小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
実は一度圧倒されて感想と言える感想が浮かばず、半年あけて再読した1冊。
国を征服するとは、されるとはどういうことか。
最後に怒涛の勢いで情報が入ってきて初回では溺れた。
読み直すとここに伏線が…となったのも新しい発見だった。
心に残ったフレーズは下記。
"子供が最初に出会う理不尽が父親なのよ。いずれ世に出たら必ず出会う理不尽、不条理。その最初の壁なの。"
確かにそうかもしれない。私自身は両親どちらも理不尽で、祖父母が優しく教えてくれた。
今の私の家も子どもに対して割と父親が理不尽なことを言っているので、、夫を変えずに私が優しく教えるのも良い手なのかもと。目から鱗だった。
また、偉ぶらず、驕らず、信念を持って進むことは魅力的だなとも感じた。どうしても評価を求めがちだし、横道に逸れることもあるし、それが悪いことでもないと思うが、そうでない人の魅力はとても輝くなと。
また、この話のように綺麗にまとまらずとも、すべての経験は糧になるとも改めて思わされた。
改めて日々を大切にしたいと強く思う。
また読みたい本。
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Posted by ブクログ
第二次大戦のさまざまな戦闘について、最新の研究成果を踏まえ、現在どのように考えられているのかを解説した本です。
読んでいて特に興味深かったのは、かつて「定説」とされていた戦史の解釈が、その後の研究によってかなり覆されていることでした。
私自身、これまで読んできた戦史や戦記などから得た知識が、いつの間にか「現在も通用する定説」だと思い込んでいたところがあります。
日本ではまだ新しい研究成果や解釈が十分に定着していないものもあり、「自分自身の知識も更新していかなければいけないな」と感じました。
歴史は一度覚えたら終わりではなく、新しい史料や研究によって解釈が変わっていくもの。
そのことを改めて実感させられた一冊でした。
第二次大戦について、これまでとは少し違った視点から考えるきっかけにもなり、非常に勉強になりました -
Posted by ブクログ
ネタバレすごいすごい!久々の★5!本好き、ドイツ好きには堪らない。話がサクサク進むのでダレない。映画版は全然別人だと思ったけど、表紙のカールとシャシャは本人じゃん。
賢い老人と活発な少女の掛け合いが小気味良い。子どものシャシャだからこそカールにぬけぬけと叱責できるのも良いし、子どもに戸惑っていたカールが徐々にシャシャを良き相棒と思っていく流れがあまりにも自然。シャシャの良さを父親に伝えようと、本の虫を描けることを挙げるあたりも面白い。カールが老人らしく怒りに振り回されないので大人だなと思った。この領域に行きたい。
タイトルと雰囲気からして全体的にハッピーなのかと思いきや、良い塩梅でまあまあの辛さを挿入してくれるのでご都合主義感が薄れている。けれどもハッピー・エンドなので安心されたし。ただ、カールの怪我が治るかどうかだけ気になる。シャシャの父親はもう一生牢屋では?ただ父親の言い分は正しいので、悪役一辺倒でもないのが憎い。サビーネ・グルーバーの方が嫌われるだろうな。
猫のイヌとか概念からして愛したい。なんだか堪らない。どうしてそんな存在を思いつけるの。 -
Posted by ブクログ
久しぶりに長編小説を読んでみたくなり、本作のプロモーションCMで佐藤二朗さんが演じる「スズキタゴサク」の姿が気になって手に取りました。
まず、心理描写が非常に豊富です。スズキのセリフを読み解くのは読みごたえがあり、素晴らしい作品でした。単に「面白い」という言葉では片付けられません。気づいているけれど気づかないふりをしている自分の姿を言い当てられたような、薄気味悪さすら感じる読書体験でした。
あらすじは、東京都中野区の野方警察署に、酒絡みの傷害事件の容疑者として「スズキタゴサク」という不審な男がしょっぴかれてくるところから始まります。彼と、清宮や類家ら警察官たちが、取調室で「爆弾のありか」を巡って繰り広げる息詰まる攻防を描いています。
スズキタゴサクのこの世のものとは思えない異常性と、どこまで本当のことを言っているか分からない不安定さがとても印象的でした。しかし後半になるにつれて、彼なりのポリシーやルールが少しずつ見えてきます。「理解できそうで、やっぱり理解できない」感覚に、どんどん惹き込まれていきました。
作中には固定観念を利用したミスリードが散りばめられており、気づいた瞬間には何度もハッとさせられます。
ページによってはほとんどがスズキのセリフで構成されており、最初は読みにくさを感じる人もいるかもしれません。ただ、読み進めるうちにその独特の構成も気にならなくなっていきます。
ミステリーが好きな方はもちろん、「人の顔をしたモンスター」の内面を覗いてみたいと思える人には、特におすすめしたい一冊です。
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Posted by ブクログ
積読の中から手に取った。
2023年に発刊で、私は一体どれだけ積読していたんだ…。
女性の社会進出を進めるため、自分の意に反して店長に選ばれた主人公の南雲みもざ。終電ギリギリまで帰れない、慣れない店長業務にへとへと、精神状態がギリギリなところで自宅が火事になる。不運すぎる。
なんとかしないといけないって分かっているけど、私が同じような状況だったらすべて投げ出しているなぁ。
一方、主人公は現実と向き合い、職場と自宅の問題を1つ1つ解決し、自分から変わろうとする努力が伝わってきてとても良かった。
自分が投げやりにならなければ、変われるチャンスってあるんだな。
常夜灯が出す料理は、カタカナだらけで想像がつかない。(私がフレンチレストランで食事をしたことがないため、知識がないだけかも。)
でも、主人公が食べる時に毎回「おいしい!」って言ってて、どんな味なのか気になる。
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Posted by ブクログ
時代は1995年から2025年
舞台は大阪ミナミ、賑やかでちょっと猥褻で・・・私の印象
そんな中で、いろんな家族やカップルが織りなす物語
その物語はなぜか漫才コンビ「カサブランカ」につながっていく
チョーコとハナコ姉妹による漫才コンビ、そのコンビに憧れ同じ舞台に立つことを目標に頑張る「はんだごて」のヒデヨシとハルミ。
その二組を軸にして、本音を隠して自分を殺して付き合っているカップル、苦労の末作曲家になったのに最後までNOと言えず、大事な人も失いかける男、
実の母が亡くなり、血の繋がらない父と暮らす女子高生、男にひどい目にあわされた三人が偶然出会い、朝まで一緒に過ごす話など、一つの別の話のようで、みんななんかカサブランカと繋がっていて・・・
テーマがみんなミナミらしいなぁ、ミナミでならこんなことあるやろうなぁ、とクスッとしたり、じーんとしたり。
遠田潤子の今までのイメージが覆るそんな作品でした。
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