あらすじ
真夜中の屋根のぼりは、陽子・リン姉弟のとっておきの秘密の遊びだった。不登校の陽子と誰にでも優しいリン。やがて、仲良しグループから外された少女、パソコンオタクの少年が加わり……。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
とても読みやすく、一気に読み終えてしまった。さわやかな読後感。大人になればなるほど、いろんな人やものに理由をこじつけようとしている自分に反省。揺れて動く心に従って見えてくることもあるよね。すみれちゃんのセリフも心に残った
Posted by ブクログ
わかるわぁ…
退屈に負けない。自分で遊びを考えるのって大事。そして、すみれちゃんのこの言葉。
「みんな宇宙のみなしごだから。ばらばらに生まれてばらばらに死んでいくみなしごだから。自分の力できらきら輝いてないと、宇宙の暗闇にのみこまれて消えちゃうんだよ」
「ひとりでやってかなきゃならないからこそ、ときどき手をつなぎあえる友達を見つけなさい…手をつないで、心の休憩ができる友達が必要なんだよ」
森絵都さん+中学生、最高じゃないわけがない。
さおりさんとすみれちゃんという、ちょっとハズレた大人の女性がスパイスになっていて。
ところどころに散りばめられた素敵な言い回しも、大げさじゃなくていい。
アイスティ色の瞳、とか、落下寸前の枯れ葉を主人公に、メルヘンチックな空想でもしているかのような横顔、とか、地球を蹴りとばすようなハイヒールの音、とか。
Posted by ブクログ
森絵都さんの初期の傑作。中学生も読みやすく課題図書になっているくらいだが、大人も心に刺さる箇所が多くある。友達との関係性、学校での在り方等、力強く生きる姉弟を通して体感している気持ちになる。
誰かと繋がりたい、楽しいことしたい、分かってほしい、でも、人は最後は一人なのだから強くあらなくてはならない。
それでも、辛くなる時はある。だから、たまに手をつなぎ合うことができる人が必要なのだ。ウィットに富んだ会話も魅力で、物語も重くないので多くの人に手に取ってもらいたい。
Posted by ブクログ
心がほっこりする話だった。
会話が多いからなのか、1日でサクッと読めるところも良い。
大人が読んでも楽しいけど、ちょっと生きるのがめんどくさくなっちゃってる中高生とかにも読んでほしい。
Posted by ブクログ
屋根の上に登ることで何かが変わるわけでも意味もないのに、ただふざけて遊ぶだけで毎日生きていけるという感覚…なんとなくわかるな〜青春だな〜!
と思いながらあっという間に読み進めました。
Posted by ブクログ
「もっとこうなりたい。」「こんな自分が嫌だ。」そういった悩みやコンプレックスは大なり小なり誰もが抱えている。大人も子どもも関係なく。その時行動を起こすか起こさないかは自由だし、どちらが正解か間違いかなんてこともない。ただ行動を起こした方が、たとえそれが失敗に終わったとしても心が晴れるのは間違いない。何もしなければ心の内は変わらない。他の誰でもなく自分が一歩踏み出さなければならない時がある。『宇宙のみなしご』というタイトルにはそんな意味がこめられていると感じた。
Posted by ブクログ
なんとなく居場所のない4人がつながって、居場所を見つける、生き方を見つける。そんな話。
高校生の時読んで、20年経って再読。やっぱり好き。
Posted by ブクログ
気付いたら一気に読み切ってしまいました。
もやもやとした気持ちを、誰もどうにもしてくれない。それなら自分たちでそのもやもやに捕まらないように、楽しいことを考え続けるしかない。
意味があるようで、重大な理由なんてなくて、それこそが最大の理由で、矛盾しているようで言葉にできない何かが一本見えない場所を通っている、そんな中学生の言い知れない気持ちを思い出させてくれる一冊でした。
『宇宙のみなしご』なのは、きっと大人になっても変わらないけれど、その一人であるわたしも、彼女たちのように暗闇に飲まれず光ることを忘れずにいたいと思わせてくれる、素敵なお話。
多感な中学時代を日々ばく進中の姪にも、是非読ませたい。
Posted by ブクログ
真夜中に人の家の屋根に登って楽しむ陽子とリン姉弟。
学校の友人関係に悩みながらも、自分らしさを見つけていく。
キヨスクや七瀬とのほろ苦いやりとりも、この年代だからこそなんだろう。
すみれ先生の
「ひとりでやってかなきゃならないこそ、ときどき手をつなぎあえる友達を見つけなさい」の言葉が心に刺さった。
Posted by ブクログ
とても良かった。娘たちが大きくなって、悩めるteenagersになったらぜひ読んで欲しい。
こどもたちへの応援歌だと思った。そして、きっと大人も支えられる1冊。
Posted by ブクログ
登ってみたいですよね、屋根。主人公の姉弟だけでなく、登場する人物がみんなクセあり。類が友を呼んでるのかな?みんな元気な大人になってほしいですね!
