ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 黒牢城

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    読み切るのに1ヶ月近くかかった。
    各章のエピソードが長く、時代小説に出てくる名前やセリフを理解しながら読むのに時間がかかった。
    途中、夜寝る前に読みながら1、2ページで寝落ちする日も何度かあった。
    はい、時代小説×ミステリー小説ですね、とわかった気になり、各章で難事件発生し、主人公が官兵衛のヒントで解決的なストーリーかと思って少し退屈していた。しかし、終わりが近づくと、そんな薄っぺらい話では無く、全てが一つの大きな物語の必要な要素の一部で、自分はその一部だけを読んでわかった気になっていただけだと最後になってようやく気づいた。
    またもう一回読もうと思う素晴らしい作品でした。

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    2026年03月29日
  • とどけチャイコフスキー

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    ネタバレ

    音楽の表現がいつもすごいなーと原曲が聴きたくなります。
    社会情勢とロシアとウクライナ問題も交わり、考えさせられる部分も多い。
    岬シリーズは、犯人がわかってスッキリとはしないが、よ見返したくなるシリーズ

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    2026年03月29日
  • お探し物は図書室まで

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    今の自分にとって大変気付かされることや言葉が散りばめられていたし、心が満たされエピソードだった。また、各登場人物がどこかでつながっているのが面白い。

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    2026年03月29日
  • 完全無罪

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    冤罪事件に立ち向かう弁護士が弁護する加害者が本当に犯人ではないのか葛藤するところや、加害者の犯罪証拠が不十分で証拠捏造してた警察官の真逆の立場からの二人がそれぞれの思いからつき動く話がとても良かったです

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    2026年03月29日
  • 陸王

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    著者の「スポーツ×ビジネス」の作品はハズレなしですね。
    ルーズベルトゲーム、ノーサイドゲームもすごく面白かったですが、陸王も十分楽しめました。
    綺麗事ではないリアルなビジネスを描いていて、ランニングシューズを作ることに奮起する作り手と選手の気持ちが目の前に浮かび上がってくるようでした。

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    2026年03月29日
  • 七帝柔道記III 湖に星の散るなり

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    同じ時期に札幌で学生時代を過ごして柔道をやっていたのでなんとも言えない気分で読んでる 当時の七帝柔道は講道館柔道から異端視されつつも畏怖されていた その後の総合格闘技の隆盛と共に脚光を取り戻して今に至る 当時の社会的な背景や世相を懐かしく読み進めた

    内地 マチに行く 雪道をザクザクと歩く グランド居酒屋富士 金富士 東北大の実在の柔道部員も懐かしい この人いたなー 同じ学年の中井先生の若かりおもかげもたまんないなー 自分はこんなに頑張れなかったな 東海第四とか道警は強かったな 舟久保さんの必殺技の元になったスーパーローリングサンダーの登場も感動した

    こんな青春像って今の時代で受け入れられる

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    2026年03月29日
  • キュレーターの殺人

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    ネタバレ

    シリーズ3作目
    今作の巨悪で「キュレーター」は思っていた
    以上に、ポー達の上にいたイメージ。

    そしてさらに明かされる悪には胸が痛い。




    最後の方、キュレーターの発言や数字の件で思わず前のページまで戻り、黒幕の正体に気づいた瞬間は頭を抱えそうになった。再度読み進めポーの出した答えを見た時、自身もしんどくなってきた。
    真犯人の動機については、あまりにも自己中すぎると感じたが、犯人にとっては他を犠牲にしてでも叶えたかったこと。だがそれにしても多くの人を巻き込みすぎた。

    ブラッドショーの存在は、今作も頼れる相棒でポーにとっての光だと思う。

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    2026年03月29日
  • 容疑者Xの献身

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    ネタバレ

    小説で何度も読み直してる作品です。

    何よりも好きなのは、
    石神が犯人なのではないか?と湯川が感じた理由が、石神という人物と親交があり深い仲でないと気づけないくらいの自然な振る舞いから気づいてしまった、という切ない描写が好きです。

    石神は数式という予測できるものへの
    頭脳の活用はできていましたが、
    愛という予測不可能な不確実性のものに触れた時、石神のアイデンテティが活かせなかった部分も物語の真骨頂だと感じました。

    一生大好きな作品です

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    2026年03月28日
  • 希望が死んだ夜に

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    ──わかんないよ。
    あんたたちにはわかんない。
    なにがわかんないのかも、わかんない。
     
     
    『仲田蛍シリーズ』の第1作目。本作は『こどもの貧困』をテーマに描かれた社会派ミステリー。
    貧困家庭の中学生に焦点を当てた物語。テーマがテーマなだけに、少し重たく時に辛く切ない空気を纏って進行していく本作。
    ただ、本事件を通じて担当刑事の1人『真壁』が徐々に事件の本質と向き合っていく描写が、本作における『救いの光』を感じられるとともに、物凄い読後感へと導いてくれたように感じた。

    そして、巻末最後に描かれなかった真壁のセリフには、死んでなんかいなかった『希望』を『想像』させてもらえた読者は多かったのでは

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    2026年03月28日
  • 月曜日の抹茶カフェ

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    ネタバレ

    読むと元気をもらえる小説。前作の木曜日にはココアを。も読ませていただいたがどちらも共通して明日も頑張ろうと思える、元気をもらえるような作品だった。内容は日常を切り取りながらも多くの人が抱えているであろう問題であったり心の持ちようについて気づきを与えてくれたり、アドバイスを貰えたりするようになっていてほっこりとする。

