あらすじ
3歳年上の彼女へのプロポーズ。人事部の若手社員として関わったハラスメント疑惑。何の変哲もなかった雨宮守の人生は、26歳で大きく動き出す。恋も仕事も理想は幻想へと変わり、目の前の現実と向き合い始める20代後半――過去からも未来からも逃れることのできない世の中で、光を求めて彷徨う者たちの物語。
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Posted by ブクログ
とんでもねぇパワハラ上司と会社の人事部でハラスメント対策してる人の二つの視点から話が進んでいくねんけどめっちゃおもろい。200ページぐらいだしサクって読めるよ!おすすめ!
Posted by ブクログ
本を読む目的は多々あるが、「自分の振舞いを見直すきっかけ」はあると思う。この本がそう。
上司、部下。彼氏、彼女。妻、夫。女、男。
父親、母親。ハラスメント加害者、被害者。そして、結婚、離婚。
人間関係の形は沢山あるけど、社会に生きる以上、関わりをゼロにはできない。この本から、自分に近い登場人物を見つけることができ、彼ら彼女らの行動とその結果を読むことで、今後の自分の振る舞いをアップデートするきっかけになると思う。
読み始めると、手が止まらない良い作品でした。
Posted by ブクログ
婚約し、結婚を控えている青年・雨宮と離婚を言い渡された中年男性・土方が主軸の物語で、2人の視点で話が交互に進んでいきます。
先が気になり、スラスラと読むことができました。
大きなテーマはハラスメント。そこに結婚と日々の生活も付随しています。
自然と出てしまった言動が相手にとってはハラスメントと受け取れてしまい、発言側は思い出すのも難しいことがある。
それは自分の価値観を世間で言う当たり前だと思い込んでしまい、相手にもその価値観を押し付けてしまったが故の言動であることが多い。
自覚をしないで相手を傷つけていること…自分にもあるだろうなと思い、ドキッとしました。
誰かを無意識のうちに傷つけることがないよう、自分の当たり前だと思っていることを一度見直すいい機会になったと思います。
Posted by ブクログ
最初は嫌な人だと思っていた、土方さんのパートでは心が痛くなった。環境のせいもあるけど、気付けなかった彼にも責任がある。でも人間らしくて、三条さんみたいな友人がいて、ほっとした。
Posted by ブクログ
結婚と離婚、男と女、上司と部下、昔と今では随分と印象が変わった事柄が多い。しかし、昔の価値観で接すると現代では大きく取り上げられ標的の的になり今の生活を続けることはできなくなってしまう。昔はなぜかそれが許されていたという意味では改善されたという反面、価値観のアップデートがうまくできない人は老後の人生に不安を覚える怖さもあると感じた。無自覚の加害は誰しも大なり小なりあるはずで、今後の人生では同じ過ちをしないよう思いやりをもって生活していきたいと感じた。
Posted by ブクログ
結婚って何のためにするんだろう
そう思い始めていた時に読んだ一冊。
結婚を決めた青年と、離婚を言い渡された中年男性の話。
違う立場に置かれた対比だと思いきや共通点もあってお互いの視点を交互に感じられる構成が面白かった。
結婚を軸としつつも無自覚の加害に関する話がメインで、私もどこかで未だ無自覚の加害をしているかもしれないと思うと、何とも表現し難い気持ちになった。
特に翠さんの「覚えてないの?」という一言からは、何だか苦しかった。
土方さんに対する嫌悪を持って読み進めていたこともあり、守と同じ気持ちを感じたような気がする。
長谷川さんに対するハラスメントをしていた土方さんを守が裁く一方で
守も実は無自覚のうちに翠さんにモラハラをしていて、主犯ではないと見て見ぬふりをしていた学生時代に加害していた相手は土方さんの娘だった
(そのことに守も土方さんも気づいてはいない)
「もしも病気になって、大きな手術とかが必要になったとして。そのときに夫婦じゃなかったら、僕らはただの他人で、大事な決断は、両親とかがすることになる。・・・中略・・・その人の一番大事なときにそばにいてあげられず、もしかすると、看取ることすらできないかもしれない。そんなの絶対に嫌だなあって思って。これは、この感情は、恋とはまた別のものが引き継いでいる感じがするなってずっと思ってた。それで、きっと、夫婦になるのがいい。これからもそばにいるために、そうしたいって思ったんだよ。」
Posted by ブクログ
結婚の話かと思いきや、ハラスメントや価値観の押し付けをはじめとする‘無自覚の加害’が主軸の小説。
グサグサ刺さった、自分の父親に似てる気がする土方課長。翠さんの言葉、良かったなあ
Posted by ブクログ
私も無自覚で誰かを傷つけてきたかもしれないし、無自覚じゃなく傷つけてしまった過去があります。被害者の傷は永遠に残る。そのことを忘れてはいけないと思う。傷つけてしまった過去は変えられないけどそれを抱えながら、未来を、今を変えていくことはできる。
過去の自分と重ね合わせて、読むことができました。
Posted by ブクログ
カツセさんの本は自分に合っている!
