小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
眠ると記憶がリセットされる「忘却探偵」こと掟上今日子(おきてがみきょうこ)が、数々の事件を原則1日で解決していく、というライトミステリー。
これまで西尾作品は読んだことはなく、本作もドラマで観ただけだったのだが、最近 AI(LLM)を使っていると、いつもこの「忘却探偵」のことが頭をよぎるので、原作も読んでみた。
最近の LLM を使ったツールやサービスは、過去の会話を記憶できるようになってきている。しかし、LLM 自体が新しい記憶(学習が終わった以降のユーザーとのやりとりの内容)を保持しているわけではない。ユーザーとのやりとりを記憶しているように見えるのは、ツールやサービスなどのアプリケー -
Posted by ブクログ
ネタバレ1963年11月9日、横浜で鶴見事故、福岡の大牟田で三井三池炭鉱大爆発があったその日、両親を殺害されたある少女が主人公。
小池真理子さんご自身が10年を掛けて紡ぎ上げた大作とあり、私のような素人がインタビュー記事を読み齧っただけで感想を述べるのもおこがましいのですが、喪失しながら歩み続けたからこそ書げられた作品だったのでは…と、胸がいっぱいになりました。
なぜそう思ったかの理由は、左千夫の描き方にあります。
映画館で間宮と対峙したあたりから立待岬での幕引きまでは、左千夫のことを陰鬱で臆病な自尊心の固まりのように容赦なく描写されていますが(実際に百々子を見つめる左千夫の視線と妄想は反吐が出 -
-
Posted by ブクログ
基本的に何が書いてあってみんな何を言ってんのかさっぱり分からんと思いながら読み進めましたが、ストーリーで何が目的で何が起こるのか、原因は何か、という部分についてはある程度理解できるような作りだったような印象を持ちました。
例えば独自の単位や独自存在の無説明の登場、当たり前にあるものなのだからわざわざ説明しない語り口に面食らいましたがそれも読み進めていくうちに、ああ前言ってたアレの事ねとなる設計だったように感じます。
キャラクターも魅力的であり、特に序盤の初期ヤチマとイノシロウ、ガブリエル、ブランカのやり取りは記憶に強く残る場面だと思います。
物理や数学についてはやはりてんでさっぱりなので、読み -
-
Posted by ブクログ
藤岡陽子さんの描く物語に魅了されて何冊も読み、この作品で10作品めになる。
『青のナースシューズ』は看護師を目指す大学生、岡崎成道の視点で描かれた話であるが、父親が亡くなった事故の話から始まり、実習先の癌患者西田さんの話、事故の後遺症で下半身が不自由になり引きこもりになってしまった弟の話、訪問先の患者伊佐泰江さんの話、どの話も読んでて目頭が熱くなり、最終的には涙腺が崩壊してしまった。
弟の面倒を見て、仕事で疲れている母親の代わりに家の家事をやる成道の人間性が素晴らしい。
男性看護師を目指す学生がまだまだ少なく、成道の通う看護大学の学年に男性は9人しかいない。
成道は、看護師を目指す強い気持ち -
Posted by ブクログ
早坂ルミ子は、神田川病院で働く医師。空気を読めないと周りからも言われている。ある日病院の庭で、聴診器を拾う。誰のものかわからずも、使ってみると人の心の声が聞こえる特殊なものだとわかる。さらに聴診器には患者に、過去に後悔した選択を、やり直すことができる扉を開かせる能力もあった。
患者は、皆末期癌患者でそれぞれ「芸能界デビューをあきらめきれない千木良小都子」「夫が死んだ後の金の話ばかりする妻を持つ日向慶一」「娘の結婚に反対したことを後悔している雪村千登勢」「中学時代の友人を裏切ったと思っている八重樫光司」最後は、自分や母を捨てた父の話へと続く。
過去をやり直しても、皆その後、違った悩みを持つように
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。