小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレ一穂ミチは短編しか読んだことがなかったから長編が自分に合うか不安だったけどめちゃくちゃよかった!
あらすじを読んで勝手に、もっとポップでライトな感じの恋愛小説かと思ってたから良い意味で裏切られた。帯には恋愛小説って書いてあったけど、これ恋愛小説なのか…?
お話全体の雰囲気はふわふわしていて地に足つけてない感じなのに、ところどころ現実を突き付けてはっとさせてくる。まさに、重石をつけて今まさにダイブしようとしている人たちのお話。でもやっぱりどこか空気が軽く感じるのは、主人公を含め登場人物たちが大切な人たちと暮らしているからかなと思った。
未来への明確な不安があるのに「この人たちと一緒にいれば笑っ -
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津村さんは本当にいろんなジャンルの本を読んでいるなあ。そして、人と違った部分に興味を持つというか、着眼点が面白すぎるし解像度が高すぎる。基本ポジティブな受け取り方をしているところも良い。
そして津村さんが読んできた本が彼女のの作品に取り入れられているのがよく分かる。
そのままを小説化してるのではなくて、本を読んで受け取った内容やテーマを自分なりに解釈し自作品に取り入れてうまく展開させているのがよくわかる。「ケアの論理」の本が「水車小屋のネネ」の下地になってるんですね。
最後のスポーツ関連の本の紹介は、私があまりスポーツに興味がないのでどうかな…と思っていたが、読むとやはり面白かった。スポー -
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なんだこれ!軽い気持ちで読んだらいまの私に必要なものがつまった初めてのジャンルの本だった。
「心はどこへ消えた?」というタイトルは某チーズ本を連想させるし、著者も臨床心理士とのことで自己啓発本をイメージしてたけど、内容は自己啓発本とは真逆の印象。包み込み、はげまし、安心させてくれる本。いくつかのエピソードではカウンセリングを受ける人と自分を重ね合わせて涙が出そうになった。
仕事に一生懸命だと、脳さえコントロールできればうまく行ける気がしてくる。でも、心は心の存在を自分で意識できなくなると存在できないことに気づいた。
カウンセリング、全人間に必要な気がしてきた。もちろん私も。脳ではなく心に寄 -
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〈本から〉
日々使っている言葉があなたの人生を決める
願い事は言葉にして言うと早く現実化する
あなたには、あなたが発した言葉通りのことが起こっている
「ついてる」ことがなくても「ついてる」と言ってみる
脳が足りないものを補おうとする機能を利用する
言葉は波動であり、エネルギーそのもの
あなたの行動がすぐさま変わる「感謝してます」
イメージできるものだけが現実になる
イメージが広がると予想を超えたものまで引き寄せる
楽しいことを引き寄せたいなら、楽しいことをイメージする
幸せな人、豊かな人と一緒の時間・空間を過ごす
嫌なことを無理して続けない。楽しいことを優先する
自分だ -
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とてもよかったです
毒親が根源となって不幸の連鎖が世代を超えて繋がっていく
少年少女時代の中学時代の同級生の桐生隆之の存在に救われていく
世間で悪く言われようと、自分の信じた善悪でブレずに周囲を救っていく
桐生自身、あの時の山での幸恵の言葉に救われたのだろう
そして自分が裕福になってもその恩を忘れることなく過ごし、最後は自分の罪と向き合い、亡くなっていく
芯の通った素晴らしい人
そして、救われていく周囲の人々
そして、紅美子や居酒屋の後輩の母の様な人って多いのかな、と思う
色々なタイプの毒母が出てきたけど、正道の言葉で紅美子が毒母にならなくてよかった
最後、隆之、紅美子、正道、ゆう -
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読み始めたら止まらないページターナーで流石は2023年のブッカー賞受賞作品。
極右政党が政権与党となり全体主義へと社会が変容していくことに主人公が翻弄される様を描くのはミシェル・ウエルベックの「服従」を思い出した。「服従」は露悪的で皮肉めいたユーモアも強かったけど、本作の不穏なトーンで徐々に普通の家族の日常が崩れてゆく語りは一貫してシリアスだ。
政府軍に与しある種幸せな飼い犬になるか、民主主義や自由という理想のために多くを失うかを読み手に突き付けてくるようで落ち着かない読後感がある。
物語後半の主人公エイリッシュの覚悟を決めた様子は痛切で胸を締め付けられる思いだった。ラストシーンには冒頭 -
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下町ロケットシリーズが好きなので、すごい期待していた部分はあったが、私にとっては期待を裏切らない内容だった。
出だしから不穏な新聞記事で始まり、ロケットの打ち上げのことや、著作権侵害のこと、別の畑の事業のこと。
全方向が上手くいかずにとても苦しい展開が続いてどうなるんだろうとドキドキしながら呼んだ。
安定よりも挑戦を選ぶというのは、言葉としてはいいことに感じるが、物事に私怨が入ってしまったのが残念だったし、ついていけない人が現れるのもリアリティが溢れていた。
ただ、なんだか上手くいく気がしないのと、私怨によって温情を無視した結果になったのは腑に落ちないなと思った。
転換期というか、様々な -
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ネタバレ初めて読む作者の作品でしたが、非常に面白く、直近で読んだミステリーの中でも一番心に残る傑作でした。
物語はオーソドックスな「犯人探し」から始まりますが、途中で「犯人」が判明してからの展開が見事です。物語後半になり主人公がかわるのですが、真犯人はこの後半の主人公と思っていましたが、違いましたね。
単なるミステリーにとどまらず、「SNS時代の表層的な人格認定」や「就活の変わらぬ問題点」といった社会的メッセージが明確に伝わってくる、深みのある一冊です。
全体として大満足の作品ですが、いくつか気になる点もありました。
* 採用側の対応について
あんな事態になったら、採用側がストップをかけなけれ -
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ネタバレホロヴィッツのもう一つのシリーズ「カササギシリーズ」の3作目、入れ子構造を堪能する本シリーズ、せやけど入れ子にする作品ピュントシリーズの作者は死んだし、出版社は焼け落ちたし、続編てどうするんやろ?
って思ったら、別の作家と別の出版社でピュントを引き継ぐことになるという設定で復活、まぁそういう世界は現実にあるし(ホロヴィッツもクリスティや007など各種シリーズを書き継いでいる作家)、作品内の前作からの経過年数を考えると強引ではないわな。
詠ませ処は今まで以上に、作中作の展開と主人公がリアルに生きている世界の展開がシンクロしているところ。そのシンクロもあえてそうなっている状況をきっちり設定でき
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