あらすじ
失敗続きの就職浪人生・島本笑美。
原因は分かっている。彼女は物心ついた時から生きている人間とそうでないものの区別がつかないのだ。
街に溢れ返った異形のモノたちは、自分の姿が見えていると分かるや否や、笑美に纏わり付いてくる……。
ある日、ダメ元で受けた大手食品会社「モリヤ食品」の面接で、笑美はヤンと名乗る青年社長と出会う。
出会ったその瞬間から、何故か自分に惚れ込んでいるヤンに心奪われ、笑美はそのままモリヤに就職することを決める。
しかし「研修」という名のもと、ヤンに伴われて笑美が見たのは、「ケエエェェェエコオオォォオオ」と奇声をあげながら這い回る人々だった――。
一方、笑美の様子を心配した兄・陽太は、心霊案件を専門とする佐々木事務所へ相談に訪れ……。
ページを開いた瞬間、あなたももう「取り込まれて」いる。
カクヨム発の「ほねがらみ」がTwitterでバズり大反響! ネット民を恐怖の底に叩き落とした驚異の新人作家が放つ、民俗学カルトホラー!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
宗教も、それこそキリスト教は詳しくはわからないけど、こういう民俗学的なホラーは本当に面白い。
ミステリーな要素もあったりしたのも、なお好みだった。
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購入。
漫画に合わせて。
なかなか、色んな知識がないとついていきにくい感じ。民俗学?カルト?ホラーかどうか分からない(笑)
読み返したり、思い出してみると、深くて面白い。
続編も読もう。
Posted by ブクログ
面白かった。新興宗教によって狂わされた人間を救おうと戦う2人組の話。
人にはそれぞれ信じるものがあって、それが人間か、神様か…それが行動や信念にも繋がるんだなと思った。
最後はわりとバトル展開で熱かった。
Posted by ブクログ
佐々木事務所シリーズで1番好き!
闇バイト。カルト宗教。儀式。
何度読んでも面白い。大好き。
ヤンさんの顔、私の中ではH×Hのミルキで再生されている。
Posted by ブクログ
とんでもなく長編を読んだかのような疲労感
決してハッピーエンドにならない当たりがなんとも言えない気持ちにさせる
確かに現実でだって洗脳が解けて日常生活に戻れました!とはいかないが..
笑美だけが今のところ1番幸せなのかもしれない。あの男がいなければ彼女はもっと幸せになれただろうに
ヤンの能力、るみさんの能力も凄いが物部さんの能力が規格外過ぎる
まさに最終兵器
次の巻を読むのが楽しみ
カルト的なホラー小説を読みたいと思っていたところ、こちらに辿り着きました。じわじわと侵食してくるような不快さとカルト成分がこれでもかと凝縮されており、この方の別作品にも興味の湧く一作でした。
Posted by ブクログ
☆3.6
自分にはわりとコワグロ。
冒頭パンケーキに慄きつつも、次第に民俗学的な面白さとカルト宗教の怖さにはまっていく。
少し予想と違う方向へと展開したけど、これはこれでとても面白い。
なんとなく残るモヤッと感に、シリーズの続きを気にさせる手腕を見た思いです。
物部さんめちゃくちゃ気になるので、続きも登場してくれると良いな。
Posted by ブクログ
前回分がまったく理解できなかったけど今作はおもしろかった。ホラーミステリー超能力?って感じですかね。ラノベらしいホラー。宗教がらみだと異常な人間が多く出ますよね。表紙の絵は誰だったのか??いまだに謎。次作もたのしみ。
Posted by ブクログ
面白かった!「笑美には生きている人間とそれ以外の区別がつかない。」が抜群に効いていて非常に映像的な掴みで良かった。こう、都市伝説解体センターさながらに怪異を解体してどの宗教(文化)由来か?を突き止めてそこの専門の人に対処させるというふんわりしてないオカルトの扱いが好き…。事務所のコンビのキャラも良く、追いたいシリーズ。
Posted by ブクログ
読んでいて「怖い!!」と言うより、謎が解けていくミステリー的な過程が面白いと思った。
