あらすじ
「人を好きになる気持ちが分からないんです」海松子(みるこ)、大学一年生。他人に興味を抱いたり、気持ちを推しはかったりするのが苦手。趣味は凧揚げ。特技はまわりの人に脳内で(ちょっと失礼な)あだ名をつけること。友達は「まね師」の萌音(もね)、ひとりだけ。なのに、幼馴染の同い年男子と、男前の社会人から、気づけばアプローチを受けていて……。周りとうまくやりたいのにやれない風変わりな女子大学生が主人公の不器用で愛おしい恋愛未満小説。デビュー20周年! 綿矢りさワールド全開!!
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Posted by ブクログ
みるこの個性を潰さずに周りで支えてくれる家族と友達たちがすてき‥みるこの独特さに笑ってしまう笑
周りから見たら独特かもしれないけど本人は気付いていなしとても幸せそうだった!
成瀬に近いものを感じてなお嬉しい!
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タイトルはそうゆう意味か‼‼
めちゃくちゃ面白かった(泣)
社会人として自分が永遠に戻れない大学生生活をもう一度体験できて泣きそう、、、、そうだよね色んな人と接して自分の世界をどんどん広げていく時期だよね、、、最後海松子も成長してて親目線で泣きそうになりそうやった、、、、、後自分らしくいることが結果的に人に好かれるんだね、、、なんでこんな簡単な事わからなかったんだろう、、、もう一度やり直したい大学生活
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主人公の海松子は、人の口臭で食べたものを当てることを自慢げに特技だとしたり、脳内で人に失礼(本人は無自覚)なあだ名を付けたり、恋が分からなかったり、自分の身なりに全く興味のない女の子。
読み始めは海松子の気持ちを全然理解できなかったけど、読んでいくにつれて、海松子の心の中にどんどん吸い込まれていった。海松子の人生の一部を、まるでわたし自身が体験したような感覚に陥った。海松子を知る人は海松子をとても大切に想っているから、わたしも抱きしめられているような気がした。
二人の男性との恋がなかなか進まない世界だったけど、たまにロマンチックな描写が出てくると、眩しさについ目を閉じてしまった。起承転結はないけど、心が澄んで良い読み終わりだった。
Posted by ブクログ
2024/12/10
不思議な世界観。とても面白かった。
大学一年生、人の口臭で食べたものを当てて話を盛り上げようとする海松子が主人公。
海松子がもし身近にいたらとっても怖いだろうなぁ...
でも、人にどう思われるか気にせず生きたらわたしはどうなるんだろう?どんな人間になりたいんだろう?と思った。
Posted by ブクログ
序盤は私が最近よく考えていることが多く書かれており、非常に恐怖した。しかし、中盤になるにつれ、主人公が知人に特殊なあだ名をつけている場面や親友とのやりとりがとてもユーモアで面白い。
無性にカレーが食べたくなってしまう作品。(今晩はカレーでした)
大学時代の頃が思い出され感慨深いものがあった。言葉にしたくなかったあの頃の想い。白と黒以外の名前もない沢山の種類がある色のように。鮮やかで、言葉にしきれなくて。そんなものが詰まっている物語だった。
最初の恐怖心に負けずに読み終えてよかった。
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想像以上にさわやかな終わり方で明るい気持ちで読み終わった。
人とズレた主人公、人と関わる場面で一瞬も戸惑わない思い切りの良さが縁を繋いでいくんだろうな。
何が不安になって人と同じものを選んで正解にしたくなるけど、自分の良さまで変えなくていいし、歪なところはそのまま愛そうとしていく海松子たちが愛しい。
Posted by ブクログ
綿矢りささんの主人公の頭の中全部見せてくれるところが大好き
最後のシーン
冬の朝の寒いけど空は晴れていて、冷たくて澄んだ風が当たるのが感じられて気持ちよかったです
Posted by ブクログ
たまに欲しくなる成分、綿矢さんでしか得られないであろうそんなものが詰まってました。
みるこはとても魅力的でした。少し離れているからかもしれません。まね師の「努力する養殖と努力しない天然」という言葉がツボでした。