とても読みやすく考えさせられる文章が多い。
誰かの無意識・無自覚の発言は誰かを傷つけているかもしれない。
もしくは傷つけているかもしれないとうっすら分かっていても気づかないようにしている。
昨今、日常に溢れかえったハラスメントたち。
どう向き合っていくか。
そして、過去の加害と向き合い自ら向き合っていくこと今後の人生に必要と思いました。
Posted by ブクログ
「無自覚な加害があれば、無自覚な傷もどこかにあるのかもしれない。」
たしかになぁと思った。
その無自覚な傷が、
無自覚に、
知らぬ間に、
自分自身の性格や行動を形成していたりするのかもなぁ
と思うと、
無自覚な傷も、
自覚がないってだけで、
ちゃんと傷なんだなって思う。
Posted by ブクログ
全てに自覚を持つことなんて不可能なわけで誰にでも無自覚な行動は存在するものだと思う。
土方は部下を育てるために自分が教わってきたこと、当たり前にやってきたことを継承したかっただけなのだろう。守の両親は結婚や男女のあり方に対する価値観の押し付けをしているのではなく、彼らの中の常識を口にしていただけなのだろう。
無自覚は誰かに指摘されるまで気づきもしないで、自分の中の当然として刻まれている。そこが恐ろしいと思った。そして周りに注意してくれる人がいることがどれだけありがたいことか再認識した。
自分は間違っていないとすべてを正当化するのではなく、自分だけが被害者なんだではなく、自分も誰かを傷つけているかもしれない、という認識が他者と共存するためには必要なんだと思えた。
Posted by ブクログ
先が気になって一気読みした!物事の大きさに反比例して、人々の動きは静かで、でも静かなる力がこもるお話だった。淡々とという意味ではなく、静かに自省をさせられている感じ、というか。だんだん上手くなっている気がするな、カツセさん。今まで読んだ中で1番好きだった。最初からは予想がつかない展開だったが、タイトルにつながる部分は多くあって、とても洗練されたお話だった。
p.82 でも、得意先もいて、会話の流れもあったし、こっちもさらっと受け流せたからそんなに不快でもないというか」
「あ、長谷川さん」
入谷さんが挙手するように軽く右手を持ち上げて、声を少し、尖らせた。
「傷ついた事実は、嘘にしなくていいですよ。この場ではもう、傷自体を隠したり、軽傷に見せかけたり、しないでいいです」
ピシャリ、という言葉が似合った。急に研ぎ澄まされた鋭い声が、部屋の中で緊張感を持って回遊した。
「無理に笑顔を作る必要もないし、自分の発言が相手の機嫌を損ねてしまうかもとか、考えないでください。私たちは、長谷川さんが一番大事です。会社として何ができるか、最大限の支援ができるように、まずは気持ちをそばに置きたい。だから自分の悲しみや傷は大したことないものなんだとか、絶対に思わないでください」お願いします、と入谷さんが軽く頭を下げた。
僕も、同じように頭を下げるしかなかった。テーブルを間近に見ながら、自分はハラスメント被害の相談に対する覚悟なんて全然できていなかったことを、思い知らされていた。
長谷川さんはしばらく考え込んだような顔をして、それからゆっくりと俯いた。ポケットティッシュを取り出すと、静かに鼻をかんで、すみません、と小さく笑った。
長谷川さんは、別に大丈夫なんかじゃなかった。
p.90 ないです」と強く答えた。それでも、長谷川さんの顔にかかった影は溶けない。
「わかんないです。わかんないですけど、私がこの告発をしたことで、私がただ弱いだけだったと、周りからそう言われることが、今はもう、怖いんですね」また涙が落ちて、そこで入谷さんが、何かに気付いたように背すじを伸ばした。
「じゃあ、やめましょ!」
今日一番、大きい声に思えた。驚いて横を見ると、例の黄色のピアスが小刻みに揺れている。
「長谷川さんが後ろめたくなることは、一切やらないでよしですよ!第三者になんて絶対に関与させないです。それに、さっき言ったじゃないですか。今日この場は、自分なんかって思わないでいてください。耐える必要もないものを耐えてきたのは、環境のせいであって、つまり、土方さんを野放しにしてたことや、これまでの状況を放っておいた私たちのせいであって、絶対に長谷川さんのせいじゃないです。長谷川さんは、少しも悪くない。悪くないですから」
誰かを勇気づける、でも、同情しているようには見せない、背中を押すための笑顔と言葉。
入谷さんの言動一つひとつが、僕には到底できそうもないものばかりで、そのことが憎さを覚えるほど歯痒い。入谷さんがいなかったら、今日の僕に、一体何ができただろう。
長谷川さんは少しだけ笑いながら頷いて、何度かそうした後、やがて顔を伏せるように、下を向いた。ありがとうございます。と言ったのだろう。その言葉は、もう僕にはうまく聞き取れなかった。
p.131 ていた?
