感情タグBEST3
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どうして...ハルコさんの話はある意味ハッピーエンドだったのにどうして...
ハルコさんばかりを見すぎていたせいで、本当に身近なSOSを見逃してしまった
青山さん、ショックで人格が変わるのでは??
青山さんがるみの幼少期を想像して仲良くなれそうと思っているのは大変グロい。知らないって罪
ぶっ壊れた人間とぶっ壊れた人間がくっつくの大好きです
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うーーわ(°д° )おもしろい!
『異端の祝祭』からすぐ読めば良かった。
『佐々木事務所シリーズ』第2弾!!
正直私は、霊の存在を信じる信じない、憑く祓う系の話は、そこまでそそられない。
小説とは言え、嘘っぽく感じ萎えてしまう気持ちが拭えない。
民俗学などでいう古くからのしきたりや言い伝え、呪いなどは大好きだし、悪魔『信仰』や宗教モノ自体は好きだ。
どうしても現実味を求めてしまう。
このシリーズはオーソドックスなホラーとは違い、登場人物も個性的。
塾講師の片山敏彦は、神がかった美しさをもつ。
彼は美しすぎて、普通の日常生活を送れない。
近頃、彼にいつも注がれるのとは違う粘着質な視線を感じるようになる。
やがて、俊彦に近づく者に危害が及ぶようになる。
佐々木るみは心霊案件を請け負う事務所の所長。
助手の青山はクリスチャンで、父親が神父。
青山は、信者の小学生、七菜香から、学校の噂話について相談を持ちかけられる。
「ハルコさんの話を広めないと夢に出る」という都市伝説系の話。
特殊な霊能力を持つるみの幼少期が凄まじく、母親というものの存在の大きさを感じる。
美人の天然主人公という感じではないのが好感度高い。
青山との関係性がまた良い。
美しい俊彦も、悩める美青年というだけではない所に、更に魅力があってたまらない。
ただ怖いだけのホラーではなく、意外性を持つ結末に、お見事としか言えない…。
ハルコさんの都市伝説も、学校の七不思議も、奇妙な雰囲気で独特だ。
ひと味違うホラー小説を読みたい時、満たしてくれる作家さんだと改めて思った。
クセになる…♡
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シリーズ第2弾は前作より更に面白かった!
人の歪んだ欲望や願望を詰め込んだ内容なのに、めちゃくちゃエンタメ性が高くて魅せられる!
目に見えない部分について考えさせられました。
私たちが見ている世界ってほんの一部でしかないって改めて感じさせられます。
人は笑顔の下に恐ろしい欲望を抱えているんだなぁ、と。
自分自身の汚い部分と向き合うのは怖いことだけど、それをしないで逃げていると大切な人を傷つけてしまうんだなぁ…とかいろいろ考えます。
それにしても相変わらずの後味の悪さ!!笑
最高です!!ただのハッピーエンドで終わらないところ!!大好き!!
最後はハッとさせられました…!
第3弾も読みます(*´˘`*)♡
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怖い、よりも不快なホラー。
第一の感想は、「うわぁ、登場人物みんな壊れてる、、、」。
終章の感想も、「うぁ・・・」。
不快の原因はスプラッタな描写とかではなく、かと言ってヒタヒタと忍び寄るジャパニーズホラー的な恐怖だけでもない。
人の闇(病み)が現実味を帯びて紡がれていて、それが心理的に一番こたえる。
おかしい人々の心情が、理解できないけど、「わかる」と思う自分が気持ち悪いのかもしれない。
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片山敏彦のクセが強すぎる(ほめてます)
絶世の美青年なのに絶妙に気持ち悪いキャラ造形してるところが良いですね。この先も「良からぬものに目をつけられる美しいもの」の役割を期待しちゃうよね。
そしてこの読後感。ホラーはこうじゃなくちゃね。
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前作未読の状態で読み始めました。とても面白かったです。
登場人物の能力や過去エピソードは必要な範囲できちんと説明されているので、前作未履修でも全く問題ありませんでした。
