小説・文芸の高評価レビュー
-
-
Posted by ブクログ
ある雪の降る睦月晦日の戌の刻
木挽町芝居小屋の裏手にて1件の仇討ちあり…
「我が父の仇、討ち取ったあり〜」
これが世にいう「木挽町の仇討ち」ィィ〜
何?この仇討ちについて知りたいとな?
参拝交代でやってきたという若侍に、この仇討ちを見ていたという芝居小屋の関係者がリレー式に語りだす
呼び込みの口上の木戸芸者の一八
役者に剣術の振り付けをする与三郎
衣装係の芳澤ほたる
小道具係の久蔵…代わってお与根 (笑)
戯作者の篠田金治
まぁ、みな喋る、しゃべる
仇討ち以外に、それぞれのこれまでの自分の生き様まで…
いやいや、仇討ちの真相だろっ!
と思うのだが、な〜に気がつくとその語りに引き込まれていた -
Posted by ブクログ
「親切」って、もしかしたら「筋肉」みたいなものかもしれない。使わないと衰えるし、使いすぎると疲れちゃう。でもこの本に出てくる人たちは、みんなちょうどいい筋肉の使い道を知ってる気がする。
大きな事件は起きないし、世界がひっくり返るわけでもない。でも、「誰かが誰かをちょっとだけ助ける」ってことが何年も続くと、それはもう奇跡と呼んでいいのかもしれない。
読み終わったあと、あの日レジでおまけしてくれたおばちゃんのこととか、うっかり道を聞いて助けてくれた人のことを思い出した。私はたぶん、そういう「誰かの気まぐれな善意」の集合体でできている。
#水車小屋のネネ #津村記久子 #小説
-
Posted by ブクログ
逢坂冬馬先生の本、2冊目です。面白かった!
他の方も書かれてますが、前に読んだ「同志少女よ、敵を撃て」とは全然違った話です。こういうものも書かれるんですね。そして私もこっちが好き。
500ページを超えるどっしりした書籍ですが通勤電車で抱えて読んでも全く苦になりませんでした。痛勤時間の楽しみをどうもありがとうでした。
1台の車が巻き起こすさまざまの悲劇。そしてアフリカの少年兵に自動車の期間工。バトンリレーをするようにシーンが入れ替わりドキドキしながら読みましたが、最後のエピローグでパズルのピースがキレイにはまってスッキリしました。ハルくんとエルヴェくんがお気に入りだったので、彼らのその後も垣 -
Posted by ブクログ
ネタバレ仕事が忙しく、なかなか読み進められず(最近読みのスピードも非常に遅く、、、)やっと読み終えた。
途中まで、「あまり刺さらないかな」と感じた瞬間や「ちょっと都合良くないかな」と思う場面(液体を上部から垂らすシーンなど)があったのは正直な感想。犯行のトリック自体にはそこまで刺さらず。ただ、階段を登り降りする回数から導く論理的な解は見事だった。
しかし、犯人の語りから絞り出される僻地医療、いや医療に関わらないかもしれない社会課題と犯人の思いが非常に物語に深みを与えていた。いやぁ、犯人かっこよすぎるよ。二階堂先生との思い出•最後の屋上の場面は、非常によく、目頭が熱くなった。城崎先生が真相を暴いた理 -
Posted by ブクログ
ガクブチ屋さんの父が亡くなり、息子と娘で継ぐことになった。が、ガクブチ屋さんだけでは食べていけないので、一階をカフェに改装する。珈琲ではなく紅茶と日本茶の喫茶店。
第1話 父を看取り、母を認知症で介護中の多喜子。昔はバックパックひとつ担いでいろんな国に行ったものだが、もうこの生活をしている以上どこにもいけない。昔から撮りためた各国で撮った写真を売ってしまうことにする。
第2話 夫が死んだ。たくさんの下手な写真を残して。しかも写真の個展を開けという。いったい誰が来るというのだと思いつつ、個展の場所代を問合せたところ100万円もするという。
第3話 結婚出産以来、てんやわんやな生活を送ってい