小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
たしか彬子女王のオールナイトニッポンを聞いて初めて存じ上げ、その話し方の素敵さ、知的な面白さに配信期間中繰り返し聞いてしまった。その気さくな感じはありつつも、だが昨今人員不足が言われる宮家とはいえ国民全員が細かにメンバーまで知らない現在、なかなか暮らしにくい社会なのでは想像していた。側衛がついたり自由に行動できなかったり時に批判を受けたり…だが文章やラジオのお話からは、真っ直ぐな感じがひしひしと伝わってきて、それは言葉の丁寧さからなのか人に対する気持ちの表現の仕方なのか、具体的にここが!と言えないのだが、あーこの人素敵な人に違いない!と思う。あえて具体的に文中から思い出すと…警備のシオダへの温かい眼差しか(笑)、常に警備がついて報道発表しなくてはいけなくて…と素人からは不自由に見える生活も、生まれた時から過ごされている本人は「常に人に囲まれて育った」暖かい環境であり、そう素直におっしゃられるところかもしれない。
そんな彬子女王の留学期。多分時期、時代は私の学生時代と変わらないのだが、先日読んだマララさんのオックスフォード時代のお話と重なり、大学の雰囲気や制度についての理解が深まった。勉強大変そう…でも楽しそう…自分の修論執筆時の辛さ(と比べてはおこがましいが)を思い出し、ああ大変そう、だけどこの勉強に打ち込む感じ、もう一回やりたいなあ(若返ったら)と思った。
と読み終えて気づいたが初版は2014年。オールナイトニッポンの頃にたまたまバズって再販となったのね。その後のご活躍を追えていないが、オールナイトニッポンファンとしては、彬子女王回、ぜひ一夜限りの復活(という名の定番化)をお願いしたい!さらにエッセーの再開もお願いしたい! -
Posted by ブクログ
シリーズものの第一作として文句無しの良作。
何より、主人公アビーが気に入りました。シゴデキでカッコいいけど完璧すぎないのが魅力的。
トラウマを抱えた“サバイバー系”の刑事が主人公ってパターンよくあるけど、主人公の精神不安定のレベルをどのラインに置くかってかなり難しいところだと思う。
捜査の過程で、フラッシュバックで発作を起こしたり、冷静な判断が下せなくなって暴走したりするやつ。上手く発動すると緊迫感が出るし、主人公の人物像がくっきりして没入感がより高まるけど、微調整ミスってると結構シラケるんですよね。
その点でこの作者はアビーをすごく絶妙なラインに置いてるなと思いました。
より不安定なイーデンとの対比も効いてるし、イーデンと関わることで起こるアビーの心の動きにすごく説得力がある。
犯罪小説において交渉術・会話術がここまでフィーチャーされてるのも新鮮でおもしろかった。
ボディーランゲージとかちょっとした言葉のチョイスで主導権が移ったり一気に形勢が逆転したりする過程をじっくり読ませてもらえる。
相手の性格をふまえて敢えて下手に出る選択をするとか、戦略戦術を駆使して目的を達成するゲーム感もエンタメ性高く読み応え十分。
本シリーズは全三巻で完結済だそうで、そういう点でも人に薦めやすくて良いね。
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