ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 楽園のカンヴァス

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    絵画の題名と作者が出てくるたび、どんな絵なのか調べてからまた本に戻る。今までにない読書体験だった。絵画について知識がなかったが、時代背景や作者の人生を知ってから絵を見るのは、これまでと全く違って情緒的になる。今まで自分ではよく分からないけど個性的なものが芸術なのだと思っていたが、よく分からないのはよく知ろうとしてないだけで、知識を入れた時全然違う絵に見えた。表紙の『夢』はまさにそうだった。それは彼ら2人が体験していることに近いのだろうか。

    『夢を見た』の真贋は論理的に説明する事は出来ない。ただそこに作者の情熱がある、心を動かされるものがあると感じる。そんな絵に向き合ったある1人の感覚的なもの

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    2026年04月21日
  • 虚夢

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    衝撃の展開だった。

    私自身、刑法第39条の存在を知らなかった。心神喪失と認められると刑が軽くなるのではなく、不起訴処分になるなんて…。被害者側からしてみればあり得ないし憤りを処理できない。本の中でも語られるように、心神喪失と認められた加害者が果たして本当にそうなのかは、専門家の判断でも信じられない部分があると思う。
    心神喪失状態になる状況や病気はいくつかあるのだろうが、藤崎(この本における統合失調症の加害者)の場合はきっと罰しても効果はない(反省には繋がらない)。でも3年で出てくるのは社会的にもさらなる被害者が生まれるため良くないし、被害者側はたまったもんじゃない。じゃあどうするのか。
    一生

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    2026年04月21日
  • ザリガニの鳴くところ

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    アメリカ南部の海岸沿い一帯の、大自然の情景描写が素晴らしく、
    また、その大自然やそこに住む動物たちと一体であるかのように暮らしている、
    主人公の少女カイアの心理描写も良い。


    自力で集めた食材で作る質素な食事も、
    町の賑やかな飲食店で出てくる色とりどりのメニューも、
    自然が与えてくれた恵みでありそれをいただく自分たちも自然の一部であるという、
    食物に対する愛おしさが伝わってくる記述であるところが、
    読んでいて心と体が温まるような感じがして良い。

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    2026年04月21日
  • 女二人のニューギニア

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    素晴らしい紀行文であり、歴史の記録でもある。ニューギニアも今や未開とは言えないが、当時は本当に未開だったことが窺い知れる貴重な記録だ。
    しかし、著者が自ら記したように、ニューギニアについて書くことは文化人類学者の畑中への冒涜であり、畑中と自分を描くことで、紀行文としての価値を高めている。
    畑中幸子氏がとにかく凄い学者と感嘆。強い男性は聞かないが、強い女性は存在する。感服。

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    2026年04月21日
  • 晴れの日の木馬たち

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    紡績工場の女工から女流作家になった物語。倉敷紡績の大原氏など実在する人物が登場するが、架空のオリジナル設定。原田マハ氏自身をイメージ。
    これこそ、朝ドラにして欲しい作品。続編が待ち遠しい。

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    2026年04月21日
  • 舟を編む

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    名前は知ってたけど読めていなかった作品
    店頭で特別カバー版が並んでいてあまりにも可愛かったのでジャケ買いした
    私は人が誰かに感化されたり内省したりして、変容していく話が好物なのでめちゃくちゃ好きだった、、
    辞書作りって聞いたときはあまりイメージがつかなかったけど、たくさん考え込まれて作られているかなりアツい作業なんだと知った
    あと、これを読んでから、あらゆる本の巻末に書かれているスペシャルサンクスってめちゃくちゃ熱いのでは?という気持ちで見るようになった


    好きな言葉
    たくさんの言葉を、可能なかぎり正確に集めることは、歪みの少ない鏡を手に入れることだ。歪みが少なければ少ないほど、そこに心を移

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    2026年04月21日
  • 祖母姫、ロンドンへ行く!

