ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • ツナグ(新潮文庫)

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    生きてる人と死者を繋ぐ使者(ツナグ)という仕事を軸に、様々な事情を抱えた登場人物が死者と再会する物語。
    物語として感動する再会や、生き方を考えさせられる再会など、短編のような感覚で物語を読み進められた。
    どの再会もとても考えさせられ面白かった。
    死んでしまった後に自分に会いたいと思う人ができればいいなと思う反面、残された人に何の不安もなく死ねることの方が素敵なんじゃないかとも思った。

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    2026年09月09日
  • 私の盲端

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    主人公の成長や感情の変化などの描写あまりない
    そんな単純なものではなく人生は無常で
    淡々と受け入れる
    情景描写が多彩で他の作品も読みたくなった
    書き出しが最高

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    2026年09月09日
  • 余命一週間の探偵として

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    今年読んだ本の中で一番面白かった!
    最近集中力が落ちてきたのと遅読なので600ページ越えのミステリーで身構えたけど、さすがホリー・ジャクソンは読みやすい。もちろん翻訳の良さもあると思う。気付いたら夢中になって読んでた。

    ジェットは犯人を見つけるために不法なことまでやってしまってハラハラしつう、死ぬまでになんとか犯人を特定してほしいと願いながら読む。実は序盤から犯人が分かってしまっていたけど真相や動機を知るとほろ苦い気持ちになった。

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    2026年09月09日
  • グロリアソサエテ

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    実は一度圧倒されて感想と言える感想が浮かばず、半年あけて再読した1冊。
    国を征服するとは、されるとはどういうことか。
    最後に怒涛の勢いで情報が入ってきて初回では溺れた。
    読み直すとここに伏線が…となったのも新しい発見だった。
    心に残ったフレーズは下記。
    "子供が最初に出会う理不尽が父親なのよ。いずれ世に出たら必ず出会う理不尽、不条理。その最初の壁なの。"
    確かにそうかもしれない。私自身は両親どちらも理不尽で、祖父母が優しく教えてくれた。
    今の私の家も子どもに対して割と父親が理不尽なことを言っているので、、夫を変えずに私が優しく教えるのも良い手なのかもと。目から鱗だった。

    また、偉ぶらず、驕らず、信念を持って進むことは魅力的だなとも感じた。どうしても評価を求めがちだし、横道に逸れることもあるし、それが悪いことでもないと思うが、そうでない人の魅力はとても輝くなと。

    また、この話のように綺麗にまとまらずとも、すべての経験は糧になるとも改めて思わされた。
    改めて日々を大切にしたいと強く思う。

    また読みたい本。

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    2026年09月09日
  • 透明カメレオン

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    とても楽しいエンタメだけど、涙が出る最高の物語でした。

    どんどん変わっていく展開にワクワクして読む手が止まりませんでした。

    特に最後はワクワクと感動をもらえてとても満足でした。

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    2026年09月09日
  • スコッパーの女

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    久しぶりの山白朝子さん。新作を見つけると高揚する。

    実話なのか創作なのか、最後まで分からなくなるような不思議な短編集。

    人の死ぬ時期が分かる作家の話や、小説講師のゾッとする話、あとこちらも不穏な「シンクロニシティ」、そして青軸のキーボードを偏愛する「青軸卿」などどれも一筋縄ではいかない。

    表題作「スコッパーの女」を読んで、山白朝子さんの発想力と才能に驚かされた。その人が書いた文章を読むと、その為人が分かってしまう異能。よくこんな話を思いつくもんだ。自分の文章もこの女性に読んでもらいたい、怖いもの見たさで。

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    2026年09月09日
  • 目が

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    最近映画化されて話題の「口にまつわるアンケート」で知られる著者。『近畿地方のある場所について』でも有名か。

    この本、とにかくサイズが何とも言えない。手のひらサイズで、ものの30分もあれば読めてしまう。だが一度目は、不穏で気持ち悪い印象だけが残った。二度目は視点を意識して読むことで、さらに不気味さが増していく。

    読めば何かがわかるわけではない。ただ、ページをめくるたびに違和感が押し寄せてくる。この感じ、嫌いじゃない。むしろ好きかも。他の作品も絶対に読んでみよう。

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    2026年09月09日
  • あなたが正しくいられたとき

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    今回も芦沢央さんらしく、人の心の奥に潜む感情を描く視点が素晴らしい作品ばかりだった。

    表題作、正論は決して間違いではない。でもその正しさが時に人を追い詰め、息苦しくさせることがある。そんな人間の複雑さを描く芦沢さんの巧さに唸らされた。

    「薄着の女の物語」は予想外の展開に驚き、「待てば無料」はシリーズの続きとして楽しめた。「代償」は作家を巡る物語で、読み進めるほど不穏さが増していく展開にゾクッとした。「立体パズル」は環境について考えさせられ、「投了図」は静かな感動が残った。

