小説・文芸の高評価レビュー
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死んだフリント船長が残した宝の地図から、ジム少年の冒険が始まる。少年がリンゴ樽の中に身を潜め、海賊の陰謀を偶然耳にするところからもうこの物語の虜になった。いや、既に物語の始まり、ベンボー提督亭で過ごす不穏な日々から面白かったな。
ジムの活躍に胸を躍らせ、訪れるピンチに緊張し、息つく暇もなく最後まで駆け抜けたというかんじ。ジムの突飛な思いつきと大胆な行動(まさに冒険)が、結果的には味方を救うというところに心がくすぐられた。
多くの海賊たちが登場するけど、なかでも一本足のジョン・シルヴァーは生涯忘れられない人物になるだろう。巧みな演者、不敵なリーダー、残酷な悪党、ときに頼もしい味方にもなる。本 -
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池井戸氏お得意の、王道の企業モノや銀行を舞台にした逆転劇とは一味違う本作。
主人公たちは、天下の強豪校のエースたちだけではない。予選会で敗れ、本戦への切符を逃した大学の中から選ばれた、いわば「寄せ集め」の関東学生連合チーム、そしてあの巨大な生中継の裏で命を削るテレビ局のスタッフたちである。
「勝者」の陰で夢破れた者たち、そして記録にも残らないかもしれない過酷な舞台に挑む若者たちのドラマが、これでもかとばかりに胸を打つ!母校の襷ではなく「オープン参加」として箱根路を走る学生連合の選手たちの「俺たちは何のために走るのか?」という葛藤を抱えながら、バラバラだった個性が、不器用ながらも一つのチームへ -
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池井戸氏お得意の、王道の企業モノや銀行を舞台にした逆転劇とは一味違う本作。
主人公たちは、天下の強豪校のエースたちだけではない。予選会で敗れ、本戦への切符を逃した大学の中から選ばれた、いわば「寄せ集め」の関東学生連合チーム、そしてあの巨大な生中継の裏で命を削るテレビ局のスタッフたちである。
「勝者」の陰で夢破れた者たち、そして記録にも残らないかもしれない過酷な舞台に挑む若者たちのドラマが、これでもかとばかりに胸を打つ!母校の襷ではなく「オープン参加」として箱根路を走る学生連合の選手たちの「俺たちは何のために走るのか?」という葛藤を抱えながら、バラバラだった個性が、不器用ながらも一つのチームへ -
Posted by ブクログ
『センス・オブ・ワンダー』を読んでまず感じたのは、これは自然について学ぶための本ではなく、「感じる力」を失わずに生きることの大切さを教えてくれる一冊だということだった。
本書は、海洋生物学者であり『沈黙の春』の著者として知られるレイチェル・カーソンが、自然と向き合う喜びについて綴ったエッセイである。夜の森を歩くこと、雨の音に耳を澄ますこと、海辺で貝殻を拾うこと。そこには壮大な自然描写や専門的な知識が並ぶわけではない。むしろ、日常の中にある小さな驚きや美しさに目を向けることこそが、人を豊かにすると静かに語りかけてくる。
この作品が描いているのは、自然保護の必要性だけではない。知識は感動のあと -
Posted by ブクログ
ヴァージニア・ウルフの短編集で、執筆年は1900年代から1930年代くらいのあいだ。
ヴァージニア・ウルフは相当昔、高校生の頃にたぶん『ダロウェイ夫人』を読んだだけだったと思う。ほぼ印象は残っておらず、自分の文学地図の中でジョイスの影に隠れてしまった印象がある。
本書を読んでみると、なかなか新鮮だった。「まさにモダニズム」なのである。
従来のコンテクストを超え、新奇で根本的価値設定を再探究するかのような味わいがあり、読んでいてワクワクする。これは音楽で言うとシェーンベルク、ストラヴィンスキー、プロコフィエフ、初期のショスタコーヴィチ、サティ及びフランス6人組といった面々の清新な作風に通
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