ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 螺旋墜落

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    息子のセオと仲違いしたチャーリーは、関係を修復するためにセオが副操縦士を務める飛行機に内緒で搭乗する。しかしその飛行機は、謎のトラブルにより午前0時に墜落した。そして死んだはずのチャーリーだったが、目覚めるとそこは墜落前の機内。これは墜落を阻止するためのチャンスなのだろうか。息詰まる展開のタイプリープサスペンスです。
    なぜ飛行機が墜落するのか、止めるためには何をすればいいのか。限られた時間の中で原因を突き止めようとするチャーリーを嘲笑うかのように、短くなっていくループ時間。とある法則によりあと何度のチャンスがあるかわかるというのもスリリングです。こんな状態、普通なら耐えられません。あくまでも冷

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    2026年05月09日
  • 黄色い家(下)

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    『黄色い家』 川上未映子

    最後の最後まで食い入るように読んだ。まるで自分が「花」になってしまったかのように布団に丸まりながら読み切ってしまった。最後の方で思い出したかのように好きな箇所に付箋を貼った。
    すごく簡単に人は犯罪に手を染めてしまうんだなあ、でも犯罪ってなんなのだろう。何が悪くて何が正しくて、ずっと変わらない確実なものなんてない気がして。
    出てくる登場人物に、極悪人なんていなかった。
    みんないい人で。
    でもいい人って何?直接暴力を振るったりされなかっただけで、本当はあの中で花は洗脳されていたんじゃないの?
    けど、花も同じようなことしてたよね?
    でもそれって避けられないものだったかもし

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    2026年05月09日
  • 異セカイ系

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    自分の書いた小説世界に入る能力を手に入れた主人公が、小説の登場人物や物語世界を守るために必死で考えて考え抜いて奮闘する物語。
    主人公が自分の生み出したキャラクターを一人の人格として大切にしたり、ランキングで競い合う他の作家の作品世界まで守ろうとするのがすごく好印象でかっこいいなーと思った。

    終わり方は、意外性とか驚きはそんなに強くはないけど「現実世界が少しでも良いものになりますように」っていう祈りのようなものを感じて、暖かい気持ちになる読後感だった。

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    2026年05月09日
  • 新装版 密閉教室

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    最初と最後に頭をぶん殴られたような感覚に陥る名作だった。
    一気に作品へ引き込まれて、夢中で読み進めて、最後に袋叩きに合った。

    対話の中にあらゆる矛盾や関係性が隠れており、読みやすいのに読みごたえがあった
    自身の思考の浅さに辟易し、対話での読みあいに舌を巻いた。

    特に私が膝を打った点としては
    ・作中の高校生の中途半端に未熟な思考の解像度が高すぎて、生々しさを感じた。
    ・(ミステリ好きを)ミスリードへ誘導する艶やかな手際
    ・刑事が有能であり、対話によって解決していく、探偵の一辺倒な作品ではない。
    ・文学的要素を盛り込み、知見があるとなお楽しめる。
    ・捜査側と推理側のそれぞれの思惑が交差し、より

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    2026年05月09日
  • 憧れの作家は人間じゃありませんでしたEX

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    今回は主役が変わるけど、どのストーリーもただただ温まる
    御崎禅は人外でありながら温かくて愛おしい
    夏樹もまた懐が大きくて過去を感じさせないのはすごい

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    2026年05月09日
  • サラバ! 上

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    面白いです。続きが気になる。

    イランに生まれ、美人で気が強い母、静かで優しい父、そして猟奇的な姉(今ではよく聞く、発達に課題がある子、にカテゴライズされるのでしょう)を家族に持つ、僕。その幼少期が語られています。
    仲の良くない母と姉の機嫌を損ねぬように、幼い頃から処世術を上手く身に付けてしまった主人公の心の動きがとても興味深い。

    そして日本での生活も束の間、物語は父の次の赴任先、エジプトのカイロでの暮らしへ。
    日本生まれ日本育ちの私にはカルチャーショック、とても刺激的でした。うわぁ大変そう、と思って読み進めますが、住めば都なのかだんだんとこの国を愛していく主人公の感情も知り。現地でできた家

