小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ終戦記念日をきっかけに再読。
第二次世界大戦終盤、戦況が悪化するにつれて学生たちも徴兵される。
普通の一青年がある日突然軍隊へ。
そして、死という未来しかない特攻隊へ。
日本を、家族を、愛する人を守るためなら死ねる、死ぬぞ、という文字通り決死の覚悟と、だけど生きたい、死にたくない、という感情の狭間の描写が秀逸で、読んでいて苦しかった。
フィクションとはいえ、実際に回転に乗って亡くなった人たち一人一人に、想像を絶するほどの感情があったと思う。
特攻隊は誇らしい、名誉だ、という間違った洗脳。そして、そう思い込まないと、自身の感情のコントロールや、存在意義を見失ってしまう。
狂っていたと -
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Posted by ブクログ
甥っ子が小さかった頃は、一緒に普通の道を歩いているだけでさまざまな驚きと発見と感動に満ち溢れていたのに、いつの頃からか「これ見てー!」と発見を報告しても、それが何か?って顔されるようになって淋しかったことを思い出した。
私たちはせっかく五感を持っていながら、その実、何も見たり聴きたり感じたり出来ていない、自覚出来ていないことを改めて思い知らされた。
これからはしっかり目を見開き、耳を澄ませ、
「もしこれが、いままでに一度も見たことがなかったものだとしたら?もし、これを二度とふたたび見ることができないとしたら?」と、問いかけよう。
五感で感じてこその人生の醍醐味なんだから。
もっと味わい尽 -
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Posted by ブクログ
まず他人を信じなくなる訳を書き、そして自分を信用しなくなる経緯を書き、先生が自殺しなければならない理由を読者によく説明した。一人の内心の葛藤を最果てまで曝露し、しかも拵えを全く感じさせない文学作品はどれぐらいあるだろう。明治が終われようとする時代背景もこの作品の重さを増している。
中盤、父の重体に陥っている間、「私」が先生の遺書を受け取り、父か先生かという二者択一の問題に臨む部分が特に絶妙であるだけに、汽車で先生の遺書を読んだ後の「私」の感想、それからの行動や現在の思考など、一切書かれていないことが遺憾だ。(あるいはそもそも書けないかもしれないが) -
Posted by ブクログ
残念ながら著者の小説は読んだことがないが、
(地図と拳 で直木賞受賞のSF作家?)
作家の頭の中を垣間見たるようで、
非常に興味深い本であった。
最初はあまりピンとこなかった。
何をぐちゃぐちゃねちねち語っているんだろう、
と思いながら読み進めたが、
その前提あってだんだん小説づくり?が見えてきた気がした。
素材をこう扱っても小説にはならないが、
こう組み合わせると、あら不思議、形になる。
このあたりのテクニック、というのではないが、
見せ方というのは、小説ではない普通の文章、
いや、日常の会話でも当てはまるものがある、と思った。
「読み返しを強要する」文章はよくない、と。
読むリズムが狂
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