小説・文芸の高評価レビュー
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『太平記 ラブ&ピース』から、町田康作品2冊目。
発明ともいうべき独特の文体と軽妙な河内弁のリズムに乗って進んでゆくのが心地よく、割とさくさく読んでいたのだが、残り200ページという辺りから暗雲が立ち込め、そして最後はすべてのツケを払うかのように崩壊してゆく。特に何も解決せず、誰かが救われるということもない。
「他人には自分のことを理解できるはずもない」という思いと、「誰かに理解されて救われたい」という思いを同時に抱きながら、拗れに拗れた結果、最期の最期は「なんらの言葉もなかった。なんらの思いもなかった。」である熊太郎の孤独。
読後のなんとも言えない寂しさ、遣る瀬無さ。
もしかしたら自分は -
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ネタバレ著者お得意の叙述トリックと併せて複雑な話が入り組んだミステリー小説。主人公島崎の本職は小説家だが、それだけでは生計を立てられず、ゴーストライターも兼ねていた。そんな中、島崎は依頼人に失踪した息子の伝記を書いてほしいと依頼されて、多額の報酬金を貰えるということで、その依頼を受けることにした。失踪した息子小松原淳の生涯を追うために、島崎はこれまで彼と関わりのある人物に取材していき、彼の人物像が明らかになるにつれて、次々と彼の謎が浮かんでくる。本作は基本的に小松原淳の謎に迫っていくが、それと同時に依頼人の家族の謎、とくに彼女の夫が物語のカギを握る。
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本当に……とんでもない傑作だ。
舞台は15世紀のスウェーデン。
ただでさえ、この時代、この土地を描いた物語はそう多くない。
けれど本書には、もう冒頭から読者を引きずり込んでしまう吸引力がある。
『運命と希望』ニクラス・ナット・オ・ダーグ
荒廃し、死に絶えた土地。
靴や背嚢に重たい砂利を入れて歩く一人の青年。
彼はなぜ、このような苦行を自らに課しているのか。
またある場面では、
若き反乱指導者と、彼に心酔する美しい青年が
静かに心を通わせている。
その傍らには、憎しみに燃えた目がある。
日本の小説ではなかなか味わえない、
壮大な歴史のうねりのようなものがどろりと押し寄せてくる。
『 -
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数年前にTBSラジオで紹介されていて、気になっていた一冊。
ラジオで絶賛されていたとおり、私の好みにぴったりでした。
訳がとても滑らかなこともあり、あっという間に読み終えてしまいました。
台湾グルメと女の友情。
何から何まで好奇心をくすぐるテーマが盛りだくさんです。
この小説は、千鶴子の視点で描かれています。
語り口にはユーモアが散りばめられていて、それが彼女の強烈な個性をやわらげる役割も担っています。
昭和13年の女性にしては、千鶴子はかなり珍しい考えの持ち主です。
結婚もせず独身で、小説家として筆一本で生計を立て、台湾へ一人旅をする。
旅先で面倒を見てくれる方はいるものの、当時として -
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最後の3ページを読むために、もう一度最初から読み返したくなる一冊だった!!
物語は短編集の形式で進む。登場人物たちは同じ世界の中でつながっていて、舞台は銀座。ある日、街頭インタビューで「僕の人魚がいなくなってしまって」と語る王子様の存在をきっかけに、「銀座に人魚が逃げたらしい」という噂が街中に広がっていく。
それぞれの短編では、王子本人や王子と関わった人々との出会いを通して、主人公たちが少しずつ前を向き、自分の人生を歩み始める話が描かれてる。
誰にでも自分だけの物語があり、その現実こそがどんな小説やおとぎ話よりも愛おしく、かけがえのないものだと感じさせられて、青山美智子さんの作品は、いつ -
- カート
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試し読み
Posted by ブクログ
悪趣味サブカル全盛期の群像劇として非常に面白く、一気に読んでしまった。人物評伝として読むとちょっと物足りないが、当時のコアマガジン周辺の個性的な人たちの行状が生き生きと描かれており、ひとつのムーブメントの記録としてとても面白く読めたし、記録としても貴重なものである。クセの強い面々をうまく使った経営者のしたたかさと懐の深さは、コンプライアンスばかり気にしている今どきの企業経営者には到底まねのできないものだ。著者は「あの頃はよかった」にならないよう気を付けたというが、事実として歴然とあの頃は良かったのだ。巻末には弁護士のコメントも寄せられているが、こういう本を出すのにいちいち弁護士に事前相談しなけ
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Posted by ブクログ
備忘録
・自分が1番大事だって感じることをちゃんと大事にできたんだから、それでいいんだよ。思ったようにしていい。これからもずっと。(光都の言葉)
・スマホは最初から最後まで未完成。どんどん変化していく環境に適応していくために、マイナーチェンジする必要がある。
アップデートしたことで不具合が生じたりもするけど、そういう失敗を重ねて少しずつスマホの存在自体が改良される。本体を替えなくても、そのままの姿で新しいことにトライしたり、できることが広がったりしていくことって素敵
・あたしは先のことに興味はないし、今のままこのま、与えられた体ひとつがすべてだもの。聞こえづらい片耳も、額の傷も、悲しかった経験
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