    怖さ、切なさ、人間の業が詰まった一冊。

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    2026年09月09日
  • 勝敗の構造 第二次大戦を決した用兵思想の激突

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    第二次大戦のさまざまな戦闘について、最新の研究成果を踏まえ、現在どのように考えられているのかを解説した本です。

    読んでいて特に興味深かったのは、かつて「定説」とされていた戦史の解釈が、その後の研究によってかなり覆されていることでした。

    私自身、これまで読んできた戦史や戦記などから得た知識が、いつの間にか「現在も通用する定説」だと思い込んでいたところがあります。
    日本ではまだ新しい研究成果や解釈が十分に定着していないものもあり、「自分自身の知識も更新していかなければいけないな」と感じました。

    歴史は一度覚えたら終わりではなく、新しい史料や研究によって解釈が変わっていくもの。
    そのことを改めて実感させられた一冊でした。

    第二次大戦について、これまでとは少し違った視点から考えるきっかけにもなり、非常に勉強になりました

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    2026年09月09日
  • 因業探偵 リターンズ~新藤礼都の冒険~

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    シリーズ2作目。タイトルに探偵とあるが、本作の魅力は犯人当てではない。

    探偵事務所開設の資金を集めるため、様々なアルバイトに手を出す礼都の言動そのものが面白い。頭脳は超一流だが性格は最悪。それなのに彼女の言葉には妙に納得させられる部分があり、「それは酷いだろ」と思いながらも頷いてしまう。

    嫌な笑いを誘いながら、人間の本質を容赦なく突きつけてくる一冊。現実なら絶対に関わりたくない人物だが、小説の中では抜群に魅力的だった。礼都に振り回される読書体験にハマる。

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    2026年09月09日
  • むしろ映えてる日々

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    生まれた年と月が同じ小林聡美さん。映画も舞台もテレビドラマも見たことはないけどエッセイは読んでいて、共感したりほのぼのしたり。私は「映えてない日々ですね」って言われたら、「そうですよ、それでいいんです。」って答えちゃう人生だったけど、小林聡美さんは素朴でさっぱりしている風だけどちゃんと映えてます。間違いないです。巻末の片桐はいりさんとの対談は思いがけず美味しかったデザートのようですね。

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    2026年09月09日
  • マチネの終わりに(文庫版)

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    ネタバレ

    良かったなーと心から思えた。
    平野さんの静謐な文章に浸りたいし、考えたいこともたくさんあったのに、先が知りたい…本当に素晴らしい時間を過ごせた。

    映画になっているのも知っていたが、キャストを思い出さないようにして、読後にキャストを見たが…私のなかでは、ちょっと違かった。でも、どんなふうに描いているかは、見てみたいとかな。

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    2026年09月09日
  • サーカスから来た執達吏

    購入済み

    お手本のようなミステリ

    美しいです。
    出てきた要素は全て伏線として回収されます。
    少女の成長物語としても良くできており、
    探偵役がなぜ推理をするのかといった動機づけも素晴らしいです。

    #アツい #スカッとする #ドキドキハラハラ

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    2026年09月09日
  • ハゲタカ4 グリード(上)

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    一作目からどんどんスケールが大きくなっていくのが面白くてワクワクする。
    登場人物の所属や役職がわからなくなるときはあるが、それでも読み進めたいという思考になる。
    わからない業界用語が出てきたらチャットGPTに聞きながら読んでいけばすごく勉強になる。

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    2026年09月09日
  • 本と歩く人

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    ネタバレ

    すごいすごい!久々の★5!本好き、ドイツ好きには堪らない。話がサクサク進むのでダレない。映画版は全然別人だと思ったけど、表紙のカールとシャシャは本人じゃん。

    賢い老人と活発な少女の掛け合いが小気味良い。子どものシャシャだからこそカールにぬけぬけと叱責できるのも良いし、子どもに戸惑っていたカールが徐々にシャシャを良き相棒と思っていく流れがあまりにも自然。シャシャの良さを父親に伝えようと、本の虫を描けることを挙げるあたりも面白い。カールが老人らしく怒りに振り回されないので大人だなと思った。この領域に行きたい。

    タイトルと雰囲気からして全体的にハッピーなのかと思いきや、良い塩梅でまあまあの辛さを挿入してくれるのでご都合主義感が薄れている。けれどもハッピー・エンドなので安心されたし。ただ、カールの怪我が治るかどうかだけ気になる。シャシャの父親はもう一生牢屋では?ただ父親の言い分は正しいので、悪役一辺倒でもないのが憎い。サビーネ・グルーバーの方が嫌われるだろうな。

    猫のイヌとか概念からして愛したい。なんだか堪らない。どうしてそんな存在を思いつけるの。

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    2026年09月09日
  • 爆弾【電子限定特典付き】

