ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • パラソルでパラシュート

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    ネタバレ

    一穂ミチは短編しか読んだことがなかったから長編が自分に合うか不安だったけどめちゃくちゃよかった!
    あらすじを読んで勝手に、もっとポップでライトな感じの恋愛小説かと思ってたから良い意味で裏切られた。帯には恋愛小説って書いてあったけど、これ恋愛小説なのか…?
    お話全体の雰囲気はふわふわしていて地に足つけてない感じなのに、ところどころ現実を突き付けてはっとさせてくる。まさに、重石をつけて今まさにダイブしようとしている人たちのお話。でもやっぱりどこか空気が軽く感じるのは、主人公を含め登場人物たちが大切な人たちと暮らしているからかなと思った。

    未来への明確な不安があるのに「この人たちと一緒にいれば笑っ

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    2026年07月26日
  • 枕元の本棚

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    津村さんは本当にいろんなジャンルの本を読んでいるなあ。そして、人と違った部分に興味を持つというか、着眼点が面白すぎるし解像度が高すぎる。基本ポジティブな受け取り方をしているところも良い。
    そして津村さんが読んできた本が彼女のの作品に取り入れられているのがよく分かる。
    そのままを小説化してるのではなくて、本を読んで受け取った内容やテーマを自分なりに解釈し自作品に取り入れてうまく展開させているのがよくわかる。「ケアの論理」の本が「水車小屋のネネ」の下地になってるんですね。

    最後のスポーツ関連の本の紹介は、私があまりスポーツに興味がないのでどうかな…と思っていたが、読むとやはり面白かった。スポー

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    2026年07月26日
  • 心はどこへ消えた?

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    なんだこれ!軽い気持ちで読んだらいまの私に必要なものがつまった初めてのジャンルの本だった。
    「心はどこへ消えた?」というタイトルは某チーズ本を連想させるし、著者も臨床心理士とのことで自己啓発本をイメージしてたけど、内容は自己啓発本とは真逆の印象。包み込み、はげまし、安心させてくれる本。いくつかのエピソードではカウンセリングを受ける人と自分を重ね合わせて涙が出そうになった。

    仕事に一生懸命だと、脳さえコントロールできればうまく行ける気がしてくる。でも、心は心の存在を自分で意識できなくなると存在できないことに気づいた。

    カウンセリング、全人間に必要な気がしてきた。もちろん私も。脳ではなく心に寄

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    2026年07月26日
  • 植物図鑑

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    草花に興味が無かったのですが、写真が載っている為どんな姿なのだろうと確認できるのがよかったです。いつも通ってる何気ない道を本に出てきた草花は無いか見るようになりました。また、美味しそうなレシピが描かれる度に私も純粋に料理したくなる本だなと感じました。

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    2026年07月26日
  • 斎藤一人 天とつながる「思考が現実になる法則」

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    〈本から〉
    日々使っている言葉があなたの人生を決める

    願い事は言葉にして言うと早く現実化する

    あなたには、あなたが発した言葉通りのことが起こっている

    「ついてる」ことがなくても「ついてる」と言ってみる

    脳が足りないものを補おうとする機能を利用する

    言葉は波動であり、エネルギーそのもの

    あなたの行動がすぐさま変わる「感謝してます」

    イメージできるものだけが現実になる

    イメージが広がると予想を超えたものまで引き寄せる

    楽しいことを引き寄せたいなら、楽しいことをイメージする

    幸せな人、豊かな人と一緒の時間・空間を過ごす

    嫌なことを無理して続けない。楽しいことを優先する

    自分だ

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    2026年07月26日
  • 誓いの証言

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    ネタバレ

    柚月さん作品のファンですが、佐方シリーズは別格。今回も痺れました。ストーリー展開は勿論のこと、最後、ちょっと締めで無理出るかなぁ、と思ってた点も、文子さんの事故で急展開。最後に何故久保だけ、他に許せないヤツいただろうと思ったところに勝也の真実。最後はまるで詰将棋でしたね。佐方シリーズは「贖罪」が根底のテーマにある気がします。小坂女史がいい味出してる。次の作品も多いに期待してます。

