ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 世界99 上

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    現実世界の見る視点が増えそうな本。そういう本は貴重だから嬉しい、ほんとに無感情な人が俯瞰的に世界を見るとこんなに滑稽でグロテスクなんだなと思った。ストーリー自体も面白い。
    以下気に入った文。

    ○4歳
    わたしはなんだか、薄気味悪くなった。七夕の短冊の色くらいで、一体なぜみんなで泣いているんだろう。変な儀式の真ん中にいるみたいだった。

    ○6歳
    「お母さん」はとても便利だけれど、その内側に常に何かを溜め込んでいるのが見てとれた。もしそれが爆発すれば私は怖い目に遭うだろうし、便利な存在を失うかもしれないから、それなりに大切に扱ったほうがいい。それが、当時の私の漠然とした感覚だった。

    ○11歳

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    2026年05月09日
  • アルケミスト 夢を旅した少年

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    ネタバレ

    再読!
    1度目は本を読むようになってからすぐだったからか、なんだか内容をすっきり理解できなかったけれど、2回目にしてふあ〜いいなあ〜とめちゃめちゃ思った
    p40l6 「幸福の秘密とは、世界のすべてのすばらしさを味わい、しかもスプーンの油のことを忘れないことだよ」

    がやはりいちばん好きなところ

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    2026年05月09日
  • ものがたり洋菓子店 月と私 ひとさじの魔法

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    野村美月さんは文学少女シリーズから読んでるので、作中の登場人物の心の動きにも馴染みがあって懐かしかったなぁ〜!
    特に思春期の…ね!少年少女の気持ちの揺らぎとか……ね!!あの頃の価値観なんてちょっと歪んでるくらいが丁度いいんですわ!頑張れ少年少女大人たち〜!

    あと出てくるお菓子の描写が美味しそうで、わからないお菓子や専門用語はネットで調べながら読みました!
    「作中に出てきたお菓子を食べながら読み返したいな〜!近くにこのお菓子売ってるお店ないかな〜!」って笑

    そして表紙がすこぶる可愛い!これは揃えたくなるデザイン〜!次回作も期待大◎

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    2026年05月09日
  • 誓願

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    誓願読んでよかった。
    侍女の物語ではわからなかったことが、こちらでは少しずつわかってくる。男性の極端なロリコンは日本だけかと思ったが、そうでもないんだな。
    まぁこの物語の中の人物が特殊なのかもしれないけれど
    ディストピア小説としての展開も気になるが、女性の尊厳に対して改めて考えることになる小説でもあると思う。

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    2026年05月09日
  • 高宮麻綾の退職願

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    前作を読んでからずいぶん経過しているので、本作で言及されている人物関係やエピソードを忘れてしまっていたけれども、こちらはこちらで面白かった。作者が商社勤務なので、さすがに仕事内容が具体的でイメージしやすく、没入できる。5章のトゥルーエンドもありがちなものでなく、最後に予想を覆す大きな仕掛けもあり、最後までワクワクしながら読み終えた。

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    2026年05月09日
  • 猫を抱いて象と泳ぐ

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    冒頭2ページで本書との出会いに感謝した。これほど優しく、力強く、美しく、哀しく、心に染みるような不思議な魅力を持つ小説はまれ。勝負よりも美しい棋譜を残す大切さ。チェスを知らずとも小説の世界に没頭できる。ただ、チェスを打つ人が羨ましい

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    2026年05月09日
  • 推し、燃ゆ

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    非常に面白かった。
    自分にはファンとして応援しているアーティストや作家はいるが、推すという言葉はそういったものとは違う形の熱量を持っている気がして、自分では使わないようにしている。この本を読んで、やはり推すという行為はファンであるというのはおそらく違う性質を持っているのだなと再確認した。(まぁ、ファンというのと変わらない感覚で使っている人もいるとは思うが)
    しかし、この作品で書かれていることは推すという行為を心の支えにし、生きづらさを抱えながら生きている人間がそれを失いその生きづらさをより突きつけられていく様だ。
    おそらく、私と同じように推すという行為に対して懐疑的で違和感を持つ人間は多いと思

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    2026年05月09日
  • 坂の上の雲(三)

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    「世界史のうえでときに民族というものが後世の想像を絶する奇蹟のようなものを演ずることがあるが、日清戦争から日露戦争にかけての10年間の日本ほどの奇蹟を演じた民族はまず類がない」
    「奇蹟」を起こした日本人を描く3巻。冒頭で子規の最期を描く

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    2026年05月09日
  • 三体3 死神永生 上

