小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレろくに事前情報を得ていなかったので、「家族のために尽くしてきた女性だが、実は家族はそれぞれ後ろ暗いものを抱えており、それに気づいた女性が家族から離れて自由になる」……そんな物語を予想していた。
が、蓋を開けてみると、まったくの正反対。悪意なき支配で家族を縛り、しかもそれを正当だと信じて疑わない愚かな女性と、そんな彼女に反抗できず、自らの自由を勝ち取る心意気も無い情けない夫の話だった。
強い思い込みを持ち、自己満足で行動し、挙句に己の過ちや不都合なことから目を背け続けるジョーン。何となく身内を思い浮かべると同時に、自分自身にもジョーンの片鱗があったのではないか?とも考え、これまでの内省とは比べ -
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ネタバレ「『才能と努力があれば夢は実現する』というわけではない。時代背景と周りの理解、そして、何より十分な予算も必要なのだ。」
これがこの本の全てになる。
この身も蓋もないような現実は「才能があり、努力さえあれば実現する」と思っている人たちは、この本を読むと良いだろう。
私も含めてそうであった。
ライト兄弟は有名だが、二宮忠八は世界で有名ではない。それはなぜか?
世界初飛行を行ったことを認められていないからである。
いくら練習時にベストタイムが出たとしても、公式な大会でその記録が出さなければ、アスリートとしての記録は認められない。
現在では割と道具が揃っているので、その証拠が残されるであろうが、夜中 -
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私は小公女セーラのアニメが好きで、ラヴィニアの声にトラウマがあるからアンのアニメ版の声にどうしてもラビニアを思い浮かべてしまい、最初はあまり楽しめなかった。
しかし幼少期のアンの気狂いっぷり笑 全盛期のYouTuberに肩を並べられるほどの行動力と想像力で笑ってしまう。私もアンのように好奇心のままに思ったことを全てやっていた幼少期時代だったので、「現代の子どももこうでなくっちゃ!!」と思いながら読んだ。
そしてアンのメンタルの強靭なこと。前向きさがいい。他の人よりももっと規模の大きい失敗や癇癪をするけど、その分心優しいし情がある。
最初はマリラが酷く無愛想に思えて不安だったが、読んでいく -
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労働力が欲しい北朝鮮と朝鮮総連、棄民したい日本政府の思惑が重なって推進された帰還事業。北朝鮮は地上の楽園であると信じて帰国事業の宣伝に邁進する高校生、地上の楽園を信じて帰国した人々を待ち受ける地上の地獄。帰国事業に翻弄された人々や当時の状況について描いた物語り。
無責任に煽りそれを総括しないマスコミと政治家の姿勢は未だに正されない。また、本書で述べられる帰国事業と拉致問題が同根であるという指摘には頷かされる。
帰国した家族から日本の親類へ送った手紙の検閲から逃れるため、切手の裏に書かれた「ここはじごく ぜったいに くるな」がリアルで恐ろしい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレジェフリー・ディーヴァーの新作だったので。
短編集で電子版のみだったのを、日本の読者のために訳し書籍化したらしい。
ありがたい。
もちろんリンカーン・ライムのお話もあるし、それぞれ面白かったが、
一番は「麗しのヴェローナ」。
ヴェローナとはロミオとジュリエットの舞台なので、
恋に落ちるふたりが主人公のお話。
ふたりは別々の犯罪組織のボスの娘と息子で、
父親たちはさらに別の犯罪組織のボスの死をきっかけに
その縄張りに食い込もうとしている最中に、
葬式の日に近くのバーで出逢って一目ぼれをしてしまう。
だが、もちろん悲しい結末のラブストーリーではなく、
「組織」の世代交代の話だった。
恋に落