小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
うさぎがたくさんいる表紙絵を見ていると、うさぎの楽園のお話かな?と思ってしまう。
ページをめくっていくと、大勢の人たちが笑顔でうさぎにご飯をあげている。なごやかです。
もっとページをめくっていくと、あれ?うさぎがいない。防護服を着た大人がいる。
白い赤い目のうさぎが、じっと何かを見つめている。うさぎは、全てお見通しなんだ、きっと。
どんどん絵本の文字がなくなっていく。
なんて、人間はひどいことをしていたのだろう。
うさぎのしまは、瀬戸内海に浮かぶ大久野島。先の大戦中、この島で毒ガスが製造され、うさぎが実験動物として使われていた。
本文の後の解説には、戦時中に行われた、おぞましい事実が記されています。
知らないことが私には、まだたくさんあります。
本書は、今年はじめに読もうと思ってチェックしていましたが、忘れていました。翠さんのレビューで、ハッと気づいて、読めて良かったです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「どうして勉強しなくてはいけないの?」そう子供がいったら、是非この本を贈ってほしい。最後まで読むと、その答えがわかる。子供がわかるように、ルビもふってあります。
高校2年の和花。大学に行くか、就職するかで悩んでいる。バンドでお金が欲しいが、父がバイトはダメだという。その理由がわかるまで、教えてくれない。
事故で歩けなくなった兄とその妻の家にいき、手紙屋を教えてもらう。10通やりとりして、最後に贈り物するのがルール。兄はこの手紙を通して、事故から復活した。
和花は、手紙を始める。手紙屋さんから教えてもらったことが素晴らしかった。
勉強するとは、
「今までこの地球上に存在した人々が経験し、発見しては次の時代へと伝えてきた素晴らしい知識や知恵を、今度は自分が受け継ぎ、自分のものにすること」
他にも、勉強を続けるヒントが満載だった。
勉強をする意味と、勉強を続けるためのヒントが満載の本。受験生の子供や勉強をしたくない子供に新しい視点を与えてくれると思う。私自身も、すごく前向きになる視点をもらえました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ100年後に地球が滅びると分かっているのに、直接自分たちの世代には関係のない人々の想いが丁寧に描かれている。心のどこかにいつも「どうせ世界は滅びる」という言葉が住みついていて、それが逃げ道になったり、後押しになったり、自分の都合のいいように使われてしまう。
でも本当は、地球がいつか滅びることなんて、もともと決まっていたことなのかもしれない。それがただ100年後になっただけ。大人はその重みを心で受け止めることが難しいけれど、子どもは生まれたときからその前提で生きているから、むしろ余計な制約を感じない。6章の未来くんの言葉には、子どもだからこその純朴な確信が込められていて、胸を打たれた。
もう一度読みたい。時間を置いて、いまを噛み締めながら、ゆっくり読み返したいと思える一冊だった。 -
Posted by ブクログ
題名のとおり、甲子園出場を目指す高校球児の母の話しで、もう本当に面白かったし何度も目頭が熱くなりました!
高校球児を扱った作品は映像漫画小説多々ありますが、この母目線の没入感といったら。
高校球児にはどう頑張ってもなり様もないですが、その母となると急にリアリティが出てきて、自分の子供を見るような目線になっちゃって…私だけですか?
一気に読ませて頂きました。
爽やかな読後感も、とてもよかったです。
この作家さんのお話読んだことなかったのですが、ドラマ化されたロイヤルファミリーもそうなんですね。
人物描写やエピソードが少ないわけではないですが、メインの流れがスピーディーで、ある程度作中の時間が長いお話なのに中弛みなく読み切れました。
著書に気になっているタイトルが何作もあるので、他の作品も読んでみたいと思います。
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