ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 魔眼の匣の殺人

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    ネタバレ

    設定が強い。
    斑目機関という特殊設定をいい事に超次元的な現象が普通なことになってる。
    それが狡いかって?バカいえ、本格ミステリーの枠からは一切はみ出していない。これが最高なポイントだよ。
    キャラクター性も余さず出ていて、文体がポップだからやっぱり読みやすい。今村先生の作品コンプしたいぐらい。
    屍人荘と比べて、なるほど!ってなる結末なのがまた凄い。

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    2025年11月24日
  • 霊獣紀 鳳雛の書(下)

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    霊獣記シリーズ、最終巻
    巻を重ねる度に世界観も広がって、とても良いシリーズだった
    読み終わってしまったことが、残念だ

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    2025年11月24日
  • 黄昏時の魔女

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    ひとりきりで世界を旅する紅(べに)という魔女がいた。
    魔女は人間よりも驚くほど長生きで、自由気ままに生きていて、外見を好きな年齢のままで止められるという。
    紅は旅先で、病気の母と暮らす少年や、夫を5年前に亡くした妻や、居場所をなくした2人の女子高生たちと交流し、彼らに生きる希望を与える。
    そして紅もまた、自らの「生きる意味」を探している途中なのだ。
    どこへたどり着くかもわからない。それは同時に、どこへでも行けるということ。

    未だかつて出会ったことのない魔女という存在に、どんどん親しみが湧いてきます。
    この作品は、『雲雀坂の魔法使い』の姉妹編で、翠が営む『雲雀坂魔法店』も登場します。
    前作同様

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    2025年11月24日
  • イクサガミ 地

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    ネタバレ

    面白すぎて読む手が止まらず。
    愁二郎の義兄弟たちも登場しその過去も明らかになる。
    義兄弟との戦いを避け逃げ出した愁二郎への憎しみ、怒りの感情と共に絆も垣間見れて物語をさらに深いものにしていく。
    今回登場したギルバートがすごくよかった。
    強さと共に紳士的でもある。そして強い信念も持っている。また好きなキャラが増えました

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    2025年11月24日
  • 大観音の傾き

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    高さ百メートルにも及ぶ巨大な観音像が、仙台とおぼしき東北の街の丘に立っている。
    かつて震災が一帯を襲ったとき、大観音は遠くの海のほうに顔を向けたまま、そこに立ち尽くしていることしかできなかった。
    大観音が傾いている、と訴える人々が現れる。主人公の青年は、市役所の若手職員として訴えに向き合うことになる。
    それは物理的な現象だったのか、それとも心のなかの問題なのか。傾きをめぐる問いが息長く展開してゆく。

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    2025年11月24日
  • イクサガミ 地

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    2冊目、終わってしまったー!続きも超楽しみ。ゆっくりじわじわ読んでいます。戦闘場面は漫画のほうがわかりやすいのかな、、など想像しながら、小説読んでしまったら漫画も全部読みたいです。

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    2025年11月24日
  • NかMか

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    恥ずかしながらトミー&タペンスシリーズどころか初めてのクリスティー作品だったのだが何故今まで読んでこなかったのか、その一言に尽きる程に面白くハマった。全体通してコメディタッチで読みやすく、それだけではなくハラハラドキドキ感も味わえるとても素敵な作品。こちらのシリーズは勿論のこと、クリスティーの他作品も今後是非読みたいと思う。

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    2025年11月24日
  • 山椒魚

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    ネタバレ

    ふつうの軽音部から、海と山椒魚、そしてこちらへ。
    サブカルから近代日本の名作小説に繋がるのだから、色んな作品に触れるのは大事だなと。

    山椒魚の話は人間の照らされたくない本性を描く、非常に本質的な部分に焦点を当てた作品。
    妬み、恨み。同じ環境を共有したからこそ来る同情、好意。
    一言では表せない複層的な感情が入り混じった作品でとても好きでした。

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    2025年11月24日
  • 旅猫リポート

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    ネタバレ

    何気なく手に取った本だったが、とんでもない当たり小説だった。

    猫好きの自分としては、このような感じで猫が喋って飼い主との会話を楽しんでいるんだな、と思えて微笑ましい気持ちになった。
    非常にテンポ良く旅のレポートが綴られていてスラスラ読むことができたし、懐かしい人との思い出エピソードの心情の描写が丁寧で心に響いた。

    ラストは、涙なしでは読むことができない。ナナはサトルのことが大好きなんだということがひしひしと伝わってきて胸がいっぱいになった。

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    2025年11月24日
  • 神谷美恵子 島の診療記録から

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    神谷美恵子を知る上で入門書の、ような1冊です。こういう方がおられたという事を60才を過ぎて知りました。どういうふうに生きようかと考えた時に道しるべとなる文章に接してよかったと思います。今の私に とても刺さる本です。

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    2025年11月24日
  • 月とアマリリス

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    サスペンス巨編とのことですが、町田その子さんらしいヒューマン小説でした。

    しかし、重い。
    今日もどこかで人を支配する人される人、逃げる人逃げられない人がいるんだろうな。

    町田その子さんの重めの本を2冊連続で読んだので、癒しが欲しい。フェロ店長とツギさんを欲してます。

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    2025年11月24日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    ゾーンに入った時の表現が、景色が変わって見えたり、自分を俯瞰して見えるようになるみたい。
    普段小説は読まないが、2日で了読。
    面白い。