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    久しぶりに長編小説を読んでみたくなり、本作のプロモーションCMで佐藤二朗さんが演じる「スズキタゴサク」の姿が気になって手に取りました。

    まず、心理描写が非常に豊富です。スズキのセリフを読み解くのは読みごたえがあり、素晴らしい作品でした。単に「面白い」という言葉では片付けられません。気づいているけれど気づかないふりをしている自分の姿を言い当てられたような、薄気味悪さすら感じる読書体験でした。

    あらすじは、東京都中野区の野方警察署に、酒絡みの傷害事件の容疑者として「スズキタゴサク」という不審な男がしょっぴかれてくるところから始まります。彼と、清宮や類家ら警察官たちが、取調室で「爆弾のありか」を巡って繰り広げる息詰まる攻防を描いています。

    スズキタゴサクのこの世のものとは思えない異常性と、どこまで本当のことを言っているか分からない不安定さがとても印象的でした。しかし後半になるにつれて、彼なりのポリシーやルールが少しずつ見えてきます。「理解できそうで、やっぱり理解できない」感覚に、どんどん惹き込まれていきました。

    作中には固定観念を利用したミスリードが散りばめられており、気づいた瞬間には何度もハッとさせられます。

    ページによってはほとんどがスズキのセリフで構成されており、最初は読みにくさを感じる人もいるかもしれません。ただ、読み進めるうちにその独特の構成も気にならなくなっていきます。

    ミステリーが好きな方はもちろん、「人の顔をしたモンスター」の内面を覗いてみたいと思える人には、特におすすめしたい一冊です。

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    2026年09月09日
  • キッチン常夜灯

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    積読の中から手に取った。
    2023年に発刊で、私は一体どれだけ積読していたんだ…。

    女性の社会進出を進めるため、自分の意に反して店長に選ばれた主人公の南雲みもざ。終電ギリギリまで帰れない、慣れない店長業務にへとへと、精神状態がギリギリなところで自宅が火事になる。不運すぎる。
    なんとかしないといけないって分かっているけど、私が同じような状況だったらすべて投げ出しているなぁ。
    一方、主人公は現実と向き合い、職場と自宅の問題を1つ1つ解決し、自分から変わろうとする努力が伝わってきてとても良かった。
    自分が投げやりにならなければ、変われるチャンスってあるんだな。

    常夜灯が出す料理は、カタカナだらけで想像がつかない。(私がフレンチレストランで食事をしたことがないため、知識がないだけかも。)
    でも、主人公が食べる時に毎回「おいしい!」って言ってて、どんな味なのか気になる。

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    2026年09月09日
  • ミナミの春

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    時代は1995年から2025年
    舞台は大阪ミナミ、賑やかでちょっと猥褻で・・・私の印象
    そんな中で、いろんな家族やカップルが織りなす物語
    その物語はなぜか漫才コンビ「カサブランカ」につながっていく
    チョーコとハナコ姉妹による漫才コンビ、そのコンビに憧れ同じ舞台に立つことを目標に頑張る「はんだごて」のヒデヨシとハルミ。
    その二組を軸にして、本音を隠して自分を殺して付き合っているカップル、苦労の末作曲家になったのに最後までNOと言えず、大事な人も失いかける男、
    実の母が亡くなり、血の繋がらない父と暮らす女子高生、男にひどい目にあわされた三人が偶然出会い、朝まで一緒に過ごす話など、一つの別の話のようで、みんななんかカサブランカと繋がっていて・・・
    テーマがみんなミナミらしいなぁ、ミナミでならこんなことあるやろうなぁ、とクスッとしたり、じーんとしたり。
    遠田潤子の今までのイメージが覆るそんな作品でした。

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    2026年09月09日
  • くもをさがす

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    西加奈子という人は知ってる。
    作家だ。恥ずかしながら読んだ事はなかった。
    あさイチに出てどんな本なのかも知ってた。

    がんの話とその後。
    最後の読者に向けたメッセージは本当に突き刺さった。
    ステージ0のがんサバイバーの言葉も代弁してくれた。
    本当に怖い。
    いつ再発するか。健康診断の後の電話が来ないようにとか祈るような日々もある。

    こんなに代弁してくれる人がいるなんて、
    そしてそんな文字があるなんて。

    思い出して辛くなったらまたページを開く。

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    2026年09月09日
  • 泣き虫スマッシュ!(3) 大ピンチペア、決意のチャレンジ合宿!

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    今回は大きく分けて二つの話でとても面白かったです。前半が県代表になった主人公がシングルスの大会で活躍する話。後半が合宿を経てダブルスの大会で活躍する話。どちらも主人公達の成長を感じて、
    どんどん強くなっていく姿に感動しました。

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    2026年09月09日