「守くんはさ」
ずっと低くなっていた声のトーンを戻すように、翠さんはゆっくりと話し始めた。
「今も、世の中の流れそのものみたいに、ネットで仕入れた情報そのままみたいな言い方で、ペットショップは良くないとか、ハラスメントがどうとか、薄っぺらく主張してる気がして、たまにそういうの、すごく怖くなるよ。表層的なものだけ掬い取って、大切なことは何ひとつわからないまま、動いてる気がする」
翠さんの両手で握られた空き缶が、ゆっくりと回っている。僕は、時計回りに動くその空き缶しか、見ていたくなかった。
「そんな人が、ハラスメントの窓口になってるのも、どこまで被害者に寄り添えるんだろうって、やっぱり怖く感じるよ」
「うん」
「その証拠に、守くんの口から、その課長の話は出てきても、被害者の女性の話は全然聞かないもん」
「いや」
「いやじゃなくて、そうだよ。一番傷ついていて、一番ケアしなきゃいけない被害者のことを、きっとどこかで軽視してる。今、この瞬間も、その被害女性は、不安で仕方ないはずだよ。告発したことで、自分の未来がどうなるんだろうって、心底心配してるはずだよ。その気持ちに心から寄り添っていたなら、きっとこの場でも、その人の話は出てるはずだよ」目を閉じて、長谷川さんのことを考える。長谷川さんの心の傷は、土方課長の処分が決まったところで簡単に癒えるものじゃない。そんなことはわかっている。わかっているけれど、まずは、加害者を切り離さないと。
僕は僕で、正しい選択をしたはずで。
「人は変われるって私も付じたいけどさ。過去にあんなひどいことをした人が、まるで正義の象徴みたいな顔して人を裁くようなことをしてるの、私からしたら、やっぱりとんでもないって思っちゃうよ。だから、さっきの話もそうだね。その課長の言動よりも、私に向かって聖人君子みたいな顔している守くんの方が、私はよっぽど怖かった」
どうして。どうして「そんなつもりじゃない」と、面と向かって否定できないのだろう。翠さんの言っていることが、図星だから?翠さんの言うとおり、僕は上澄みだけを掬って、流行りの音楽でも聴くように、ハラスメントを語っているだけなのか?
「人ってそんな簡単に変われないし、変わったからといって、オセロみたいにこれまで黒かったものが白に裏返ることもないよ。だから、守くんが今、必死に変わろうと努力していることは伝わるけど」
もう、何も聞きたくない。何も考えずに、いたかった。
「それでも、昔から善人でした、みたいな顔だけはしないでよ。私や誰かを、傷つけてきた過去まで、消そうとしないでよ」
p.224 「たぶんだけどさ」
恥ずかしい。でも、頭の中の答えは、これだ、と光り続けている。
「恋が終わったら、その先は、愛が引き継ぐんじゃないかって思う」
熱を冷やすように風が吹いた。繋いだ手の隙間を抜けて、すぐに後方に流れていった。
「めっちゃくさいこと言ってるのはわかってるんだけど。でも、たとえばだよ」
翠さんは口を閉じたまま、ゆっくりと頷く。
「翠さんや僕が、もしも病気になって、大きな手術とかが必要になったとして。そのときに夫婦じゃなかったら、僕らはただの他人で、大事な決断は、両親とかがすることになる。あの両親がだよ?僕にとって、翠さんは一番大事な人のはずなのに、その人の一番大事なときにそばにいてあげられず、もしかすると、看取ることすらできないかもしれない。そんなの、絶対に嫌だなあって思って。これは、この感情は、恋とはまた別のものが引き継いでいる感じがするなってずっと思ってた。それで、きっと、夫婦になるのがいい。これからもそばにいるために、そうしたいって思ったんだよ」「・・・・・・それで、プロポーズしたの?」
「プロポーズしたとき、ここまできちんと考えられてたかはわかんない。でも、気持ちとしては、変わってない。だから、翠さんがまだ恋を望むなら、断るだろうなって思ったし、その先を望んでくれるなら、受けてくれると思った。そういう意味では、僕からしても、賭けではあったかも」
Posted by ブクログ
・続きが気になって読みたくなる作品だった。
・なんで予約したかは覚えていない。
・自分の行動を振り返るきっかけとなった。
・無自覚のハラスメントは誰しもが、起こす可能性がある。防ぐためには、固定観念や常識にとらわれず、何が正しいかという軸をしっかり持つことが大切だと思った。
・チや路傍のフジイと似たような感覚があった。
(評価)4.4
Posted by ブクログ
なんともリアル。
心にずしっ、とくる感じ。
ブルーマリッジになるには理由がある。ただそれを主人公は全く気づいていない。同じ職場のおっさんをキッカケに気づいていくのだが、、
その場面がびくっとする。もしかしたらこれって自分も知らずのうちにやってんじゃないか、、
キラキラキャピキャピの話ではない。等身大のお話。非常に感情を揺さぶってくる。
文章も描写も綺麗だと思いました。
あと余談ですが、この本の半透けカバーも素敵。
Posted by ブクログ
この作者さんが綴る言葉は、いつも心をグッと掴まれる!