佐々木事務所シリーズは一応は解決できる怪異を取り扱っているらしいとインタビューで読んだのだが、民俗学や宗教の要素が複合的に絡まって怪異の原因が明らかになるのはそれらに関しては毛の生えた程度の知識しかない私のような人間が読んでも面白かった。近似要素のミスリードとか。
信仰にしろ人格にしろ怪異にしろ意味というフレームを与えることで形を成すわけだが、それが最悪の方向に組み合わさってこうなるのがまた、、、
Posted by ブクログ
「民俗学カルトホラー」という異色のジャンルでホラー界隈を騒がせた問題作にして、超大作。
怪異なるものや霊などもでてきますが、なにより1番恐ろしいのは『人間』と『偏った宗教観』だなと改めて感じることができた作品でした。
ほんとね、行き過ぎた信仰心とか、偏った愛とか、なにかへの依存とか、そんなんがいちばん怖いのよ。うん。
ざっとあらすじ。「妹が変なんです…助けて。」そんな依頼をこなすべくとある会社に潜入する2人。そこには怪しげな儀式と悪霊、そして超能力を持つ男の影が。男の正体、そして依頼の先にまちうける衝撃のラストとは…。
中盤からの怒涛の展開にめくる手が止まらなくなる
めちゃくちゃ引き込まれるホラーカルト小説でした。
おもれぇ…。こえぇ。
Posted by ブクログ
ゴリゴリのバトル漫画ではない呪術廻戦というかそんな印象。怪異だけを恐怖として語るのではなく人間のほうが怖いじゃんというのが根底にあるのも良い。どこか映画のような構成の展開で、ページを捲る手がとまらない。
Posted by ブクログ
読み始めて感じた印象は、「なんだかやばい小説に手をつけてしまった」でした。
登場人物は異形のものが見えたり、何だか意味のわからない言葉を発したりしていることが、怖いというよりも、気持ち悪さに近かったです。
読み始めのうちは登場人物の言動も行動も、意味不明すぎて気持ちが悪くて仕方がありませんでした。登場する生き物の描写や信者の使う言葉がとても気味が悪かったです。しかし後半になってくると青山くんの言うように、出自がわかったことで嫌悪感や恐怖心といったものが軽くなったように感じました。
個人的に石神さんのシーンは怖かったですね。
余談ですが、読んでいる日常の中でふと早朝に音楽が聞こえてきて目が覚めてしまいました。聞き覚えのない曲で、絶妙に不穏なメロディ。目を閉じても気になってしまいしばらく寝付けず、部屋を歩き回っても窓を開けても、音源が全くわかりませんでした。
この時8割本気で自分の幻聴を疑い、「小説のせいだ...」ちょっと焦りました。
(実際は隣の両親の寝室で鳴っていた目覚ましだったのですが。)
日常にまで影響を与えるという、(いい意味で?)不気味な小説でした。
Posted by ブクログ
民俗学カルトホラー。
全編通して不気味さを纏っている作品。
語りの視点が変わることで様々な怖さが垣間見える。
がっつりホラーという感じではないが、じわじわと怖さを感じる作品。
こういった事は多かれ少なかれ現実でも存在しているだろうということも、また怖さを増加させる。
飲み込むことのできない不気味さと気持ち悪さが、
読み終わったあとにもずしっと残る。
Posted by ブクログ
徹頭徹尾、ホラー三昧な作品。
霊が怖い、宗教が怖い、人が怖い、サイキックが怖い。
色々な怖いが溢れ、ずっと不安、未来も不穏。
文体は読みやすく、説明も丁寧で宗教関係にまったく明るくない、義務教育の範囲ですら記憶が怪しい自分でも話についていくことができて、ちゃんと「怖い」を楽しむことができた。
また、心霊現象の原因を追究する推理要素も存在しているのも面白い(これは自分が宗教が詳しくないため、一緒に推理することはなく拝聴していた)。
主役である心霊案件専門の佐々木事務所の二人は、ホームズとワトソンのように個性的な所長と、愛嬌のある助手の組み合わせでお互いを助け合っている。
シリーズ化しているので作品が進むと明らかになっていくだろう二人の過去と、これから強くなっていく絆も楽しみである。
