ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 殺人鬼フジコの衝動

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    感情の移り変わりとか葛藤とか嫉妬とか苦しい感情、特に殺人する直前の感情の描写が鮮やかで焦燥感があって面白い

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    2025年12月05日
  • 夜更けより静かな場所

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    茂伯父さん死んじゃうかもなぁ、5章の最後に確信に近い予感があった。ここまで唐突に閉店を告げ、訳を一切語らず有無も言わせぬならば、そうなりますでしょ。彼と出会い深海に集った仲間の境遇、挫折、懊悩はきっと多くの人たちが近いものを抱えている。それらが読書会を通して一気に好転し晴れるわけではないが、まったく違う立場の者たちは互いに選んだ課題図書について語り合うなかで、現状から踏み出すきっかけを得る。他者の思いを聞くべきは当然ながら、それを有益なものにするには、まず自分の思いをしっかりと披露することが必要なのだね。

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    2025年12月05日
  • I

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    読む手が止まらず面白い作品だった
    赤い傘がトリガーになる
    ゲオスミン
    ペトリコール
    ちゃんと意味があって雨の匂いと降った後の匂い
    そして雨はやまないと降らない
    これが物語がどちらから読んで良い意味とかけてある
    私はこの作品のIがシンメトリーになっていて素敵な作品と感じた

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    2025年12月05日
  • 伊豆の踊子

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    「伊豆の踊子」は行間と空白に満ちていて、自分で埋めていくのがたまらなく心地よい。静かで、切なくて、胸が締めつけられる美しさ。一方、「死体紹介人」は……え、同じ人が書いたの!
    死体を運ぶ話がこんなに不気味でいて、ページをめくる手が止まらないってどういうこと!この振れ幅が異常。
    ”美の極致に達したから次はわざと壊す”みたいな挑戦をずっと繰り返していたんだろうな、と震えた。
    自らのスタイルを破壊し続けることでしか到達できない境地がここにある。
    さすがノーベル賞……ただただ恐れ入る。正直、意味が掴みきれないところも多かったけど、それでも不思議と苦にならず、夢のなかを漂っているような読書体験だった。

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    2025年12月05日
  • 転売ヤー殺人事件

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    推し活ブームと共に目立つ転売ヤーの存在。
    大量の購入買いや高額の転売を見るたび、やっぱり気分が良いものではない。

    本の主人公は転売行為にプライドを持ち、転売行為を正当化するけど、全く理解も共感もできず。

    ただ、動画配信を行っている人たちのマナーや、炎上や晒す行為とかSNSの怖さもあり、昨今の社会事情も含まれていて、なかなか面白かった。
    ラストは明るさのない虚脱感。

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    2025年12月05日
  • 俺たちの箱根駅伝 下

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    箱根駅伝が大好きなので名前に惚れて購入しちゃいました
    この作品が好きで面白く感じるのか、箱根駅伝が好きで面白く感じるのかわからなくなるくらい、箱根駅伝の再現度がとにかく高いです。
    箱根駅伝という青春の1ページ、箱根駅伝というテレビ作品へのリスペクトが感じられます。

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    2025年12月05日
  • 恋歌

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     江戸末期から明治の動乱の時代を生き抜いた歌人、中島歌子の半生と恋心を描く、骨太の時代小説です。

     物語は、病に伏した師の見舞に訪れた弟子が、師が書いたものであろう手記を見つけたところから始まる。歌人である師のそれはただの書き付けなどではなく、目の前にまざまざと情景が浮かび上がるようなその半生を綴った長い物語だった。手記は若かりし頃の師――登世の娘時代の淡くも色鮮やかな恋から、水戸に嫁いで何かと苦労をしつつも夫を慕うささやかな日々を描いていたものが一変、水戸藩内の内紛から天狗党藩士の家人への苛烈な弾圧、投獄など時代の潮流に翻弄される妻子たちの姿を浮き彫りにしていく。激動の時代をなんとか生き抜

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    2025年12月05日
  • グイン・サーガ1 豹頭の仮面

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    グイン・サーガ

    私にとって本当に特別な作品です。
    本当に大好きな物語。
    私の好きな作家は村上春樹であり、レイモンド・チャンドラーですが、好きな“物語”はなんですか?と聞かれたら栗本薫さんのグイン・サーガと答えます。

    何が良いと言って、まずはこの100巻を超える作品の長さ、そのネバーエンディング性でしょうか。決して終わらない物語を見続けられる幸せ。
    残念ながら作家の栗本薫先生は途上にて亡くなられてしまいましたが、作品が未完結であることがグイン・サーガの魅力を減んじることはありません。むしろ、見果てぬ物語の読者で永遠に居続けれることを、嬉しく思います。
    私は中学生の時にグイン・サーガに出会い、

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    2025年12月05日
  • 暗殺者の飛躍 下

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    グレイマンが望む結末になるのか、気に止むことを繰り返し怒涛のスピードで結末に進んでいる冒険活劇小説。本作品で六作目になります。
    作者は、グレイマンにこれまでの苦労をねぎらっているのかの如くのハッピーエンドだと思いました。こんな職業で幸せを求めてはいけないのでしょうが、グレイマンにも幸せになってほしいと応援してしまいます。