感情描写、情景描写が繊細かつ言葉選びが散逸で、
読んでいると、本当にその人が、その物が、その景色が、実際に存在しているんじゃないか、その世界線が続いているのかなと思ってしまう。
今回の話は、風刺っぽい鋭さを感じた。
明日は我が身。もしかしたら自分も、気付いていないだけで誰かを傷つけていて、傷ついた人は今も心に深い傷が刻まれているのかもしれない。表面的な情報に触れて、考え方を変えたつもりになることは簡単だけど、根本的な人間性を変えることってきっと難しい、、。そもそも自分のことさえ100%理解できてない、まずはもっと自分と向き合ってみようかなと思えた一冊でした。
Posted by ブクログ
土方課長が全てを失って三条に助けを求められたあたりのシーンがよかった。
全てを失ってボロボロになって、自分は誰かに認められたかったのだと、その手段が仕事だったのだと気づいて、無自覚な加害に気づき始めて、少し人として変化した(成長した)場面が特に。
“男は外で働いて女は家庭を守る”今日では時代錯誤な考えだとされ始めている中で、でもまだその考えが蔓延っているこの時代で、生活を楽しむのって簡単じゃ無いよなー。
「人間というのは他者との関係性の中で成長していく生き物」
「エプロンはつけたほうが服も汚れないし、便利ですけど、何より気合が入る。そのための装備です。」
「日々の買い出しも、義務感ではなく、探究心とか好奇心を持って生きると、なんだか生活自体が楽しく思えてくる。わかります?」
Posted by ブクログ
気付かぬうちに自分が加害者になってるのかもしれないって考えを巡らせながら読んだ。逆に、向こうは無意識なんだろうな悪気ないんだろうなって思うけど、私はすごく傷つくこともたくさんあったなぁと。関わりって難しいな。
Posted by ブクログ
プロポーズをして結婚しようとしている雨宮守と
妻から離婚を言い渡されている土方剛。
この2人は部署は異なるが同じ会社で働いている。
守の婚約者である翠さんの言葉がとても刺さった。
昔の傷ついた経験はずっと残るし、
自分の言動をしっかりと見直してみようと思った。
気付かぬうちに他人を傷つけているかもしれないと思うと怖くなった。
セクハラ、モラハラ、パワハラについて
書かれていることもあり
とても現実味のあるお話で一気読みでした!
誰しも加害者になりうる。
Posted by ブクログ
1年前に購入した本。
仕事に疲弊してた当時はページが進まなかったがふと気になって再開したら止まらず嬉しい気持ちになりました。(本ってやっぱり自分のメンタリティが整ってないとちゃんと楽しめない)
離婚と結婚のコントラストを付けつつもどこか共通点のある土方課長と守。
人って被害された印象は強く残るのに、加害に対しては無頓着だなって改めて気付かされた。
今まで自分がしてきた加害は被害されたことと同じくらい心に留めないといけないと思った。
最後の翠の言葉。
結婚や離婚は幸せになるための選択肢。
はっきり物事を言って自分の言葉を正当化しがちな自分が翠と重なって少し憂鬱になりました、、
Posted by ブクログ
小説はあまり読まないから、ずっと積読してたけど、読み始めたらこの本の世界観に戻ってきたくて、どんどん読み進めてた!
