ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 雪の花

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    人生を賭けて天然痘と戦った町医者の話。

    まだ科学的な知識が十分でない時代に感染症と戦うというのがどういうことだったのかということに思いを馳せる。

    いつかこの主人公の墓参りをしてみたい。

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    2026年08月19日
  • 十一郎会事件 梅崎春生ミステリ短篇集

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    梅崎春生さんのミステリー短編集。
    いわゆるミステリーとは違って、何気ないぞわぞわ、不思議話し。
    中でも「鏡」は印象深い。
    金庫番の老人と偽帳簿作成係の男の話し。
    雇い主の金の流れを見ているうちに、自分の不甲斐なさ、理不尽さに嫌気がさしていく。
    ある時金庫番の老人をそそのかしてみる。
    はたして金庫番は、望み通りの行動に出るが、その一部始終を鏡を通して眺める男。
    はたしてそのあと、老人の元に近づく男はどう行動するのか。そこで話しは終わっているので、想像するしかない。
    なんだか、ぞわぞわしたまま、妙に怖くなる。

    全体的にやはり面白い。
    梅崎春生さんの魅力だらけの短編集。

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    2026年08月19日
  • 大ピンチずかん3

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    息抜きに読んでみた。ふっと吹き出しそうなピンチにあふれていた。
    子どもらが笑うだろうなと気楽に見ていたが、ボクにも覚えのあるピンチがいくつかあって、切なくもあった。一番に思い出したのは、うどん屋で七味唐辛子を振ろうとしたらなぜか蓋が取れて、真っ赤っかのうどんになったこと。恥ずかしくて、汁で麺をゆすぎながら食べた。キツかったなあ。

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    2026年08月19日
  • スワイプ厳禁 変死した大学生のスマホ

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    こわーーーー!!!!
    でも買ってまで読むほどの内容じゃないような…
    ホラーな苦手なので3回くらいに分けて読んだ

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    2026年08月19日
  • チルドレン

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    それぞれの短編も、全ての台詞が伏線かってくらい、あとでびっくりした。
    短編同士も伏線なので、繋がっていくのが爽快だった。
    最初の銀行強盗のトリックも面白いし、チルドレン2つとも好き。

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    2026年08月19日
  • 五匹の子豚

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    ネタバレ

    「次はアガサ・クリスティを読みたい。どれにしよう」とお薦めを調べていたところに、とある方の「これが未読の者は今すぐ本屋へ走るべし。このレビューを読む時間さえもったいない」の一文に動かされたのがきっかけ。

    とある方、ありがとう。
    貴方が仰る通り、名作中の超名作でした。

    ミステリー小説を読むたびにおこる「先入観を操られる事態」に、今回もまんまと陥りました。
    精巧に組まれた動線・目線の数々でした。

    物語の締めもとても気持ちの良いものでした。
    理想的な落としどころだったと思います。

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    2026年08月19日
  • 架空の犬と嘘をつく猫

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    とても生きづらい境遇で生きる男の子の成長物語。良かった。

    羽猫家にはまともな大人がいない。紅と山吹はまだ子供だ。祖母がややまとも寄りなのだが、今はインドに行っていていない。参観日のプリントを渡す相手がいない。

    姉弟の父淳吾は女の鮎子の部屋にいる。青磁が亡くなって、家に居場所がなくなった。雪乃は青磁が生きているように振る舞う。山吹が学校から帰ってくる時に、青磁を探していた。

    参観日誰も来ないと思ったのに、祖母が来てくれた。祖母はお好み焼きを作ってくれる。祖父は遊園地を作る計画は中止だという。

    山吹は中学生になる。数学ができない。去年腕の立つ職人さんが定年退職して羽猫工務店はパッとしなくな

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    2026年08月19日
  • 鍵のない夢を見る

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    ネタバレ

    人間関係、恋愛、結婚、出産、育児などがテーマになった5話が収録された、女性目線の短編集。一話ずつ読み終わるたびに「ふぅー……」と深いため息をついてしまうくらい、世界の解像度が高く、なかなかに暗い部分が描かれていて、没入してしまいました。
    とくに最後の「君本家の誘拐」については、妊娠〜育児の描写がリアル(体験したことはないですが)で、ちょっと腹痛(笑)
    初めての辻村作品でしたが、ほかの作品も気になるくらい傑作でした!

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    2026年08月19日
  • かがみの孤城

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    正直すごく長かったが、一瞬で読めてしまった最後の方の怒涛の伏線回収や最後の一言などいい所が盛りだくさんの作品

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    2026年08月19日
  • シュレディンガーの密室

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    シュレディンガーの猫
    思考実験の一つで、観測されるまで可能性は収束しないといったもの。
    密室内で、二人の人間が、いる。
    その人間が死んでいるのか、生きているのか。扉を開けば観測できるが、開かなければ永久にその「死」を観測しなくていい。
    どうしてわざわざ、「死」を確定させたがるんだ?