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    素敵な旅を共に過ごしたような読後感!
    祖母姫さまの旅の最後に孫娘へ伝えた言葉。胸に刺さりました!「楽をせず、努力しなさい。いつも、その時最高の自分で、他人様のお相手をしなさい。オシャレもお化粧も、そのために必要だと思ったらしなさい。胸を張って堂々と、でも相手のことも尊敬してお相手をする。それが謙虚です。」
    謙虚と卑下は違うもの。祖母姫の素敵なアドバイスが沁みました。
    エピソード満載!ユーモア溢れる内容と文体にあっという間の読書タイム。一緒にロンドン旅行出来た一冊。とても素敵な本に出会えて良かったです!

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    2026年04月21日
  • 空白を満たしなさい(上)

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    生き返るというテーマは何度もドラマや本で描かれているが哲学やミステリーも絡めた構成は見事。後半につれ勢いも加速し下巻への読書欲も引き上げられた。
    さぁ、下巻へ。

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    2026年04月21日
  • 美女と竹林

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    最高にくだらないが、いつ読んでも「こういう文章を書けるような、むだな余白と余裕のある大人になりたい」と思わせてくれる怪作、いや、快作。

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    2026年04月21日
  • サブカルで食う 就職せず好きなことだけやって生きていく方法

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    サブカルで生きているわけでも生きていきたいと思っているわけでもないので、ただ「オーケンの面白そうな本」として読んだ。

    が、サブカル関係なく、仕事全般に役立つようなこと、更に読み進めていくと人生の教訓になるようなことが書かれていた。ただ娯楽として読もうと思っていただけなのに。

    娯楽として楽しめなかったというわけでは全くない。面白かった。
    音楽ファンなので、音楽関係の章はページをめくる手が進む進む。ギャラの話、めちゃくちゃ好物なんだよね(笑)

    そして注釈が充実している!
    電気のメロン牧場みたいな注釈じゃなくて、ちゃんとした注釈。
    一度本編を読んでから、もう一度注釈と照らし合わせて読んだくらい

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    2026年04月21日
  • 百年の時効

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    一つの事件に何年も拘り続ける刑事の姿はまさに執念。その執念を持ってしても解決しない難事件。
    しかし、時を超えて事件は再び動き始め、昭和から令和の時代を行き来し事件が紐解かれていく物語は、まさに圧巻の一冊でした。

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    2026年04月21日
  • 月夜行路

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    面白い
    元男性の女性ルナ×平凡な主婦の涼子
    個人的にルナさんのキャラクターが素晴らしく、性別云々は置いておいて、ルナさんみたいになりたいと思った。
    文学絡みのミステリなので文学好きは二度美味しい
    文学知識がなくても作中で簡潔に丁寧に説明されているので、興味もった方は是非読んでいただきたいです

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    2026年04月21日
  • アフター・ユー

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    海難事故で亡くなった妻多美の夫青吾と同乗していて亡くなった波留彦の妻沙都子が謎を求めて五島列島遠賀島へ、すると妻の謎や子供の頃青吾を捨て今は殺人罪で収監されいる母久美子とのあまりにも劇的な出会い、そして島自体の昔の権力の横暴が全ての事件につながっていく、全く刑事も探偵も出てこない謎解きに公衆電話に繋がる妻多美の声、あまりにも絡まった人間関係に翻弄される、全てが明らかになったのち青吾と沙都子に幸せは訪れるのだろうか、そして何故公衆電話にだけ多美の声が聞けたのだろう、そこだけがちょっとファンタジーすぎたかな。

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    2026年04月21日
  • フェイスレス - 警視庁墨田署刑事課特命担当・一柳美結

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    今まで読んできた本格的なミステリーと比べると物足りなさを感じますが、これはこれで2時間ほどのドラマを見ているようで楽しめました。
    場面を想像しやすく、脳内で映像化しながらテンポよく読み進められました。

