小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ復讐法の設定を聞いて、想像に容易い結末がいの一番に提示されて動揺した。復讐が復讐を呼ぶ。短編集なのに、この先どうするのか?と。
そんな心配は無用だった。各話の加害者、被害者、遺族に様々な事情や関係性があり、そこに復讐法の特異な内容も交わり、毎話監視官が心をすり減らすような状況が出来上がる。終始息苦しい。
正直、リアリティのない設定ではある。だが、このテーマを描きたいが故の舞台装置だろうし、現実も被害者やその遺族にとって十二分に残酷な場合があることを思うと、時代や世論によって似たような法案が出てきてもおかしくないのかもしれない。
最後まで救いがなくて打ちのめされたが、自分ならどうするのか、と -
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「カフェの帰り道」で最近直木賞を受賞された嶋津輝さんの作品。女同士の友情が爽やかで読後感がいい。
千代は目の見えない三味線のお師匠さん初衣のところに住み込み女中としてお世話になることになった。初衣は空襲で目が焼けて見えなくなった。千代も空襲で喉が焼けてしまって今はダミ声である。それで初衣は千代がわからなかったのだ。初衣と千代はもともと知り合いだった。
大正15年、千代は山田家に嫁ぐ。初衣はそこのお手伝いさんだった。家事全般何をさせても手際が良く、素晴らしい。特に料理がうまく、千代は初衣に教えてもらったようなものだ。初衣は元芸者で、夫の父に落籍されて山田家に来ていた。
夫が高崎の方に仕事に -
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カラフルな家が建ち並ぶ表紙デザインに惹かれて完全にジャケ買いした一冊。
内容もとても読みやすく、ユーモア溢れる文章と軽いテンポでどんどんストーリーに惹き込まれていった。
お酒の勢いで北欧行きのチケットを予約してしまったにも関わらず実際に一人で北欧に行ける勇気と行動力には感銘を受けた。
途中、何度かロマンスや青春映画のワンシーンのような幻想的な雰囲気に包まれながらも結局は台本通りのハッピーエンドには至らないというのがまた人生のリアルを映し出されていて共感できた。
最後の空港でのハプニングは、前向きに締めくくられてはいたものの、あまりに可哀想で心が締め付けられた。
坂村さんの小説は初めて読ませて -
Posted by ブクログ
大好きな有川さんの最新作。ずっと読み温めていたけど、やっと読んだ。面白かったー!
好きすぎて、すでに3周しました。
有川さんが書くラブコメはやっぱり天下一品。大満足。
スピンオフとか続編とか、たくさん読みたいよおお!と思っていたら、インスタに掲載されているジュエリーのポストにクロエの想いが綴られていて胸が熱くなるなど。さらに、帯のQRコードから特典ショートストーリーまで読めた。なんて贅沢!
ジュエリーのことはあまり詳しくないんだけど、丁寧に分かりやすく深掘りしてくれるから読みやすいし、色彩豊かに想像を膨らませられて楽しかった。
章が終わるごとに挿絵があるのもありがたいし、インスタには実際 -
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ネタバレ極夜のグリーンランドを犬とともに旅する過程が、筆者の生々しい言葉で克明に記されている。トラブル続きで太陽も出ず、絶望に囲まれたような旅路だが、軽快でウィットに富んだ言い回しと、筆者なりの冒険、そして今回のテーマである太陽と月、光と闇などについての考察などは興味深く、文量は多かったが、夢中で読んでしまった。おそらく旅の間に書き留めたものをベースにしているだろうが、同じ旅の中でも、完全なる極夜の中で半分鬱?のような状態のときと、太陽の気配を感じて終わりが見えて来たときのメンタルの差が、筆のタッチの違いなどでも出て来ているのがリアルだった。前日譚もあるので、楽しみにしたい。
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Posted by ブクログ
都会の喧騒から離れた様々な土地、歴史や文化を舞台にした短編集。自然科学をベースに物語が構成されており、舞台となる場所も実際に存在する土地であるため、リアリティがあって非常に興味深い。
どの作品も、人の優しさやゆったりと流れる穏やかな時間、そんな日常の中に潜む謎を楽しめる。個人的には「星隕つ駅逓」が最も心に響いた。先祖の代から大事にしていたものが消えてしまう不安、残したいと思う余りに大切なことを見失ってしまう様に共感を覚えた。
登場人物たちは決して順風満帆な人生を送っている訳では無いが、ストーリーの中で新たな1歩を踏み出そうとする様子には勇気を貰える。
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