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    2026年07月26日
  • 蛍たちの祈り

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    とてもよかったです

    毒親が根源となって不幸の連鎖が世代を超えて繋がっていく

    少年少女時代の中学時代の同級生の桐生隆之の存在に救われていく
    世間で悪く言われようと、自分の信じた善悪でブレずに周囲を救っていく

    桐生自身、あの時の山での幸恵の言葉に救われたのだろう
    そして自分が裕福になってもその恩を忘れることなく過ごし、最後は自分の罪と向き合い、亡くなっていく

    芯の通った素晴らしい人
    そして、救われていく周囲の人々

    そして、紅美子や居酒屋の後輩の母の様な人って多いのかな、と思う
    色々なタイプの毒母が出てきたけど、正道の言葉で紅美子が毒母にならなくてよかった

    最後、隆之、紅美子、正道、ゆう

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    2026年07月26日
  • 死んだら永遠に休めます

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    ブラック企業やパワハラから
    抜け出せずに削られる主人公が気の毒。
    だけどそれ以上に問題が次々起こって
    優しい人達ですら怪しく見えてしまう。
    わたしは先読みがほとんどできないから
    結末はかなり意外で面白かった。
    文章も読みやすかった。

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    2026年07月26日
  • 預言者の歌

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    読み始めたら止まらないページターナーで流石は2023年のブッカー賞受賞作品。

    極右政党が政権与党となり全体主義へと社会が変容していくことに主人公が翻弄される様を描くのはミシェル・ウエルベックの「服従」を思い出した。「服従」は露悪的で皮肉めいたユーモアも強かったけど、本作の不穏なトーンで徐々に普通の家族の日常が崩れてゆく語りは一貫してシリアスだ。

    政府軍に与しある種幸せな飼い犬になるか、民主主義や自由という理想のために多くを失うかを読み手に突き付けてくるようで落ち着かない読後感がある。

    物語後半の主人公エイリッシュの覚悟を決めた様子は痛切で胸を締め付けられる思いだった。ラストシーンには冒頭

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    2026年07月26日
  • パンのずかん

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    このシリーズはどれも面白い。
    子ども向けの絵本だとしても大人も一緒に楽しめる内容。
    パンの世界は広くてもっと知りたくなった。
    それと同時にパンも食べたくなった。

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    2026年07月26日
  • 晴れの日の木馬たち

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    私は原田マハさんの小説が大好きだ。なぜなのか。その答えがこの作品の中に詰まっていた。
    きっと原田マハさんは読者である私たちに「晴れの日の木馬たち」を見せ続けてくれているのではないか。見せ続けるぞ、とそんな思いを持っていらっしゃる方なのではないかと思った。

    すてらちゃんは確かにずっと幸運だな〜とは思ったけど、たぶん、私たちそれぞれの人生も幸運に溢れているのだと思う。今日の日までの人生の歩みをあらためて振り返って、抱きしめて、明日からの一歩踏み出したいと思える作品だった。

    またひとつ、私の人生にとってお守りにしたい本が増えました!

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    2026年07月26日
  • 下町ロケット ゴースト

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    下町ロケットシリーズが好きなので、すごい期待していた部分はあったが、私にとっては期待を裏切らない内容だった。

    出だしから不穏な新聞記事で始まり、ロケットの打ち上げのことや、著作権侵害のこと、別の畑の事業のこと。
    全方向が上手くいかずにとても苦しい展開が続いてどうなるんだろうとドキドキしながら呼んだ。

    安定よりも挑戦を選ぶというのは、言葉としてはいいことに感じるが、物事に私怨が入ってしまったのが残念だったし、ついていけない人が現れるのもリアリティが溢れていた。
    ただ、なんだか上手くいく気がしないのと、私怨によって温情を無視した結果になったのは腑に落ちないなと思った。

    転換期というか、様々な

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    2026年07月26日
  • みずいらず

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    いろんな形の夫婦が描かれる、中には独身の中年も。男も女も、誰かと一緒に暮らしたいればどうしても少しずつすれ違っていくもの。
    だからこそ、少しずつ軌道修正していかなければいけないんだろうなぁ。

    染井さんの描く、8組の夫婦の形。
    どれも秀逸でした。安心して楽しめます。

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    2026年07月26日
  • 海霧 ―ジリ―

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    二人と一匹の逃避行。大樹とジリの深い絆から、ジリの存在感が際立つ。爽やかなラストは期待してなかったけれど、切ないね。幸せになる未来が想像出来なくて、幸せな描写がある度、その先を考えちゃって辛かった。ラストの続きは描かれていないけれど、残された方も順風満帆にはいかないでしょう。作田さんの木彫りのエゾオオカミは完成するのかな。霧子のその後も気になる。後日談ぜひ読みたい!