    何よりも、連作短編なので違う人の視点で小説の世界を体験できるという部分が私は一番すき。ほかの視点から見ると幸せそうだったり、何も問題を抱えていなそうだったりに見えてもその人はその人で何らかの迷いを生じているのだなと思えて、自分の生活を送る上で他人に対して心の余白を持つことができる

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    2026年03月28日
  • Another 2001(下)

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    こちらもかなりおもしろかった。ただ、天災があまりにも怒涛の天災すぎて、なんだなんだなにが起こるんだ!?と楽しくなってしまった。抜本的な解決はしないのもまた一興

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    2026年03月28日
  • 新・平家物語(十三)

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    孤高の義経の姿に心がざわつき、落日の平家の様子に涙をふる巻
    こんな悲しい時代があったこと、今の日本に住んでいる自分には予想すらできない…
    今回も一気読み

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    2026年03月28日
  • 広重ぶるう(新潮文庫)

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    ネタバレ

    すっごく面白かったです!
    何年前かの模試の題材になっていて、その時から気になっており、読んでみました。
    広重が自分の武器を模索し、葛藤しながらも意地と情熱で大成していくお話です。
    名所江戸百景が大地震やその後の暴風雨で壊れた江戸を描くのではなく、広重の大好きな江戸の姿を残すために描いたという事が事実であって欲しい!
    浮世絵に興味が湧きました。

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    2026年03月28日
  • デジタル・ミニマリスト スマホに依存しない生き方

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    X、Facebook、Threads、スポーツナビ、Yahooニュースなど、ちょっとした時間になくなんとなく開いてしまっていたアプリをさっそくスマホからアンインストールした。
    アンインストールして数日経つが日常生活にはまったく支障がないので、これらのアプリをいかに目的もなく、ちょっとした間を埋めるためだけに使ってたのだと気付いた。

    これだけでスクリーンタイムが1時間以上減った。ちょっとした間の合計時間が1時間以上というのが恐ろしい…。

    インスタグラムやLINEはまだ残ったまま。とりあえずインスタグラムは1日10分しか使えないように設定して様子見。

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    2026年03月28日
  • 82年生まれ、キム・ジヨン

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    女性が年を重ねるごとに見ないようにしていた、言葉で形取らないようにしていた苦しさやどうしようもなさを、何気ない日常をもとに鮮やかに書いた小説でした。
    立場や呼ばれ方が家族の中でさえみるみるうちに変わっていき、私が薄くなっていく。だけど私だけは「私」を忘れられないでいる苦しさが胸に刺さりました。

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    2026年03月28日
  • 重力ピエロ

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    「本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ」「重いものを背負いながら、タップを踏むように」
    このセリフの為に何度も読んでると言っても過言ではない。伊坂作品で1番好きな本。

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    2026年03月28日
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ4

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    ネタバレ

    互いが互いを思い合っているからこそのすれ違いとまでは発展しない感情。そんな気持ちを簡単に晴れやかにさせてくれない現状も相まって、なかなか心苦しい。彼女たちの体が粘土であれ、人在たらしめるのは精神であり、彼女たちは十分に人在だ。
    彼女たちが彼女たちの真実に触れるたび、私はその事実が導き出す結論を否定している。それでも現実への介入をやめない二人は強い。現実から目を背けて、ただただ大丈夫だと信じる私と、現実を打ち返し、二人の世界をなんとしてでも手に入れようとする二人とでは大きな差がある。

    最高の物語だった。
    二人が抱えてきた大きな問題も、二人の前に立ちはだかる大きな壁も、その全てを乗り越えた先にあ

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    2026年03月28日
  • 教誨

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    些細な行き違いが不幸を生むことがある

    辛く悲しい地方田舎の
    女性3世代の話

    あまりに辛い

    地方の閉塞感、男尊女卑、格差、いじめ

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    2026年03月28日
  • あのこは貴族

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    東京松濤生まれの箱入り娘華子と、地方生まれの上京組美紀。家庭環境も育ちも異なり、普通だったら交わらない階層の2人が、華子の婚約者であり、美紀の腐れ縁である幸一郎を介して出会い、自分らしく生きることとはどう言うことなのかを模索する物語。

    私は就職から上京組で、会社での交友を通し東京生まれ東京育ちの恵まれた階層の人たちとの自力でどうにもならない差に傷つくこともあり、美紀の視点の章は本当に胸が抉られる思いだった。

    この本は、単なる階級差や泥沼恋愛をテーマにしてるのではなく、「女同士の義理」を通じて「自力で自分らしく生きる」ことへの希望を女性に見出してくれます。

    今、自分軸で生きているかな?と自

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    2026年03月28日
  • 光の帝国 常野物語

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    また三宅香帆さんの書評から再読したくなって。
    恩田陸さんのSF、やっぱりいいなあ。子供が生まれると真っ先に「茜」とか「ヒロシ」とか名付けた書見台を拵える一族とか、ディテールがわくわくするんだよね。
    特に好きだったのは、最初の短編ながらうっかり泣かされる『大きな引き出し』、思った以上に切ない『光の帝国』、この時代からジャズを中心とする恩田陸さんの音楽好きが作品に出てたんだなと思わされる『国道を降りて…』。
    あとがきでも「手持ちのカードを使いまくる総力戦になってしまった」と書かれているが、恩田陸さんの多彩なイマジネーションを楽しめる一冊だった。

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    2026年03月28日