ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 出口のない海

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    ネタバレ

    終戦記念日をきっかけに再読。

    第二次世界大戦終盤、戦況が悪化するにつれて学生たちも徴兵される。
    普通の一青年がある日突然軍隊へ。

    そして、死という未来しかない特攻隊へ。

    日本を、家族を、愛する人を守るためなら死ねる、死ぬぞ、という文字通り決死の覚悟と、だけど生きたい、死にたくない、という感情の狭間の描写が秀逸で、読んでいて苦しかった。

    フィクションとはいえ、実際に回転に乗って亡くなった人たち一人一人に、想像を絶するほどの感情があったと思う。

    特攻隊は誇らしい、名誉だ、という間違った洗脳。そして、そう思い込まないと、自身の感情のコントロールや、存在意義を見失ってしまう。

    狂っていたと

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    2026年08月18日
  • ストーンサークルの殺人

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    映画を1本見たような満足感がある。すごいもの読んだ。めちゃくちゃ面白かった。息がつけないくらい、ずっと走らされている気分で読んだ。
    真実が明らかになるにつれて、どんどん胸糞悪くなったけど、読むのを止められなかった。
    終盤のシーンは本当に映像で見ているような迫力のある描写で、物語の顛末があれでそれで、不覚にも泣いてしまった。
    グロテスクな描写が苦手でない人には是非ともおすすめしたい。
    終わり方もとても好き。

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    2026年08月18日
  • 護られなかった者たちへ

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    大きなテーマとしての護られたものとそうで無かったものの違いはなんなのか。その本質的な答えは分からなかったが、純粋な物語として容疑者が成し遂げたかったことは心を揺さぶられ、さらに最後のドンデン返しまで提供してくれる面白い作品。

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    2026年08月18日
  • 新しい自分を探して車と過ごす小さな旅

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    「旅する家の物語」の旅家さんをもっと知りたくて読んだ一冊。これまでの歩みやYouTubeの裏側を知れて、とても興味深かった。何か新しいことを始めたいときに、そっと背中を押してくれるような本。車中泊の旅にも憧れる。

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    2026年08月18日
  • ちょっとだけエスパー

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    テレビドラマ「ちょとだけエスパー」のシナリオブックです。
    巻末には作者と二人の役者、作者と監督とプロデューサーの二つの座談会が載っている。
    主人公は大泉洋が演じる訳あって職を失い、家族とも別れ追い込まれてる中年の文太。
    再就職の面接である会社に採用される、ちょっとだけエスパーとして。
    エスパー仲間や偽夫婦の四季との関わりをもって少しずつ変わっていく文太。
    ちょっとだけSFの物語、どんな結末が待っているのか?

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    2026年08月18日
  • 十の輪をくぐる

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    認知症の母万津子にいらいらする泰介、乱暴で癇癪持ちな泰介の子育てに悩む万津子の、1964年と2019年のふたつの東京オリンピックの年代の視点が交互に展開される感動作。
    若くして嫁ぎ、夫からDVを受け、泰介は育てにくい。
    未亡人となって実家に帰るも、泰介の癇癪のせいで家に居場所はなく、ついには泰介の関わった事故がきっかけで村八分の扱いを受ける。
    現代ほど発達障害が認知されていなかった時代、母親の苦労を思うと万津子の生涯があまりにも辛い。
    泰介の娘、萌子があまりにも良い子で...救いだった。

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    2026年08月18日
  • センス・オブ・ワンダー(新潮文庫)

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    甥っ子が小さかった頃は、一緒に普通の道を歩いているだけでさまざまな驚きと発見と感動に満ち溢れていたのに、いつの頃からか「これ見てー!」と発見を報告しても、それが何か?って顔されるようになって淋しかったことを思い出した。
    私たちはせっかく五感を持っていながら、その実、何も見たり聴きたり感じたり出来ていない、自覚出来ていないことを改めて思い知らされた。 

    これからはしっかり目を見開き、耳を澄ませ、
    「もしこれが、いままでに一度も見たことがなかったものだとしたら?もし、これを二度とふたたび見ることができないとしたら?」と、問いかけよう。

    五感で感じてこその人生の醍醐味なんだから。
    もっと味わい尽

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    2026年08月18日
  • 神は沈黙せず(下)

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    超常現象の実例を列挙しまくる賞が退屈という意見は同意するが、それを加味しても最高の本だった。
    一番好きな小説を訊かれたらまずこれが候補に上がると思う。やっぱり清く正しく生きたいよね

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    2026年08月18日
  • 金田一耕助ファイル5 犬神家の一族

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    何年ぶりかわからないぐらいの再読で、記憶がだいぶ薄れていたのが功を奏してとても新鮮に読めて、とてもおもしろく満足できました。
    捻りすぎている部分はあるものの、エンタメ小説として非常に質の高い作品だと思います。

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    2026年08月18日
  • パッキパキ北京

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    ナツイチ積読消化
    自分の人生を楽しむ女性のたくましい生き方が爽快だった!
    まだまだそんな生き方で突き進んでいく菖蒲の人生のほんの一部を見せてもらったと思える。

    愛があるから互いの人生に譲れないものについて伝えて話す。そこが大人の恋愛だなーと感じたり
    中国の風景や食べ物の描写がストレートに伝わって、旅行に行った気分になりました
    完全勝利法のくだりは、現代人の永遠のテーマだなと思う
    元気がほしいときにまた読みたい本です

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    2026年08月18日
  • 実際に介護した人は葬式では泣かない

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    介護本はたくさんあるけど、かなり現実的な本だった
    幸い兄弟の手もあり金銭的にも困窮はしていない感があったので、読む方もそんなに辛くならずにすんだ
    こかじさんの終の住処を雑誌で見たけど、介護を経験したからこその潔い、心地よい、一人暮らしの家が素敵だった

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    2026年08月18日
  • みずいらず

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    全部おもしろかった!!!

