小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレ芸術を志す人たちの心情とは繊細でなんと苦難に満ちているのかと思い知らされた。
才能がない自分と向き合うことから逃げるために死を選ぶことも厭わないなんて、凡人には想像できない心理状態である。
小滝は突然連絡が取れなくなった恋人ひなたの失踪理由と作品制作中の事故で亡くなった学生樺沢穂香の肖像画を描く依頼を受け穂香の過去を辿る中で、自分を見つめ傷つき絶望していく様は心がザワザワして「小滝、死なないで」と祈りながら読んだ。
ツブキリュウの存在が救いでもあった。タイムリープものは好みではないが、この作品では大いにありだ。
岩井圭也さんの作品は好きで何冊か読んでいるが、これはお気に入りの一冊となりました -
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道尾秀介『N』
欠け落ちた「N」の隙間に流れる涙
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1.はじめに
道尾秀介さんの『N』を読み終え、手元には物語の断片を掬い上げた短歌たちが残りました。
読む順番で物語が変わるという仕掛けの中で、各章の登場人物たちが抱える「業」や「祈り」を、私なりの言葉で詠み継いでみました。
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2.孤独と情愛、そして沈黙の叫び
『眠らない刑事と犬』では、信じたいものと直面すべき現実の狭間で揺れる親子、そして人間よりも動物を信じる孤独が描かれます。
小野田:
引きこもり 息子が被疑者
現実に 母親として 真実探す
江添:
幼少の 苦い思い出の 裏側に
裏切 -
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生い立ちにトラウマがあって
助産師としての知識は十分あるのに
お産を一度も取れていないまゆ。
厳しくて近寄りがたい雰囲気の
まゆのプリセプターになった亜美。
この2人を中心に物語が進んでいく。
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まゆは実習でもお産を取れなくて
助産師に向いてないって評価されそうだし
実際亜美にも向いてないって言われてしまった。
それでもまゆには
助産師でないといけない理由があって
知識も技術も十分すぎるくらい身につけて
それでも助産師でいたいと踏ん張る。
私の看護学生や新人時代を思い出すと
同じような状況になっても
まゆのように頑張れないって思った。
そして亜美は
日本有数の産科病院で助 -
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現在もなお、圧倒的に女性が多い看護師の世界に挑戦する青年の物語。理想だけでは続かない現場の厳しさや、人間関係の難しさの中で、それぞれが自分なりの立ち位置を探していく。
「楽に生きてる人なんていない。なにかを望めば苦しいこともついてくるんだよ」という言葉が、この物語の根っこにあるように感じる。誰もが何かを抱えながら、それでも仕事を続けていく。その姿は決してかっこいいだけじゃないけれど、だからこそリアルだった。
途中で回収されるタイトルの意味。ああ、そういうことか、と腑に落ちた瞬間に、涙。
一生懸命に踏ん張る彼らは眩しくて、少し直視するのがしんどいくらいだった。それでも、目を逸らさずにいたく -
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感想
本書を通じて、読書は単なる娯楽ではなく、自分自身を形づくる重要な習慣であると感じた。これまで娯楽性の高い小説に偏りがちだったが、読書の本来の価値は思考力や教養を深める点にあると再認識した。
印象に残った点
著者は、新書や古典など一見ハードルの高い本を読むことを勧めており、読書の質を意識する重要性を説いている点が印象的だった。読みやすさだけでなく、「自分を引き上げてくれる本」を選ぶことの大切さを感じた。
気づき
これまでの読書は楽しさを優先していたが、それだけでは思考の幅は広がりにくいと気づいた。読書には「負荷」をかけることも必要であり、それが結果的に自己成長につながるのだと理解した。 -
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アウシュビッツ収容所の過酷な生活描写に、強い衝撃と悲しみを感じた。極限状態の中で人間の尊厳が奪われていく様子に心が痛んだ。
一方で、そのような環境の中でも恋愛が存在していたことは印象的だった。人はどんな状況でも愛を求め、また愛によって癒しや生きる気力を得るのだと実感した。
気づき
教養や専門性など、自分が持つ知識や能力が、極限状態においても生き延びる手段になり得ることに気づいた。ただ生きるだけでなく、「何を持っているか」が生死を分ける可能性があると感じた。
これから考えたいこと
なぜドイツ全体がユダヤ人を迫害する思想へと傾いていったのか、その背景をより深く理解したい。
また、このような思想 -
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ネタバレ読み始めたとき、ショートショートなのに青山美智子らしくないなぁと思っていたのに、12話目でちゃんと青山美智子だぁ!となった作品(きっと、読後者なら共感できるこの感覚。笑)。
特にshot9のあとのshot10にやられた。
私自身の過去の甘くて苦い記憶も蘇った。
ホールケーキ。
「もらうほうも嬉しいけど、贈るのもこんなに嬉しいものなんだと知った。」
とても共感。
だし、贈る側の相手が喜んでくれるのかどうか、不安に思いながらも、相手の喜ぶ顔を楽しみにわくわくする気持ち。
一瞬一瞬の気持ちを忘れずに大切にしていきたいなぁと思った。
人生ってきっと、悩むことや考えることの連続で、後退してい -
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お二人の尋常ならぬ多読っぷりにたじたじ。
少年小説もSFもミステリーもあまり読んでいないわたしには知らない本が多かった。
唯一興味が重なりそうな児童文学でさえ読んでいないものが多く、さらにわたしの好きな少女小説はちょっと苦手、とのことで…時々知っている本が登場する程度だったけど(ケストナーとかサンテクジュペリとか)、やっぱり本について語られるのを読むのは楽しい。
p40 宮沢賢治の「貝の火」や「土神と狐」jは今はわからないけど、いずれわかるだろうって思いながら読んでた、とか、わかるなあ、と。
春菜:『銀河鉄道の夜』でいえば、河原のサンタクルスの火を見て、「みんなあそこへ行くんだ」ってつぶや -
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ネタバレ前から気になっていた本。やっと手に入れることができた。主人公まいは中学にあがってすぐに不登校になってしまい、祖母のもとに預けられる。その祖母は“魔女”であるらしい。自分も魔女になれる?と聞くまいに、祖母は修行が必要だと教える。あるとき、近所に住むゲンジさんの行動に猛烈に腹を立てたまいに祖母が言う。「魔女は自分の直感を大事にしなければならない。でもその直感に取りつかれてはならない。そうなるとそれは激しい思い込み、妄想となってその人自身を支配してしまうから」その通りだと思う。もっと早くこの話に出会いたかった。
背景描写がとても美しい本
そして最後の魔女からのメッセージ
まいのこれからの人生に幸あれ -
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