あらすじ
やなせ先生夫妻の秘書が語るふたりのこと。
2025年春NHK朝ドラ「あんぱん」の
モデルとなったやなせ夫妻に
20年寄り添った秘書がはじめて語る
おふたりの暮らし、生活、仕事に思い出…。
たまたま通っていた茶道教室の
お師匠だった
やなせ先生の奥様にスカウトされ、
やなせ先生のスタジオで働くことになった著者。
先生のことをくれぐれも頼むと
言い続けて亡くなった奥様のこと、
お茶や夕食の時間、またふとした時間に
先生の口から語られる
幼少期や青春時代、
仕事にかける情熱の話。
そして、ユーモアにあふれた
先生との日々の暮らし…。
さらに、先生自ら「十病人」と称するほどに、
つぎからつぎへ襲ってくる病気に
翻弄されるふたりの闘病&看病日記も収録。
マイペースでのんびりと
いつも人の一番うしろにいた著者が
先生の残したしっぽのような
思い出とことばをたどるエッセイ集です。
(底本 2025年4月発売作品)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
やなせたかし先生の秘書から見たご夫婦と、奥さんを亡くしてからのやなせ先生の話。
奥さんの暢さんの茶道教室の生徒だったという縁から、やなせ先生の会社で働くことになったというが、抜擢した暢さんの目は確かだったのだろう。
晩年、やなせ先生がこんなにも病気をされていたとは知らなかったし、その介護をずっとするのは、どんなに尊敬できる人であっても、とても大変だったろうと思う。
朝ドラとは違う、本物のやなせ先生夫婦の顔が少し見れたようでおもしろかった。
Posted by ブクログ
朝ドラ「あんぱん」見てました!やなせ夫妻の晩年のエピソードと思い出話の数々を、そばにいた秘書の越尾さんがことばにしたエッセイ。目線がとても優しく、とてもチャーミングなやなせ先生の様子がよく伝わる。
Posted by ブクログ
ドラマを見ているのもあって、楽しく読めた。
著者は、ノブさんを通じてやなせさんの秘書として働き始めるが、1年余りでノブさんはガンで亡くなってしまう。ノブさん、75歳。
その後、およそ20年、やなせさんが亡くなるまで(94歳)が綴られている。
著者の秘書としての使命感や、やなせさんの最後まで仕事に打ち込まれるようすがよくわかる。
仕事のパートナーだけど、夫婦とは違う、いい関係だと思った。
Posted by ブクログ
ドラマと比べて随分と人間くさい方だと思った。
本物の方が好き。
わりと自信家で器用な側面がある一方で、作品への一途さはドラマと同じだった。もう少し奥様への気持ちを知りたかったかも。
Posted by ブクログ
筆者の目に映った先生の姿と、筆者の耳に聞こえた先生の声だけを記した本。
人は人に勝手に期待して、勝手に失望したりするけれど。
だれも聖人である必要はなく、日常というのは割と、格好つかないことの連続だ。
完璧だから人を救えるわけじゃない。不本意に傷ついたり傷つけたりしながらやっと生きていくなかで、それでも諦めずに持ち続けた縁や、情や、感謝が、巡り巡って奇跡みたいに誰かを救ってくれるのかもしれない。
そして完璧じゃないヒーローの後ろにはいつも、それを支える誰かがいる。
東日本大震災のあと、ラジオから流れたアンパンマンの歌が、どんなに皆の心を守ってくれたかを思い出した。
『どういう返事をしたらいいのか分からなかった。でも死を共有することは失礼だと思った。』