あらすじ
身も蓋もない言葉の中にだけ、
希望を見出せるときもある。
ヨシタケシンスケが描く
「人は何のために生きてるの?」の話。
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Posted by ブクログ
とても深く手あったかい物語でした。
とても印象に残ったセリフが、
「だってそもそもいきものはべつにたのしむために生きてるわけじゃないからね」
「たのしくなくちゃいけないわけでも
しあわせでなくちゃだめなわけでもないんだよ」
↑とても深いなと…常に、人生は一度きりだから楽しみなさいと言われてきたが、別に楽しまない道もあるのでは?と考えることがあったので、心のどこかに置いておきたいセリフです。。
○ちいさいおさら
オチがかわいかった!
この世のものはすべて(人間も含め)壊れたりなくなったりするので、小さいことでくよくよしていてもしょうがないなと感じた…
○きたないゆきだるま
ほっこりした。ラストは、ゆきだるまのやってほしかったこと(願望)を姉弟が叶えてあげたということか…
汚く生まれたから、同じく汚く生まれた人に、やさしく自分がして欲しかったことをしてあげたいという気持ちは、現代でもとても重要なことを担っている気がした。。。
○つまんないえいが
印象に残ったセリフも登場したが、面白い作品。
思っていたのとちがう!と感じるために生きているとは面白い凄い着眼点だなと感じた。。
Posted by ブクログ
「死を忘れるな」とある意味で重い言葉が題名の絵本。
いつ死んでしまうかわからない。自分の死がいつかは選べない(自殺は別として)
自分の好きなように一生懸命、生を謳歌するしかないんだろう。
同じ人間でも、日によって色んな日や色んな人生の楽しみ方があるし、それぞれの人間の生き方がある。
選べるものは、自分で選んで生きていきたい。
「だれもわるくないけど、だれもしあわせじゃない」という汚い雪だるま。
自分が辛い時に、自分がしてほしかったことをしてあげること、自分がしてほしいことを考えること。
それってとても優しいことできっと難しい。(自分がしてもらえなかったことを、してあげたい気持ちはあっても、救ってもらえなかった自分はいて、ずるいって思ってしまう)
雪だるまは、最後にしてほしかったこと=カメラで撮ってもらうことをしてもらえた。あの時まだ意識はあったのかな。
「たのしくなくちゃいけないわけでも、しあわせでなくちゃだめなわけでもないんだよ。」
そうなのかも。楽しくなくちゃ、幸せでいなくちゃと思うのは強迫観念だね。もちろん、そうあれたら嬉しいけど。
なんのために生きるのか。この絵本の中では、人に自分に世界に未来に色んなものへのイメージと現実のギャップを驚くこと。
「思ってたのとちがうから、世界はつらいし、きびしいし、たのしいし、うつくしい。」
「だからわたしも、いま、いつかのだれかのかわりにいいこともわるいこともしてあげるの」
生きる意味は一つじゃない。たくさんのものを手に入れてたくさんのものを失いながら毎日を生きていこう。