Posted by ブクログ
たしか加納朋子の小説でも似たような屋根登遊びのシチュエーションがあったような気がする。
「一番しんどいときはだれでも一人なんだ。でも心の休憩ができる友達が必要。」この言葉を体現した青春小説。
心が折れた今の子供達にエールを送る。
Posted by ブクログ
中学生の冒険小説思えば腕白純粋お転婆で許される楽しい物語。今、子供を主人公にした小説が流行り(?)だが確信犯か?
そんな馬鹿なと、ツッコミたくても子供相手では大人げないと一蹴されそうだし!私の好きな 宮部みゆきもこの手を・・・・
Posted by ブクログ
年子の姉やってますが、甘え甘えられってほどの年の差がない分、やっぱり友達感覚に近いときはある。そりゃもう毎日喧嘩してきたけど、年子も存外悪くない。
Posted by ブクログ
ちょっぴり寂しいけれど、それが現実で、でも前へ進む勇気をもらえる一冊です。
富塚先生、いい先生だなあー。自分でがんばることを伝えながらも、さりげなく友達の大切さを教えてくれる。
悩み多き、思春期の子どもたちにおすすめです。
私が心に残った言葉を抜粋します。
「一番しんどいときはだれでもひとり」
「ぼくたちはみんな宇宙のみなしごだから。ばらばらに生まれてばらばらにしんでいくみなしごだから。自分の力できらきら輝いてないと、宇宙の暗闇に飲み込まれて消えちゃうんだよ。」
「頭と体の使いかた次第で、この世界はどんなに明るいものにもさみしいものにもなる」
「ひとりでやってかなきゃならないからこそ、…..
手をつないで、心の休憩ができる友達が必要」
Posted by ブクログ
少し前に読んだ本だけどとても印象に残っていた。
最後では友達の大切さとか4人で屋根に登って夜空を見上げてるシーンの中に詰まってる気がした。
色んなことを乗り越えて見た夜空はホントに
綺麗だったんだろうな
Posted by ブクログ
小学生の時に読んだことあるけど、その時は何も思わなかった。おもしろかった〜っていう単純な感想だったと思う。
だけど社会人になってまた読むと、そんな単純な言葉ではない。大人も子供も人はみな宇宙のみなしご。暗闇に飲まれそうになった時手を繋いでくれる友だち。まあその暗闇は人それぞれだと思うけど、私にはそんな友だちがいるかなって一瞬考えた。けど深く考えて線引きしなくていいんだろうな。大切にしよう。
Posted by ブクログ
初めましての作家さん
両親が不規則シフトで帰ってこないことが時々ある家庭で、
中2の姉と中1の弟が、自分たちで作り上げた遊びを決行する。
そこに同級生で、仲間から無視されはじめた七瀬さんが
加わり、更にクラスのいじめられっこのキオスクも加わる。
ところが、キオスクの不登校から、ある事件が発生するが・・・
事件が起こると、学校側含めて当事者たちは
火消しにやっきにんるんだなぁ
あくまでも自分たちは「いい人」であり続けたいんだなぁ~
そういう意味でも、これから立ち向かうぞ!って
ところで終わるのがいい。
元担任の先生が、そういうのをわかっている先生で
ちゃんと大切なアドバイスをくれる人でよかった。
新しい担任がいい人だとは限らないからね。
Posted by ブクログ
学生青春小説的な。
なんか、夏休みの読書感想文対象本みたいな印象(笑)。あまりにそういう感じで、子どもがしばらくしたら読めるようになるだろうし取っとこうかな、みたいな(笑)。
ものすごいサクッと読める。
とりあえず、屋根に登る、という尖った冒険譚?を持つ、青少年のお話。
