小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
解るようで解らない、そもそも「わかる」ものではないのかもしれない。
ただ、何となく雰囲気がいいなとか、この文章が好きだなとか、この登場人物には共感するなとか。
もしかしたら、小説ってそれでいいのかもしれない。
もちろん逆の感情も然りで、ここが嫌い、不快、意味が分からないなどもありだし。
小説を読み続けて30年以上になるけれど、この作品を再読しながらそんなことを考えた。考察とか、小説に限らずそういうのが楽しい物もあるけれど、ただ素直に作品から受け取るということ。誰にも評価されなくても、共感を得られなくても、自分だけの気持ち、感触を見つけられたらそれでいいんじゃないだろうか。
内容とは関係ない感想だけれど、これも私の現時点の「感想」ということで。 -
Posted by ブクログ
いやはやとんでもない
もちろん自分の記憶の整理整頓のために読み終わった本に★をつけているわけです
加えて一応それなりの基準があるわけですが
★5じゃ足りないと思える傑作には「★5じゃ足りない」というタグを付けています
これは自分の感覚的には★8くらいなんです
そして今月「★5じゃ足りない」大大傑作がもうこれで4冊目ですよ!
幸せだな〜
主人公ジョーにめちゃくちゃ感情移入できるんですよね
ていうかめちゃくちゃ応援したくなるんですよ
隣に住む女の子ライラへのアプローチもそう
弟ジェレミーへの接し方もそう
そして元服役囚カールのために奮闘する姿に対しても
とにかくジョー頑張れ!!って気持ちがずっと続くんです
それはジョーが女の子を一目で恋に落としてしまう外見を持ってる訳でもなく
次々と問題を解決して真相に近付いて行くような天才的な閃きを持っているわけでもなく
むしろうまくいかない事の方が多くて葛藤したり時には致命的な失敗をしたり
そして好きな女の子はなかなか振り向いてくれないし
だけどジョーは自分の出来る最大限をなんとか実行しようと頑張ります
だから応援したくなるしジョーはさらに必死で応援にこたえようとしてくれるのでどんどん好きになるんです
この魅力的な主人公と旅を続けることで最高に感動的で最高に幸せな結末を迎えることができました
泣けるぜ! -
Posted by ブクログ
ネタバレ冤罪とそれに巻き込まれた家族の話。「23年前にいなくなった子どもを探してほしい」依頼を出した時点で母の香苗は尚が生きていること、そしてとんでもないことをしているのではないかと気づいていたとは…辛すぎる…。自分の死期が近づいても母の子を思う気持ちは永遠だなと泣けた。
拓は当時8歳。何も知らない無邪気で逞しい子どもだった。何も知らないから、尚が危ない目にあってる守らなきゃ!という気持ちだけで、以前尚に助けてもらった時と同じやり方で近づけさせることなく大人をやっつけた。でもそれが自分たちの父親だった。しかも冤罪だということが証明されて自分たちに会いに来ていたときに…。辛すぎるし、展開に容赦がない…。
そして尚は、父を無自覚に殺してしまった弟のこと、警察から疑われてしまっている母香苗を守るために、最終的には自分が「存在しなくなる」ことを選ぶ。12歳でそんな悲しい選択できんて…。尚が早くに大人になりすぎたこと、頭が良かったこと、思い切りの良さと行動力と、弟の父がわりとして、母にとって頼れる存在として、生きていたことが仇となって、自らが消えて罪をなかったことにした。本当は船を見て帰ってくるはずだったのに、なんて時に台風来てるんだよもう少し船待ってくれよ…泣
尚と拓と一夏を過ごした相馬は刑事として尚を探し、最後の殺人を止めた。楽しい夏の思い出に友達の失踪という出来事が加わり、この小説の中で描かれる23年前の夏が、周りの雰囲気も会話も今と対比してより鮮やかで夢心地に感じた。いなくなる日が近づくにつれて、真相が分かるにつれて、どこに救いを求めればよかったのか考えて苦しくなった。警察という組織がこの一家にとって敵だったために悲劇は起こった。冤罪は怖い。1番の被害者は間違えて逮捕された人だけれど、その家族が人殺しの家族として生きてきた時間に対しての対価は、誰が払うのだろう。尚が生きててよかったけど本当に辛い。寝込みそう。 -
Posted by ブクログ
恒川光太郎さんの新作、いつもながらとても面白かった。少し不思議な怪譚ではあるものの、怪異的な要素は控えめで、「現実の世界にもこのような集団がいたのではないか」と強く想像力を掻き立てられた。世の陰に隠れたダークヒーローのような存在であり、もし現在も続いているのなら、年甲斐もなくぜひ参加してみたいと思ってしまう。
物語の節々で垣間見える人の優しさにも胸を打たれた。もっと掘り下げてほしい魅力的な登場人物が多数登場するが、あえて語りすぎない点も、恒川さんの小説ならではの魅力なのかもしれない。
これからも恒川さんの新作は常にチェックして、手に取っていきたい。 -
Posted by ブクログ
めっちゃくちゃ面白かった!!!!
エスコンは何度も行っていて、本当に素晴らしい球場。
そのエスコンが出来るまでに、こんな紆余曲折、人間ドラマがあったとは露知らず 結末は知っているのにハラハラしながら読み進めていきました。
札幌ドームとの確執は従前より知っていたので、札幌市の候補地が選ばれなかったのも札幌市が不誠実だったからとばかり思っていたが、そんなことはなく、大きい都市だからこそのしがらみ・制約があったためだったんだなあと理解。また、担当者は非常に誠実にファイターズに向き合っていたんだなと感じた次第。
そしてやっぱり本気で仕事に向き合って、フロンティアを開拓していく人たちはかっこいい!!!私も仕事をしていてそこに大きな夢を持っていけるような、そういう視点を育んでいきたいな。
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Posted by ブクログ
連続シリーズ最新作まで、4冊一気読み(聴き)しました。777のタイトルで、七尾くんが活躍するのだろうなとは思いつつ。
進めていくと、つい七尾くんと紙野vs6人組のシーンが、エンターテイメント性が高くてハラハラして展開を追うのに必死になってしまって、布の2人と長官、それにキーマンのI氏の動きや過去にあまり注力して読んで(聴いて)おらず、クライマックスで何故そうなるの!?と驚いてしまい、2度目を読み(聴き)ました。
漸く重要な台詞や、さりげなく重要な移動シーンとかがわかり、この小説の細やかさや深みが理解できました。
実に名前がちゃんと出てくる登場人物が18人、そのうち生き残るのが7人、あとは全滅。
2作目のマリアビートルが最高だと思ってましたが、結果的に777が一番頭に残りました。
続編を期待したいところで星5つです。 -
Posted by ブクログ
普段読書をして感動するとか、胸に込み上げるものがあるとか、そういうタイプではないんだけど、最後の満パートで思わずグッと涙が浮かんでしまった。
フィクションではあるけれど、昭和史を辿っているストーリーだから予定調和であるのに、こんなに胸にくるって本当に素晴らしい作品を読ませてもらえたと感謝の気持ちしかない。
大抵帯の文句は過剰だけれど、【我ら日本人がどういう民族かを描いた極上のエンターテインメントです!】はまさにその通り!
日本人はもっと日本の歴史に…しかも近代史に興味をもつべきだし、学校教育でも日本の良い面悪い面、どちらも等しく正確に誠実に教えるべきだと感じた。
三部作、長いけれど本当に読んでよかった。
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