小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ無人島・徒島にある海上コテージを訪れた友人同士7名。樋藤はリンチに遭った先輩の復讐として他の6人の殺害を計画していたが、自身が手を下す前に友人たちが惨殺されていく。第一部では徒島での事件。第二部ではその3年後に大阪を舞台とした事件が語られる。
すごい物語だった。第一部は本格ミステリっぽく、徒島の地図、海上コテージの図が描かれていて、『そして誰もいなくなった』、『十角館の殺人』を想起させるような設定。それでいて、殺人を計画していた樋藤が探偵側に回るというまさかの状況となる。正直第一部の設定と展開だけで一冊作れるんじゃないかと思うんだけど、どんどんどんどん人が死んでいって、九城を名乗った漁師が犯人 -
Posted by ブクログ
1話1話の完成度が短編としてかなり高くて毎回震えた。話の繋がり方もすごく自然で、それでいて毎回名前が出たり、時系列がわかったり、その人の過去がわかったりする度に鳥肌が立った。切なくて、感動的でちょっと救いのある話だった。読む順番によってどの事実を先に知るかが変わり、どこで衝撃を受けるかがかわる。謎が生まれ、解決されるという体験が読む順番によってどこで謎が生まれどこで解決されるのかが変わるというすごく面白い体験をした。きっとひとりでは楽しめなくて、他の人にも読んでもらってその感想から新たな「N」を知れるんだと思った。個人的には消えない硝子の星の話と江添&吉岡の話が大好きだけど、まじで全員好きニシ
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Posted by ブクログ
タイトル、表紙、あらすじ、全てが刺さって手に取った。
名前も語られぬ「わたし」の視点で語られる、親友のイソラと過ごしたとある十歳の閉塞的な夏休みのひと時。舞台はスペインのカナリア諸島。
猥雑で下品で、性的に早熟で、背伸びもして、でもどうしようもなく子供で。
内気な「わたし」は、イソラはとてもすごい、強い、羨ましい、と感じているけれど、描写されるイソラは不安も強そうで、イソラも「わたし」がいなければならなくて。まさに共依存的関係性。
この子たちはどうなってしまうのだろうと眩暈を覚えながらも、目が離せない。
元の文章は方言を駆使して書かれているとのこと。
どうしても方言までは感じ取れないが、主人 -
Posted by ブクログ
音楽を愛し、何より「ピアノ」に導かれし者たちの多様に折り重なっては交錯していく物語。丁寧かつ表現豊かな筆致で綴り上げていく。
恩田氏の音楽に対する造詣の深さがあってこそではあるのだろう。
描かれる“音楽”にまつわる物語―それぞれの輪郭そして色彩はいずれも鮮明で生き生きとしていた。例えば音楽に携わる者たち(プロ・アマチュア問わず)でさえもその内界を充分に満たすほどだ。
中でも驚いたのは、「文字が音を奏で、眼で旋律を愉しむ」ことになろうとは……。物語の扉を開けるまでつゆほどにも思い至らなかった。
これほどの驚きと感動は、転び落ちた涙の数を比べただけでも、記憶の限り他には見当たらない。そう言っても
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