小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
【あらすじ】
祖母から『ちぐさ百貨店』を受け継いだ綺羅。
祖母の大切な店の良さを残しつつも、そこに自分らしさを加えようと日々精進していた。
その傍らでは従業員の葵も新作たい焼きを完成させようともがいている。
常連さんを含めた全てのお客様との出会いが、店の歴史を新たに彩っていく ——— 。
【感想】
引退して熱海に去った美寿々おばあちゃんの存在がどうなっていくんだろうと思っていたのですが、たとえ離れていても、孫の綺羅と弟子の葵との絆は健在で安心しました。
1巻は探り探りの感じで読んでいたのですが、2巻ではすっかり登場人物たちに感情移入してしまいました。
葵君が次のステップに向かうエ -
Posted by ブクログ
C.J.ボックスの猟区管理官ジョー・ピケットのシリーズ。
「越境者」「嵐の地平」に続く、16作目。(2作目の電子書籍と翻訳されていない短編集?が間に入ってますが)
原著は2016年。デビュー作発行は2001年なので、だいぶ経ってますね~。
日本での発行は1作目2004年、本作が2023年。
登場人物は、ちゃんと年を取っていくスタイルですが~
発行年よりはゆっくり進んでます。
ジョー・ピケットは、家族と仕事を愛する、善良で真面目な男。
中背で引き締まった体つきで、特にたくましくはないが、愚直に問題に取り組むうちに、何故か危険の真っただ中に入り込む運命にある(笑)
ワイオミングの広大な自然の中 -
Posted by ブクログ
沖縄に関する雑多な情報を蓄積する資料館で整理作業をする未名子は、世界の果ての孤独従事者に対してオンラインで問題を読み上げる、問読者(トイヨミ)として働く。孤独であると自称する彼女は同じく孤独である人との通話によって、互いの一部を共有し合う———
ヒトが抱く、未知に対する恐怖と、その未知を少しでも既知へと変えて行きたいという欲はこれほどまでに上手く混じり得ないのかと悲しい気持ちになった。
人間が、自分とは別の場所で貯め込まれる知識に対して警戒するのが本能なのか? それはすなわち、知識とは武器であり、個人の力をより強固にするものだと認めている。そういった行動をとっている人はもしかすると、世界の -
Posted by ブクログ
2人の恋の歌の交換、状況説明を
現代語訳、原文、解説
の順で無理なく読み進めることができた。
歌はメールだと瞬時に送れるけど、この時代だから童が持っていく。お相手が偉い人ゆえになかなか会えたかったり、周りの噂に翻弄されたりして、疑念を時折持ちながらも、ゆっくりと愛が深まる感じ。
最後には同居が始まって、自宅から本妻が出ていく、ドラマのような展開です。
和泉式部ですが、
20代
・最初の夫さんの間に子供(小式部内侍)がいて
・為尊親王(天皇の子 兄)1年で死別
・敦道親王(天皇の子 弟)4、5年で死別、男の子誕生(岩蔵の宮→僧侶に)
・その後36歳の時にで夫と結婚して、地方へ
敦道親王 -
Posted by ブクログ
父が大切にしている本で、何気なく読み始めたのですが
どんどん引き込まれていってあっという間に上巻を読み終えてしまいました。
実在した人物、って考えると、国岡(出光)さんの葛藤、決断、行動の一つ一つに震えます。出逢う人たちとの信頼関係に胸を打たれます。相手を全力で信じる。相手もそれに応えてくれる。約束なんてなくても、ただ相手のため国のためという気持ちで同じ方向を見てるから繋がれる。生き方が素晴らしいなと思いました。
教科書で学んだ字面だけの近代史が、頭の中で映像化され、一人一人の顔や表情までもが浮き彫りになります。
高校生や大学生、将来や未来を考える若い人たちにぜひ読んでほしい作品だなと思い -
Posted by ブクログ
教室に火星を作る——。
新宿の定時制高校の夜の教室に、年齢も境遇もまったく異なる生徒たちが集まる。彼らは理科教師・藤竹のもとで科学部を立ち上げ、「火星を教室に再現をしてクレーターの実験をする」という途方もない目標に挑む。
この物語の魅力は、「学びとは何か」を根本から問い直している点だ。AIが知識を瞬時に提供できる時代に、なぜ人は自らの手で実験し、仲間と議論し、失敗を重ねる必要があるのか。藤竹が生徒たちに見せるのは、答えではなく「問いの立て方」であり、知識の伝達ではなく「その気にさせる」技術だ。それはまさに、AIには代替できない教育の本質とも言えるかもしれない。
著者の学術的バックグラウン
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。