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    2026年05月09日
  • プールの底に眠る

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    「私を知らないで」から入り、白河三兎ワールドに魅力を感じつつ、今回4作目としてデビュー作を。
    鮮烈な7日間をテンポ良く描きつつ、本当に少しずつ明かされていく真実。とにかく読む手が止まらなかった!
    ここ数年で確実にトップクラスに興奮した小説。
    主人公の思考、魅力的なキャラ、セリフ回し、展開構成、全てにおいてやはり僕はどうしようもなく白河三兎が大好きだということを再認識する。

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    2026年05月09日
  • 書店ガール 2 最強のふたり

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    本離れや電子書籍の普及で本の売り上げが減少しているなかで
    どうすれば本屋に来てもらえるかを考える姿に心打たれました。

    読んでいてますます本屋に行きたくなりました。

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    2026年05月09日
  • ザ・エッセイ万博

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    相変わらずのまきめ節、おかしくて興味深かった!

    去年25年の大阪万博関連の本の横で見かけたので、すっかり大阪万博の話かと思ったら、全然違ったけど^_^

    最後の章だけ大阪万博のお話。
    やはり東京の人(と万城目さんを呼びたくはないけど)
    と、私のように万博ロス組とでは、万博への熱量が違うな。
    この本は25年8月にできてるので、万城目さんの訪れた初期の頃の大阪万博の静けさしか万城目さんは体験していない。
    閉幕前のあの狂気の万博を経験していたらなんと思われたのかな。

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    2026年05月09日
  • おやすみラフマニノフ

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    こんなにも音楽が溢れてくる小説、すごいなと思う。ミステリーかと思えば、途中はミステリーを忘れて音楽に没頭して、最後に物語がミステリーだった…と思い出した。

    主人公の晶が、音楽に魅せられて没頭して、コンマスとして演奏者として入り込んでいく感じがとてもいい。

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    2026年05月09日
  • 井上ひさしの 子どもにつたえる日本国憲法

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    ネタバレ

    今年の読み聞かせでは憲法や戦争に関するものを持っていこうと思っておりまして。
    今週は憲法関係の絵本を多めに読むつもりです。

    表紙はスッキリとしておりますが、中はいわさきちひろさんの優しい絵の絵本と、お話(小学生新聞で小学生にお返事したもの)の二部構成です。

    絵本の部分は日本国憲法の全文と9条を小学生にも分かるように優しく噛み砕いてあります。
    大人が読んでもすんなり心に入ってきます。

    全文と9条に書かれていることは綺麗事だと言われてしまうかもしれない。
    でも私はこれを信じて生きていきたいし、末永く守っていきたいと思う。

    この国の生き方を決める力は私たち国民だけにある。
    心を尽くして話し合

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    2026年05月09日
  • 本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む~走れメロス・一房の葡萄・杜子春・本棚

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    ネタバレ

    これからの読書は、隣にみくのしんさんが居て欲しい!
    私もこう読むタイプで、勉強も一人で声に出して勉強するタイプだから、仲間だ!と思った。
    うれしい!

    1冊の本を読んでいるのに、
    『走れメロス』『一房の葡萄』『杜子春』『本棚』
    の4冊まで合計5冊の本を読んだ感覚。
    なんかすごいずっしり読書出来た気分。!

    そしてこの本達は、私1人だったら絶対に選んでないと思う!なぜならみくのしんさんの読書に対するイメージと同様、もう題名からして難しそう!!!(笑)
    杜子春とかもうおじいちゃん家の本棚から出てきそう。
    でも一番好きだったな、杜子春。
    ここで出会わせてくれてありがとう!!(笑)

    みくのしんさんと

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    2026年05月09日
  • 三千円の使いかた

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    ◯あの人たちには変わらぬ日々が流れているんだな、街絵さんのことなんてなんとも感じてないんだな、と美帆は思った。(18p)

    ◯秋になったら白菜の種を蒔いて、二ヶ月もかけて丁寧に栽培し、「おいしい鍋にしましょ」と楽しみにいきている。(180p)

    ◯人生はいつからでもできることがある、ということ。(305p)

