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ネタバレ 購入済み
読み進めるにつれ気持ち悪くなる
異端の祝祭というタイトルと、民俗学カルトホラーと言うコピーに惹かれて読みました。
幽霊が「普通」の人間のように見えてしまう事で、「普通」の生活ができない就活生の笑美の冒頭の話から、独特の気持ち悪さに引き込まれました。
そんな笑美が、ヤンと自称する男によってカルト宗教に取り込まれて行く様や謎の儀式は、私にとっては怖さの入り口でした。
笑美を救おうと中盤から登場する、心霊案件を解決する事務所のるみと青山の登場で、物語に明るさが見えたと思ったのもつかの間。
なぜ心霊事件を生業にしているかを明らかにしたるみの生い立ちの描写が、物語を不快な方向へと一気に落として行きました。
さらに、ヤンの