あらすじ
海を見渡す丘の上にたたずむブランコ.そこには,いのちが,夢が,物語が,満ちている――.はしゃぐ子どもたち,夕日を見つめる老人,将来を夢見る少年……訪れる人びとのささやかで特別なひとときを,淡く輝く絵と詩情豊かな言葉で紡ぐ.人気絵本作家による静かな感動を呼ぶ絵物語を,作家・梨木香歩の端正な翻訳で贈る.総ルビ.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.
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Posted by ブクログ
今年一番感銘した本です。
美しい❕
宝石のような、いえ、そのもの!
内容も、佇まい全て素晴らしい。
訳者の梨木香歩サンにとっても、
至福の「仕事」だったのではと思いました
Posted by ブクログ
ドイツ生まれの絵本作家ブリッタ・テッケントラップの作品について、だいぶ前に読んだ「おなじそらのしたで」もそうだったけれど、老若男女問わず、誰の心にも響くような普遍性を帯びた作品を描くイメージがあり、それは本書も同様なんですね。
ブランコって、何故いくつになっても見つけると乗りたくなるのかという謎はともかく、ここで登場するそれは海の見える景観も抜群な丘の上にあって、そこを訪れる様々な人間模様を様々な季節や時間、状況を通して描くことによって、ここで登場するブランコが如何に皆から愛されていて、気のおけない友人のように人間や動物たちの心の支えになっているのかということを実感でき、それが正に皆にとっての大切な思い出という形で絵本化されたという印象でした。
漢字に振り仮名は付いているものの、詩とも捉えられそうな文章は内容的にも大人向けな上に、ページ数が絵本としては152ページと大長編で(文章自体は少ないのだけれど)、大人が少しずつ味わって楽しむには向いているが、子どもにはさすがに長すぎるか。ただ絵だけ眺めていても何かを感じ取ったり楽しめることは間違いないと思い、それはちょっと前の過去や、ちょっと先の未来を想像したくなるような生きた時間が流れている文章や絵の作り方がなんといっても大きいのです。
ブリッタ・テッケントラップの絵といえば、陰影を帯びたシルエットも美しい切り絵なんですけど、そうした専門的な事を知らなくても、ひと目見たら「うわーっ、きれいな絵!」と感じてしまうような、絵本を読まない人をも惹きつける魅力があるという点も、正に普遍的な作品だとは思うのですが、さすがにこのページ数は冗長に感じてしまうと共に、読み終えた後に何がいちばん印象的だったかと考えたとき、情報量が多すぎることによって、すぐにパッと浮かんで来るものが無かったりと、私の求めている好きな絵本とはちょっと方向性が違ったかなというのが正直なところです。時間をかけて、じっくりと描き上げた大作だとは思うんですけどね。