読み進めるにつれ気持ち悪くなる
異端の祝祭というタイトルと、民俗学カルトホラーと言うコピーに惹かれて読みました。
幽霊が「普通」の人間のように見えてしまう事で、「普通」の生活ができない就活生の笑美の冒頭の話から、独特の気持ち悪さに引き込まれました。
そんな笑美が、ヤンと自称する男によってカルト宗教に取り込まれて行く様や謎の儀式は、私にとっては怖さの入り口でした。
笑美を救おうと中盤から登場する、心霊案件を解決する事務所のるみと青山の登場で、物語に明るさが見えたと思ったのもつかの間。
なぜ心霊事件を生業にしているかを明らかにしたるみの生い立ちの描写が、物語を不快な方向へと一気に落として行きました。
さらに、ヤンの過去や宗教の詳細について、明かされる度に気持ち悪さが付きまといます。
私の読解力が乏しいので、伏せ字やキリスト教の説明のような箇所は若干読むスピードが落ちてしまいましたが、
幽霊・宗教・超能力・アクション、てんこ盛りでしたが、なんだか終始気持ち悪く
見はいけない物ほど見たくなる、そんな物語でした。
Posted by ブクログ
就職した先の研修先で行われていたことは、泥を捏ね、奇声を発する人々、鹿、兎、鳥、蛙、魚の部屋。余りにも異常過ぎるその目的とは…
狂信、洗脳、カルト!怖っ!気持ち悪!
不穏しか感じない序盤、そして終盤の怒涛の展開!
怖さというよりは不気味さを感じた作品。
シリーズものなんで次作も読も!
Posted by ブクログ
怪しげな研修に参加する笑美を心配した兄が心霊案件専門の佐々木事務所に相談する話。掴みからもう引き込まれるし、佐々木事務所のアプローチと相手の底の知れなさが怖面白い!民俗学カルトホラーらしくそのジャンルにめちゃくちゃ納得。シリーズらしいので続きも読んでみる!
Posted by ブクログ
これは表紙に惹かれて買ってしまった一冊
怖さもありながら
特に感じたのは気持ち悪さ
見たことのない物のはずなのに
頭の中で映像として想像できてしまう…
不気味すぎる…
それぞれのキャラクターの闇の部分もしっかりと描かれていて、
全てに納得できるわけではないけど
佐々木るみと青山幸喜
2人の出会いが必然だったらいいなと思ってしまった
そして、個人的なことだけど
田舎に住んでいながら
カエルは大の苦手…
なので、余計気持ちが悪かった…
Posted by ブクログ
導入こそ良かったものの、カルト宗教や佐々木と青山の話だったりとか、ヤンの話…色々混ざった結果、咀嚼しきれなかった。拝み屋とか濃そうなキャラも居たのだが、そんなに好きになれない話だったな。
Posted by ブクログ
再読だったが、今の方がかなり楽しく読めた。
当時はキャラクターにも展開にもそこまでハマらずだったが、シリーズの先が読みたくて思い出すために読んだ。
因習村ホラーというジャンルを認識して、それに興味を持ってから読むと、相談者視点の実体験語りで描かれる奇妙なバイトが不気味で音とか臭いを感じるくらい没入できた。
るみの能力はいわゆるSPECバトルとして腑に落としたから、どんどんバンバン対峙して押入れに突っ込んでいってほしい。
Posted by ブクログ
芦花公園さんの作品初めて読みました。2025年初作家、19人目です。
怖いというより、気持ち悪い話しだった。
宗教と洗脳が絡む話なので、怖さより嫌悪感を感じる。
この後に続きそうな話しなので先も読んでみるつもりです。
Posted by ブクログ
前半から中盤にかけて宗教とオカルトを混ぜ込んで真相に進む展開で引き込まれていくが、最後の方になると伏線の無い力技が強くなって強引さを感じてしまう。
ただ、オカルトやヒューマンドラマが混ざってドロドロとしながらラストまで走るので読む側も一気に読み切れる。
恐怖感は弱いけどオカルトや宗教絡みが好きな人なら楽しく読めるかな
Posted by ブクログ
ただのホラー小説とは違って人間の思い込みの恐怖を実感した あと子供の頃刷り込まれたことって大人になって社会に触れても治らないことが多いんだなってなった どんでん返し要素もあって楽しかった!
