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ついに工事が始まった。大石を沈めては堰を作り、水路を切りひらいてゆく。百姓たちは汗水を拭う暇もなく働いた。「水が来たぞ」。苦難の果てに叫び声は上がった。子々孫々にまで筑後川の恵みがもたらされた瞬間だ。そして、この大事業は、領民の幸せをひたすらに願った老武士の、命を懸けたある行為なくしては、決して成されなかった。故郷の大地に捧げられた、熱涙溢れる歴史長篇。
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Posted by ブクログ
静かで深い感動。だが、磔の存在と、稀有な侍の切腹による救いなど、支配と被支配の関係の残酷さもありありと描かれる。 解説を読んで、さらにそうした農民の暮らしと苦しさを、より深く感じる。 為政者と民の関係。封建制から、民主主義に変わっても、その構図は変わっていない様な印象がある。 権力が果たす役割→...続きを読む民が其々の利害で動くと大きな全体最適が得られないというところも描かれつつも、責任を取らない、権力により搾取をするという性質が権力側にはあるというところか。 如何に権力を監視するのか、そして如何に権力を行使するのか。そんなことも改めて感じる機会となった。 今日、本屋で見つけた、江戸時代からかんがえる民主主義という本も改めて読みたいと思った。 ヒューマンドラマと、プロジェクトX的成功物語と、自然の美しさ自然との相克、仄かな恋と、上記のような政治と農民の塗炭の苦しみ。様々なテーマが味わえる、大河ドラマの様な小説でした。
工事が始まった。反対派の村々も公儀が決めたとあっては従うほかない。その上工事の費用は全部5庄屋が捻出すると決まっており、何かあった場合には5庄屋が命をかけるとまでいうのだ。庄屋の処刑台となる磔台も5つ設置された。 筑後川には石を籠にいれて沈めて堰をつくり、川を掘削する。周囲の台地に水を二方向に巡ら...続きを読むせ、田畑を潤す予定である。村々は活気づき、労務に励む人々が笑顔に包まれるようになった。2ヶ月の工期しかない。裏を返せばすぐに水の恵みを享受できるのだ。反対派の村々も村人たちが活気づくのを感じて、皆でお金を出し合い150両ものお金を5庄屋に届けてきた。わだかまりはなくなった。そこに、死人がでる。鰻を取ろうとして水流に飲み込まれたとのことだった。 庄屋たちは処刑されるかもしれないと様子を見守る中、菊竹源三右衛門が腹を切る。それで犠牲は一人で済んだ。百姓のために腹を切る武家など聞いたこともない。 無事に堰ができ、水路は新川と名づけられる。水が渡ってくる。音を聞いているだけでも爽やかでいつまでも時間がつぶれる。さあ、どこに何を植えようか。どこを新しい新田として耕そうか。
水に恵まれない土地で、農民の為、五庄屋が筑後川の堰渠(せきりょう)工事を命と財産を賭して成し遂げた話。 解説は縄田一男さん。「嗚咽なしには読めない」と書かれている。ああ、自分だけじゃないんだと思った。「私は近来、これほど平易にして達意の文章を操ることのできる作家を知らない。正しくその文章は読む者の心...続きを読むをふるわせるのだ。」これ以上の適切な表現が思いつかず、引用させていただきます。 帚木蓬生の三部作の一つという事で、「天に星 地に花」に感動して読んだ。次は「守教」を読む。
ついに工事が始まった。大石を沈めては堰を作り、水路を切りひらいてゆく。百姓たちは汗水を拭う暇もなく働いた。「水が来たぞ」。苦難の果てに叫び声は上がった。子々孫々にまで筑後川の恵みがもたらされた瞬間だ。そして、この大事業は、領民の幸せをひたすらに願った老武士の、命を懸けたある行為なくしては、決して成さ...続きを読むれなかった。故郷の大地に捧げられた、熱涙溢れる歴史長篇。
素晴らしい。感動した。読後感も良い。 縄田さん絶賛も新田二郎賞受賞も大いに納得で 登場人物に対する抑制された愛情を感じた。
筑後川の流域にありながら高地なため水に恵まれない土地.久留米藩の財政も苦しい中.5庄屋が全財産と命までも投げ売って筑後川大石堰の工事に乗り出す.武士,農民.商人たちの協力のもと大事業は成し遂げられる.3度は泣ける.この物語に悪人は一人も出てこないのが読後感を良いものにしている.
後半は涙涙です 堰を作る作業、大きな石を川に沈める描写など実際に観ているようです 悪人が登場しないところも好きです! 読みやすく感動的な作品でした
江戸初期の久留米藩が舞台。福岡県うきは市に残る大石堰がテーマ。 為政者ではなく村の庄屋が起案の前代未聞の治水工事。水から見放されている土地と百姓を救うという一心で身代ばかりか命までもかけた五人の庄屋。作者が込めた想いはただ百姓の事を書きたかったという通り日々の過酷な環境を日々の生活に重ね合わせて工事...続きを読むにかける意気込みとともに百姓の目線にて書き綴る。後半は藩への命がけの嘆願が通りいよいよ工事へ。陰には百姓を心身ともに支えた一人の老武士。死亡事故の責任を藩より庄屋に押し付けられた時の老武士の嘆願書。涙なしでは読めません。
水に恵まれない土地で愚直に懸命に生きる百姓たち。 渇水に苦しむ村に、筑後川の水を分配する工事を考える庄屋助左衛門。 近隣の村の庄屋達と共に五庄屋が身代と命をかけて取り組む大事業を描く話です。 上巻から読み進め、下巻では何度も涙がこみ上げてきた。 村の百姓たちも庄屋も侍も金貸も、それぞれに感情移入して...続きを読むしまう。 最後、タイトルにもなっている水神様の嘆願書は、きっとこの村を生きる人々に語り継がれることだろう。 この作品は、また何度でも読みたいと思う。
百姓や庄屋の頑張りももちろんですが、反対派の庄屋や管轄する奉行の生き様も素晴らしく描かれています。 なかなかに涙腺を刺激してくれます。 ラストの描写はわかっていながら、「よかった。あぁよかった!」と心から思ってしまいます。 上下巻共に素晴らしい読み物でした。
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