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    三体世界と地球の戦いを、想像を絶する展開で描く。何を書いてもネタバレになってしまうのが残念。この小説の怒涛の面白さはやはり読むしかない
    切ない恋愛小説の要素もあるが、とにかく展開がすごい。あぁ、内容を思いっきり言いたい

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    2026年05月09日
  • 三体2 黒暗森林 下

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    生涯読んだ中で最大級の娯楽本。「フェルミのパラドックス」に対する絶望的かつ論理的な解釈を中心に、これだけスリリングな物語を生んだ作者の想像力に脱帽。難解な箇所もあるがChatGPTが助けてくれる。

    「とにかく、読め!」に尽きる

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    2026年05月09日
  • アルプス席の母

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    航太郎を守り続け、母子共に様々苦難を乗り越えた母菜々子の姿に共感しました。そして航太郎は、「アルプス席のお母さんに、いいところを見せてあげたかったんです」素直な言葉に涙腺崩壊です。素晴らしい家族愛。沢山の人に読んで貰いたい。

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    2026年05月09日
  • 聞かなかった場所

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    小心なノンキャリア官僚が出張中に知った妻の突然死。死の真相を執拗に探る前半。真相が明らかになった途端に大きく動く物語の妙。後半は心理サスペンスの面白さ。恐怖、驚愕の動きがじわじわと迫る。なるほどこう来たかという終盤。お勧めの傑作中編

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    2026年05月09日
  • 坂の上の雲(二)

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    日清戦争と秋山兄弟、従軍記者の子規、米西戦争と真之、子規庵を訪れる人々、ロシアの南進方針、義和団事件。特に子規の俳句における写生論、スラブ民族としてのロシア人の特殊性に関する記述は興味深い。明治時代の日本とその周辺を知るには格好の本

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    2026年05月09日
  • ボタニストの殺人 下

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    大安定のシリーズ。今作も面白すぎる。
    2つの事件に同時進行で取り掛かっているのでかなり忙しない。ポーがめちゃくちゃ大変そう笑。
    ドイル家での密室のトリックについては割と力技な感じがあるが、ボタニストの殺人トリックはかなり好き。納得性が高い。
    エステル・ドイルは前々から好きだったのでポーとのやり取りでニヤついちゃう。
    加えて、これまでのお助けキャラが勢揃いしたりするのでシリーズでも一番のエンタメ小説な感じ。

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    2026年05月09日
  • 三体2 黒暗森林 上

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    400年後の三体世界大侵略艦隊との終末決戦。必死の防衛計画。しかし人類の活動は全て監視されていた!400年後というタイムスパンを設定したプロットの凄さ。人類は子孫をどうやって守るのか?ますます面白くなる物語。読書の楽しみを堪能

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    2026年05月09日
  • ようやくカレッジに行きまして

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    カナダの暮らしというか、学校ハンパねぇ。自分だったら無理だわー。文章に光浦さんらしさが溢れてて、つらいことも面白く感じてしまう。でもカナダ憧れる。

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    2026年05月09日
  • 罪の声

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    はじめはバラバラのパズルのピースが思いがけないところで繋がっていく。事件の真相を暴くことが本当に正しいことなのか。過去を白日の元に晒して終わりではなく、今と未来を考えて前進する。数少ない偶然が誰かの救いになるのなら。これから映画を観てきます。

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    2026年05月09日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    上巻に引き続いて言葉に表現されているものが不思議と音となって聞こえてくる感覚。下巻を読むのと同時に実写映画のキャスティングを見て、それぞれの人物に明確に色がついた状態で話を読み進めていく。特別感動的なシーンがある訳では無いのに、常に胸の奥底からぐっと込み上げてくる感情があった。本文中に結果が明記されていないのにもいい意味で裏切られた。この作品が映像化されるというのはどういうことなんだろう、小説から手に入れたこの熱い気持ちを映画でも感じられるだろうか。

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    2026年05月09日
  • 襷がけの二人

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    戦前から戦後の東京、のんびり屋の千代としっかり屋の初が織りなす物語。昭和24年に千代は盲目の三味線の師匠の元で女中奉公をすると言う所から話ははじまる。遡って千代の婚礼、婚家で女中をしていた初との出会い、女性2人での生活を余儀なくさせられた戦時中。時が変わろうと主従が変わろうと、2人の連帯と絆、成長がとても感動的に描かれている。凄く良くて一気読みした。

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    2026年05月09日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    音が聴こえる表現とはこういうことか。しばしば音楽は官能的に表現されるが、ここまで音の艶やかさや色気を感じたことは無い。多様な登場人物一人ひとりによって紡がれる音楽は、1度も聴いたことはないはずだし知らない曲も沢山あるはずなのにイメージとして聴こえてくる。

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    2026年05月09日