ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 椿姫

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    オペラを観たので、原作も読んでみようと思い立ちました。

    娼婦という職業は、一般的に艶やかな欲望の果て、だらしない低俗なものとして描かれるようなイメージがあります。

    読んでみたら、娼婦なのに気高い女と、ヘタレの極致の青年が世の中に翻弄されている愛の物語という印象が、ヴェルディオペラ版よりも強く感じました。

    あまりにも好きすぎて卒論のテーマにも取り上げましたし、今なお繰り返し読んでいます。
    もちろん、ヴェルディオペラ版を聴きながら。

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    2026年05月10日
  • デクリネゾン

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    ひかり
    志絵
    理子
    吾郎
    蒼葉
    吉岡龍二
    太田
    天野
    若槻
    和香
    岡本
    直人
    リツコ
    行哉
    裕斗
    持田
    根津

    中津川
    三木田
    ユキ
    山根
    牧野
    笠田
    相原
    吉田
    真島先生
    滝岡
    麦田
    松下
    中田
    枠山
    梨花
    張本
    中山
    秋川
    蒔田有人

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    2026年05月10日
  • 春にして君を離れ

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    ネタバレ

    ろくに事前情報を得ていなかったので、「家族のために尽くしてきた女性だが、実は家族はそれぞれ後ろ暗いものを抱えており、それに気づいた女性が家族から離れて自由になる」……そんな物語を予想していた。
    が、蓋を開けてみると、まったくの正反対。悪意なき支配で家族を縛り、しかもそれを正当だと信じて疑わない愚かな女性と、そんな彼女に反抗できず、自らの自由を勝ち取る心意気も無い情けない夫の話だった。

    強い思い込みを持ち、自己満足で行動し、挙句に己の過ちや不都合なことから目を背け続けるジョーン。何となく身内を思い浮かべると同時に、自分自身にもジョーンの片鱗があったのではないか?とも考え、これまでの内省とは比べ

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    2026年05月10日
  • アジア発酵紀行

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    ヒラクさんと一緒にアジアを旅したような、旅先で出会った人たちや菌や麹たちとこちらも友達になったような気分の一冊でした。
    アジアとインドの境目に滋賀県みたいなマニプルがあって、日本人みたいな人たちがいるのも不思議だし面白い。現地のお酒飲んでみたい。

    人類は皆兄弟だし、菌類も皆兄弟なのかも。

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    2026年05月10日
  • 斜め45度の処世術

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    上手い小説家は話もエッセイも上手くて全章頷きながら読んでいました。ますます小川哲さんが好きになります。

    悩んだりイライラしたらこの本を読み直そうと思います。

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    2026年05月10日
  • 新装版 殺戮にいたる病

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    ネタバレ

    殺人鬼が逮捕される。

    物語はそこから始まる。
    その後、あまりにもグロテスクな殺人の描写に目を覆いたくなる。
    あまりにも身勝手な犯人の心理描写に目が離せなくなる。
    事件の周囲の人たちの心理と行動にハラハラした。

    そして、ラストを読んで本をおいた時、私の頭の中で見ていた世界が一気に否定されたようで、驚いてしまった。

    もちろん2度読みしました。

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    2026年05月10日
  • 虹の翼

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    ネタバレ

    「『才能と努力があれば夢は実現する』というわけではない。時代背景と周りの理解、そして、何より十分な予算も必要なのだ。」
    これがこの本の全てになる。
    この身も蓋もないような現実は「才能があり、努力さえあれば実現する」と思っている人たちは、この本を読むと良いだろう。
    私も含めてそうであった。

    ライト兄弟は有名だが、二宮忠八は世界で有名ではない。それはなぜか?
    世界初飛行を行ったことを認められていないからである。
    いくら練習時にベストタイムが出たとしても、公式な大会でその記録が出さなければ、アスリートとしての記録は認められない。
    現在では割と道具が揃っているので、その証拠が残されるであろうが、夜中

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    2026年05月10日
  • うつくしいってなに?

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    最果タヒ氏の言葉がどこまでも透明で輪郭のくっきりした水滴のように美しい。新井良二氏の絵の魅力を最大限堪能できるようにそっと溶け込んでいる。

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    2026年05月10日
  • 赤毛のアン―赤毛のアン・シリーズ1―

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    私は小公女セーラのアニメが好きで、ラヴィニアの声にトラウマがあるからアンのアニメ版の声にどうしてもラビニアを思い浮かべてしまい、最初はあまり楽しめなかった。

    しかし幼少期のアンの気狂いっぷり笑 全盛期のYouTuberに肩を並べられるほどの行動力と想像力で笑ってしまう。私もアンのように好奇心のままに思ったことを全てやっていた幼少期時代だったので、「現代の子どももこうでなくっちゃ!!」と思いながら読んだ。

    そしてアンのメンタルの強靭なこと。前向きさがいい。他の人よりももっと規模の大きい失敗や癇癪をするけど、その分心優しいし情がある。

    最初はマリラが酷く無愛想に思えて不安だったが、読んでいく

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    2026年05月10日
  • 校閲ガール

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    ドラマを見て気になったので原作を読んでみたのですが、いい意味でドラマのままで、悦子のセリフが脳内で石原さとみさんの声で再生されとても面白かったです。

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    2026年05月10日
  • 俺たちの箱根駅伝 上

