。自分を苦しめるものからは離

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    2026年07月29日
  • 木曜日にはココアを

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    とっても好きな世界観だった。人のつながり。カラーごと。現実離れをしてはいるけど、どこか西の魔女みたいな、そんな感じがした。穏やかで読みやすい。文通したくなった。ハーブ園みたいなところ行きたくなった。

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    2026年07月29日
  • 本と歩く人

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    本とともに生きてきたカール。
    年老いて、勤務する書店のボスも代替わりして、
    何かと煙たがられる存在に。
    しかし、本を注文してくれて、それを届けるお客様はまだいる。毎日決まった時間に、その人のために考え、歩いて届けている。
    まるで巡回しているように。
    訳ありのお客様ばかり、お店に行かれるような状況でもない人や、カールと話をして何かを得ている人ばかり。皆なにかに閉じ込められている。
    カールもまた、小さな町に閉じこもったままでいる。
    ある日、突然に天使が降ってきたように、小さな女の子がカールと巡回をともにするようになる。
    彼女もまた、閉じ込められているひとりだった。
    天真爛漫、可愛らしい彼女の態度に

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    2026年07月29日
  • 初恋

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    16年前の中学の時にたった1度キスした女からストーカーされる異常な血みどろ展開。

    女の異常な執着と窮地に立たされた男の心の揺れが浅ましい!
    最悪の結末を想像させながら終わる感じが吉村氏のホラーって感じで良き♡
    結末前の静けさが怖いのに綺麗。

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    2026年07月29日
  • ワン・モア・ヌーク(新潮文庫)

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    圧倒的な密度だった。圧巻の一作。

    「核の穴は、あなた方をもう一度、特別な存在にしてくれる」
    原爆テロを予告する一本の動画が日本を大混乱に陥れた。
    爆発は3月11日午前零時。
    福島第一原発事故への繋がりを示唆するメッセージの
    その真意を政府は見抜けない。
    だが、IAEAの技術官・館埜と警視庁公安部外事二課の刑事・早瀬の執念は、
    互いを欺きながら正義の瞬間に向けて疾走するテロリスト
    イブラヒムと但馬樹の歪んだ理想を捉えていた。
    戒厳令の東京、110時間のサスペンス。

    核に対する知識が無いに等しいので、細かい設定や描写に
    画を思い浮かべるのに苦労はするのだが、緊迫感は十二分に伝わる。
    作中でも触

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    2026年07月29日
  • 「認知症」9人の名医

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    状態が悪化した時、薬を増やすだけではなく、なぜそのような状態になっているのかも考える。
    患者だけではなく、介護者のケアをする。
    思わず、うんうん頷きながら読んでいました。
    素敵な本に出会えて、よかったです。

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    2026年07月29日
  • 星野源論(新潮新書)

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    これまで、星野源さんが世に出した作品やインタビューを、見守り続けた作者、編者たちが考察し、まとめた一冊。
    彼が世に出した作品の多さと幅広さを、視点を加えて見直すきっかけとなった。

    彼のアルバムを一枚ずつ聞き直したくなったし、まだ聞いたことのないSAKEROCK時代のアルバムも聞きたくなった。

    星野源ファンとして、この本を世に出してくれてありがとうございます。感謝の気持ちでいっぱいです。

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    2026年07月29日
  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

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    これは衝撃的な内容だったし、興味深くて久しぶりに紙の本を最後まで読むことができた。稲田豊志さんの調査方法や着眼点はすごく興味深い。久しぶりに紙の本を読んだ本が稲田豊史さんの『本を読めなくなった人たち』だったのも何とも皮肉。

    以下、いくつか気になった内容をあげた。
    ・「非読社会」・・・文章を読むことが合理的でないとされる社会
    ・ウェブの記事は、一般的なニュース意外は「他人の不幸」「エロ」「マンガ」「クイズ」しかPV(ページビュー)を取れない
    ・面倒な思考を経ることなく、わかりやすく単純化された一意的な正解を知りたい、ということだ。(p122)

    多くの人がyoutubeなどの動画メディアに移っ

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    2026年07月29日
  • あいつらの末路

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    最初のゆるゆる展開から最後の伏線一気回収までリズムよく読めた。
    真梨幸子カラー全面だったので読みやすかった。登場人物の独り言の書き方が特に特徴あって最初は読みずらく感じていたけど何冊も読んでいるうちに完全にはまってしまった作家さん。次回作も楽しみだ!

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    2026年07月29日
  • 永遠をさがしに

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    あらすじを読んで若干ドロドロした話かと身構えていたが、実際は登場人物一人一人がまっすぐで、苦難を乗り越える熱い話だった。原田マハさん特有の穏やかで素敵な描写も多々あって、読みやすい作品だった。

    音楽が好き、部活的な熱い話が好きな人はかなり好きだと思います。

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    2026年07月29日
  • はじまりのスープ、夏ゼリー

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    瀬尾作品の登場人物が好きだ。
    少しも気負わずあっけらかんと他人に干渉し(でもその塩梅が絶妙)、自分のペースに巻き込んでいく様子が心地いい。
    今作にも、主人公はじめ、魅力的な登場人物がたくさん出てくる。
    気づけば私のそばにも寄り添い、励ましてくれているよう。

    食べる人のことを想って作る料理、瀬尾さんの読者への想いが存分に詰まった小説、ぜひ堪能してほしい!

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    2026年07月29日
  • 生きるぼくら

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    ネタバレ

    とても面白かったし、ほっこりあたたかくなるような作品。
    これぞマハさんの作品。といった感じ。
    主人公は学生時代に壮絶ないじめを経験し、そこからバイト、就職もうまくいかず、絶望して引きこもりに。
    高齢の母親におんぶに抱っこで、一生面倒を見てもらおうと思っている24歳男性。

    そこから母親から見捨てられ、記憶の奥にある離婚して離れた父方の祖母の家に久々に遊びにいって、そこでの出会いや生活によって、自分を取り戻していく物語。

    おばあちゃんのあたたかさ、厳しくも優しい周囲の人々と触れ合い、農業体験を経て、生きていることを実家する姿は感動したし、でも押し付けがましくもなく、さわやかなタッチで描かれてい

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    2026年07月29日
  • 老人ホテル

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    老人ホテル、面白いと思います。単行本と文庫本で最後が少し違うよう。解説を読むと単行本の方がいいかな。

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    2026年07月29日
  • 日の名残り

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    『日の名残り』を読んでまず感じたのは、これは英国の老執事が過去を振り返る物語ではなく、「自分の信念を貫いて生きた先に、本当に後悔は残らないのか」を問い続ける作品だった。

    主人公のスティーブンスは、名門ダーリントン邸に長年仕えた執事である。ある日、かつての同僚ミス・ケントンを訪ねる旅に出た彼は、その道中で自らの半生を静かに振り返っていく。主人への忠誠を何よりも重んじ、一流の執事として職務を全うすることだけを人生の誇りとして生きてきたスティーブンス。しかし、その回想をたどるほどに、彼が仕事と引き換えに失ってきたものが少しずつ浮かび上がってくる。物語は大きな事件や劇的な展開で読ませるのではなく、一

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    2026年07月29日