無意識って怖い。分からない間はどれだけほのめかされても分からない。でも人間ってそんなものなのかも。許されない、信じてみたい、積み重ねが人間関係なんだろうと思った。離れられない場合、信じれなくなって一緒にいるのはつらいな。
立ち止まって考えることを大事にしたい。
Posted by ブクログ
価値観とは怖いなーと思った。
自分の価値観を人に押し付けるつもりはないけど、でもそれが自分を作るもので軸となるものだから、そこを責められたりすると途端に揺らぐ。
守と土方の二人の男性の価値観に焦点をあてた本作。
ブルーマリッジとはよく言ったものだな。
本作では女性が男性の古い価値観を押し付けられるけど、逆もまた然り。
日本の結婚の価値観がそもそもって話しだったんだなー
Posted by ブクログ
カツセマサヒコさんの本は感情のまま言葉にしてることが多く、印象に残る本というイメージがある。
今私が「結婚」についてよく考えているから、この物語の結婚観について気になり読み始めた。
会社のパワハラ、離婚、結婚前の関係。
私が未だ経験した事ない人の感情を感じることができた。
無自覚の加害。無自覚の傷。
人の言葉や行動ひとつで人は簡単に壊れてしまうし、関係も崩れてしまう。自覚して言葉を、行動を常に選択しなければいけないなと思った。
結婚の前は絶対に不安がまとわりついて、離婚の前は感謝が絶えない。
大きなロマンと義務を背負わせすぎたのものがこの国の結婚観だ。という言葉に本当にそうだと思った。
他人である二人が一つになるのだ、そんな難しいことが簡単にできる世界で不具合が生じないわけがないのだ。お互いの思っていることをちゃんと伝えて、感謝を忘れないでいることが、義務であり、ロマンだろうなと。
夫婦でいれば何かあった時、その人のそばにいれる。
結婚のメリットは何か、それはその人のそばに居続けることが出来ることだろう。
Posted by ブクログ
この本を部下を持つ上司にあたる方、マネジメントの方に読んで欲しいです。
パワハラする人の視点、自分の加害に関して全く気づいてない、正当化してしまっている。
世間的にはパワハラ対策が広がっていき、認知されています。ただ中小企業の会社ではまだまだ、黙認されている会社は多くあると思います。
Posted by ブクログ
去年の夏、病院に行ってる間に恋人が買ってくれた本。自分用と二冊。
カツセさんが書く文章は読みやすいから、とオススメしたらすぐに読んでくれた。
知らぬ間の加害っていうのは、ものすごく恐ろしいものなんだなと。なにせ自覚がないってのが怖い。
僕も知らぬ間の加害してないだろうか。してそうで嫌かも。
態度や言葉、された側・言われた側ってのはどうしようもなく覚えているもので、した側・言った側はどうしても忘れているもの。
気をつけるって言ったってどう気をつけるのか分からないけれど、気をつけたい。
Posted by ブクログ
確かに知らぬ知らぬうちに加害者になってるかもしれない。被害妄想が激しいから、被害者ヅラしてしまってるかもしれない。でもみんなも困惑して傷付いてるかもしれない。
Posted by ブクログ
おすすめ度 ★★★☆☆
男性側の恋愛価値観が描かれてるのは珍しいと思った。
パワハラ上司には腹が立つけど
最後はいい人になってほしい、ただ男性ってずるい
過去が悪いくせにいい人なって美化されるなんておかしい
Posted by ブクログ
男性同士が心の傷をケアすることについて書かれていると聞いて手に取った。確かにこういう関係性は、いわゆる男の友情的なものと異なると感じた。
ただテーマの中心は「加害」について。人は知らないうちに加害をしていて、それに気づいた時にどう生きていくべきなのかを問われる。
Posted by ブクログ
一度読んでみたかったカツセマサヒコさん。
あらすじを読んで好きそうだな、と思ったので新刊を手に取った。
まず装丁がすごく素敵。半透明のカバーで、カバーをかけてても綺麗だし、カバーを外しても綺麗。是非書店で見てほしい。
長年付き合っている恋人にプロポーズをした雨宮守。長年連れ添った妻に離婚を突き付けられた土方剛。同じ会社に勤める2人の人生、価値観がある事件をきっかけに変わっていく。
無自覚な加害、価値観の押しつけ、について考えさせられる話だった。
身につまされるような思いで読み終えた。
生きてきた中で私も無自覚な加害はしたことがあると思うし、されたこともあると思う。
それに気付いたところで、過去は変えられないから、今後同じ過ちをしないようにするしかない。
あと、昔は当たり前だったことが今はもう当たり前なことではない。
時代が変わるように、人も時代に合わせて変わらなければいけないのだと思った。
タイトルがマリッジブルーではなくて、ブルーマリッジなのが納得。