小説・文芸の高評価レビュー
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カップルにまつわる一枚の絵画の物語。
人や、風景、特に丁寧な暮らしの部分の
描写がおしゃれなvlogを見ているようでした。
青山美智子さんの本はいつも、ためらっている背中にひと押ししてくれるようで、大好きな作家さんです。
心に残った部分
・一度しかない人生だから思いっきり楽しめる人もいるけど、一度しかない人生だからこそ(失敗や体調を気にして)思いっきりなんてやれない。
・(60歳代の順風満帆に生きていそうな先輩がパニック障害になったことがあると知った時)
好きなように暮らしてるからって、その人が悩んだり苦しんだりしてないなんて思うのはあまりにも想像力がかける。1人の女性の60年の人生 -
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以前から何となく気になってた,そして最近縁ができた(バーナード嬢曰く。で出てきた)ので読んだ。
すごい小説と出会ってしまった。
これはこの先何度も読み返すことになるだろう。
帯の引用には、極限状態にある中での倫理性がメインテーマであるような感じがあって、そういうのも結構好きなんだが、この作品ではむしろそのエピソードは舞台装置のように使われているように感じた。
舞台装置といえば、戦争という状況すらも、その悲惨さ、二度と繰り返してはいけないという教訓を伝える「ために」書かれているようには読めなかった。
悲惨なことが書かれている。
二度と繰り返してはいけない、と読者が感じる。
そのことは事実とし -
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初めて戦争小説を読み、この本を読んでからリアルタイムで起こっている戦争や世界情勢に興味を持つことができるようになった。
細かい戦争の話は難しかったが、それでも読み進めると、話の内容や登場人物の心情は自然と理解することができ、どんどん引き込まれた。
戦争における、真の敵が何かを考える。
戦争での自分の在り方や信念と向き合う狙撃兵の少女と、全ての登場人物の行動や気持ちを考える。
どれも正しいとも間違いとも、言い切れないような。だが、戦争のなかでも自分を失ってしまうこと、信念を簡単に捨ててしまうこと、そんな自分の在り方に向き合えず考えることをやめた時、敵が存在するのかなと、自分は感じた。 -
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ネタバレ
・チンギスは、ボレウやナルスといった新たな人材を登用し、戦の形を変え始めている。それは間違いなく大陸の大国・金国との戦を見据えたものだった。また、息子と兄弟に土地を与え統治する形を取り始めたが、軍の規模があまりに大きくなったことで、将軍達の心をどう掌握するかがリーダーとして問われると感じた。特にチンギスは心の内を部下に語るタイプでは無い。その場合、圧倒的なカリスマ性や実力・結果が伴わないと、すぐに部下に見限られると思う。チンギスはその強さを持つと描かれているが、もし今後部下の離反という展開があるなら、それはチンギスがカンとして足りない部分を見つめ直し、さらに強くなるきっかけになりそう。
・北 -
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クルド人の家族が難民として日本に来たが、母親が病気で死に、父親の難民申請が認められずに在留資格が切れて収監され、娘2人と息子1人が残される。その娘を主人公とした映画を監督が小説化したものである。
同名の映画は今となっては見ることは難しいかもしれないが、本は何十年経っても残るので、クルド難民について知りたい大学生も読んでもいいと思う。かつてクルド人について中公新書で出版した五十嵐さんは、筑波大学のエレベーターホールで処刑された。五十嵐さんほイランのホメイニ大統領が暗殺指令を出し、それを受けた革命防衛隊によって筑波大学に留学していた学生によって殺されたのであるが、彼が生きていたらクルド人問題につ -
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短編集とは思えない満足感。
作者曰く「屋根裏部屋のような代物」。
そうだとするのならば、この屋根裏部屋は正に宝石の山。
作者が取り扱うジャンルの幅にも驚かされる。
『加速してゆく』
「JR福知山線脱線事故」を題材にしたミステリー。
恥ずかしながら事件のことを知らずに読み、当時の凄惨さ、衝撃さを知ることができる良い短編だった。
『噤ヶ守田の硝子屋敷』
個性が強い探偵が出てくる新本格ミステリー。
短編でしか許されないであろう終わり方が、探偵の推理も相まってめちゃくちゃオシャレに感じた。
『前髪は空を向いている』
『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』を題材にした公式二次創作。
原作を
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