小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
読み手の中に構築された世界を、どう破壊するのか
館シリーズは十角館しか読んだことがなく、でもその十角館の衝撃をまた味わいたいなと思い、順番ではないけど手にした本書は真相はネタバレになってしまうため書くことはできないが少なくとも私が好きな部類、ただこのような最終展開、結末はどうしても賛否両論にはなりやすい作品ではあると思う。
私が思うこの作品の良さはシリーズものであり、そして話の中に突然出てくる「不完全な人形たち」の要素。シリーズものが故「この作品も館の中にびっくりするようないことがあるのだろう。」、そして「占星術殺人事件」を彷彿とさせる「身体の一部を切り取られた人形たち」からは思わずこれか -
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ネタバレひかりが終始まぶしくてかわいくて愛おしかった。
毒親の話とか、自分の昔と重ねながら子育てしているところや、途中、子どもの全身麻酔から入院のシーンなんかも娘と重なり泣いた。母が強くなっていくところは読んでいてスカっとした。
『いい人間に育てるのが正解なのか、楽しい子ども時代を送らせてやるのが正解なのか』ーーというところが脳裏に焼き付いた。極端だけど、親が適当で放任で子どもがしっかりするパターン、親が甘やかしすぎて子どもは遊んでばかりのパターン、どっちが正解なんだろうね…。前者は、親の顔色伺ってどう言えば怒られないかな、嬉しそうな顔するかな?と思いながらしっかりさせるのは違うと思うし、後者もなんで -
Posted by ブクログ
凄い本だ。
学園祭でもいいから「リア王」を演じるつもりで松岡和子訳の『リア王』を読んでから読めば素晴らしい体験になると思う。
役者の読みの深さ。
読み方の一つではあるけれど素晴らしい実例がここにある。
役者じゃなくても、このダイブは深い。
作品とこんな風に深く向き合うことはなかなかないし、良い実例にもお目にかかりにくい、
演じる以上好き勝手には限界がある。
原作にある程度誠実に向き合った上での演出やら演技。
ジェイクスピアは亡くなってるので正解は考えるしかない。
この劇の原作者が生きてるか死んでるも大きい。
生前のつかこうへい舞台とはまた違う。
とにかく二冊の本を揃えることで得難い体験が出来 -
Posted by ブクログ
なんの共通点もない人たちと、いきなり共同生活が始まる、それが「入院」
病院でのちょっとしたエピソードを小耳にはさむことはあるが、この本はその「集大成」レベルである。
若い時に発病し、さまざまな「人」、患者、その家族、医師、看護師、見舞客などを見てきて、考えさせられた著者は、さながら「病院哲学」を極めた人のように思える。
その中でたどり着いた答えは、「人はもともと不平等なのが当たり前なのだ」ということ。
自分の人生や境遇を人のそれと比べないこと。
何かを話すときに「〜と比べて」という余計な一言を付け加えないこと。
と言っても難しい本ではなく、入った人でなければ分からない長期入院の実情がとても興 -
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京都で過ごしている人、京都から離れた人。どんな年代でも、「京都での大学時代」は共通言語のようなところがある。
私たちはいつも四条に出かけ、河原町で楽しみ、鴨川に助けられてる。時に行く寺社仏閣の歴史には驚かされるし、四季折々に見せる都の姿は言葉を失う美しさ。
これが京都かと圧倒される。
・大企業に勤めながらのんびり過ごしていたが、
結婚に焦る長女。
・入社した会社で恋愛のいざこざに悩む次女。
・理系の大学院に進学し京都を出たい想いで
東京就職を目指す三女。
誰もが持つ悩みと、京都での最高な日々と、美しい街と…とっても共感できる、大切な時間が詰まっている!
私が京都を離れてから読んだらき -
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感動したー!あったかい気持ちで本を閉じた!
リズミカルな文体とユーモアで、
笑い系かと思いきや、いやいやどうして、とても深い!
主人公であり作者の南綾子さんが
婚活と失敗を繰り返す。見守るのは、
南さんをヤリ逃げし、他の女に刺されて死んだ山田。
この山田のセリフが
ズバリ確信をつき、南さんも自分を知ることになり、
幸せとは?結婚とは?自分のなりたい姿は?
パートナーとは?答えを見つけていく。
この、南さん。とにかく口が悪い。ニックネームの付け方が絶妙で笑ってしまう。あれ?なんか私と似てるかも?親近感。
ドラマは見ていないけど、小説の方は、
軽いだけじゃない、全婚活者に読んでほしい。
い -
Posted by ブクログ
全身全霊でかける想い、登り切る感動もあれば、予測できない自然の猛威や誤った判断による失敗などもあり…
山という危険な場所に挑む者たちの現実離れした経験が、山の恐ろしさと神秘を物語る。
この本は山へ向かう者が、山の下の世界で悶え、
また己と闘うために山ヘ戻るような様子を描いていた。
前から井上靖の文章は詩的であると思っていたけど、彼は詩を勉強し、それを土台に文学を作っている。彼の文章は詩を連ね、間を小説的に埋めたものだと捉える。
全体的に静かな狂気を感じる、一本の映画みたいだった。地獄の黙示録の"The End"を聞く感じ。
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純粋な自然に比較して人間世界の鬱 -
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