あらすじ
身も蓋もない言葉の中にだけ、
希望を見出せるときもある。
ヨシタケシンスケが描く
「人は何のために生きてるの?」の話。
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ヨシタケシンスケさんの作品で一番好きなお話になりました!
特に「メメンとモリとちいさいおさら」がよかった。
子どもと一緒に読んだけど、死がまだ身近なものではない子どもにとってもこれからの生き方をふんわりと考えることができる、素敵なお話でした。
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毎日あれこれ考えて一生懸命生きてると、自分でも気付かぬうちに肩肘はって息苦しくなったりしちゃうけど、そんな風に生きてる人たちの肩の力を抜いてくれるような、優しく肯定してくれるような。そんな素敵な本。
大人が読んでもハッとさせられる。むしろ大人向けの絵本って感じがした。
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久しぶりに絵本。
次女が買ってきたのを借読。
さらっと読めますが深い。
生き方や感じ方、いろんな選択肢、少し肩の力を抜いてくれます。
その時々の自分の状態で受け取るメッセージも違うかも。積読必須の本ですね。
-つまり人は、「思ってたのとちがう!」って
びっくりするために生きてるのよ。-
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心にそっと寄り添う、優しい哲学の絵本。
この本は、姉弟の何気ない会話の中に、死や喪失、そして生きることの意味を静かに問いかけてくる。割れたお皿を見ても、それが悲しい終わりではなく、いつか壊れるものとして受け入れるメメンの言葉がとても印象的だった。日常の小さな出来事から大切な真理を見つけ出す力があり、忙しい毎日の中で忘れかけていた“今を生きる”ということを思い出させてくれる。心が疲れた時に何度も手に取りたくなる、やさしく温かい一冊だ。ヨシタケシンスケさんの細やかなイラストが言葉の余韻をさらに深めている。
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【蔦屋書店】
生と死、なんのために私たちは生きるのか?という哲学的なテーマだけど、メメンとモリの会話の中で身近にポップに考えることができる。
ずっとそこにあるってことより、一緒に何かをしたことの方が大事。人生には自分では選べないことと、自分で選べることがある。
人は、「思ってたのとちがう!」とびっくりするために生きている。思ってたのとちがうから、世界はつらいし、きびしいし、たのしいし、うつくしい。
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大切なこと、絶対忘れないでいたいことを、たくさん教えてくれる。
きたないゆきだるまの話が一番好き!カメラを買うことを決心した。
たくさんのがっかりされたものたちを、たくさん撮るんだ。ちょっとうれしくなってくれたらいいな
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読むとホッとする本。
ヨシタケシンスケさんの絵を見ながら、この文字で書いた文章なら素直に自分の中に入ってくる。
時間をあけてまた読むと、きっと新鮮にいいなと思えそう。
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ヨシタケシンスケらしさ満載の短編集でした。
生きる意味ってなんだろう、という本質的な問いを、暖かな画風と肯定的なメッセージで語っています。
「コレが正解!」という答えのない問いですが、メメンとモリの姉弟のように、日々を楽しく生きることができれば、と思います。
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クスッと笑えてかわいい絵と深い言葉で
また繰り返し読みたい本です。
メメントモリって聞いたことはあるが
意味は分からない言葉だった。
いつかは必ず死ぬから
一生懸命がむしゃらに生きてもいいし
なんとかなるかとのんびりしてもいい。
自分がして欲しかったこと、
生まれ変わったらしてあげたいことを考える
汚い雪だるまの話もよかった。
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やっぱりヨシタケシンスケさんの本は好きだなあ。親族の不幸が続いて、何のために生きてるのか、幸せとは何か、とぐるぐる考えてた私にぴったりの本だった。ぐるぐる考えることをフッと止めて、考え方のヒントをくれる。気持ちが楽になる本。絵もとってもかわいい。癒される。モリの体型がぷりっともちっとしてて本当にかわいい。
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とても深く手あったかい物語でした。
とても印象に残ったセリフが、
「だってそもそもいきものはべつにたのしむために生きてるわけじゃないからね」
「たのしくなくちゃいけないわけでも
しあわせでなくちゃだめなわけでもないんだよ」
↑とても深いなと…常に、人生は一度きりだから楽しみなさいと言われてきたが、別に楽しまない道もあるのでは?と考えることがあったので、心のどこかに置いておきたいセリフです。。
○ちいさいおさら
オチがかわいかった!
この世のものはすべて(人間も含め)壊れたりなくなったりするので、小さいことでくよくよしていてもしょうがないなと感じた…
○きたないゆきだるま
ほっこりした。ラストは、ゆきだるまのやってほしかったこと(願望)を姉弟が叶えてあげたということか…
汚く生まれたから、同じく汚く生まれた人に、やさしく自分がして欲しかったことをしてあげたいという気持ちは、現代でもとても重要なことを担っている気がした。。。
○つまんないえいが
印象に残ったセリフも登場したが、面白い作品。
思っていたのとちがう!と感じるために生きているとは面白い凄い着眼点だなと感じた。。
Posted by ブクログ
毎日を一生懸命生きてる?
