小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
映画「爆弾」を観て、その素晴らしさに感動し、次作の「法廷占拠 爆弾2」を読みたくて、それなら爆弾も小説で読まねば、ということで本作を読んだ。
どうしても映画を観た上での感想になってしまうが、
スズキタゴサクの怪物じみた話術と計画、それに相対する類家というこれまた天才であり怪物じみた青年。
昨今の論破文化を象徴するようなやりとりと、息も詰まる心理戦はやはり素晴らしいし、俳優陣の演技があってこその映像化だったと感じた。
加えて、命の平等性を考えさせられる作品だった。
映画と比べると小説では等々力の心理描写が丁寧に描かれていて、映画で見るよりも重要な登場人物だと感じた。
スズキタゴサクがどうして等々 -
Posted by ブクログ
冤罪をテーマにしたとても読み応えのある作品です。緻密でスケールが大きく、サスペンス映画を見ているような臨場感がありました。
殺人犯の父親を持った12歳の少年が突如 行方不明になり、謎の印が残されます。行方不明になったのは金曜日なのに見つかったランドセルの中には土曜日の時間割が入っていました。
23年後、諦めきれない母親は興信所の探偵に息子を探してと依頼します。
作者は時間軸を超えて冤罪の構造を浮かび上がらせます。
密室で行われる被疑者の取り調べ、有罪を勝ち取るため被告に有利なことは書かない検察、捜査機関には証拠を全面開示する義務はない、多忙な裁判官に警察をチェックする余裕がない‥よ -
Posted by ブクログ
ネタバレ2026年夏の新潮文庫の100冊に入っていたので、書店で文庫本を購入しました。もっと早く読むべきだった!以前、ブレイディみかこさんの「子どもたちの階級闘争」を読んで非常に感銘を受けたので、本書を読みました。
アイルランド人の父と東洋人(日本人)の母との間に生まれ、イギリスで育っている中学生の息子とのやりとり。母である著者は知的で、調べたところ「社会民主主義寄りの左派」という立場になるようなのだが、彼女の考えには個人的にも大いに共感する。
このような考えをする人が増えれば、世界が平和になるハズと思う。そして学校でレイシズムに直面し、ママ、こんなことがあったんだ…と話し、それに対する母の意見を自分 -
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小説を読んでいると 「これはもしかして 私のことを書いているのか?」と思われて仕方がない、ということがよくある。この連作短編集5編のうち 「石蕗南地区の放火」に出てくる 大林、そして「芹葉大学の夢と殺人」の羽根木雄大 この二人が どうにも我が身のことに思えて、いたたまれない。この二人を 足し合わせ それを2で割らなくとも 私そのものだ。30代までの私は 雄大のように 「今の自分ではない何者か」になる 強迫的使命感に取り憑かれて現実を放り出していたし、40代になってからは その反動だったのだろうか?ことさらに 分別をふりかざす おじさんになった。おそろしいことに その両方とも 50代となった今で
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Posted by ブクログ
優しい空色をバックにした白い文字の、穏やかな表紙にひかれて購入しました。
オムニバス形式でそれぞれの話は独立しているものの、ゆるく関連していきながら物語が進んでいきます。
私にとっては少し難しい表現もありましたが、飼い主を守るワンちゃんとか、つらい経験をした男の子と孤独な男性の交流とか、心がホンワカするお話がたくさんあって読んでてとても優しい気持ちになりました。
中でもラストの、亡くなった奥様を思う男性の物語には強く胸を裏たれ、思わず涙がこぼれるほどに感動いたしました。
美しく哀しい運命を持ち、それでも希望を待って生きていく人々を描き切った、まるでNHKの朝ドラのようなさわやかな内容でし
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