【感想・ネタバレ】春、戻るのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年04月15日

すごく温かい作品だった。
「その道が辛いのなら逃げてもいい。自分が幸せだと感じられることが一番大事。」って素敵だなぁ。
ただ辛くて苦しいだけだと思っていた思い出が、誰かと話すことで実は楽しいことや素晴らしい出来事も沢山あったんだって気づけた所も素敵。
あれこれ求めず飾らないさくらと、いつもおおらかで...続きを読む温かい山田さんは絶対いい夫婦になると思う。
解説で「人間誰しもしんどい思い出はあるけれど、そこから解き放たれる希望を与えてくれるのが瀬尾まいこさんの作品」と書かれていて、著者の他の作品も色々読んでみたくなった!

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Posted by ブクログ 2024年04月05日

面白かった!ひととひととの関係は、関係の名前が深めるのではない。その場で仲良くなることもできる。そのひとのことを詳しく知っていることが、仲良くなるために必ずしも必要ではない。あたたかい気持ちになれる春の小説だった。主人公は36歳。穏やかな気持ちになれた。

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Posted by ブクログ 2024年03月28日

家族とは、人生とは、人との繋がりとは
そんなことを考えさせられる作品でした。

とんでもなくあたたかい話かと言えばそうでは無いけれど、読み終わった今なぜか懐かしいような心のどこかに触れる、優しい気持ちになりました。

初めの入りが一気に小説の世界に踏み込ませるなぁと思います。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月07日

温かい、優しい物語。
「思い描いたように生きなくていい。つらいのなら他の道を選んだっていいんだ。自分が幸せだと感じられることが一番なんだから」という言葉が、優しくて、素敵だなと思った。

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Posted by ブクログ 2024年02月11日

おにいさんは本当は誰なのか?気になってワクワクしてあっという間に読んでしまった。
途中から、おにいさんはひとりっ子だと言うので、明らかにお兄さんじゃないじゃないかと思ったが、さくらを6年間も心配して見守り続けたおにいさんは、心は本当のお兄さんになった気持ちだったのかもしれない。
おにいさんとさくらの...続きを読むかけあいも面白いし、結婚相手の山田さんがずっと年下の男の子をお兄さんと呼んで慕ってるところも、人柄の良さが伺えてほんわかする。

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Posted by ブクログ 2024年01月12日

おもしろかった
瀬尾さんの突然現れる気持ちいいキャラの人はいつも好きになる

飄々としてるキャラが良くっていつも引き込まれます

婚約者の方もすごく良くて、
2人が近づいていくのが嬉しくなった

お兄さんの姿が浮かんで、
3人で料理する姿が浮かんで、
映画を見てるような気がした

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Posted by ブクログ 2023年10月20日

結婚前のさくらの前に、ある日、兄だという12歳年下の男の子が現れ、名前も名乗らないまま、あれこれ世話を焼き始める。結婚相手の山田さんとその両親が営む団子屋にもやって来て、和菓子を買い込んで帰ったり、料理を教えに来たり、そのうち、さくらと山田さんのデートにまでついてきて、山田さんとも馴染んでしまう。
...続きを読む一体、お兄さんは誰なのか、頭の中にクエスチョンマークを浮かべつつ、読み進めると、さくらの封印していた過去が明かされる。

13年前に1年だけ赴任した小学校での経験が辛すぎて、記憶に蓋をしてしまっていたさくら。
お兄さんが作ってくれた懐かしい"きんぴら"の味で、当時のこと、お兄さんの名前を思い出す。
その時にお世話になった校長先生が、ずっとさくらのことを気にしてくれていたこと、お兄さん自身もさくらのお陰で外に出られたことなど、人との出会いの不思議と、人の温かさを感じるストーリー。

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Posted by ブクログ 2023年10月13日

道に迷っている方に、是非読んで頂きたい一冊。

 兄と名乗る青年の正体がまったく掴めず、迷路に入ったように混乱しながら、読み進めた。後半から徐々に青年の温かさが分かるようになり、ラスト30ページあたりからは、感動の嵐だった。

 チェーン店ではなく、個人で和菓子を作っているお店で和菓子を買って、食べ...続きを読むたくなった。大福、おはぎ、柏餅・・・。物語に出てくるお菓子は、どれもおいしそうで、人の温かさが伝わってきた。

 大きな職場より、小さく温かいお店。大きな社会的地位より、地に足の着いた地道な仕事。うちより美味しい和菓子はない、とこの仕事を継ぐことに決めた山田さんが大好きになった。

「思い描いた通りに生きなくたっていい。辛いのなら他の道を選んだっていい。自分が幸せだと感じられることが一番なんだから」
このフレーズに感激した。一生忘れないだろう。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年07月24日

「おにいさん」の過去の話に、思わず涙ぐんだ。

本屋大賞を受賞した「そしてバトンは渡された」にあまり乗り切れなかった私にとって、久しぶりの瀬尾まいこさんはちょっとドキドキしながらも、すぐに読み終わってしまった。