自分に問いかけてみる。
大きな不満はない。
でも、このままでいいのだろうか?
「永遠に生きるごとく夢を見よ、明日死ぬかのように生きよ」とは、昔読んだ本で知った、ジェームズディーンの言葉。
頭で分かっていても、行動に移せるわけではない。
若い頃に比べると、野心もフットワークの軽さも無くなってしまった。
あの頃と今とでは、描く幸せの理想像だってすっかり変わってしまった。
家族がいて、仕事があって、子どもがいて、世間様のいう幸せは手に入れている。
でも、何だろうか、この満たされなさは。
このモヤモヤが何か知りたくて、ヒントが欲しくて色々な本を手に取ってみる。
娘はまだ3歳。
絵本に興味を持ち始めたばかり。
今はまだ読むことはできないけど、いつかの日のプレゼントとして、この本を選んだ。
なぜだかはうまく説明できないけど、君がこの本を読んで何かを感じたとしたら、それを教えて欲しい。
そう思わせてくれる本と出会えた、今日に感謝。
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有名な話は知らないが、この人のこーゆー話は大好物だ。難しい背景がなくても、写真みたいな絵じゃなくても、すごく伝わってくる。
盛り上げて落としたり、最後に温かい気持ちにさせてくれる。素敵すぎた。
大人の絵本
大人の絵本。1冊の中に人生で考えておくべきことが詰まっていて、何回でも、時間を空けて読みたくなる本。読み返す度に新しい考え方が生まれる絵本。
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なんと児童書で……
ほとんどが絵で、文も大きな可愛い字で、すらーと書いてるだけ、ほんとに2、3分で読めるんじゃね?レベルの文量なのに、絵が沢山あるのと、内容が考えさせられるので、時間をかけた本でした←
モリの男の子が、お皿割っちゃったりとか、映画がつまんなくて、人生もつまんないのかなーとかの、問題提起役?で、
メメンの方が、それに対して返してくれる側
ほんとに素敵な事を言ってて、かつ、「理屈はわかっていてもそう簡単には行かないんだけどね」みたいなこと言ってて、そ、そこまで……(; ・`д・´)ゴクリ ってなったw
お子さんがいる家庭は、是非1家に1冊してもろて、毎日読んでもろて←
でも児童書だから子どもってならず、大人が読んでも、そうよなーってなれるよฅ(*´꒳`*ฅ)ꪆ
Posted by ブクログ
少しダラダラしてしまうところもあったけど、メメンとモリの会話のやり取りやほんわかしてる、
少しせっかちだけどいろんな考えのパターン持ってるメメンと不思議なことはきいて納得してはまた疑問を持つモリ
よしたけさんの絵は見慣れてるはずなのに表情が愉快でユーモアがあって明日には頑張れるかもって思えて、きたないよごれた雪だるまさえも愛着が湧く感じ
楽しくなくても幸せでなくても、自分や人に期待したりやイメージのズレがあっても、いいことも悪いこともちょうどいい加減じゃないから、誰かとまた別の誰かとバランスを保ちながら積み上げていくんだね
結局、何のために生きてるのか分からなくても、またやってくる明日のことを疑問に思い一緒に考えたり笑ったり怒ったり泣いたり困ったりそれが生きてるってことなのかな
どんな自分であれ、あの人やこの人になれない、こんなはずじゃなかったと羨ましく思えたりもする生きものだけど、生まれ変わっても自分かな。
(それでいいんじゃないかしら。
「何のために生きてるのか」の答えは毎日違っててもいいわよね。)
はい!そう思うことにします!
