小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
直木賞受賞作「ホテルローヤル」を読んで、文章は上手いが文体と湿った行間は肌にあわない感じがして敬遠していたが、梅川昭美の三菱銀行人質事件が題材なら話は別。絶対に面白そうだと思ったので拝読し、やはり期待を裏切らない傑作だった。梅川本人を描くために、悲惨な家庭環境と、母と元カノの関係性と梅川との関わり方を、如何にもな桜木ウェット感で見事に描写している。また大阪で1強の読売新聞社会部に一矢報いるかたちでの毎日新聞社会部の奮闘を、梅川と同い年の北海道出身記者の全く違う生い立ちでありながら、団塊世代特有の閉塞感の体感を通しての視点で、デスクに鍛えれながら読み解いていくことで梅川の人生に迫る。事件そのもの
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Posted by ブクログ
寺地はるなさんの「水を縫う」を
読み終えました。
たくさんの思いが込み上げました。
何かを始めるのに年齢は関係ない。
遅すぎることはないということ。
諦めるのではなく 心を閉ざすのではなく
自分を守るために声をあげ戦うことの大切さ。
失敗だけの人生って本当にあるのだろうか。
自分が失敗と決めつけた人生の中でさえも
かけがえのない人との出会いと確かな幸せがある。
誰にでも「失敗する権利」と
「雨に濡れる権利」があるのだということを。
私らしくありたい。
そのために自分が本当に好きなもの 大切なものを求め 動きつづけたい。
血縁関係だけが家族なのではない。
そのことをあらためて強 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ「人生を語ることは、救いになるのだろうか。」
読み終えたあと、そんな問いが心に残った一冊。
主人公・光莉は、幼い頃から難病の母を介護し続けたヤングケアラー。
青春を犠牲にし、母のためだけに生きてきた彼女は、母の自殺幇助容疑で逮捕されてしまう。
これは、壮絶な介護の物語であり、罪を背負った一人の女性が、自分の人生を取り戻していく再生の物語。
修学旅行にも行けない。
就職も諦める。
そんな介護が「日常」だった光莉の姿に、胸が締めつけられた。
『この事件は、誰が悪かったのだろう?』
介護から逃げず、最後まで母と向き合い続けた光莉だからこそ、その問いに簡単な答えは見つからない。
それでも -
Posted by ブクログ
ネタバレシンプルな設定で同じ喫茶店で同じ登場人物等でストーリーが展開していくが、各章ごとに主人公が変わる。過去に戻っても現実を変えることはできないが、それでも過去に戻った本人等には確実に変化があって、前向きに未来を生きていく。
ある意味ぶっ飛んだ設定に笑えたし(幽霊に呪われるところとか)、どんどん読み進められてすごく面白かった。こんなに泣けるとは思わなかった。
ルールだらけの☕️タイムスリップは、意味がないように見えて、全然そんな事はない。
現実は変わらなくても、本人の今後の人生に対する考え方や生き方がポジティブなものになって、もっと幸せに生きていけるのだったら、めちゃくちゃ良いんじゃんか。
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Posted by ブクログ
「国宝」や「重要文化財」として観光のツールとしてもつかわれる仏像。修学旅行や社会科見学で目にすることもあり、また家族旅行で寺社仏閣を訪れた時に参拝する機会も少なくなく、日本で暮らす人々にとっては身近な存在だと思います。
作品の中で教授が仏像がなぜ尊いのかを語る場面がありますが、そのセリフがとても印象的でした。
「芸術」という道を志す東京芸大の修士課程のメンバーそれぞれの視点から、一人ひとりが悩み葛藤する姿が語られますが、自分自身を見つめ、逃げずに真正面から取り組むことで進むべき道を見つけることができる、というのは仏像にすがる「信仰」の一つのあり方のようにも感じます。
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