小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ貧困から脱するために代理母という選択をした主人公・リキ。
身体の決定権を他人に握られかける極限状態で見せる彼女の無責任な行動は、愚かさの表れであると同時に、己の存在を証明するための弱者の最後の抵抗のようでもある。
一方で、子どもを望む側が抱く純粋な願いの裏には、持てる者が持たざる者を買い叩く、無自覚で暴力的な搾取の傲慢さが潜む。
本作には完全な善人も悪人も登場しないが、命を生み出す行為すら商品化される格差社会の不条理と人間の複雑な業を、容赦の無い鋭さで作者は浮き彫りにしていく。
綺麗事では済まされない歪んだ人間関係の果てに、安易なハッピーエンドは用意されない。
欲望の渦に呑み込まれた者た -
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はじめてちゃんと『銀河鉄道の夜』を読んだ。生きているということは、希望と絶望、喜びと悲しみ、生と死がいっぺんにやって来るということなんだと感じられた。冒頭がとても美しかった。天の川の正体を本当は知っているのに、答えられない二人。たったの数行で、二人の関係性と温度感が伝わってくる。からかわれ気味のジョバンニはカムパネルラとかつて仲が良かったことを悟られて、カムパネルラに恥をかかせてはならない。
さいわい、さいわいってなんだ。さそりとか、双子の星とか、チョコの鳥とか、不思議な話に巻き込まれて、さいわいを考える彼らに巻き込まれて、彼らもわたしもさいわいがわからないままだ。
小学2年生くらいの時、父 -
Posted by ブクログ
「きみの話をしよう。」とか言って第3者目線で思春期の子達の話をショート形式で描かれていく。
きみっていうお前誰なん。伏線回収やばいんじゃね?って思っていたんだけど、そういう小説ではなかった笑
宿直の時読んでたんだけど会社の枕鼻水で濡らしちゃった…!
主人公の女の子は、事故に遭い歩けなくなるんだけど、そうならないと最後のハッピーエンドを迎えることができなかった。
人生の良し悪しは起こったことに対しての「意味づけ」次第と思っている。今描ける「星座」のような縁に対して、後悔しないように、いっぱい写真撮ったり、愛を伝えていかなきゃと思った。
実際に友達に大好きって言ったらおっさんがなに言ってんねん。 -
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ネタバレ大聖堂のようなゴシック建築。螺旋階段。
大雨のせいで橋が壊れる。
紗耶加、昨日から泊まっている。
鞠子、死んでいた。
大晦日の人気番組、ミステリー・アリーナ。
司会の樺山桃太郎。アシスタントのモンテレオーネ怜華。
問題を聞いてわかつまたら答えてもらう。
一ノ瀬、早押し。
回答の権利は一人一回。
生中継が売りの番組。
一ノ瀬「犯人は〈俺〉」
多重人格。ベッドに横になった瞬間に意識途切れている。
問題編。
被害者は屋敷の持ち主の鞠子。刺殺。
〈俺〉の名前は〈三郎〉。
二谷、回答。「犯人は、丸茂」
一人遅れてやってきて、探偵役を買ってでている。
性別誤認トリック。
アキと呼ばれ -
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小樹海と呼ばれる神森で5歳の子供が行方不明になる。自閉症スペクトラム障害と診断された男の子だという。だが1週間後に無事に保護された。その間子供はどうしていたのか。
悩みを抱えた人たちが迷い込む自殺の名所か、今どき流行りのソロキャンプに最適な場所か、表には出せないいわく付きの金を巡る争いの末に逃げ込むところか。次々起こる事件を追っていると森というのは本当に人の姿だけでなく、心も包み込んでしまうような場所なのだなぁと思わされた。そしてそこで何が起こったのかを解きほぐしていくストーリーは、樹海の中を彷徨うようなところから、少しずつ道が見えてくる感じ。それは物理的な道だけでなく、心の中の迷いを解き明か -
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文句無しの5.
感動した。この後の展開があるなら知りたい。
橘は全著連の社員で、音楽教室の教材としての曲の著作権についての裁判で優勢になるため、音楽教室の生徒として潜り込む。
そこで出会う先生や生徒とのコミュニティ、そしてチェロの演奏の楽しさを再認識する。
理屈や正しさ云々では、表せきれない
『講師の生徒のあいだには、信頼があり、絆があり、固定された関係がある。それらは決して代替なきくものではないのだ(p242)』のセリフがすごく素敵に、そして心に染みた。最後に信頼が回復方向に向かい、読み切ってなおこのセリフがより刺さった。
優しい人の信頼は大事にしたい。 -
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ネタバレ本を読んでいると、「私の人生のなかで、その部分の言語化は避けていたなぁ」と自覚するときがある。避けるという動詞が適切なのかはわからない。サボっていた、という後ろめたさも含めた動詞のほうが適切かも知れないし、うすうす気づいてるけど言語化しないように気をつけていた、とも言えるかもしれない。
村田さんは言語化する。ちゃんと文字に起こす。最大限に書き込むし、描き込む。
だから書かれてしまった。私の記憶のなかにあった、例えば「これが痴漢かも知れないけどそうじゃないかも知れない」という迷いの一部始終も、周りに対して「あのことをもう忘れたんだなぁ」と思っていたことも、身を守る術として「おっさん」をトレ -
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ネタバレあまり本を読むのは得意ではなく、語彙も少ないため、一個一個わからない言葉が出てきたら調べながら、3週間ほどかけて読み終わりました。伊坂幸太郎さんの本はこれが一冊目です。春が二階から落ちてきたという書き出しのフレーズが気になり、読み始めたことがきっかけで、伊坂さんの比喩の表現、言葉の選び方がすごく好きになる一冊でした。兄弟について、家族について、改めて考える、クライマックスの内容は楽しい内容ではないし、緊張感を持ちながら読んだけど、最終的には心温まる話だなと不思議に思いました。重力ピエロというタイトルの意味、そして最後、冒頭の文で終わるという作品の終末、とにかく全てがツボの作品でした。伊坂幸太郎
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映画「爆弾」を観て、その素晴らしさに感動し、次作の「法廷占拠 爆弾2」を読みたくて、それなら爆弾も小説で読まねば、ということで本作を読んだ。
どうしても映画を観た上での感想になってしまうが、
スズキタゴサクの怪物じみた話術と計画、それに相対する類家というこれまた天才であり怪物じみた青年。
昨今の論破文化を象徴するようなやりとりと、息も詰まる心理戦はやはり素晴らしいし、俳優陣の演技があってこその映像化だったと感じた。
加えて、命の平等性を考えさせられる作品だった。
映画と比べると小説では等々力の心理描写が丁寧に描かれていて、映画で見るよりも重要な登場人物だと感じた。
スズキタゴサクがどうして等々
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