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    2025年11月24日
  • きみは悪口を言わない

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    「やさしさには温度の違いがある」
    特別な誰かと仲良くならないことで、みんなに同じようにやさしくできる「冷たいやさしさ」と、
    逆にみんなを受け入れる「温かいやさしさ」
    の二種類、、
    この表現に心の殻から何かが生まれ出たような腹落ちする理解が出来た。
    5つの物語の主人公はみんな小学生だ、
    彼ら(彼女ら)が日々の日常の中で友達から、大人から何を感じて成長していくのか?
    その背景に「やさしさ」があることを作者の真下さんは強く信じている。
    だからこそ物語の中の子供達の心情や成長が生き生きと際立っているように思える。

    友達からの言葉そして態度、大人からの言葉そして態度、これらを積み重ねて優しい人間が育っ

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    2025年11月24日
  • 火喰鳥――羽州ぼろ鳶組

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    今村翔吾デビュー作、面白すぎる。(途中インフルに罹患して止まってしまったが、、)ページを捲る手が止まらなかった。何と言っても、登場人物みんなが魅力的で、特に源吾の妻・深雪最高だった。前半のメインストーリーはぼろ鳶組の仲間集めで、麦わらの一味が仲間になる話と同等レベルで面白かったし、後半のvs狐火は緊迫したシーンが堪らなく、終始面白い作品だった。続編沢山ある様なのでどんどん読んでいきたいと思う。

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    2025年11月24日
  • バッタ博士の異常な愛情~恋愛と婚活の失敗学~

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    バッタ博士こと前野ウルド浩太郎氏の「私は、あと何回フラれたら、運命の人に出会えるのだろうか。あと何回ラブソングを歌えば、想いが届くのだろうか。たった一人、たった一人の相手に出会えたらとがんばってきたのに、なぜこんなに婚活は難しいのか。」という本である。
    様々な失敗談を披露しながら、自省しツッコミを入れつつ、第5章に至っては、「トイレットペーパー理論」なる独自の自説を展開する様はムネアツである。次第に熱を帯び、動物の場合、また特異な虫さんの「メスの好み」が必ずしも生存や繁殖の役にたつ特徴とは限らないことなどを指摘する様はもはや何言ってんだおまえ。そんなことより早くカップリングしろよとツッコミたく

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    2025年11月24日
  • 越境刑事

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    めまぐるしい展開に 面白くて、先が気になって、一気に読み進めていってしまう
    でも、あれ、最後は、また、爆破なの
    と、

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    2025年11月24日
  • うるさいこの音の全部

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    芥川賞を受賞して華やかに作家デビューするはずが、自分以外の人があれよあれよと変化していき巻き込まれていく。変化があったのは自分のはずなのに、周囲が変わってしまったように感じられる。手の平を返したかのように態度を変える人もいれば勝手に期待して勝手に失望して勝手に離れていく人もいて、その渦の中で苦しい表情を見せないようにして何とか息継ぎしている感じ。頭の中の自分と作家の自分とが同時に存在して本当の自分が分からなくなる感覚の描写がリアルで、劇中劇みたいに「これも高瀬さんの体験談かも…」というメタ視点になってみたりした。
    高瀬隼子さんの作品の中でも特に好きかもしれない。

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    2025年11月24日
  • サラダ記念日

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    一読して大好きになった詩集
    恋の歌も、生活の歌もどれもが共感を呼ぶ
    おそるべし、五七五七七の世界

    失礼ながら存命であることを読んでいるうちに知った
    教科書に載っていた世代だったので、、同じ時代にいられることを嬉しく思う

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    2025年11月24日
  • ひまわり

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    ある日、不運な交通事故に遭い、首から下が全く動かなくなったひまり。商社勤務で外国語も扱う彼女にとって、突然の人生の転換。

    家族にも介護をしてもらい、懸命にリハビリをするが歩くことは全く叶わないという絶望の状況下の中、リハビリセンターの中でも、障害の具合は人それぞれ、少しでも動く部分があるだけで、他の人への苛立ち・嫉妬があったりと、本当に細かな人間模様が窺える。

    自暴自棄になっていたある日、幼なじみのレオと再開し、ひょんなことから弁護士を目指すことになる。

    この弁護士を受けようと思ったのも、体は動かないが口は動く、また他の一般職に引っ掛からななったからという、非常に不純な理由であった。

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    2025年11月24日
  • 100万回生きたねこ

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    ネタバレ

    100万回も生まれ変わり、無くなるたびに人々に悲しまれた……そんな色んな人生を生きた猫が野良猫に生まれ変わる。野良猫になってから自分の人生を生き、最愛のパートナーに出会う。そして、最愛のパートナーと満たされる日々を送る。しかし、その楽しい日々にも終わりが来る…最愛のパートナーを看取るという初めての悲しみ。彼は100万回も泣いた。そして、彼も眠りにつくんだった。

    何故彼がこれ以上生き返らなかったのか、答えが具体的に書いてないため、考えさせられます。初めて自分の選んだ人生だからかな、最愛のパートナーと一緒にいたいと願ったからかな…真相は分からない。また、本を閉じた先にある裏表紙の最愛のパートナー

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    2025年11月24日