Posted by ブクログ
明日からまた出勤ねと
エプロンの緒を締めた
日曜の夕方。
夕飯の支度をしなきゃ
と思いつつ、
途中で止められず最後
まで読み切ってしまい
ました。
主人公のミルコに触発
されて、
いま私はまわりの人に
あだ名を付けたい欲に
駆られています。
ピュアで浮世離れして
いるミルコ。
こんな子現実にいない
よね。
いてくれたらいいのに
・・・
だんだんまぶたが重く
なってきました。
うん、あだ名を考える
のはまた明日。
皆さまおやすみなさい
zzz
Posted by ブクログ
ちょっとおかしいなって思って目瞑りたくなっちゃう主人公だけど、一方でこういう人かっこいいな、と思うキャラクターでもあって。なれないからこそ憧れちゃう感じ。いいね
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綿矢りさ先生の作品を読むのは3作目かな?前回読んだ作品にも驚かされましたが、今回も圧倒されました。
独特な世界観にあるユーモアと言葉選びがとても好きです。読み進めるにつれて、海松子含め、登場人物全員のことが好きになるような作品でした。
Posted by ブクログ
村田沙耶香さんが書きそうな世界観。
自分の中でしか通じないあだ名をつけるのはちょっと面白そうと思った。
わたしも結局恋って何?ってなってしまうから、海松子が恋が何なのかわからなくても人を大切にしたい感情に気づけてよかったと思う。
結局オーラが何なのかはよくわからなかった))
Posted by ブクログ
綿矢りささんの本は初めて読みましたが、ワードセンスが素晴らしいと思った。ギャグセンも高くクスッとなるシーンも多かった。変わった言い回しでも全部イメージが出来る素敵な表現が多い。他書籍も読んでみたい。
主人公のミル子のキャラクターが面白い。
親にも敬語だし、変なあだ名を悪気なく脳内で付けちゃうし。一見変わった人付き合いが苦手な子だけど、ピュアで可愛く、そしてちゃんも恋愛に悩みを抱え、ミル子なりに成長をしていく。
恋愛を通して、「1人で足りている」から」他人と味わう喜びを知っていく」に変わっていくのもアンドロイドから人間になる変化を見た気がして感動した。
周りのキャラも良い。
ズバズバ、ミル子につっこんでいく友達の萌音との絡みが良かった。2人のように、ベタベタしない、さっぱりとした仲の良さに憧れます。
主人公が風変わり、だけど魅力的に描かれる題材でいうと、成瀬シリーズと少し似てると感じましたが私はミル子のふいに発するワードセンスが好き。こちらの方が引き込まれました。
Posted by ブクログ
asd味が強い
お父さんが旧友の如くもてなしていた人のことをそんなに親しくないと評価するところに対人関係の質の評価に独特さがあるんだと感じ、自分にも通じるように思った。だから不安になる
Posted by ブクログ
全然違うんだけど、コンビニ人間を思い出した。癖のある登場人物たちを、嫌いにならず好きになる。大多数と少し違う個性たちを、あの人変だと思うのではなく、おもしろいと思える人でありたい。だってみるこも萌音もとっても素敵だ。
綿矢りささんの作品にはまるきっかけとなった『嫌いなら呼ぶなよ』の一作目『眼帯のミニーマウス』がスピンオフらしいので読み返そう。みるこのその後がチラッと出てくるらしい。→読み返したが、本当にチラッでした。
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純粋に面白かった。
これほど自分に対して素直で真っ直ぐ生きている女の子っていないんじゃないのかな。
言葉をうまく紡ぐことはできないかもしれないけれどその分、誠実に人と向き合っているからこそ海松子ちゃんと関わったり関わりたい人がいるんだと思う。
諏訪さんとのやりとり、なんだか女の子!な海松子ちゃんで可愛らしすぎてキュンってしちゃった。
Posted by ブクログ
うまく感想が書けないのだが、
1人で生きていけることも素晴らしいし良いことだけど、結局人といる時間も大切だなと思ったし、
どんな個性の持ち主も、
それぞれ不正解なんかなくて、自分を貫いていていいんだと思った。
きっと、そんな個性も含めて魅力として見てくれる人はいるんだから。と、私も自信を持とうと思う。
Posted by ブクログ
自分らしく生きていいんだってことを肯定してくれるような作品です!
