感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
とんでもなく長編を読んだかのような疲労感
決してハッピーエンドにならない当たりがなんとも言えない気持ちにさせる
確かに現実でだって洗脳が解けて日常生活に戻れました!とはいかないが..
笑美だけが今のところ1番幸せなのかもしれない。あの男がいなければ彼女はもっと幸せになれただろうに
ヤンの能力、るみさんの能力も凄いが物部さんの能力が規格外過ぎる
まさに最終兵器
次の巻を読むのが楽しみ
Posted by ブクログ
徹頭徹尾、ホラー三昧な作品。
霊が怖い、宗教が怖い、人が怖い、サイキックが怖い。
色々な怖いが溢れ、ずっと不安、未来も不穏。
文体は読みやすく、説明も丁寧で宗教関係にまったく明るくない、義務教育の範囲ですら記憶が怪しい自分でも話についていくことができて、ちゃんと「怖い」を楽しむことができた。
また、心霊現象の原因を追究する推理要素も存在しているのも面白い(これは自分が宗教が詳しくないため、一緒に推理することはなく拝聴していた)。
主役である心霊案件専門の佐々木事務所の二人は、ホームズとワトソンのように個性的な所長と、愛嬌のある助手の組み合わせでお互いを助け合っている。
シリーズ化しているので作品が進むと明らかになっていくだろう二人の過去と、これから強くなっていく絆も楽しみである。
読み進めるにつれ気持ち悪くなる
異端の祝祭というタイトルと、民俗学カルトホラーと言うコピーに惹かれて読みました。
幽霊が「普通」の人間のように見えてしまう事で、「普通」の生活ができない就活生の笑美の冒頭の話から、独特の気持ち悪さに引き込まれました。
そんな笑美が、ヤンと自称する男によってカルト宗教に取り込まれて行く様や謎の儀式は、私にとっては怖さの入り口でした。
笑美を救おうと中盤から登場する、心霊案件を解決する事務所のるみと青山の登場で、物語に明るさが見えたと思ったのもつかの間。
なぜ心霊事件を生業にしているかを明らかにしたるみの生い立ちの描写が、物語を不快な方向へと一気に落として行きました。
さらに、ヤンの過去や宗教の詳細について、明かされる度に気持ち悪さが付きまといます。
私の読解力が乏しいので、伏せ字やキリスト教の説明のような箇所は若干読むスピードが落ちてしまいましたが、
幽霊・宗教・超能力・アクション、てんこ盛りでしたが、なんだか終始気持ち悪く
見はいけない物ほど見たくなる、そんな物語でした。
Posted by ブクログ
民俗学とかカルトのホラーを期待しましたが、能力者バトル的な展開になってしまったのは残念。バトルの状況と施設の景観が少し読み取りづらかった。終盤はなんだか中高生が好きそうなアニメを見てるみたいだ〜という気持ちに。
また、個人的な好みとしてはもう少し説明が欲しかったところです。あの人は結局どうなったの?と思うところが多々ありました。ただ、説明しすぎると恐怖が薄れてしまうので、作者と私の好みの塩梅が合わなかったかなと思いました。
しかし、信者の青年の友人たちとの会話の章はとても良かったです。キリスト教ベースに派生したんだなと思って油断していたら眼窩女が出てきて驚きました。異物が醜く混ざりあっている恐怖を感じられました。近親相姦クソ兄貴の潜入の章も、自分の理解を超えた何かから逃げようとするところは、私も追い立てられている気分になりました。
Posted by ブクログ
面白かったです。カルトにハマった人を奪還する話と思いきや、一筋縄ではなかった
笑美が主人公かと思って読みすすめてたら、突然の事務所、主人公の、るみと青山
彼らの過去が話の途中で知ってるでしょ?みたいな感じでさらっと書かれていたので、一瞬何作か読んでいなくて途中巻なのかと勘違いしたのと、るみの過去凄く大事ですが、ここでそんなに掘り下げるのか…と思っていたら肝心の最終決戦が結構アッサリだったので星3