あらすじ
『このミス』大賞・文庫グランプリ受賞作
『レモンと殺人鬼』著者のデビュー作が、待望の文庫化!
狂気が加速する驚異のどんでん返し!
千秋と杏――
二人の物語が交錯したとき
世界は一変する
(あらすじ)
ストーカー被害に遭っていたらしい後輩の萌香が刺殺体で発見された。必ずや犯人を捜し出すと決意した千秋は、萌香の格好を真似た姿で彼女の通っていた大学やバイト先を尋ね回り、疑わしき男たちに接触していく。一方ブラック企業に勤める杏は、上司のパワハラに苦しみながらも優しい先輩に心惹かれていた。しかし、先輩が同僚と付き合っているかもしれないという疑念から嫉妬が渦巻き……。※『焼けた釘』(産業編集センター)を改題・文庫化
【著者について】
くわがきあゆ
1987年生まれ、京都府出身。京都府立大学卒業。第8回「暮らしの小説大賞」を受賞し、本作で2021年にデビュー。2022年、『レモンと殺人鬼』で第21回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリを受賞。他の著書に『復讐の泥沼』(以上、宝島社)など。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
私はかなり好きだった。
初めて自分の愛の考え方と同じ人と出会った。
震えるようなストーリー展開と、惹き込まれるキャラクターに夢中になって読み進めました。
展開を読めてるつもりでしたがその上をいかれた感がすごかったです。
Posted by ブクログ
衝撃的なミステリー!!!
読めば読むほど驚かされる展開に
ページをめくる手が止まりませんでした…!!
歪んだ愛がどんなに恐ろしいか、
この作品を読んで改めて怖くなった…!
登場人物、みんな歪んでいる…!!
読み終わったあとに装丁を見ると
内容を思い出さずにはいられない…!
初読みの作家さんだったけど、
とても読みやすくてすごく面白かったので
他の作品もどんどん読んでみたいと思いました!
Posted by ブクログ
読み進めたい気持ちが抑えられず、ページをめくる手が止まらなかった。早く結末が知りたい!でも、終わってしまうのは嫌…という気持ちが常に交錯していた。それくらい引き込まれるし、どタイプなストーリー展開。物語の終盤で色々と明かされるのも、頭が追いつかないけれど好きなポイント。
ミステリ作品として魅力的なのはもちろん、「愛」について考えさせられる作品でもあった。相手に傷つけられたり、殺意を向けられることで自分は愛されていると感じる。自分の中にはない感覚だった。
物語の終盤に差し掛かるまで、千秋を女性だと思って読んでいた自分にとっては、千秋が男性だったというのが一番の衝撃だったかもしれない。
新作が待ち遠しい!!
Posted by ブクログ
このサスペンスはとても面白いです。
主人公の普通の人とは思えないぶっ飛んだ感覚とそこにいくつかの予想外なことが絡み合って全く予想のできないストーリーで何度も自分の読みが外されました。気づけば夢中で読み進めてしまうような面白い作品でした。
Posted by ブクログ
やばすぎ!!!本当に面白かった。まさかのまさかのまさかですよね。こわすぎる。ネタバレになりそうだからなんにも言えないけど、まじで読まなきゃ損!こういうの本当好きなんですよね。歪んだ愛、サイコパシー、復讐、人間のドロドロ。大好きな要素が全部詰まってる。こんなに一気読みしたのは初めてです。くわがきあゆさんの文庫本、復讐の泥沼も積読してあるので、近いうちに読みます。楽しみー!
Posted by ブクログ
終盤の畳み掛けるような真相の連続に何度も声が出ました。
主人公には全く感情移入出来ないのに、この事件の辿り着く先が見たくて一気に読み終えました。
内容を知った上で読み返したいと思える作品でした。
個人的にはレモンと殺人鬼よりも読みやすい印象を受けました。
Posted by ブクログ
レモンと殺人鬼は、スラスラ読めて展開も面白かったけど最後がうーん。
その続きでなんとなくこれも読んだら、途中まで全然面白くなくてなかなか進まなかった。
でも後半はめちゃくちゃ面白い。びっくり。もっと早く読めばよかったと思うほど。
最高。復讐の泥沼も読んでみたい。
Posted by ブクログ
今回も次々に騙されました。
くわがきあゆさんの作品は語り手が結構コロコロ変わっていくので展開が早く飽きず、それでいて読みにくくもなくとても読んでいて楽しくなります。
『 焼けた釘を刺す』では千秋と杏が主な語り手で二人の間にどんな関係があるのかな?と読み進めていくと考えもしなかったところに接点があり終盤にかけて目まぐるしい展開が続きます。
千秋の愛情に対しての異常さに気づいてからはページをめくる手が止まりませんでした。
小説でしかできないトリックでやっぱり小説好きだなと思いました。
そして最後の1ページでトドメを刺されました。
新作が出たら絶対に買います!