主人公の人間観察が面白い。どの人も否定をしない。一人一人の個性を楽しんでるところがまた良い!
ちょっと悪口のように感じるあだ名もその人の特徴を捉えてのもの。その人の気にしてる部分まで愛してあげる??寛容なところもまた良きでした。
好きという感情と不器用ながらも真剣に向き合っていくみるこちゃんの姿や心の声に
自分の思いを代弁してくれてるみたいな所もあり、さーっと読めてしまいました!
Posted by ブクログ
松海子のズレ具合がめっちゃ面白かった笑
共感できるとこはほとんどないし学びは少ないけど、スラスラ読めて元気が出た。
この著者の重めのテーマの本も読んでみたい。
Posted by ブクログ
綿矢りささんの作品は、生々しい描写もあったり、「うわっ!」とびっくりするシーンが必ず1つはある。
登場人物もかなーり独特だし、中盤まで「これどうやって締めくくるの?」というような、のほほんとした雰囲気。
のほほんだけど、ずっと面白いと感じられて、どんどん読み進められるという不思議さ!
奏樹が優しくていいなあ。
萌音も、自分だったら友達になれないなとは思うけど、人にそこまで関心のない海松子との相性が良くて、読んでて軽快なやり取りが楽しかったなあ。
Posted by ブクログ
初めて読んだ綿矢りさの小説
読後爽やかだなーと思った
私は諏訪さん派だけどまぁみるこが奏樹を選んだのは正しい判断だとおもう絶対そっちのほうが幸せになれる
官能表現がすごい、途中まではピュアで面白い主人公でよかったんだけど、最後ら辺タイトル回収のためなのかオーラとかいう謎設定がでてきてよくわからなかった あれは何❓
Posted by ブクログ
海松子独特過ぎて入り込めるか心配になったけど、妙に素直なところを好きになった。
海松子目線でいろんなことが肯定されるのが嬉しくてほっこりした。
Posted by ブクログ
主人公が最後らへんにスピっちゃった時はあー…と思ったけどいい方向に進んでよかった!やっぱりこういう真面目な箱入り娘はどこかでネジが外れてしまうんだなと思った。
萌音も萌音でちょっと変だったけどわりかし常識人で、存在が大きいなと思った。るみこが萌音を呼び捨てで呼ぶのが何回見ても見慣れなくて,結構好きだった。
Posted by ブクログ
ちょっとコミカルな感じで、面白かった。
主人公の女性が突拍子もなくて、そこが良いところなんだけど私にはついていけなかったところがありました。
最後の方のオーラの件もなんかよくわからないけど、でも人って考えすぎるとこういう思考にいくよなーと思う。
Posted by ブクログ
この人にも友達っているんかな…というような、
いわゆる「変わった子」が大学生活で成長する
お話。
主人公の海松子は大学入学を機に両親に強制される形で一人暮らしを始める。
脳内で(失礼な)あだ名をつけている周りの人たちとの関わりや想われることによって徐々に成長していき、何も気にしていなかった「変わった子」から、「普通にする」ことへの難しさと向き合うことになる。
主人公海松子の変人っぷりもさることながら、
友達もよっぽどであると感じる。仲良くしている2人は正直外から見たら「なんなんだあいつら」と言われそうな組み合わせ。でもお互いに認め合う姿は表面上の関係よりよっぽど羨ましく感じた。
タイトル「オーラの発表会」は後半怒涛の展開で、ああだから!と納得。オーラの発表会を通して飛躍的に成長するのです。