Posted by ブクログ
信仰を題材にしたカルトホラー。いわゆる新興宗教というと現代のことのように思うが、こうしたものは古代からあったように思う。人が何を信じ、どうするのか、自分の力ではどうにもならないと悟った時に信じてしまう力とは。
そうした人の心の闇にスポットを当てた作品。
Posted by ブクログ
端から見れば騙されているに過ぎない場合でも、本人が幸せなのであれば、それを良しとするのか否か。
また洗脳の恐ろしさもテーマとして触れられており、洗脳の被害者は笑美をはじめとした信者たちだけでなく、そういう家庭に育てられた首謀者であるヤン本人でさえもそうであるといえる。
聖書に纏わる部分が多く、本書に限らず聖書を引用している作品は多いため、今後のためにもある程度の知識は得ておきたいと思った。
Posted by ブクログ
3作目を先に読んでしまったのですが
登場人物の印象や作品の雰囲気が違っていて…
るみさんが特に、最初こんなに暗いというか…壁のある感じだったのかと驚き。
物部さんが変わらず超然で素敵。
題材が宗教だったので儀式や信者達の行動や教えの内容など、全体的にぞわぞわする不気味さでした。
Posted by ブクログ
いろんな奇想天外な出来事が起きすぎて発想がすごい、よく一冊に収まったなと思った。
過剰な表現、ここいるかなみたいな箇所、まあ文字でいくら言われてもざっくりしかイメージできないよ、みたいな箇所もあったけど、すごく面白かった。まだわからない箇所もあるけど、自分自身の呪いが神様のような大きい存在となってしまうという、呪術廻戦みがある話だなと思った。
スッキリ終わってくれたのも良かったし、ちゃんと宗教の出典をもとに世界観を作っているのがよかった。でも、マンガで読みたいかなあ、、と思った。
Posted by ブクログ
民俗学とかカルトのホラーを期待しましたが、能力者バトル的な展開になってしまったのは残念。バトルの状況と施設の景観が少し読み取りづらかった。終盤はなんだか中高生が好きそうなアニメを見てるみたいだ〜という気持ちに。
また、個人的な好みとしてはもう少し説明が欲しかったところです。あの人は結局どうなったの?と思うところが多々ありました。ただ、説明しすぎると恐怖が薄れてしまうので、作者と私の好みの塩梅が合わなかったかなと思いました。
しかし、信者の青年の友人たちとの会話の章はとても良かったです。キリスト教ベースに派生したんだなと思って油断していたら眼窩女が出てきて驚きました。異物が醜く混ざりあっている恐怖を感じられました。近親相姦クソ兄貴の潜入の章も、自分の理解を超えた何かから逃げようとするところは、私も追い立てられている気分になりました。
匿名
神永学先生に「こんなにぶっ飛んだ作家は初めて」と言わしめた怪作。
もちろんホラーだし不気味なのだが、登場人物たちのおもしろさ、そして徐々に姿をあらわす恐怖の正体、とてもエンタメ性も高いです。
民俗学カルトホラーに興味がある人は絶対に愉しめる作品!