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    ずっと読みたかった作品をようやく購入。しばらく積読になっていたけれど、ドラマ化が決まり、「やっぱり今読もう」と手に取った。
    読み始めると第一章から涙。若者たちのまっすぐさや、一生懸命に走る姿が本当に眩しくて、青春を少し思い出した。
    誰かのためだけではなく、自分自身の成長や限界に挑む姿に強く心を惹かれた。
    一章ごとにそれぞれのドラマがあり、終わってほしくないと思うくらい夢中で読んだ作品。
    実際の箱根駅伝と重ねながら読むのも楽しく、続きとドラマ化が今から楽しみ。

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    2026年05月10日
  • 俺たちの箱根駅伝 下

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    読む手が止まらなくて、「まだ終わらないでほしい」と少し寂しい気持ちになりながら読んだ作品。
    誰かに認められるためではなく、自分自身の成長や限界に挑むために走る姿がとても印象的だった。
    記録には残らなくても、その瞬間に全力を尽くしている人たちの姿に何度も胸が熱くなった。
    仲間とのつながりや、それぞれの想いにもたくさん心を動かされた。
    ドラマ化も本当に楽しみ。

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    2026年05月10日
  • 塗られた本

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    松本清張全集未収録作品。
    いまの時代になってこれを読むと、まったく紺野美也子に同情できないどころか、青沼氏に同情する方が多いのではないだろうか。そもそも色仕掛けで契約履行を促してきたのは紺野側。青沼氏の据え膳を食うのはまあ男としてあるあるであろう。純粋な夫の愛情が美化されているが、ホス狂いの女とまったく同じ思考回路ではないか。
    もちろん小説自体は面白く、文句なしの五つ星。

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    2026年05月10日
  • 踊りつかれて

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    存在のすべてをでも感じたが、1章と終章でもつ印象が全くかわる。
    SNSには他者を追い詰める誹謗中傷が溢れている。眺める側の人間だが、その言葉たちがある日突然自分1人に向かって降り注いでくると考えたら恐怖でしかないだろう。
    それを想像すること、匿名は免罪符ではないということ、きちんと考えることが発信する人の責任だと思う。

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    2026年05月10日
  • 告白

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    すごすぎる完成度。
    もっと早く読めばよかった…。

    どこからやり直せば森口の娘が死ななくて済んだのか、読むごとに分からなくなっていく感覚も面白かった。

    ハッピーエンドとは言えない終わり方だったけど、森口にとっては最高の結末だったのかな。

    絶対映画も観る。

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    2026年05月10日
  • マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ

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    疲れた人たちが、夜食とシャールさんの温かさに少しずつ救われていく物語でした。
    特に印象に残ったのは、同世代の女性が「こうあるべき」から離れ、自分のやりたいことに向かって歩き出すお話。誰かの期待ではなく、自分のために生きようとする姿がとても素敵で、読んでいて胸が熱くなりました。
    シャールさんは見た目ではなく、その人のしんどさや本当の思いを見てくれる人で、「人は見かけじゃない」と改めて感じました。
    出てくる夜食もどれも美味しそうで、私もマカン・マランのような場所で、静かにご飯を食べてみたいです。

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    2026年05月10日
  • 地上の楽園

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    労働力が欲しい北朝鮮と朝鮮総連、棄民したい日本政府の思惑が重なって推進された帰還事業。北朝鮮は地上の楽園であると信じて帰国事業の宣伝に邁進する高校生、地上の楽園を信じて帰国した人々を待ち受ける地上の地獄。帰国事業に翻弄された人々や当時の状況について描いた物語り。
    無責任に煽りそれを総括しないマスコミと政治家の姿勢は未だに正されない。また、本書で述べられる帰国事業と拉致問題が同根であるという指摘には頷かされる。
    帰国した家族から日本の親類へ送った手紙の検閲から逃れるため、切手の裏に書かれた「ここはじごく ぜったいに くるな」がリアルで恐ろしい。

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    2026年05月10日
  • トットの欠落帖(新潮文庫)

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    面白かった!
    電車の中で読んでいて、マスクの中で何度となく吹き出してしまった。
    文章は正直でまっすぐで簡潔で飾りがなく、とても魅力を感じた。
    なんというか、本来言葉ってこれでいいんだなって思わされた。

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    2026年05月10日
  • サプライズ・エンディングス 罠

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    ネタバレ

    ジェフリー・ディーヴァーの新作だったので。

    短編集で電子版のみだったのを、日本の読者のために訳し書籍化したらしい。
    ありがたい。

    もちろんリンカーン・ライムのお話もあるし、それぞれ面白かったが、
    一番は「麗しのヴェローナ」。
    ヴェローナとはロミオとジュリエットの舞台なので、
    恋に落ちるふたりが主人公のお話。

    ふたりは別々の犯罪組織のボスの娘と息子で、
    父親たちはさらに別の犯罪組織のボスの死をきっかけに
    その縄張りに食い込もうとしている最中に、
    葬式の日に近くのバーで出逢って一目ぼれをしてしまう。
    だが、もちろん悲しい結末のラブストーリーではなく、
    「組織」の世代交代の話だった。

    恋に落

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    2026年05月10日
  • 屍人荘の殺人

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    本格ミステリを一周回って今風にした感じ、ラノベチックな表現も多く全体的に読みやすい。
    登場人物の名前の覚え方を作中で解説していたのがメタな表現で面白かった。
    一周回って今風にするための要素についてはネタバレになるため記載できないが、
    『あ、そういうこと?そういう系だったのこの本?』という意外性から、その要素がなければ成立しない作りになっている。
    幅広い人におすすめできる一冊。

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    2026年05月10日