Posted by ブクログ
感受性の豊かな中学生たちの物語。
うらやましい気持ちでイッキに読みました。
屋根に登ろうとかおもしろい。
たしかに人の家の屋根に登るなんて良い事ではないけれど発想、行動力に驚きました。
それぞれの子たちの考えていること、とても理解できて応援したくなりました。
Posted by ブクログ
優しいジュブナイル小説。中学生が瑞々しく、友だちっていいね、という話。主人公が爽やかで、ちょっとめずらしい気がした。悩みを抱えた子を持ってきがちだけど、それは周りで。
Posted by ブクログ
たぶん再読ではなかったと思う
スタンドバイミーぽく、そして読みやすさの安心感は自分が読書好きになったのを思い出す
前に雑誌のインタビューで現実に嫌なことがあって物語では辛い思いをしないようにそういう描写は描かないようにと言ってた、この作品はそれより前の作品だけど、そこも好きだ、ゆっくりと流れる時間を贅沢に感じれる
物語は中学生が屋根で遊ぶ話〜
大人になったら友達のことを考える時間も少なくなってく、この時期の思い出は色褪せないものがあるよな
個人的にキオスクの返しでどーゆーお笑い?な場面を見つけてしまったw
好きなフレーズ引用
そうやって越えようとさなきゃなんにもできないの わたし
カイロよりぽかぽかした感触だった
今後の反省材料にするんだよ
Posted by ブクログ
自分が学生時代に抱えていた物を思い出す。
人は1人では生きられないけれど、1人で生きていかなくちゃいけない。
自立するようなメッセージが心に響く作品。
Posted by ブクログ
バターの後だったので俄然読みやすくて、一気に読めました。最近やっとティーンネイジャーの物語を、冷静に他人事として読めるようになってきた気がする。今までは自分の10代の頃と比較してしまい、自分はこんなに色々考えて過ごせていたかな?こんなドラマチックなこと起きたかな?信頼できる人はいたかな?とか考えて落ち込んだりしてたので、作り話である、と理解して読めるようになったのは、恥ずかしながら最近なのである…。
面白いことを求めて屋根のぼりをする中学生と、その子達の関わり合いの話。大人になっても人は、自分に必要な刺激を求めて、色んな方法で自分の中のモヤモヤを晴らしているんじゃないかと思う。安全圏内で。サクりと現実逃避するのに相応しい一冊でした。
Posted by ブクログ
子供らしい旺盛な好奇心と、自分の行動を冷静に判断する醒めた視点を併せ持つ、中学二年生の主人公・陽子が魅力的に描かれています。
悩みや困難に直面しても、自分らしさを失わずに真っ直ぐに突き進む姿の潔さと、繊細な心の揺らぎが、ごく自然に表現されているところも良いですね。
タイトルが持つ意味には厳しさも含まれますが、シンプルな言葉で紡がれるメッセージは、きっと世代に関係なく多くの方の胸に響くのではないでしょうか。
Posted by ブクログ
中学校は会社みたいに選べるもんじゃないから、かけがえのないものになる、という言葉にハッとした。普通は住んでいる地域のによって割り当てられた学校に通うし、実際私もそうだった。いいことも嫌なこともあった。選べない組織の中で、閉じられた世界の中でがんばっていたなと思う。
Posted by ブクログ
人は一人でいる時間も長いけど友といて友に刺激をもらって新たに何かに挑戦しながら成長するのだなと思う と同時に人に何かを与えることもできるしお互いに成長していくんだな 良き友と一緒に生きた娘はきっと幸せだったんだろうな