オチの付け方が特に最高でした。黒幕は序盤で検討がついていたのですが、それは全く読めなかった。完全に油断していた……。
今作の主人公、片山がある意味狂人なのも、物語の不気味さを加速させていてよかったなぁと思います。
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シリーズ第2弾。今回もすごかったです。今回は「絶世の美青年」である片山敏彦が謎のトラブルに巻き込まれたり身近で不穏なことが続いたりするお話。始終展開にドキドキしながら一気に読み切りました。続編希望。
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ホラーとしてもミステリとしても面白かったし、めちゃくちゃ恐かった。絶世の美青年が理不尽な目に遭う話はなかなか見かけないので、その辺りも新鮮で良かった。ただ、片山の人間関係をBLと表現するのは安直過ぎる。片山からは興味関心しかないのだから。相手が可哀想な結果にしか見えないけれど、片山の方も『普通じゃない』から何が起きても気にしない、というのはなかなか上手い締め方だと思った。おもしれー作者。最後、るみの事情と七菜香の真実が明かされ、だからるみが優しかったのか、という理由がわかってしまうのも上手かった。
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「青山君は私の母になってくれるかもしれない人だ」
こんなシャアみたいなこと言う奴がヒロインという世界
青山くん以外は奇人、狂人しか出てこない
事件の黒幕は当然ヤバい奴だけど、被害を受けてる側はそれを超えてくる
癖強キャラ達の影に隠れた真実は"見えなかった"
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「どんなに沢山正しいことを言ったところで、大好きな人からの一言にはかてないんですよ。『好かない男が山ほどの砂糖を運んできても、好いた男の塩の方が甘い』ってね。」
まぁ、真理ではあるが…
認めたくわないわな…
って思う程の美青年がストーカー被害。
でも、この人慣れっ子やん!( *`ω´)
しかし、今回は、一味あって、何か変な現象ももれなく付いて来る。
お化け?幽霊?
何か、感じ的には、幽霊とか儚いもんやなく、「口裂け女」をイメージしてしまった(^◇^;)
そこで、登場!佐々木事務所の面々。
よく小さい頃に、この話聞いたら、夜に出て来るとか言われて恐怖したもんや。
今回もストーカー型と話聞いたら出て来る型の2通り。でも、登場人物は同じ「口裂け女」みたいなの。
私も小さい頃、こんな話聞いて、夜怖かった〜
うちの父親が、仕事で、つなぎ着てる。それが夜に洗濯されて、干されてて…
「あかん!お化け立ってる〜!
あかん!終わった〜自分(−_−;)」
という恐怖の勘違いを思い出した…
正体は、分かったとは言え、何か怖いのは、そいつらやなくて、佐々木事務所の面々。
みんな異端児やな。
化けて出る方が損する感じ!
面白いけどね〜
Posted by ブクログ
”絶世の美青年”である塾講師の片山は、黒髪の女性のつきまといと異様な現象に苦しめられ、心霊案件を扱う佐々木事務所を訪れた。
時を同じくし、小学生の間で囁かれる噂「ハルコさん」に関する相談も事務所に持ち込まれ……。
前作『異端の祝祭』に続く、佐々木事務所シリーズの2作目。前作がカルト宗教を扱た作品だったのに対し、今作はストーカーと、伝染する都市伝説をテーマにしたものになります。
ストーカーやルッキズム、ジェンダーバイアス、性自認、アイデンティティの確立、毒親問題、など近年取り上げられるテーマも扱いつつ、きっちり怪異も登場する、都市伝説ホラーでもありサイコホラーでもあります。
このシリーズまだ2作目ですが、本当にごく一部をのぞいて歪んだ登場人物しか出てこないので、怪異的な怖さももちろんですが、一見現代的でドライな人間関係の裏側にあるどろりとした感情の不気味さや不快さが心を毛羽立たせるような感覚が一番怖い。
キャラクターの容姿の美しさを繰りかえし取り上げておきながら、着地するのは皮一枚で見るだけでは気づかない裏の顔、弱さ、醜さ、狂気、それに隠し事なのが皮肉。ラストから読後感まで最悪すぎて好きです(誉め言葉)。
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今回も泥沼に浸ったような読書ができました…!