くわがきあゆさんの作品皆さん1回読んだら絶対虜になるので是非!!!
Posted by ブクログ
2025年2冊目の本に選びました。
大どんでん返しが好きな私にとって
過去1番面白い本でした。
レモンと殺人鬼も面白かったですが
焼けた釘を刺す とてもおすすめです。
くわがきあゆさんの大ファンです。
Posted by ブクログ
愛の感じ方は異なる……と言うのでしょうか。
あまりにも気になりすぎて尋常じゃないスピードでよみきりました。昨日の夕方読み始めたばかりなのに。
面白すぎる。レビューでサイコパスすぎると書いてあってどういう事だ?と考えてましたが、登場人物にまともな人は居たのでしょうか。居ても数人か。
狂気的な思考の持ち主が多すぎるのです。常人そうに見えてサイコパスに書くのが上手い……。千秋は本当に考えが世が悪だと感じる行動を「愛」と受け取り、誰かから向けられる愛を求めている。千秋はその犯人からその愛を求めていた。なかなかこの思考は誰にも分からない。
ただそれでも読みたくなるほど話が気になる。
買う時てっきり杏と千秋は別々の話かと思ってたけど伏線回収も上手く、綺麗に繋がった。衝撃展開と結末。他の本も読みたくなりました
Posted by ブクログ
愛とは、ああいうものだ。鋭く熱い、焼けた釘のようなもの。それを丑の刻参りよろしく胸にぶつけ、肉を抉ってこそ、相手に愛は伝わる。
ひとりだ。
自分ひとりだけが、蚊帳の外だ。
Posted by ブクログ
愛情の反対は憎しみではなく無関心である。
──マザー・テレサの発言として広まった言葉
『らしさ』全開の本作。
装丁の美しさとは対照的な猟奇性、サイコパス、狂愛。
スパイス×スパイスが彼女の作品の常套句とも言えますよね。
ホント、どうしてここまで歪ませられるのか…と。
そして『愛は受け取るものではなく与えるもの』という解釈を、サイコパスが行うとこんな結末か…。
くわがきあゆ作品の真骨頂なんでしょうね。
“混ぜるな危険”的な作品を毎度ありがとうございます。
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『このミス』大賞・文庫グランプリ受賞作
『レモンと殺人鬼』著者のデビュー作が、待望の文庫化!
狂気が加速する驚異のどんでん返し!
千秋と杏──
二人の物語が交錯したとき
世界は一変する
(あらすじ)
ストーカー被害に遭っていたらしい後輩の萌香が刺殺体で発見された。必ずや犯人を捜し出すと決意した千秋は、萌香の格好を真似た姿で彼女の通っていた大学やバイト先を尋ね回り、疑わしき男たちに接触していく。一方ブラック企業に勤める杏は、上司のパワハラに苦しみながらも優しい先輩に心惹かれていた。しかし、先輩が同僚と付き合っているかもしれないという疑念から嫉妬が渦巻き……。
※『焼けた釘』(産業編集センター)を改題・文庫化
Posted by ブクログ
「愛とは、ああいうものだ。鋭く熱い、焼けた釘のようなもの。」
相手を傷つける、文字通り肉体的に。
それは“愛”ゆえに。
愛とは痛みを伴うもの。
傷ついた経験がいつまでも心に残るのならば、強烈に傷を残す貴方に愛されたい。この身に焼けた釘を刺して欲しい。
そう願ってやまない、狂気。
愛を感じる方法は様々で間違えた愛し方もあるけれど、ここまでぶっ飛んだ狂気的な愛に対する価値観はある種の美しさを感じるような。
Posted by ブクログ
なかなかのサイコパス!
そして千秋が男性だったとは想像できず、ラストも「えー!」満載。虐待シーンも痛々しい。でも、展開が知りたくて一気読み。
Posted by ブクログ
☆3.6
愛の反対は無関心である。
ならば無関心ではないそれは愛だ。
⋯⋯んなわけあるかー!と拳でどつきたくなるイカれたサイコパスぶりでございました。
これがデビュー作とは。
『レモンと殺人鬼』と『復讐の泥沼』も読んだけど、これが一番好きかも。
Posted by ブクログ
地元の後輩が何者かに殺されたのをきっかけに、その犯人を突き止めようとする主人公
こういう風に書くとありがちな設定ではあるものの、その犯人を探し出す目的が歪んでるしなんとなく予想していた犯人も違うし、事件の真相も予想外すぎた。でもそこにムリはないし展開が早くて読み始めたら止まらず、楽しめました。
Posted by ブクログ
やられたー。
2つの視点で進むからどこかで繋がってる人がいると思ってたんだけど。
虐待の描写は辛い。
結末は・・・(*_*)こんな顔になった。
そんなに感情移入できる登場人物がいないので、シンプルにミステリーとして楽しめた!!
