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Posted by ブクログ
怪談話以外の随筆は私には少し難しかった。けれど八雲が、題材のことを面白がって書いているように感ぜられた。
『力(りき)ばか』という話に出てくる力は、精神年齢が2歳ほどの16歳。名前にばかと付けるのはどうかと思うが、この時代は差別があまりなかったのか、力は世間から優しくされていたと書かれていたのが印象に残った。
昆虫の研究の『蚊』は、真面目に書いているのだろうがなんだか笑えた。蚊に苛まれる八雲を朝ドラのヘブン先生のイメージで想像すると可笑しい。『蚊』についてヘブン先生役のトミーさんが話しているのをInstagramのショート動画で見た。八雲の墓に参ったトミーさんが、墓前で蚊に刺された話をしていた。
解説には八雲の人柄がわかるエピソードが、妻の節子の書いた『思ひ出の記』より一部引用されており、そちらも気になった。
Posted by ブクログ
日本に伝わる怪談や伝説を、小泉八雲が文学として再話した作品集です。
雪女や耳なし芳一をはじめとする有名な怪談が収録されていますが、そこに描かれているのは化け物の恐ろしさではなく、人の未練や執着、約束を破った後悔のような感情です。
怪異が人を襲うというより、人間の心の弱さや切なさが怪異という形で現れているように感じました。
どの話にもどこか夢と現実の境目が曖昧な空気が漂っていて、読み終えても「怖かった」というより、不思議な余韻が長く残ります。
派手な展開や衝撃的な結末で読ませる作品ではないのに、ふとした瞬間に情景を思い出してしまう魅力がありました。
現代ホラーのような刺激やスピード感は薄いですが、その分、話のあとに残る余白が妙に不気味です。
怪談を通して昔の日本人の死生観や信仰、人情までも見えてくるところに独特の味わいがあり、読み終えた後には、“幽霊が怖いのではなく、人の想いこそが長くこの世に残るのかもしれない”という感覚が心に残る一冊でした。
Posted by ブクログ
怪談にハマっている身として、小泉八雲を読まないわけにはいかないだろうと思い読んでみました。
特に好きだったのは以下の作品です。
・お貞の話
杏生目線では美しい話ですが、ラストに背筋がゾッとしました。
ハーンがどういう意図で書いたかは分かりませんが怖すぎました。
意識のないうちに知りもしない倍以上も歳が違う男と結婚したことになっている、許嫁という制度とも重なる気がします。
・策略
怪談版一休さん
・葬られた秘密
少し寂しさも残る良い話でした。
・蝿の話、雉の話
蝿の話が良い夫婦の話だったので、続く雉の話もそれに似た話だと思っていたら、夫が怖い話でした。
たぶん普段からモラハラとかDVとかしてたんでしょうね。
・露の一滴
わかるようなわからないような感じですが何故だかすごく好きです。
・病理的なるもの
猫の話。可愛いけど悲しいです。
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