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    2026年08月19日
  • ひとり旅日和

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    楽しかった!
    旅行に行きたくなる。
    いろんな場所へ行き、いろんなものを食べ、人との出会いも楽しむ。
    私も、日和ほどではないけど、結構人見知りをするほうだ。
    人に聞く、ということがなかなかできない日和の気持ちがよくわかる。

    私自身、一度だけ一人旅をしたことがある。
    全てが自由であるというのは素晴らしかった。
    少し不安というか寂しさもないではない。
    楽しさと心細さが両立する感じが、一人旅をより魅力的にしている感じだった。
    コロナがなければ、日和のように定期的に一人旅を楽しんでいたと思う。

    今は動けない身だから、日和の旅行で擬似体験をさせてもらっている。
    次はどこに行ってどんな経験をするのか、ど

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    2026年08月19日
  • 団地のふたり

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    ネタバレ

    ドラマがとても良かったので原作も読みたいとなり、読んだ。
    穏やかで懐かしくて何にもドラマチックなことは起こらないけど愛しい日々で癒された。
    私もノエチやなっちゃんみたいな日々を送ってみたいな。

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    2026年08月19日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    冒頭から引き込まれました。 
    「真夜中は、なぜこんなにもきれいなんだろうと思う」。 
    どこか詩的で、幻想的な雰囲気を纏った文章は
    中々描けないと思います。
    川上さんの作品に共通して言えるのが、言葉の
    一つ一つが詩のような表現で、読んでて気持ちいい余韻に浸れるところで、もちろん物語も素晴らしいのですが、引き込まれる文章が描けるというのが小説家の醍醐味だと感じました。 
    冬子と三束さんのぎこちない関係がどう変わるのか、冬子の葛藤が読んでて胸を突く場面もあるが、読み終わって最高の恋愛小説だと実感しました。

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    2026年08月19日
  • 金子みすゞ童謡全集

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    小鳥と鈴と、を読みたくて見てたら、こだまでしょうかが出てきてそうかこれも金子みすゞさんの詩だったかぁ、となった。
    藪蚊の唄とか初めて読んだけど面白かったな。

    全体的にひんやりするというか、寂しかったりいい子でないという引け目が詰まっていて、いじらしいという気持ちになった。時代が違うから仕方ないんだけれど、しょんぼりしている小さい子をギュッと抱きしめて頭を撫でてあげたいというか。
    小さな子の心を思い出すみたいな詩がたくさんだった。

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    2026年08月19日
  • イクサガミ 神

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    ネタバレ

    最後までワクワクして面白かったです!
    同じ釜で飯を食べた仲間と殺し合いをする京八流だったが、彩八が幻刀斎に殺されてから、双葉へ奥義を託しそこから愁ニ郎と四蔵に託し、四蔵が幻刀斎を倒した後に天明刀弥に殺された後は愁ニ郎が仇をうち大切な人を守るときに力を発揮するとてもいい京八流だなと感じました!
    最後に戦神の意味も分かり、全てを受け継いで戦った愁ニ郎と天明刀弥の戦いはドキドキさせられました。愁ニ郎が死んだかどうかは分からず、最後に川島が殺されたりして、最後まで予想外の出来事の連鎖で面白かったです!【中2】

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    2026年08月19日
  • 幻の女〔新訳版〕

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    とんでもなく面白かった!
    古い作品だが、ハラハラドキドキの展開。
    主人公の無実を証明してくれる「幻の女」は誰で、今どこにいるのか?なぜ誰もそんな女は見なかったと証言するのか?そして真犯人は?というメインストーリーが非常によいミステリーになっている。最後まで犯人が分からず、そして見事に真犯人のミスリード(絶対ミスリードするように描写されてますよね?)に引っかかった笑
    トリックや推理部分は実は全然複雑ではなくむしろアッサリしている。
    でもトリックのみではなく、この一連の出来事を非常に緊迫したストーリーとして読ませる描写力にとても引き込まれた。

    そして、アイリッシュの文章の上手さ。
    「高架電車が、

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    2026年08月19日
  • 光のとこにいてね

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    すごく良かった。
    切なくて、苦しくて、それでもあたたかい。
    登場人物たちの人生をそっと覗かせてもらったような感覚で、読み終わったあとも心に残りました。
    一穂ミチさんのこういう物語もやっぱり好き。
    読んでよかったと思える一冊でした。

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    2026年08月19日
  • 玉村豊男 パリ 1968-2010

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    2010年刊の画文集。書名『玉村豊男 パリ1968-2010』は、個人的クロニクルのようにも読めるが、そうではない。
    23歳で初めてパリの地を踏み、以来42年、足繁く通ったカフェ、ブラッスリー、レストラン、そして定宿のホテルなど、その移り変わりを回想する。そこに添えられているのが、自筆の水彩や鉛筆の画、48点。
    1968年、自分の通う大学が紛争で騒然とし始めた時に、奨学金を得てパリに留学。留学先のパリの大学では、学生紛争(五月革命)はぼぼ終わっていたものの、まだ混乱状態は続いていた。そのため、授業がない。それがすべての始まりだった。テリトリーはパリ左岸、オデオンやサンジェルマンデプレ界隈。玉村

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    2026年08月19日
  • ハウスメイド3 最後の秘密

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    あっという間に読み終えた、シリーズ最終作。
    過去2作に比べて暖かい描写が続く中、何やら感じるゾワゾワ感。2つの隣人の異常性が際立つ。シリーズを読んだ方はミリーの正義感を知っているから何らかの期待があったはずで、こうも覆してくれるとは期待以上だった。
    大満足の中で読み終えた。

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    2026年08月19日
  • オウリィと呼ばれたころ ――終戦をはさんだ自伝物語――

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    もっとたくさんの人に読み継がれてよい本だと思う。
    戦時中、何を考えどのように生きたか
    どのように生きるしかなかったか。
    このように日常を記したものがもっとたくさんあったらよいのにと思う。

    横須賀を車で通った際、全く本を読まない夫に、この辺りに佐藤さとるさんが住んでいたという話をコロボックル物語のあらすじとともにしたばかりの今週。
    この本と出会い読み進めるうちに、出てくる地名と私の人生がリンクし驚きとともにうれしさもこみ上げ、戸塚、仙台、青森、函館、旭川(なんとわたしも旭町に住んでいたことあり)の情景とともに一緒に旅するような気持ちでした。旅というには過酷な状況ですが。

    佐藤さんの人生とセイ

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    2026年08月19日