水神(下)
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水神(下)

649円 (税込)

3pt

ついに工事が始まった。大石を沈めては堰を作り、水路を切りひらいてゆく。百姓たちは汗水を拭う暇もなく働いた。「水が来たぞ」。苦難の果てに叫び声は上がった。子々孫々にまで筑後川の恵みがもたらされた瞬間だ。そして、この大事業は、領民の幸せをひたすらに願った老武士の、命を懸けたある行為なくしては、決して成されなかった。故郷の大地に捧げられた、熱涙溢れる歴史長篇。

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水神 のシリーズ作品

1~2巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~2件目 / 2件
  • 水神(上)
    605円 (税込)
    目の前を悠然と流れる筑後川。だが台地に住む百姓にその恵みは届かず、人力で愚直に汲み続けるしかない。助左衛門は歳月をかけて地形を足で確かめながら、この大河を堰止め、稲田の渇水に苦しむ村に水を分配する大工事を構想した。その案に、類似した事情を抱える四ヵ村の庄屋たちも同心する。彼ら五庄屋の悲願は、久留米藩と周囲の村々に容れられるのか──。新田次郎文学賞受賞作。
  • 水神(下)
    649円 (税込)
    ついに工事が始まった。大石を沈めては堰を作り、水路を切りひらいてゆく。百姓たちは汗水を拭う暇もなく働いた。「水が来たぞ」。苦難の果てに叫び声は上がった。子々孫々にまで筑後川の恵みがもたらされた瞬間だ。そして、この大事業は、領民の幸せをひたすらに願った老武士の、命を懸けたある行為なくしては、決して成されなかった。故郷の大地に捧げられた、熱涙溢れる歴史長篇。

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水神(下) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    水に恵まれない土地で、農民の為、五庄屋が筑後川の堰渠(せきりょう)工事を命と財産を賭して成し遂げた話。
    解説は縄田一男さん。「嗚咽なしには読めない」と書かれている。ああ、自分だけじゃないんだと思った。「私は近来、これほど平易にして達意の文章を操ることのできる作家を知らない。正しくその文章は読む者の心

    0
    2025年06月13日

    Posted by ブクログ

    ついに工事が始まった。大石を沈めては堰を作り、水路を切りひらいてゆく。百姓たちは汗水を拭う暇もなく働いた。「水が来たぞ」。苦難の果てに叫び声は上がった。子々孫々にまで筑後川の恵みがもたらされた瞬間だ。そして、この大事業は、領民の幸せをひたすらに願った老武士の、命を懸けたある行為なくしては、決して成さ

    0
    2023年11月12日

    Posted by ブクログ

    素晴らしい。感動した。読後感も良い。
    縄田さん絶賛も新田二郎賞受賞も大いに納得で
    登場人物に対する抑制された愛情を感じた。

    0
    2021年07月16日

    Posted by ブクログ

    筑後川の流域にありながら高地なため水に恵まれない土地.久留米藩の財政も苦しい中.5庄屋が全財産と命までも投げ売って筑後川大石堰の工事に乗り出す.武士,農民.商人たちの協力のもと大事業は成し遂げられる.3度は泣ける.この物語に悪人は一人も出てこないのが読後感を良いものにしている.

    0
    2015年11月27日

    Posted by ブクログ

    後半は涙涙です

    堰を作る作業、大きな石を川に沈める描写など実際に観ているようです
    悪人が登場しないところも好きです!

    読みやすく感動的な作品でした

    0
    2015年02月18日

    Posted by ブクログ

    江戸初期の久留米藩が舞台。福岡県うきは市に残る大石堰がテーマ。 為政者ではなく村の庄屋が起案の前代未聞の治水工事。水から見放されている土地と百姓を救うという一心で身代ばかりか命までもかけた五人の庄屋。作者が込めた想いはただ百姓の事を書きたかったという通り日々の過酷な環境を日々の生活に重ね合わせて工事

    0
    2013年01月05日

    Posted by ブクログ

    水に恵まれない土地で愚直に懸命に生きる百姓たち。
    渇水に苦しむ村に、筑後川の水を分配する工事を考える庄屋助左衛門。
    近隣の村の庄屋達と共に五庄屋が身代と命をかけて取り組む大事業を描く話です。
    上巻から読み進め、下巻では何度も涙がこみ上げてきた。
    村の百姓たちも庄屋も侍も金貸も、それぞれに感情移入して

    0
    2012年09月09日

    Posted by ブクログ

    百姓や庄屋の頑張りももちろんですが、反対派の庄屋や管轄する奉行の生き様も素晴らしく描かれています。
    なかなかに涙腺を刺激してくれます。
    ラストの描写はわかっていながら、「よかった。あぁよかった!」と心から思ってしまいます。
    上下巻共に素晴らしい読み物でした。

    0
    2012年08月16日

    Posted by ブクログ

    本書は2009年8月末に単行本として出版されているもので、本年6月に文庫化されたものだから既読本である。再読すると往々にして当初の感動イメージが損なわれることがあるのだが、本書はかつて読んだときの感動がそのまま再現された稀有な例で兎に角読んで絶対に損はさせないと太鼓判を押せる作品だ。

    本書の舞台は

    0
    2012年06月26日

    Posted by ブクログ

    江戸時代の筑後川治水工事の話の後編。難工事ではなく、一冬の間に堰渠は完成。順調に話が進むと思われたが、試験通水で戻り水が起こり、死者を出してしまう。しかし、菊竹源左衛門によって、五人の庄屋は救われた。いい話でした。

    0
    2022年11月16日

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