小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレこれはスワンの物語だけれど、ピエロ-αの物語でもある。
ピエロ-αが、王子を見つける物語。
ピエロ-αは、優しくて、優しすぎる。
王子に人権など認められていないような世界で、ただ一人、王子の自由を願っている。
人間に絶望すると植物になりたくなるのは、普遍的な感情なのかもしれない。
個として生きるのではなく、土として、種として、何世代も積み重ねて、そのすべてが自分ではないけれど自分でもあるような、全体の中の1ピース。
群体(コロニー)とは、もともとそういうものだったのかもしれない。
一人の王子と、替えの利くたくさんのピエロたち。
でも。
ピエロ-αにとってコロニーSの王子は特別で、コロニーS -
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けんちゃんに会いたくなりました
どんな姿でどんな行動をしてどんな言葉を発するのか、文字から溢れる魅力を映像で実物で見てみたいと思いました。実写化希望だけど、そんな簡単にはしてほしくない。とてもとても温かい文字がたくさんあって読みやすいしすっと入ってくる。
北海道特有の花とか自然の景色とか想像するには知らない単語とかあったけど、行ってみたいって思った。感じてみたい。みてみたい。のめり込める世界。実際にある世界。とても素敵な世界で素敵な本でした。素敵です。ほんとに。私はその時どう思うのか抵抗を感じるのか、なんとも思わないのか。なんとも思いたくないしでも情をかけたいわけでもない。ただ一人の人間として -
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面白かった。いかにマルチにはまっていくのかをリアルに描かれており、一気に読み終えてしまった。
作者がマルチにはまったという過去もあってシステムについて事細かに描かれているので、恐ろしさ、なぜやめられないのかがより伝わった。
売り上げを得るために借金を抱える矛盾、自由な時間を得られるはずがグループのフォローに追われ、毎月の返済をやりくりをしながらスポンサリングとミーティングに時間を埋められる毎日。
最初の頃の成功体験が忘れられず、後に引けない洗脳状態に陥っていき、家族の言葉も聞き入れない。
そしてマルチで横行する犯罪行為など、マルチで今まさに上を目指そうとする人々は決してフィクションでは片付けら -
Posted by ブクログ
残酷な事件の裏に漂う哀感。コーマック・マッカーシーの世界を読む。
「チャイルド・オブ・ゴッド」は初期作品(1973年)だか、映画化によって2013年に邦訳された。
アメリカ、アパラチア山脈にある貧困部落で、母は男と逃げ、父は自殺した。身寄りがなくなったレスター・バラードが育った小屋を含め周りの土地まで、税金滞納で競売にかけられるところから始まる。
住処をなくした彼は、破れ小屋を見つけ、孤独な自給自走の生活が始まる。それが7~10歳のころ。
粗野で粗暴で村人にも馴染まなかったが、車で森に入ってきた若者のカップルを見つけて殺し、それから連続殺人が始まる。
妹に対する近親相姦から、殺した女を -
Posted by ブクログ
積読本たちに割り込んで、本書を手に取りそのまま読み始める。コロナ禍に感じていた、でも呟けなかった言葉を的確に捉え、放つ。そうそう!と共感しっぱなし。
さて、以下はメモのはしりをコピペした。
何を考えているのかが少しずつ、流しそうめんが箸の間をすり抜けるように掴めなくなっていく
シロアリに胸を食われたような虚無
使われなかったハンドミキサーを持って吾郎宅を出る志絵の心境
第14話の「ただただ、私は理子が大好きだった〜」のあたりグッと込み上げるものがある。そして「嵐みたいな子」というように、そこに狂おしい程の愛情を読みとる。
自分勝手と思えるけど、そこにはちゃんと愛がある。子供がいても
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