そしてバトンは渡されたは、なんだか無駄に長いような気がしたけれど、春、戻るはするする読...続きを読むむことができた。最初は「おにいさん」(12歳年下)を訝しんでいたさくらが、完全に「おにいさん」のペースに乗せられていっているのがちょっと笑える。

さすがにおにいさんも、彼女に二股なんじゃないかと疑われた時は焦ると思ったら、妙な落ち着き。おにいさんらしいけど、さくらだけ慌ててるのがなんだかかわいそうだった。
おにいさんの正体は、〇〇の子供だったんだ。面白かった。

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Posted by ブクログ 2023年06月27日

年下の、突然現れたお兄さん。普通は誰なんだ?と躍起になってタネを明かそうとするのに心穏やかなまま読み進められる雰囲気は流石瀬尾まいこさん。あたたかいストーリーが胸に沁みる一冊です。

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Posted by ブクログ 2023年09月09日

やっぱり瀬尾まいこさんの作品、好きです。終盤までお兄さんが誰なのか全然わからなくてどんどん読めるし、登場人物に嫌な人が出てこない。読んだ後、面白かったな、よかったなって気持ちになれる。

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Posted by ブクログ 2024年04月28日

いきなり年下の男の子が兄と名乗るのが面白い設定だと感じた。おにいさんが、失敗したあんかけ小豆丼を最後まで食べきったのが好印象だった。最後におにいさんの正体が分かり、なんだか心が温かくなった。6年間も何も言わずに見守ってくれていたなんて兄妹愛はすごいと思った。

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Posted by ブクログ 2024年04月01日

突然現れたおにいさんとなんだかんだ一緒に過ごす主人公も、その状況をすんなり受け入れる周りも面白い笑 おにいさんの人柄も素敵。
何気ない日常が描かれてて好き。水饅頭とネギと鰹節の炒飯と具沢山のきんぴらが食べたくなった。

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Posted by ブクログ 2024年04月01日

辛い期間にも、支えてくれた人や楽しい思い出があったって後から気づくそんなことが書かれたお話で、日常の幸せを大切にしようと思えました。

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Posted by ブクログ 2024年03月15日

突然現れたひとまわり年下の"おにいさん"が気になってしょうがない。次第にその存在に慣れてきて受け入れるが...やっぱ気になる!!あなたは一体誰?気づいたら瀬尾さんの世界に引き込まれて一気読みしてしまいました。

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Posted by ブクログ 2024年02月10日

もしも突然、「兄」を名乗る男が目の前に現れ、姿形に見覚えが無く、しかも明らかに年下だとしたらー私は物理的に逃げ出すか、警察に通報のどちらかでしょうね。

しかし現れた兄は恐ろしいほどの飄々としたキャラクターで主人公である「妹」の警戒を解いていき、婚約者やその実家とさえ打ち解けて(いや山田家いい人過ぎ...続きを読むるやろ)、「兄」としてのポジションを確立していきます。果たしてこの話、どこまでファンタジーなのかしらと読者たるこちらはなんだかハラハラしてくるのですが、落とし所は大変現実的でハートウォームでした。ああよかった、この手の話、大好きです。

登場人物みんなが温かくて、でも脳天気に生きてきたわけでは無い。誰かの傷を誰かがそっと癒やし、その連鎖で世界はつながっていく。こちらまで優しい気持ちさせてくれる、可憐な1冊でした。

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Posted by ブクログ 2024年01月23日

瀬尾まいこさんらしい少し変わった設定の物語。そして,出てくる人々が皆優しい。
なぞの「お兄さん」の正体が明らかになりそうだけど,思い出したくないという気持ち,その状況は苦しいけれど,思い出すことで過去を乗り越えられた主人公。人のつながりの温かさを感じた。

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Posted by ブクログ 2023年12月20日

2023年59冊目。
ふゆイチで紹介されていた一冊。
結婚を控えているさくらの前に突然現れた年下のおにいさん。おにいさんの正体が誰だか分からないまま物語は進む。読んでいて違和感の様ななんとも言えない不思議な感覚。
「思い描いたように生きなくたっていい。つらいのなら他の道を進んだっていいんだ。自分が幸...続きを読むせだと感じられることが1番なんだから」この言葉、すごく救われる。
ラストはものすごく温かい気持ちになれた一冊。

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Posted by ブクログ 2023年12月10日

ずっと不思議な感覚で話が進んでいく。
突然現れた“おにいさん”が正体をあかさないところも、さくらがそれを受け入れているところも、山田さんもすみれもすんなり受け入れているところも、わけがわからない。

それなのに、ぽつぽつと胸を打つ言葉とともに、雪が融けるようにいろんなことが明らかになる後半は、じんわ...続きを読むりと心が温かく、目頭が熱くなる。

繰り返しになるけれど、なんとも不思議な読後感の素敵な小説だった。

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Posted by ブクログ 2023年09月26日

人との出逢いはタイミングで色々変化していくと感じた。初めてだけじゃなく、忘れてしまった位時間が経過した2度目の出会いも。人と会話して一緒に行動する、ご飯を食べる。自分にとって大切な人になればなおさら尊いことだと思わせてくれる本。