ストーカーや都市伝説、ジェンダーバイアス、性志向…と内容は現代のどろっとしたところが内容の要素となっていました。大学で少しジェンダーと家族について少しかじっていたので内容を先読みできたのですが、そこに至る経緯が当事者の語りを聞いたときのなんとも言えない感じとホラーの怖さが混ざって心がぐちゃぐちゃとされました。
ラストで心が整ったあとにまたグシャっとされました。何よりも気付くことの難しさを痛感した噺でした……
Posted by ブクログ
佐々木のもう一人の相棒 敏彦さんの登場
絶世の美青年というのが
また中二病心をくすぐります
でも敏彦さん 実は心は
かなりのクズでもある
自分の興味でしかないのに
なんとなく いい事したみたいに
なってるのが
美青年補正ですね
美しい容姿に 美しい心は
決して入ってないんですよね
前作の笑美しかり
心は普通 それどころか
弱いゲスくて
腕っぷしもない
普通 そこがいい
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塾講師の片山敏彦は男女問わず虜にしてしまうほどの絶世の美青年。
注目される事に慣れてはいたが、一際ねっとりまとわりつく視線とストーカー行為を受けるようになる。
敏彦を慕う周囲の人間まで被害が及ぶようになり、しかも異様な現象まで起ったため佐々木事務所に相談に訪れる。
一方青山は教会に通う小学生の七菜香から学校で流行っている『ハルコさん』の怪談について相談を受け、佐々木事務所に持ち込むが、敏彦のストーカーと奇妙な符号があり…
ルッキズムやジェンダーに関しての言及が多めの印象な今作。
魔は美しいものに惹かれる、ということで前作の被害者・笑美に引き続き敏彦も絶世の美貌持ちだが、だいぶ癖が強い。美しさゆえに不憫だった笑美とは対極の位置にある人柄。
ストーカーの正体はわりと早い段階で見当はついてしまったけど。
母と子についての葛藤も多く描かれていて、るみの育ての母とのエピソードも語られる。
ラストは衝撃だったけど…物部さんもっとわかりやすくヒントくれてもよかったじゃんか‥!
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「絶世の美青年」と称するに相応しい美貌を持った男・片山敏彦。老若男女関わらず虜にしてしまう彼の魅力は幼少の頃より彼の人生を歪ませていった。“普通になりたい”、嫉妬、羨望、好奇、怨嗟、あらゆる注目の目に慣れ、人並みの生活を求める彼の元に黒髪の女の無視することのできない視線がべっとりと貼り付く。
異端の祝祭に続き、佐々木心霊事務所の二人によるカルトホラー作品であり前作はほぼ必読。
その類稀なる美貌による世間からの特別視により人生を達観している片山敏彦。そんな彼の元にかつてない黒髪女の視線が突き刺さります。おおよそ人間の所業とは思えない現象に佐々木事務所の扉を叩きます。心霊に強く、美貌にも興味を示さない佐々木るみさんは今回の相談にうってつけなわけです。同じ頃、小学生の七菜香の周りではハルコさんという都市伝説が流行っているようです。教会に通う七菜香から話を聞いた青山は事務所にその話を持ち帰りますが、そこで都市伝説と黒髪の女の視線の奇妙な符号が見つかります。物語は片山につきまとう視線の正体と都市伝説の発端に焦点が当てられ進んでゆきます。
さてさて一体誰がどんな思いで呪いをばらまいてるのでしょうか、まともな人間の仕業ではないようですが。あまり心霊とか呪いとか非現実なものばかり見ていると、、、。
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るみと青山が今回解決に乗り出すのは、絶世の美青年をつけ狙う不気味なストーカーの影と小学生の間で広まる「ハルコさん」の奇妙な夢の噂。その二つがどう絡まるのか…るみの過去も垣間見えてハラハラドキドキ。
前作と違う現実寄りの案件だが、著者が操る独創性あふれる登場人物たちによってこれでもかと掻き回され、一線も二線も超えた次元に運ばれた気分。
片山の悪魔っぷりに嘆息し、ホッと安堵した解決後に投下された爆弾に呆然。青山も物部さんのような苦悩を背負っていくのか。
怖さは高みへ、このシリーズの魅力は深みへ、もう抜け出せない。
Posted by ブクログ
「魔は美しいものに惹かれる」がこのシリーズのベースにあるのなら、次作でも美形登場なのだろうか。前作でもうっすら感じたけど、ルッキズムっぽい(或いはそれを否定する)視点、つまり容姿を重視した展開というか描写が多いのでそこはちょっと、摂取しすぎると疲れる。
お話は、前作の方が好き(笑美ちゃんの再登場嬉しかった)、だが、面白かった。前作のヤン氏が放つ意味不明な不穏さとるみちゃんの「押入れ」解禁が最高だったな。
怪異の怖さやそれを追っていくスリルより、敏彦の存在感が微妙に浮いていてそっちが気になる。絶世の美青年、それを頭で想像しようとするんだけど人間を超越した悪魔的美形はやはり脳内ビジュアル化が難しいし、最後の佐山とのやりとり、急に「おもしれー女」とか言い出しそうなキャラになったのでびっくりした。なんやねん!