Posted by ブクログ
凄かったです。どうしたこんな複雑な物語を書くことが出来るのか天才なんだなと思いました。読み終わるやいなやもっかいすべで分かった上で読み直したいと思い再読しています。
Posted by ブクログ
おもしろかった。偏見を持たないように生きようと思っていても、文章だけになると自分の想像で勝手に補って思い込んでしまって。あー!やられた!悔しい!という気持ち。ラストに向けて諸々繋がって嫌な予感が当たってしまう感覚も痺れた。他の作品も絶対に読みます。
Posted by ブクログ
狂気に満ちた人間を、さも常人かのように描かれていて読んでいるこちらの感覚がおかしいのかと錯覚する程。それだけじゃなく、巧妙に仕掛けられたトリックに確実に騙される。次回作にも期待。
Posted by ブクログ
わー気づかなかった!!!騙されてた〜
虐待のシーンとか、初対面でドヤされるシーンとか、ひぃ!逃げて!て思うけど千秋は快感得てて、そうだったこの人はそう感じるんだった!って毎回なった笑
Posted by ブクログ
レモンと殺人鬼の作者さん、デビュー作
いろいろな登場人物の視点から物語が進んでいく。
登場人物の人柄や相関図など、あれ、思ってたのと違う?ってところが、この本の魅力。
最後まで読まなきゃ分からない。
あと、この作者さん特有の
癖のある登場人物はとても好き。
面白いけど自分の好みでは無かったかも。
Posted by ブクログ
主人公の愛に対する認知が狂いすぎていて、物語に入っていけない。あとミステリーにはミスリードがつきものではありますが、この作品ではミスリードが露骨すぎる。ミスリードを重ねた上でやや唐突にラストに至る。
読んでいて気分のいい作品ではないです。
Posted by ブクログ
レモンと殺人鬼もだけど、この著者の作品は一癖も二癖もある登場人物がだいぶ多い印象。それと読み終えたときに、じゃああのときのあれは?って腑に落ちない伏線がいくつか。。登場人物たちの思い込みで語られていたからと納得するしかないのか。。
千秋の狂愛がさも当たり前のような書き方でずっと続くとあれ私かおかしいのかな?ってなってくる。
千秋と比較して杏の気持ちは理解しやすいけど、あ、これは昔姉を殺しててそれと同じように樹理も殺そうとしてるんだなと当たり前のように思った自分に気づいたとき怖かった。
千秋あんなにブラック企業で働いてるのによく大学潜入する暇あったな。
あと杏をかばってコートかけてあげるところは普通にすごいしキュンとした。
Posted by ブクログ
レモンと殺人鬼に続いて、焼けた釘を刺すも読んだ
登場人物が今回もほぼやばい奴だった、けど、萌香と杏はとばっちりで可哀想だった
先輩の名前が最後まで出てこなくて、最後に繋がったところはなるほどとびっくりした
レモンと殺人鬼と構成が似ているところもあった
・近しい人が殺される
・犯人探しに奔走
・協力を名乗り出る人物が現れる
・親からの姉妹の扱いの差の描写
・主人公の裏の顔
刺青事件の虐待の描写のところが辛くて読んでられなくて離脱しようと思った、、(結局その部分はさらりと読み飛ばして次に進んだ)
Posted by ブクログ
本屋で平置きされていて手に取りました。
登場人物がほぼみんなやべえヤツ。という印象(笑)
主人公があまりにも思考と認知が歪みすぎてて全く感情移入ができない。だというのに、展開と進行のテンポがよくて、ページを捲る手が止まらなくなる。
そろそろ千秋の思考について寄り添いは出来ずとも、まあまあ了承しはじめてからの衝撃の事実…思わず一人で声出ちゃいました(笑)
先輩の名前をかたくなに出さないことは引っかかってたのに、まさかじゃないですか…?
騙された!!すっきり!!みたいにもならず、最後まで全く理解できない生き物のままでした。
後味よくないサイコパス小説ですが、読んでる時のスピード感と高揚感はたまらなかったです。