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Posted by ブクログ 2023年07月05日

私もこれまでの人生で「先に生まれた方が兄というシステム」を導入しています。
だから普通はついていけないお話なんですが、物語の半分くらいのところで、違うシステムを導入しつつある自分に気づきました。原稿用紙を何十枚か費やせば、人のこれまでの思い込みも割とたやすくひっくりかえるんだなという発見でした。いや...続きを読む…これがプロのなせるワザですね。あっという間に読めます。いやさすがに息継ぎは要るか……(笑)。

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Posted by ブクログ 2023年06月29日

結婚間近のある日、どう見ても年下の男性が「兄」を名乗っていきなり現れる、という始まりから一気に引き込まれました。
主人公もお兄さんも互いに同時期に孤独を抱えていたのかもしれないけど、お互いがお互いを大切に思って良い関係が実はずっと続いてたというのが素敵。

戸惑う主人公とは反対に、そんなお兄さんをす...続きを読むんなり受け入れる婚約者や妹もいいキャラをしてて、その対比でお兄さんや主人公のキャラクターが引き立っていた。

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Posted by ブクログ 2024年02月16日

ほっこり温かいハートフルな小説。

血の繋がらない、年下の「お兄さん」が
誰なのか?という謎が、
ぐいぐい読者を引っ張ってくれる。

ページの少なさも相まって、一気読みでした。
平和な本を読みたい時にオススメ。

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Posted by ブクログ 2024年01月25日

風変わりな設定だったけど、最後にはおにいさんの正体もわかって、ほっこりした。

仲良くなるのって時間の長さじゃないし、血の繋がりの家族じゃなくても、自分を見守っていてくれる存在がいるってとてもありがたい事だなぁと思う。
辛い事も聞いてくれる存在がいると楽になったり、消化できたりする。
そういう存在に...続きを読む感謝しながら、今を大切にしたいと思える作品でした。

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Posted by ブクログ 2023年12月30日

2023.12.30
一ヶ月しかないのに大丈夫かな
一ヶ月もあれば十分。それだけ時間があれば、僕だったら新しい手品を三つは身につけられるよ

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年12月10日

正体のわからない謎のお兄さんが、最終的に記憶と繋がっていくのが良かった。
教師をしていてしんどかった1年間。自分と照らし合わせ読むのが辛くなった。
「思い描いたとおりに生きなくたっていい。つらいのなら他の道を進んだっていい。自分が幸せだと感じられることが1番なんだから」
この言葉を次は僕が誰かにかけ...続きを読むてあげられるような人間に成長できたらいいなと思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年12月07日

望月さくら
三十六歳。通っている料理教室に突然兄と名乗る男が現れる。六月に結婚する。小さな卸売会社に事務員として十二年勤めていたが結婚のために退職。十三年前に一年だけ小学校で教師をしていた。母親の通う太極拳教室の先生に山田を紹介される。


さくらの兄を名乗る。二十四歳。医療器具の会社の営業。

...続きを読む山田哲生
さくらの結婚相手。和菓子屋「春日庵」を営んでいる。

すみれ
さくらの三つ年下の妹。

さやか
すみれの娘。さくらの姪。幼稚園に入園。

小森
さくらが教師をしていた小学校の校長。

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Posted by ブクログ 2023年09月15日

瀬尾さんワールド全開の優しく温かいお話でした。
突然、覚えのない男の人に兄だと名乗られ
警戒しながらも、その人のペースに乗ってしまっているさくらや
疑いもせず12歳も歳下なのに兄だと名乗るのを疑わず受け入れる婚約者の山田さん。

突然の彼の存在が温かで穏やかだけど、
少し盛り上がりにかける二人の間に...続きを読む少しづつスパイスが加わり
本当に大事な存在だと認識するのも
みていて微笑ましい。
気にかけてくれる人がいるのは気持ちが温かく、安心するもので
予想通りにいかなくても幸せに思えるならそれでいい
という恩師の言葉がとても素敵だなと思いました。

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Posted by ブクログ 2023年06月23日

正確に書くと星3.7。
兄の正体には拍子抜けだったけど、『そして、バトンは渡された』と主人公が似ている部分もあって、全体的には穏やかで、綺麗な小説だと思った。

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Posted by ブクログ 2023年11月07日

 結婚を控えた36歳のさくらの前に突如現れたひとまわり年下の男。男はなぜか、さくらの兄であると名乗り、さくらの花嫁修業にひと役買って出る。

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 ファンタジーかミステリーかだろうかと戸惑いつつも軽いタッチに惹かれ読み進めることになりました。

 人間には必ず、黒歴史と...続きを読むなった過去を乗り越えるべきときが訪れるものです。そして、そのときに改めて気づくのです。自分はいかに多くの人に支えてもらっていたのかということに。

 細部ではリアリティに欠けるところはあったけれど、瀬尾さんらしい、人生に対する希望を感じさせてくれる筋立てで、春の暖かさを感じる作品でした。

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