小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
乳がんを患った西加奈子さんのカナダでの闘病記。彼女の小説っていつも生命力に溢れてて、訳も分からず泣いてしまう、みたいなイメージだったけど、こちらのエッセイもそうだった。
自分とそんなに世代が変わらず、同じような年頃の子供がいる著者が、ある日がんの宣告をされて、日常を送りながら治療や手術をしていく様が生々しく描かれている。抗がん剤治療ってこんな感じなんだ、、手術前って自分もこういう気持ちになるだろうな、、などど、初めてと言って良いくらい癌を人ごとじゃなく感じた。
普通の日本人だったら腹が立って仕方がないようなカナダの医療システムに対し、関西弁でツッコミながら看護師と一緒に大笑いしてしまう著者 -
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スペイン旅行でせっかくだからゲルニカを見に行こうと思い、何か事前に知識が得られる小説がないかなと思料していたときに思い出した一冊。
この小説のおかげでアートや美術館に対する関わり方が変わった。大感謝。
今まではアートを見ても色が綺麗だな〜とか何が良いのかわからんくらいの感想しか持てなかった。この小説によって、美術館で働く人や収益モデル、そして何より画家ひとりひとりに人生のストーリーがあったことに気づかされた。アートに対するとっかかりができた。
この小説を読んだ後に本物のゲルニカを見に行けたことは一生の財産になった。ピカソの制作過程に想いを馳せたり、ドラマールさんが撮った写真や泣く女の展示を見 -
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大人向けに、そのまま訳されたシートン動物記。
かなり硬い文章で描かれているが、読んでてドキドキハラハラした。
ワーブ 灰色グマの一代記
暴れ馬のコーリーベイ
オオカミ王ロボ
スプリングフィールドのキツネ
マガモの親子の陸の旅
だく足のマスタング
アルノー ある伝書鳩の物語
サンドヒルの雄ジカの足跡
個人的に、スプリングフィールドのキツネ、アルノー
ある伝書鳩の物語が好きだった。
どれも終わりが読めなくて、次のページをめくるまでハラハラする。
軽く読めると思って借りたら、かなりしっかりと読まないといけない本だったので、この一冊だけでかなり時間がかかった。
でも、読んでよかったと思える本だった -
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続編。
今回の舞台も同じ鯨沼の川原崎花店だが、前作の紀久子さんが主人公だったのが今作は美大生の深作ミドリになり、彼女を中心に描いていく。
読みながら少しずつ前回を思い出していく…
ミドリって正直すぎるのか、こんなに無愛想だったっけ?と思いながら塩対応などわからなくもないのは自分と似ているせいかもしないなと感じたり。
絵を描くことが好きなのがよくわかり、花屋のバイトでたくさんの人と繋がって一時は就職する先が潰れてしまい就職難民となってからも、迷い悩みながら再就職しようと奮起する姿を見せてもらえる。
アイドルになれなかった響きの成長も見れたり、相変わらず蘭くんの花の詳しさには叶わないなと思 -
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自分の婚約者を殺したかもしれない相手の命を救ってしまった時の感情なんて、想像しようとしても想像できなくて。
冒頭からやるせない思いで読み始めましたが、読み進めるほどに何が真実かわからなくなってしまう。
これが頭の切れる主人公なら、きっと何にも惑わされることなく真相を見抜くのでしょうが、いろんな相手の言動や状況によって、感情がゆらゆらと不安定になっていく様子は、歯がゆくもあるけど、これがリアルなんじゃないかなと。
彼女の立場に立って読んでましたが、誰を信じていいのか、何が真実なのか、本当に最後までわからなかった。
きっとこれがミスリードだなと思ったものは、確かにミスリードではあったけど、そこか -
- カート
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試し読み
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昭和・平成・令和、それぞれの時代の刑事たちが駆け回り、泥臭く事件の解決に向けて踏ん張る姿がとても熱かった。
平成や令和の刑事が、昭和時代に鎌田の相棒だった湯浅とどこか重なるところがあるのも好き。
いちばん印象に残ったのは、令和の刑事が重要人物と初めて面会する前の場面。
面会に備えて、これまでの捜査ノートを読み返し続ける。新しい事実を探すというより、読んでいると落ち着くから。そこには昭和の刑事たちの存在を感じられるから。
昭和の刑事たちが残したノートを胸元に抱きしめて眠りにつく。
「昭和の刑事がついている」と感じられるあの瞬間がすごくエモくて胸が熱くなった。 -
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ネタバレ龍斎にひたすら惹かれました!!!
胡散臭い占い師でありながら、確かな実力は持っている。恵まれない幼少期を過ごした。自著の売れ行きが伸びると分かりやすく上機嫌になる性分。眼鏡と関西弁。全てに人を惹く魅力を持っている。
光岡も良いキャラクターでしたね。プロの仕事人として、金を受け取った以上はキッチリと役に入り事をこなす。裏家業の人間だということがすぐに分かる人相をしているというのもその筋の人間として割り切っているようで好感が持てました。 山崎も、等身大の人間としての苦悩を持ち、苦労人として描写されていたのが、他の宗教幹部と違いかなり身近な人間として描写されていたので、勝手な親近感を抱いていた
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