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結婚を控えたさくらの前に、兄を名乗る青年が突然現れた。どう見ても一回りは年下の彼は、さくらのことをよく知っている。どこか憎めない空気を持つその“おにいさん”は、結婚相手が実家で営む和菓子屋にも顔を出し、知らず知らずのうち生活に溶け込んでいく。彼は何者で目的は何なのか。何気ない日常の中からある記憶が呼び起こされて――。今を精一杯生きる全ての人に贈るハートフルストーリー。
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Posted by ブクログ
最初の文章から世界観がすごくて一気読み! はじめは、ファンタジーか?と思ったけど、全然そんなことない。 さくらがお兄さんに心を開いていく描写がたまらなく好き。 まずは、家に通い詰めるお兄さんに 「仕事帰りにここまで来てくれているのだ。夕飯くらい食べさせてあげてもいいだろう。いつもより心なしか疲...続きを読むれた男の子を見たせいか、心地よい春のせいか、私は太っ腹な気持ちになっていた」 不審に思いつつも、はじめから若干心を許していたように思えたのは、お兄さんの日頃の行いや、心遣い!頑張りが伝わっていたからなのかな。 お兄さんとの記憶を思い出している中、具沢山のきんぴらの味で封印していた過去の記憶を思い出したさくら。 お兄さんが、時間をかけて丁寧に向き合ったことで、嫌な思い出としてではなく、良い部分も思い出せたんだろうな。 思い出したくない過去の中にも光はある。 封印してしまうよりも、肯定してあげるほうが、生きていく中でラクになるのかなあ…なんて思ったり。 辛い記憶には蓋をする、その蓋が開く時、心の傷が癒えているかは、開き方次第で変わるのかもね。 結末がわかるまで、ありえない!ファンタジーすぎる!とおもっていたけど、人の心は、時に人間関係で傷付き、時に人間関係で救われることも。深いな〜と。 「あんなにも方法があるのに、愛情を形にするなんて、無意味だって僕は最初から放棄していました」 と山田さんがこれに気づけたところも良い。 誰かを思うことが、こんなにも温かくて、自分が知らないところで密かに思われてるいることの尊さを感じて、こんな気持ちをずっと心に留めておきたいな、と思った。 何度でも読み返したい!!
お兄さんがぶっとんでいるけど、理由が分かると最後の方は泣いてしまいました… 家族の形って色々あるんだなと、瀬尾さんの作品を読むたびに思います。 遠い地にいても、何年も会ってなくても自分の事を案ずる人がいてくれるのは幸せな事ですね(^^)
瀬尾まいこ先生が描く家族の物語が大好きだ〜〜! 結婚を控えた主人公の前に、突然、「兄」を名乗る年下の青年が現れるところから始まる。 かなり変わった設定なのに、深刻になりすぎず、でも私たちの常識を揺さぶってくる、そんな魅力
職業体験でお世話になった事業所を思い出した。 もう会うこともないけれど、どこかで幸せに生きていて欲しいと思う人は案外多い。
「思い描いたとおりに生きなくたって、自分が幸せだと感じられることが一番だ。」 おにいさんの存在がとても愛おしく こういう家族のありかたもあるんじゃないかと思えた作品。 読むたびに心が温かくなる本。
結婚を間近に控えた望月さくらのもとにある日兄を名乗る年下の男の子が現れる。まったく覚えのない(しかも年下の)兄にさくらは戸惑うもいつのまにかこの「お兄さん」のペースに巻き込まれて自然と心を許していく……と同時に過去のトラウマが顔を出す……。 再読。何回読んでもお兄さんの自由な振る舞いが可愛くて癒や...続きを読むされる。 瀬尾まいこの作品に出てくる男性って良い意味で現実味がなくて好き。生臭さがなくて掴みどころがなくてどこかおとぼけてて。こんな人がいたら絶対に仲良くなりたい!実際に見ず知らずの男から意味不明な理由で付きまとわれたら恐怖以外の何物でもないけど、さくらがお兄さんに心を許してしまうのもわかる。 引きこもっていた時期のことを鎖国と呼んだり和菓子屋に嫁ぐさくらのことを団子屋の一味になると表現したり言葉選びがユニークなのも面白くて好き。無駄にお姑さんに対抗意識を燃やしながら料理を作るシーンは笑った。 とりたてて大きな出来事が起きるわけじゃないんだけどじんわり心が温かくなるお話でした
温かい息吹にそよぐさくら。 瀬尾まいこっていいなあ。 自分が閉じ込めていた過去は閉じ込めれば閉じ込めるほどしんどいものに思えるけれど、誰かと一緒になら、その過去は案外ゆるりと開き思っていたよりもマシなものになっているかもしれない。 読後、こんなに笑顔が溢れる物語は久々だったなあ。
突然現れた"おにいさん"の設定が謎すぎて、物語に引き込まれた 春や梅雨などの情景描写も綺麗だし、ご飯や和菓子の描写も食欲をそそられた とてもあたたかい気持ちになる作品でした!
ときめきはないけれど穏やかな婚約者との日常に、突然現れた見ず知らずの「兄」。本作は、封印していた過去の記憶に、他者との出会いを通して新たな光を当てていく物語です。婚約者が見せる、静かでありながらも確かな優しさが、頑なだった主人公の心をゆっくりと解きほぐしていく。そんな温かい心の機微が、深く胸に響きま...続きを読むした。 特に、かつて住んでいた土地を婚約者が表現する場面は最高に良かったです♪主人公自身、そんな風に感じたことすらなかったその場所が、他者の視点を経ることで、かけがえのない大切な場所へと生まれ変わっていく。重苦しいだけだと思っていた過去の記憶が、未来を照らす温かい光へと変わっていくその瞬間は、読み手の心をも揺さぶる感動がありました。 これは単なる恋愛や家族の物語という枠には収まりません。自分一人では気づけなかった世界の輝きを、なりふり構わない優しさを持つ人々の眼差しを通して再発見していく、誠実な心の記録です。過去に囚われて一歩を踏み出せない時、誰かの温かい眼差しが、自分のいる場所をかけがえのない場所に変えてくれるかもしれない。そんな静かな希望を与えてくれる一冊だと思います。おススメ!!
ほわわん
結婚を目前にしたさくらの前に突然現れた、兄と名乗る年若い男の子。見覚えのないお兄さんは、さくらのことを何でも知っていて、何かとさくらにおせっかいをやく。普通ならストーカーか?と恐怖を感じるところだが、読み始めた時から、霞のようなほわほわしたものに包まれていた。無条件に優しい人がいて、その優しさに触れ...続きを読む、優しさとは美徳だなと思う。
#ほのぼの #泣ける #共感する
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