小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
何かのインタビューで角田さんは、「書く時にズルはしない」とおっしゃっていて、それは作中で何かむりやり出来事を起こさせて背景描写をワープして登場人物に自分の書きたい事を喋らせる、みたいな事はしないようにしている、というような話だったと思うのだけど、確かにそう言われてるだけあって、読むほうもズルして斜め読みして分かった気になれないのがこの作品だなと思った。
終盤の、みんな理不尽に耐えられないから、見たい現実を見ようとするし更には作り出そうとまでしてしまうんだ、という部分、確かにそういう人いるなぁと思った。
次読む時はじっくりと丁寧に読んで、このタイトルになった理由を考えてみたい。 -
-
Posted by ブクログ
ネタバレめちゃめちゃ良かった、泣いた!!
1つの家に暮らす登場人物の背景や個性が丁寧に描かれていて、それぞれに愛着が湧く。
そして伏線回収のされ方や、見えない部分での物語の交差が美しい…!!
公輝のあの事件後、2年も廃人になっていた彼に光を与えたのが、環だった。彼女の純粋で切実な想いとそれによる行動。そしてそれを知って、自分が出来る精一杯を陰ながら行動に起こして環の生活に光を与えていたのが、公輝だった。
会ったこともない人気作家に、そして自分の存在を伝えることができない一人の少女への純粋な愛情が、ここまで双方に活力を与えてくれるのかというのにも心打たれた。
そして、思いもよらない再会による「 -
Posted by ブクログ
私のは『角川ホラー文庫30周年記念 最恐の書き下ろしアンソロジー 特装版BOXセット』で、その1冊。文庫サイズだけどハードカバーで、おどろおどろしい表紙が素敵。ボックスのにゃんこはかわいい。
『828-1』は文庫版『身から出た闇』で読んでいたので再読。「死神」の定義が妙に納得できて怖い。そういうものかもなと思うと、ふと頭に繰り返し浮かぶ言葉を訝しんでしまう。
一穂ミチさんは初めましてだったけど、その「体験描写」がとてもリアルで「視える人ってこうかも」と思えるほど。憑かれる理由も抗う様子も生々しくて読んでいて力が入った。
鈴木光司さんのお話はまるでドキュメンタリーを追っているかのよう。モキ -
Posted by ブクログ
ネタバレ写真家の植本一子さんのエッセイ。っていうか、日記です。私も日記をつけていて、もう何年も同じ日付の過去の記録が読み返せるスタイルの日記を続けているのですが、やっぱり日記っていいよな、と思いました。私はノートに手書きをしているので、あまりたくさんは書けないけど、それでも読み返すと楽しい。この本を読んでもっと分量を増やして書きたいなと思いました。(たいていの人はそう思うハズ)。
「家族最後の日」というタイトルで、最初の方に実家と決裂する話が出てくるので、あぁ、そういう意味なのかーと思ったら、夫さんが癌で入院したので、「えっ!!!そっち?じゃあ最後、もう死ぬの?」と思い、残りページが少なくなって、「 -
Posted by ブクログ
ネタバレ私はこれまでアフリカ文学を読んだことがほとんどなかったので、とても新鮮な気持ちで読み始めました。
この物語は、コンゴの酒場に集まるさまざまな人たちの人生や出来事を、語り手である「割れたグラス」が書き記していくという形で進んでいきます。
登場人物には「パンパース男」や「蛇口女」など、とても変わったあだ名がつけられています。最初は奇妙に感じましたが、読み進めるうちに、それぞれのあだ名がその人の弱さや性格を表していることに気づきました。
特に印象に残ったのは「蛇口女」です。彼女は愛情を強く求め続ける人物で、感情が止まらなくなる様子が描かれていました。少しメンヘラのようで読んでいてしんどい部分も -
Posted by ブクログ
上巻からすでにものすごく面白い!
箱根駅伝の中継は一度もちゃんと見たことがないけど、見たくなった。
青学をモデルにしたサクセスストーリーなのかと思って読み始めたら、学生連合。
そして選手や監督視点だけじゃなく、中継するテレビマン視点も。
テレビマンは池井戸潤の真骨頂、大企業の社内政治がヒリヒリする。
他校の監督たちとの鍔迫り合い
そしてやはり、選手たち。
考え方の異なる仲間との衝突。どうやって乗り越えるか。人間関係次第で結果が全く変わってくるのって、スポーツもビジネスも一緒だなぁと改めて痛感。
誰がどの区間に選ばれるのか。スリリングで手に汗握る。
上巻、最高の終わり方で下巻へ。続きが楽
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。