Posted by ブクログ
とても有名で,人気のある絵本作家さんとのことで,取材に応じているニュース番組の動画を見たりしたこともあったけど,実際にご著書を拝読するのは今回が初めて。
そのインタビュー時の飾らないお人柄や,「ほんタメ」というYouTubeチャンネルで,女優の齋藤明里さんが本書をおすすめされていたのを見て,気になっていたので,ようやく読めて良かった。
内容としては,「ちいさいおさら」,「きたないゆきだるま」,「つまんないえいが」という,3つのお話が収録されていて,それぞれに主人公のメメン(おそらくは姉)とモリ(おそらくは弟)の2人に関係するお話となっているのだが,「きたないゆきだるま」だけは,その雪だるま視点によるお話になっていて,個人的にはこのお話が最も胸に迫るものに感じられた。
絵本なので,なかなか抽象度が高いお話ではあったけど,この本全体に通底するテーマである,「期待」のあり方について,もしかすると,最も自分自身と重なって感じられたから,なのかもしれない。
そもそも,「持って生まれたもの」として,そこまで上等でもなくて,何か特別なことも,凄いことも,世の中の役に立つようなことも,何もできているわけではないよなあ…と感じながら,苦しんで生きる日々を過ごしてきたけれども,実は「持って生まれたもの」って,自分で「選びとった」わけではなくて,偶然に「授けられたもの」が,そのリソースとその量だったというだけで,別に誰も悪くはない。
それこそ神様だって,完全にコントロールは不可能な中で,ランダムにリソースを分配しているのかもしれない。
それは誰も確認したことがないし,誰にもわからないことだから。
もちろん,一見した時に足りないと感じて,ガッカリしてしまうことは,瞬間的な感情の動きとしては仕方ない。
けれども,仕方ない結果になってしまった(特に出来が良いわけでも,他者より秀でているわけでもない)人の気持ちを理解することは,実際にそうなった当事者である自分にしかできないことで,これって実はすごく特別で個性的な,素晴らしい特徴や才能なのではないだろうか。
だからこそ,同じように苦しんだり,悩んでいる人が居るとするならば,「わかるなぁ,自分もそうだよ…」と穏やかに優しく寄り添って,微笑みながら語りかけて,気持ちを聴いてあげられるようなことができたなら,それはきっと素敵なことだと思うし,自分もそういう人になれたら良いなと思う。
Posted by ブクログ
“死を思え(memento mori)”のメメンとモリ姉弟による、生と死に関する考察絵本。
生きていく、とはどういうことか、子供の視点というよりはおとなの視点で、こどもでもわかることばで書き綴った作品。ヨシタケシンスケさんの絵本は、ただほっこりするだけでなく、うーん、と考えさせられることが多い。
以下の台詞でミスチルのHEROをふと思い出した。
第3話 メメンとモリとつまらないえいが より
すくなくともわたしたちは
つまんないえいがの登場人物じゃない。
そのえいがからそとにでられないわけじゃない。
なんのために生きてるのかわからなくても、
わたしたちはつまんないえいがも、おもしろいえいがもみることができるお客さんなの
Mr. children HERO より
駄目な映画を盛り上げるために
簡単に命が捨てられていく
違う 僕らが見ていたいのは
希望に満ちた光だ
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ヨシタケシンスケさんの本をもっと前から知りたかったなぁ…不思議とポカポカした気持ちになれる。他の本もだけれど、教員時代に読み聞かせしてあげたかったなぁ…
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死ぬまでどう生きようと正解も不正解もない。
うだうだ考えても良いし、考えなくても良いと思う思うと、自己嫌悪に陥り過ぎる事もなさそう。なんだか気楽に生きよう〜っと思える絵本でした。
Posted by ブクログ
「死を忘れるな」とある意味で重い言葉が題名の絵本。
いつ死んでしまうかわからない。自分の死がいつかは選べない(自殺は別として)
自分の好きなように一生懸命、生を謳歌するしかないんだろう。
同じ人間でも、日によって色んな日や色んな人生の楽しみ方があるし、それぞれの人間の生き方がある。
選べるものは、自分で選んで生きていきたい。
「だれもわるくないけど、だれもしあわせじゃない」という汚い雪だるま。
自分が辛い時に、自分がしてほしかったことをしてあげること、自分がしてほしいことを考えること。
それってとても優しいことできっと難しい。(自分がしてもらえなかったことを、してあげたい気持ちはあっても、救ってもらえなかった自分はいて、ずるいって思ってしまう)
雪だるまは、最後にしてほしかったこと=カメラで撮ってもらうことをしてもらえた。あの時まだ意識はあったのかな。
「たのしくなくちゃいけないわけでも、しあわせでなくちゃだめなわけでもないんだよ。」
そうなのかも。楽しくなくちゃ、幸せでいなくちゃと思うのは強迫観念だね。もちろん、そうあれたら嬉しいけど。
なんのために生きるのか。この絵本の中では、人に自分に世界に未来に色んなものへのイメージと現実のギャップを驚くこと。
「思ってたのとちがうから、世界はつらいし、きびしいし、たのしいし、うつくしい。」
「だからわたしも、いま、いつかのだれかのかわりにいいこともわるいこともしてあげるの」
生きる意味は一つじゃない。たくさんのものを手に入れてたくさんのものを失いながら毎日を生きていこう。
Posted by ブクログ
メメントモリといえば、死ぬことを忘れるなという格言か何かだったと思うが、メメンとモリという姉弟設定で人生ということについて、決して重苦しくならず、むしろ独特の柔らかく優しみのある絵で、面白くて話を進められていく。
ヨシタケシンスケさんの作品については、毎回思うことだが、子供向けなのであろうが、大人も楽しめて、かつ考えさせられる。
Posted by ブクログ
ほんタメであかりんが紹介していた大人向け絵本作品。
哲学的なテーマを親しみやすい絵と易しい文章で表現しており、絵本なので10分くらいで読み終えることかできます。
正解なんて無いかもしれないけれど、色々考える事、考えがある事が大事なのかなとも思った。
Posted by ブクログ
手描き文字とイラストの雰囲気から、ゆるい印象を受けますが、内容はしっかり。人生哲学というのかな?そういった事が、分かりやすく書かれています。
メメンとモリは、姉弟なのかな?楽しそうに暮らしている様子に、ほっこりしました。