小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
読み切るのに1ヶ月近くかかった。
各章のエピソードが長く、時代小説に出てくる名前やセリフを理解しながら読むのに時間がかかった。
途中、夜寝る前に読みながら1、2ページで寝落ちする日も何度かあった。
はい、時代小説×ミステリー小説ですね、とわかった気になり、各章で難事件発生し、主人公が官兵衛のヒントで解決的なストーリーかと思って少し退屈していた。しかし、終わりが近づくと、そんな薄っぺらい話では無く、全てが一つの大きな物語の必要な要素の一部で、自分はその一部だけを読んでわかった気になっていただけだと最後になってようやく気づいた。
またもう一回読もうと思う素晴らしい作品でした。
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Posted by ブクログ
同じ時期に札幌で学生時代を過ごして柔道をやっていたのでなんとも言えない気分で読んでる 当時の七帝柔道は講道館柔道から異端視されつつも畏怖されていた その後の総合格闘技の隆盛と共に脚光を取り戻して今に至る 当時の社会的な背景や世相を懐かしく読み進めた
内地 マチに行く 雪道をザクザクと歩く グランド居酒屋富士 金富士 東北大の実在の柔道部員も懐かしい この人いたなー 同じ学年の中井先生の若かりおもかげもたまんないなー 自分はこんなに頑張れなかったな 東海第四とか道警は強かったな 舟久保さんの必殺技の元になったスーパーローリングサンダーの登場も感動した
こんな青春像って今の時代で受け入れられる -
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ネタバレシリーズ3作目
今作の巨悪で「キュレーター」は思っていた
以上に、ポー達の上にいたイメージ。
そしてさらに明かされる悪には胸が痛い。
最後の方、キュレーターの発言や数字の件で思わず前のページまで戻り、黒幕の正体に気づいた瞬間は頭を抱えそうになった。再度読み進めポーの出した答えを見た時、自身もしんどくなってきた。
真犯人の動機については、あまりにも自己中すぎると感じたが、犯人にとっては他を犠牲にしてでも叶えたかったこと。だがそれにしても多くの人を巻き込みすぎた。
ブラッドショーの存在は、今作も頼れる相棒でポーにとっての光だと思う。 -
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──わかんないよ。
あんたたちにはわかんない。
なにがわかんないのかも、わかんない。
『仲田蛍シリーズ』の第1作目。本作は『こどもの貧困』をテーマに描かれた社会派ミステリー。
貧困家庭の中学生に焦点を当てた物語。テーマがテーマなだけに、少し重たく時に辛く切ない空気を纏って進行していく本作。
ただ、本事件を通じて担当刑事の1人『真壁』が徐々に事件の本質と向き合っていく描写が、本作における『救いの光』を感じられるとともに、物凄い読後感へと導いてくれたように感じた。
そして、巻末最後に描かれなかった真壁のセリフには、死んでなんかいなかった『希望』を『想像』させてもらえた読者は多かったのでは -
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ネタバレ読むと元気をもらえる小説。前作の木曜日にはココアを。も読ませていただいたがどちらも共通して明日も頑張ろうと思える、元気をもらえるような作品だった。内容は日常を切り取りながらも多くの人が抱えているであろう問題であったり心の持ちようについて気づきを与えてくれたり、アドバイスを貰えたりするようになっていてほっこりとする。
何よりも、連作短編なので違う人の視点で小説の世界を体験できるという部分が私は一番すき。ほかの視点から見ると幸せそうだったり、何も問題を抱えていなそうだったりに見えてもその人はその人で何らかの迷いを生じているのだなと思えて、自分の生活を送る上で他人に対して心の余白を持つことができる -
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X、Facebook、Threads、スポーツナビ、Yahooニュースなど、ちょっとした時間になくなんとなく開いてしまっていたアプリをさっそくスマホからアンインストールした。
アンインストールして数日経つが日常生活にはまったく支障がないので、これらのアプリをいかに目的もなく、ちょっとした間を埋めるためだけに使ってたのだと気付いた。
これだけでスクリーンタイムが1時間以上減った。ちょっとした間の合計時間が1時間以上というのが恐ろしい…。
インスタグラムやLINEはまだ残ったまま。とりあえずインスタグラムは1日10分しか使えないように設定して様子見。 -
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ネタバレ互いが互いを思い合っているからこそのすれ違いとまでは発展しない感情。そんな気持ちを簡単に晴れやかにさせてくれない現状も相まって、なかなか心苦しい。彼女たちの体が粘土であれ、人在たらしめるのは精神であり、彼女たちは十分に人在だ。
彼女たちが彼女たちの真実に触れるたび、私はその事実が導き出す結論を否定している。それでも現実への介入をやめない二人は強い。現実から目を背けて、ただただ大丈夫だと信じる私と、現実を打ち返し、二人の世界をなんとしてでも手に入れようとする二人とでは大きな差がある。
最高の物語だった。
二人が抱えてきた大きな問題も、二人の前に立ちはだかる大きな壁も、その全てを乗り越えた先にあ -
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東京松濤生まれの箱入り娘華子と、地方生まれの上京組美紀。家庭環境も育ちも異なり、普通だったら交わらない階層の2人が、華子の婚約者であり、美紀の腐れ縁である幸一郎を介して出会い、自分らしく生きることとはどう言うことなのかを模索する物語。
私は就職から上京組で、会社での交友を通し東京生まれ東京育ちの恵まれた階層の人たちとの自力でどうにもならない差に傷つくこともあり、美紀の視点の章は本当に胸が抉られる思いだった。
この本は、単なる階級差や泥沼恋愛をテーマにしてるのではなく、「女同士の義理」を通じて「自力で自分らしく生きる」ことへの希望を女性に見出してくれます。
今、自分軸で生きているかな?と自 -
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また三宅香帆さんの書評から再読したくなって。
恩田陸さんのSF、やっぱりいいなあ。子供が生まれると真っ先に「茜」とか「ヒロシ」とか名付けた書見台を拵える一族とか、ディテールがわくわくするんだよね。
特に好きだったのは、最初の短編ながらうっかり泣かされる『大きな引き出し』、思った以上に切ない『光の帝国』、この時代からジャズを中心とする恩田陸さんの音楽好きが作品に出てたんだなと思わされる『国道を降りて…』。
あとがきでも「手持ちのカードを使いまくる総力戦になってしまった」と書かれているが、恩田陸さんの多彩なイマジネーションを楽しめる一冊だった。
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