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    2025年12月05日
  • 葉桜の季節に君を想うということ

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    数あるミステリーの中のマイベスト作品。
    読んでいたものが足元から崩れ去る経験はなかなかできるものではない。記憶を消してもう一度読み返したい。
    タイトルの意味がわかった時には鳥肌が止まらなかった。

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    2025年12月05日
  • ハウスメイド

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    ハウスメイドとして雇われた家は何かがおかしい。
    読み進むうちに物語にどんどん引き込まれ、休みなく一気に読みました。
    ホラー寄りのミステリー小説です。

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    2025年12月05日
  • 探偵小石は恋しない

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    2025年マイベスト。
    タイトルから恋愛ものかと思ったらガッツリ探偵モノで、しかも各章間のインタールードにとても不穏な事件が挟まって…

    先入観ぶち壊し系のミステリー、Xで評判がとても高いのも納得の一作。読後感も非常に良い。

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    2025年12月05日
  • 耳なし芳一のカセットテープ

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    馬代が現実の怪談業界に存在するのかと思わせる、リアリティのある書き口。
    馬代のキャラもだんだんクセになるし、実話怪談好きには好みの内容で面白かった。

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    2025年12月05日
  • デスチェアの殺人 上

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    「『新たなる希望』で、なぜオビ=ワン・ケノービはR2-D2がわからなかったのかと質問したんだよ。その前の三作に一緒に出てたのに」

    本作に登場するちょっとした小ネタなんだが、直前のレビューでわいもスター・ウォーズネタをやってたので、思いも寄らない連続性にちょっとびっくり
    でもわいってたまにこういうことあるのよね
    たぶんこれがフォースだと思う(違う)

    はい、ワシントン・ポーとティリー・ブラッドショーの一番の親友コンビがまたしても殺人犯を追います
    もう二人が一緒にいるだけでニヤニヤが止まらないのです

    今作もとっても仲良しで良い
    相変わらずティリーも可愛くて良い
    殺人事件とかもはやどうでも良い

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    2025年12月05日
  • 夜間飛行

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    『星の王子さま』に続いて、サン=テグジュペリの作品を開いてみました。
    選んだのは『夜間飛行』です。

    とにかく文章が美しい。

    テグジュペリ自身がパイロットだったとはいえ、
    目に映る情景をここまで見事に言葉に昇華するのは並大抵のことではありません。

    そして非常事態に直面したシリアスな人間ドラマにおいては、読者を緊迫と葛藤に巻き込むような、リアリティのある筆致。

    テグジュペリの作家としての力量もさることながら、翻訳も見事です。

    この名作は、きっとまた読む。

    そんな確信を抱かせる読書体験でした。

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    2025年12月05日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    高瀬隼子さん、ほんとに良い作品ばかり書いてらっしゃる…
    私が高瀬さんの名前を記憶したのが今作の受賞のときなのだが、こんなにいい意味でおいしくない作品だとは。芦川さんみたいな人に出会いたくない。自分が汚いものに思えてしまう。一穂ミチさんのあとがきまで面白かった。
    私の感覚に1番近いのは押尾さんだ。だからずっとモヤモヤしながら読んだのだけど、読み終わってもなお心が晴れず、それでいて5分と置かず一から読み始めてしまったほどの魅力がある。二谷が食事を疎みながらも食べずに生きられないのと似ている。

    高瀬さんにハズレなし、これからもよろしくお願いします。

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    2025年12月05日
  • 本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む~走れメロス・一房の葡萄・杜子春・本棚

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    めっちゃよかった!!
    自分は本読む時はあんまり何も考えずに分からん言葉が出てきても、この言葉分かってないと今後の物語が曖昧になるかなとか思った時だけ調べたりしてて、めんどくさい時はスルーしたりするけど、
    みくのしんは一文一文丁寧に読んで、本に書かれてる以上の情報も読み取ってて新しい読書の仕方を知れた。
    でもみくのしんの読み方が正しくて自分が間違ってるっていうわけではないし正しい読書の仕方はない。

    あとみくのしんがライターっていうこともあって、この人が書く読書感想文はほんまに良かった。
    本が嫌いな人に見せたい。

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    2025年12月05日
  • JK、インドで常識ぶっ壊される

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    めっちゃよかった
    軽率やけどインドに行ってみたくなった
    こんな世界が地球にあるということ、知識ではなんとなく知ってるはずやのにほんまに現実なんやっていうのを
    学校で読む教科書とかよりも、JKのある種生々しい言葉で読めるからか、インドへの解像度がよりあがったきがする

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    2025年12月05日
  • 未来

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    よかった、ハラハラする場面もあった。
    みんな、大切な誰かを守りたくて、守れなくて、人を殺す。
    あとがきに書いてあったように、これが現実にあるなんて思ったことなかったけど、街でバスをみたら、ありさと章子が乗っているかもしれないなって今度から思えるかもしれない。 

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    2025年12月05日
  • ようこそ、わが家へ

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    面白かった!池井戸バンクストーリーが好きなのですが、読み始めたら、まさか銀行の話も楽しめるなんて思いませんでした。少し非現実的な所もありますが、仲の良い家族の結束力も良かったです。

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    2025年12月05日