小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
訳あって何人もの親がいる優子と、いまの優子の父親である森宮さんの今を軸にした物語。
優子の高校生活は平凡そのもので、決して大事件が起こるわけではないものの、小さないざこざやそれに向き合う優子や友人の心の動きが手に取るように分かり、古傷がチクチク。
その合間に描かれる優子の生い立ちは、平凡な高校生活とは対照的にダイナミックで、読み応えがある。
そして、何よりの魅力は、いつの間にか、通奏低音のように、その全てが大きな優しさに包まれていたことに気づいた瞬間の心地よさ。
瀬尾さんの小説はいつも優しさに溢れているけれども、この作品も例外ではなかったです。
夢中で読み進め、読み終えた瞬間はふと涙が -
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ものすごく久しぶりに読んだアスリートの本。
タイトルに惹かれて読みました。
僕は昔から、なぜか、千里の道も一歩から、まず隗より始めよ、高きに登るは低きよりす、といった小さなことからコツコツとといった言葉が好きです。
『ひとつひとつ。少しずつ。』
すごく素敵なタイトルだと思いました。
文章が多いというわけではないけれど、言っていることがものすごく心に染み込んでくる感じがしました。
理由を考えてみると、鈴木さんの22年間のスケート人生がものすごく濃密なものであったからというのはもちろんですが、驚くほどに自分の性格と似ている事実と、若いうちに病気をして当たり前のことができなくなるという体験をされ -
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ずっと気になっていたミステリー小説だったのでお盆休みに上下を読破。
時間が溶けるようになくなり、読後には、切なく、愛しく、強さをもらえる感情に浸らせてもらいました。
上の最初は登場人物を覚えるの苦労したり、物語の展開がスローな感じもあったので少し辛抱してました。
ただ、上の中盤から下の終盤まで一気にミステリーの世界に引っ張り込まれて、タイトル通り読者としても闇の中にいた感じです(笑)…
読んでる最中は「お前犯人だろ!」「え、お前死ぬの!」「え、お前実はそうだったの!」「ダッチェス激しすぎやろ!笑。でもそうなっちゃうよね」とか頭の中ワンワンします。
個人的に1番好きな部分は、場面がいろいろ -
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営繕かるかやシリーズ4作目
相変わらず安心安定の尾端さん
いろんなお家の住人たちが怪異に遭い、
尾端さんが出て、
異変の理由がふわっと分かって、
多分こう対処したらいいんじゃないか〜
で終わっていく短編シリーズ
完全に謎解きされるわけでないし、対処したとしてその住人の障りが解決するのか、明確にはされません
でも、世の中の不可解な出来事って、そういうものだとも思います
ホラーミステリーと言うジャンルが成熟したからこそ、許容される作品構成だと思います
と思ったけど、結構十二国記もそんな感じだから、これは小野不由美先生の描く物語の重点の置き位置のせいかもしれないな
冗長なエンディングは不要! -
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『黄金(こがね)の時代』。俗にいう最も輝かしく充実した時代。
源吾、勘九郎など、火消たちの中で群を抜く才能を持つ彼らが果敢に事件に挑む物語を描いている。
きっと、今までの物語(どんな命であろうと、助ける力)の『ベース』になっている。
どんな火事でも善良な人でも悪人でも火消の人たちは『命を救う』ことを生業としている。
源吾たちが重内や謙八にいった一言が憧れることも理解できる。
重大事件を目の前にして、自分の命と引き換えにも聞こえてしまう部分になってしまうし
殉職してから代わりとなる人は、なかなか出てくることが難しい。
葛藤の中にあるものの中には選択肢がある。その選択に苦しいのは重内や謙八にい -
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浜松駅のリアル書店にて。
本書では、テキストを無料でいくらでも読める、という価値観が社会に蔓延してしまっていることを過大視し、執筆・出版・書店業界の観点から考察している。
さらに、長い文章を読むこと自体は特殊能力になりつつあり、書店で本を選ぶことは時間的経済的余裕のある一部の人にのみ許された特権階級の趣味という考え方が紹介されていた。
実際、私個人の感覚としても、英語などの言語学習やプログラミング同様、情報を収集する目的においてはもっと効率的な方法が多数あるなかで、読書(本)にこだわるのは違和感があるし、本が読める時期・書店巡りできる時期は間違いなく余裕がある時期だ。
その意味で、市場規模とし -
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化学物質過敏症を発症してから、改めて日本の公害の歴史についてあれこれ本を読むようになった。この本は児童書で一人の医師の伝記でありながら、非常に幅広い分野を網羅している。戦争や公害などによって苦しめられるのは、いつも弱い立場の人々で、その人たちは貧困から脱するために働き、働く中で体を蝕まれ病に苦しむ。そして差し伸べられる手がないまま苦しむうちに一生を終える人もいる。
人生の晩年に発された言葉を引用する「ほとんどの人間は公害病と付き合っていくしかないと思っとるところもあるんです。みんな何らかの形で、文明ー便利なものを使い、便利な体験をしとるからね。でも胎児性水俣病の子たちだけは、何も文明のいいこ -
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これよ、これ。こういう骨太な警察ミステリーが読みたかったのよ。
地味なのに超かっこいい、ハードボイルドな警察小説。情熱と執念で、未解決の殺人事件の真相を、昭和、平成、令和と時代をまたいで追い続ける刑事さんたちが、とにかくかっこよかった。
この物語はフィクションだけれど、昭和から平成にかけて実際に起こった戦争や大事件、経済の変化、暴力団勢力の弱体化、公訴時効の廃止、そして時代ごとの文化の流れまでが物語の背景として描かれていて、ミステリーを読みながら近代史を勉強しているような面白さもあった。
それにしても、よくもこんな壮大な物語を書けたなと、作者にはただただ驚かされる。雰囲気としては、松本清
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