雀荘迎賓館最後の夜

大慈多聞

雀荘「迎賓館」には並外れた技量の打ち手が集まる。枯淡の老経営者、飲食チェーン取締役、広告会社局長代理、記憶システムが異様な高校教師。仲間内のゲームに飽き足らず、敢えて鉄火場に挑んだ国立大生・結城は、強者達の雀卓を凌げるのか。勝負の果てに、彼らは何を失い、何を得るのか。ギャンブル小説の新たなる金字塔。

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: 小説 / 国内小説
• 出版社: 新潮社
• 電子版発売日: 2024年04月17日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 9MB

[ブクログ · ★★★★★]

謎の新人作家版「麻雀放浪記」。
中毒性のある賭け事にうっすらとした狂気を持ちながら、精神の平衡を保つ人たち。
極道ではなくインテリっぽい人たちです。
特殊頭脳の高校教師、「坊や哲」のような学生。
独特な人生観の勤め人たち。
長老。
麻雀をしなくなって久しいが、なかなかに興奮させられました。
最後の方、綺麗な方に纏まって行くのかなと思いきや鮮やかなエンディング。
博覧強記の著者のようでたくさん詰まってました。