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    2026年07月26日
  • 六人の嘘つきな大学生

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    ネタバレ

    初めて読む作者の作品でしたが、非常に面白く、直近で読んだミステリーの中でも一番心に残る傑作でした。
    物語はオーソドックスな「犯人探し」から始まりますが、途中で「犯人」が判明してからの展開が見事です。物語後半になり主人公がかわるのですが、真犯人はこの後半の主人公と思っていましたが、違いましたね。
    単なるミステリーにとどまらず、「SNS時代の表層的な人格認定」や「就活の変わらぬ問題点」といった社会的メッセージが明確に伝わってくる、深みのある一冊です。
    全体として大満足の作品ですが、いくつか気になる点もありました。
    * 採用側の対応について
    あんな事態になったら、採用側がストップをかけなけれ

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    2026年07月26日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)

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    ずっと小説だと思っていた…けど、英国に暮らすブレディみかこさんが、世界の縮図たる元底辺中学校に通うホワイト(父親がアイルランド人)でイエロー(母親が日本人…というかブレディさん)な息子さんの生活を綴った、エッセイに近いノンフィクションでした。なぜだろう、淡々と軽快なトーンの筆致なのに、毎話毎話の終わりに涙してしまう…名文です。ティーンの子育ても楽しみになりました!

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    2026年07月26日
  • 図書室で暮らしたい

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    辻村深月さんの数少ないエッセイ。

    家族のことから小説家としての原点まで、実体験をもとに綴られている一冊。

    辻村さんの作品を何冊か読んだあとに手に取ると、より楽しめると思う。

    小学生の頃から小説を書き、アニメオタクだったこと。フィクションに何度も助けられた学生時代の経験が、「かがみの孤城」をはじめとする作品へとつながっていることがよく伝わってきて、どこか腑に落ちる読書体験だった。

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    2026年07月26日
  • マーブル館殺人事件 下

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    ネタバレ

    ホロヴィッツのもう一つのシリーズ「カササギシリーズ」の3作目、入れ子構造を堪能する本シリーズ、せやけど入れ子にする作品ピュントシリーズの作者は死んだし、出版社は焼け落ちたし、続編てどうするんやろ?

    って思ったら、別の作家と別の出版社でピュントを引き継ぐことになるという設定で復活、まぁそういう世界は現実にあるし(ホロヴィッツもクリスティや007など各種シリーズを書き継いでいる作家)、作品内の前作からの経過年数を考えると強引ではないわな。

    詠ませ処は今まで以上に、作中作の展開と主人公がリアルに生きている世界の展開がシンクロしているところ。そのシンクロもあえてそうなっている状況をきっちり設定でき

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    2026年07月26日
  • 夜間飛行

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    100年近く前の作品なので、ところどころ表現が理解できないというより、「なんとなく言いたいことはわかるけれど、それが本当に自分の解釈で合っているのだろうか」と感じる場面がある。現代の小説と比べると、やはり少し読みづらさを感じた。

    中盤から後半にかけては、嵐の中で「もう戻ることはできない」と覚悟を決めるパイロット、見えない夫の身を案じ続ける妻、そしてその両方の思いを理解しながら、仕事と感情の狭間で揺れる主人公が描かれる。

    戻れないとわかっていても、自分の仕事を最後まで全うしようとするパイロットの姿に胸が熱くなった。

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    2026年07月26日
  • 駅から徒歩138億年

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    旅だけでなく、時間や人生との向き合い方まで考えながら読んだ。
    「点を点のまま認める」「予定は未来への仮説を投げかける遊び」という言葉に、肩の力が抜けた。何でも意味づけしたり、予定どおりに進めなくてもいい。そんな自由さが心地よい。
    観光地を巡るだけではなく、その土地の日常に触れたり、一つの場所に何度も足を運んで深く潜ったりする旅の楽しみ方にも惹かれた。
    小さな一滴から川が始まり、138億年前の宇宙へと思いを巡らせる視点にはロマンがあり、日常の小さな出来事も大切にしたくなった。

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    2026年07月26日