    夫婦って
    もともとは他人同士だから
    分かり合えなくて当たり前なのに

    家族になった瞬間
    わかった気になりすぎたり
    甘えすぎたり
    気を使いすぎたり

    距離感がバグる時がある

    今は子どもがいるから
    共通の話題はもっぱら子どものこと

    だけど、この先子どもが巣立って
    夫婦2人の生活に戻ったら
    どうなるんだろう

    怖さ半分、楽しみ半分
    そんな想像をしながら楽しんで読めました

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    2026年08月18日
  • 傾斜のマリア

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    神原恵弥シリーズ、舞台は長崎、タイトルの意味は?!と期待しまくったので、正直言うと祖母の謎めいた歌詞の意味についての結末は肩透かしをくらった印象だった。けれど読み終わってみて改めて、長崎の色々なところを巡りながら歴史や文化を振り返り、祖母の歌詞について考えるその行動がとてもゆとりある大人が出来る事で、何かいいな…とすごく思えた。恩田さんの小説は、特に最近のものは本当に豊かだな〜豊かさを分けてもらってるなあと感じる。良かったです!

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    2026年08月18日
  • お探し物は図書室まで

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    仕事について悩む様々な社会人が町の小さな図書室を訪れる。司書さんからおすすめされた本と羊毛フェルトの付録が彼らの背中を一押しする

    勇気が出ない 視野が狭くなっている 社会人へ
    明日から少し新しいチャレンジをしてみようかなと思える温かい小説

    章ごとに主人公が入れ替わりますが、それぞれの章の登場人物は繋がっているところもまた面白い

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    2026年08月18日
  • ディア・オールド・ニュータウン

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    ネタバレ

    小野寺ワールド。
    読み進めていくとドンドンほっこりになってくる。
    そば屋でスイーツ、そんなそば屋だったら1人でも行ってみたい!
    この中も、鳴樹が地元や自分の店となったそば屋を
    ドンドン愛していってるな〜と思い、
    自分は果たしてそこまで地元を好きなんだろうかと考えた。
    『笹原になってくれる可能性はあるかな。なってくれないかな。』
    がやはり最後にほんわかした。

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    2026年08月18日
  • 八月の御所グラウンド

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    万城目学らしいファンタジーだった。途中、鴨川ホルモーの世界とほんのりシンクロしてニヤリとしてしまった。

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    2026年08月18日
  • こころ

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    まず他人を信じなくなる訳を書き、そして自分を信用しなくなる経緯を書き、先生が自殺しなければならない理由を読者によく説明した。一人の内心の葛藤を最果てまで曝露し、しかも拵えを全く感じさせない文学作品はどれぐらいあるだろう。明治が終われようとする時代背景もこの作品の重さを増している。
    中盤、父の重体に陥っている間、「私」が先生の遺書を受け取り、父か先生かという二者択一の問題に臨む部分が特に絶妙であるだけに、汽車で先生の遺書を読んだ後の「私」の感想、それからの行動や現在の思考など、一切書かれていないことが遺憾だ。(あるいはそもそも書けないかもしれないが)

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    2026年08月18日
  • 役にたたない日々

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    最高です。
    年をとって、老いや呆けに不安を感じる日々を、当たり前に、正直につづられています。が、読むと妙に勇気をもらえる本です。

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    2026年08月18日
  • 水滸伝 十七 朱雀の章

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    ネタバレ

    思い返せば、物語の一番最初に登場したのは魯達ではなかったか?その異様な風体の描写がまさに魯智深が街を闊歩する姿を想起させ、私の心を捉えたのではなかったか。魯達は私にとってはこの壮大な物語の案内人であった。彼は死の間際、無念だったように見える。梁山泊の英傑達はその死に際も他社多様だが、病に倒れるのは意外に少ない。戦乱の世の戦士としては無念であったろう。
    私はやり切ったという気持ちで最期を迎えられるだろうか?と思った。

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    2026年08月18日
  • 言語化するための小説思考

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    残念ながら著者の小説は読んだことがないが、
    (地図と拳 で直木賞受賞のSF作家?)
    作家の頭の中を垣間見たるようで、
    非常に興味深い本であった。

    最初はあまりピンとこなかった。
    何をぐちゃぐちゃねちねち語っているんだろう、
    と思いながら読み進めたが、
    その前提あってだんだん小説づくり?が見えてきた気がした。
    素材をこう扱っても小説にはならないが、
    こう組み合わせると、あら不思議、形になる。
    このあたりのテクニック、というのではないが、
    見せ方というのは、小説ではない普通の文章、
    いや、日常の会話でも当てはまるものがある、と思った。

    「読み返しを強要する」文章はよくない、と。
    読むリズムが狂

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    2026年08月18日