    ◯お金や節約は、人が幸せになるためのもの。それが目的になったらいけない。(337p)

    ★お金や人生について勉強になる、だけでなく小説が面白く、どんどん読み進めました。何をいまさら、ですが原田先生の著書を読むのは初めてでした。

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    2026年05月09日
  • その復讐、お預かりします

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    ネタバレ

    満足度100%の復讐屋の話。
    序盤を軽く読んで、ドラマにも向いていそうでスカッとしそうだと思った。
    しかし、スカッとするような復讐をする話ではなく、依頼人がどうしたら報われるかが考え抜かれている。
    復讐するは我にあり。この言葉がずっと鍵になっている。
    結構序盤から神戸が積極的に絡む話が多く、成海だけだったらどういう動きをするのか、なにもしないのか、違う話を気になってしまう。

    仕事的にはなさそうなのに、出てくる話はよくありそうで、現実味がある。そして法的にどうにもならないことってたくさんあるなーと考えさせられる。

    表現が分かりやすく、キャラクターも良い。神戸の気持ちが少しづつ晴れていくようだ

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    2026年05月09日
  • 後宮に星は宿る 金椛国春秋

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    中華ファンタジーの原点作品。
    霊獣紀よりもファンタジー感はなく現実感がある。遊圭には頭脳をいかし生き延びてほしい。

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    2026年05月09日
  • 博士の愛した数式

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    読み終わったあと、まだまだ世界は続くけどパッと広がって音楽が終わるような…なんとも言えない美しい気持ちになった。
    博士がなんといっても愛しいし、ルートも母も、最後は義姉も温かくて好き。。
    私は算数、数学が嫌いだけど、これをもっと早く読んでたら数字に意味を感じて愛することができたかも…。
    初めて聞いた友愛数とか完全数とか、近くに子供がいたら自慢げに話してみたいと企んでいる。

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    2026年05月09日
  • 推理大戦

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    大興奮!

    最高!異能探偵物!

    清涼院流水、古野まほろ、望月守宮的な興奮!
    厨二病ミステリー!

    AI探偵、超高速思考探偵、超五感探偵、嘘を絶対見抜く探偵、そして…という展開がたまらない。これは、ぜひ、映画化してもらいたい!(笑)

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    2026年05月09日
  • どうすればよかったか?

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    ネタバレ

    自分達で治してあげたかったと言う印象よりは「ご自身がお医者様なのに娘は〜」とか、認めたくないってのがあったのかなぁと思いながら読み進めたが、最後の父へのインタビューを読みながらなんだかとても悲しくなってしまった。

    父、祖母と認知症の介護を経験したが、こうするのが正解なんてないし、ある目線では虐待に見えてもある目線ではそうとも言えなかったり…
    結果タイトルに帰結する。

    凄く考えさせられる素晴らしい作品でした。
    映像作品もチャンスがあれば見てみたいと思います。

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    2026年05月09日
  • 私たちはたしかに光ってたんだ

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    「夜のピクニック」「この夏の星を見る」を読んだときの、あの青春キラキラの感覚が蘇ってきた。あっという間に読破。バンド、特にガールズバンドに興味がある人は、間違いなくハマると思う。
    世の中は正解のない選択ばかりで、それを正解にするかどうかは自分次第だと改めて感じた。青春キラキラだけでなく、そんなことも学ばせてくれる。
    久しぶりに自信を持って他人に薦めたくなる作品と出会えた。

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    2026年05月09日
  • 革命前夜

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    登場人物一人一人の人生を思うと胸がキュッと切なくなる。
    静かに燃える蝋燭の火が、人々の動きになって、声になって、音になっていくのは圧巻。
    熱い火が絶えず燃え続けてるのと、マヤマの水のようなピアノは対局にあるように感じた。だけど、DDRで暮らす人との出会いによって、マヤマの水もどんどん熱くなって沸騰していったようだった。
    ドイツというとナチスの物語はさまざまなもので見てきたけど、東西分裂時の話はあまり知らなかった。音楽と政治と愛がこんなにきれいにまとまるとは…。

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    2026年05月09日