    シリーズ物ということで、本作のみで明らかになってない謎も残されています。続きもまた読む予定です。

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    2026年04月21日
  • 星やどりの声

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    本当に心に染み入る物語。
    家族の大切さを改めて思い起こされます。家族に良い思い出が無い人も、大切な誰かを思い起こすと思います。あの時お母さんがあんなことしてたのはこんな理由があったのかもしれない、そんなふうに思いながら読んでいました。
    ずっと変わらないようでいて、友達も恋人も親族も、全部変わっていく。だから大切にしないといけないことがその時々であるんだなと思いました。
    頑張り続ける人も、疲れた人も、悩みなんて無さそうだよねって言われる人も、登場人物の誰かには共感を抱けるはず。
    ほっこり染み渡る物語。

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    2026年04月21日
  • モモ

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    ネタバレ

    今まで読んできた中で1番大好きな本です。
    登場人物、物語の流れ、雰囲気が自分に刺さりすぎる本で、昔から読んでいます。

    私的な話ではありますが、小学校4年の頃から双子の片方の兄妹と英語に興味あって勉強するために英語版のモモを買ったりして、2冊の本(モモと星の王子さま)を交換っこしながら英語を学んでいました。アニメや実写映画も沢山見返しました。

    現代社会と重なる部分があり、きっと今の世の中にぴったりな本なのではないかと思います。作者の短いあとがきにはかなり衝撃受けましたね。
    読んでる時に脳内でアクションのイメージが再生できるくらい飲み込まれる本です。ほんとにずっとワクワクしながら読めて読んでも

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    2026年04月21日
  • ツナグ(新潮文庫)

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    初めて辻村深月さんの本を読みました。
    とても読みやすくて、死者と会うという非現実的のように感じるストーリーにもかかわらず、まるで実際にあった話を見聞きしているような気分でした。
    章ごとに話の展開のされ方が様々で面白かったです。
    私のお気に入りは、「アイドルの心得」と「待ち人の心得」です。
    もし自分だったら…と思わずにはいられない作品でした。

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    2026年04月21日
  • カササギ殺人事件 下

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    ネタバレ

    ■傑作
    クソ面白い、まさに傑作と呼べる作品であった。
    しかし敢えて弱点を挙げるなら、アラン・コンウェイの方の『カササギ殺人事件』の謎解きがちょっと弱いというか普通だな、と思えたこと。
    納得できなくはないが、例えば「自転車停めてあったから借りよう」→「返り血ついちゃった」とか、「いや雑!」と思ったし、「裸体主義者です」は「知らんがなw」と思ったし、「本当に犬を殺したのは私だと思っているのか?」は「いやそんなこと言わんくない?w」と思ったり。

    ■1作品に2つのフーダニット
    上巻のアラン・コンウェイの『カササギ殺人事件』内でのフーダニット、下巻のスーザン・ライランド編でのフーダニットという2つのフ

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    2026年04月21日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    ファンタジーな物語の中にも現代が抱えている問題をうまくミックスされとっつきにくさが全くなかった。
    物語の構成、言葉選び、どれをとっても人を魅了する力がとてもある作家さんだと思いました!

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    2026年04月21日
  • カササギ殺人事件 上

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    ネタバレ

    傑作!面白すぎ。

    上巻のレビューでは自分が当初した考察を、下巻のレビューでは全体の感想を書こうと思います。

    <考察>
    ■アナグラム
    上巻の第一部が始まる前から、アラン・コンウェイの9作品のタイトルの頭文字が「あなぐらむとけるか(アナグラム解けるか)」になることは見抜けた!
    それは、「なぜ9作品目なのか」を怪しんだから。(そもそもめちゃくちゃ評価が高い作品だということを知っていたため、何もかもを疑って読んだから)
    わざわざ9作品目にしたことには理由がある→!!→タイトルが文章になってるじゃん!、という流れ。我ながら素晴らしい。
    そして、何がアナグラムなのか、について、「アティカス・ピュント」

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    2026年04月21日