意味深にチラチラ出てくる敏彦ママも異常者ではないかと勘繰ったが全然違いました。深読みだったかあ。
るみが青山くんに求めていることは今作でなんとなく分かったが、物部さんは何がしたいんだろう。
るみをある意味警戒しているから、善人でしかない青山くんを心配しているだけなのか。それでも視界を強制的に共有するってあんた…。ヒロインこと青山くん。彼、良い人だけど浮世離れしているので真の一般人が出てこない。
オチに関しては、絶対このまま終わらないと身構えていたが予想外すぎてへっ、と声が出る。そっちかあ…
Posted by ブクログ
最後が衝撃すぎて、内容吹っ飛びました……
七菜香ちゃんなんならレギュラー入りするかと思ってたのに……助けられなかった、結局るみも青山くんも
生きている人間がどれだけ怖ろしいか
いや、この話がそもそも生霊というか、生きている人間の念でしたが
それにしてもこのシリーズと言っていいんですかね
美がカンストしている。物部くんも美しいんですよね、それ越えての敏彦。そして、被害者かと思いきや変態というか、相当ヤバイ。佐山くん、可愛い好青年という事なので、母がちゃんとしてたら、それこそ普通だっただろうに。最後の方で敏彦に対して滅茶苦茶可愛いリアクションしてたので、なんでしょ、好きで結婚とかまで言ってた、にいざ本人から同居を申し込まれると断るって、なんか良い。そして興味深くなる敏彦
それぞれのキャラが立っているのでスピンオフができそう
次の巻が気になる
Posted by ブクログ
いろんな本の感想で、最後のオチがとか最後の1ページが…的なことを書いてきた。
曰く、オチが既述のものとダダ被り、なんでそうなるかなとか。
この作品には最大級のそれを送りたい。
しかし、違った意味で。
「それ、ほんとに必要でした?」
ベーステーマからは外れてない。
だけどそれをそうぶつける必要、ほんとにあった?
ある登場人物を救ってある登場人物は救えない、そんなのよくある話だろう。
だけど散々怪異をオチにしておいて、最後はやっぱり1番人が怖いのですってオチ…
それを子供に(本当の意味で年齢的に)背負わせる流れ、わたしはダメだな…
異常者であれば感じないからある意味救われて、
健常者であるほど生きられない。
そんなこと知りたくて本を読むわけじゃないんだよなあ…
今までの流れをすべてひっくり返すバドエンは多々あれど、子供にそれをする感性が、理解できない。
と言うことで、すご本なのかもだけど、これは勧めない。
Posted by ブクログ
前作もそうだけど、このシリーズは気持ち悪さが怖さの根本にある。描写も、キャラも、何かと気持ち悪い。いろいろな現象が気持ち悪怖くて、その原因も気持ち悪い。もうちょっと祓う側が活躍して欲しくはあるけど、そういうコンセプトでもないっぽいし、歪んだ人間の描かれ方が重要で楽しむべきところかと思う。この理解出来なさが癖になるかどうかで好き嫌い分かれそう。次も読みます。
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ストーカーに悩まされる”絶世の美青年”敏彦。
佐々木神霊事務所のるみ・青山はストーカー問題と七不思議を調べ始める。
シリーズ2作目。
シリーズになったんだ~。事務所のシリーズにするなら怪現象なんでもOKですね。今作も怖さは少なめ。
今回は敏彦のストーカーと、小学生 七菜香が怖がる七不思議「ハルコさん」の噂。
主人公といい、このシリーズは家族関係に問題を抱えるキャラが多いですね。
そしてホラーものらしい一撃。
Posted by ブクログ
前作から続けて読みました。
この方は、ややエロというか、肉欲が混ざった描写が見られるホラー作家さんですね。意外といないですよね。実際、人を闇に落とす怪異がいたら、肉欲は外せないと思うのでアリだと思います。やりすぎは成人向けになっちゃいますが。
敏彦というとんでもキャラが出てきて、思わぬラストに行きます。黒幕は察していましたが、あのラストは読めませんでした。敏彦と佐山、二人の今後が気になります。
ただ、全体的に説明描写が多く、その割には怪異の描写が少なかったかな。この作者さんは言葉の羅列でゾワッとさせてくれるので怪異が少ないのは残念です。
物部さんは好きなキャラなのでまた出して欲しいです。
るみと青山には今のところ思い入れがわきません。
もし次作で物部、または敏彦と佐山が出てきそうなら読みます。