小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
おもしろいのに読みやすい。
神谷も徳永も途方もなく愛おしい。
どこか喧騒の端っこに本当に居るんだろう
と錯覚してしまう。そして、居るのならば
どうか幸せでいて欲しいと願わずにはいられない。
自分は徳永に感情移入することが多かった。
強固たる意思があり一貫してパワーのある
どこか狂気的な魅力を含む人間に強い憧れがある。
なろうとしてなれるものではなく、
それはきっと模倣というものに
なってしまうだろうし、そこに純粋さはない。
神谷が羨ましくてたまらなかった。
彼の人生を、伝記を、ずっと見ていたいと思った。
徳永も不器用なのだろう。一途さが愛おしい。
スパークの最後の漫才では思わず泣いてしまっ -
Posted by ブクログ
ネタバレ【起こったことの捉え方】
ツイてない出来事が起きても、それを経験として捉えることができればプラスのパワーにできる。自分も地元の国立大学に落ちて「自分はだめだ」と思っていたが、振り返ると大学で関西にいたことはとても良い経験になったし、その経験がないと今上京していないと思うから、物事をどうプラスに捉えるかだけで全然人生は好転するものだなぁと感じた。
【終盤の山本さんとの出会い】
飲み物をこぼした母親に席を譲ってもらうのではなく、自分が車掌さんに相談するという「運を貯める」行動をしたことで、たまたまグリーン車の席で山本さんと出会うことになる。その時に話した保険の話がきっかけて、山本さんの社員にもぜ -
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「話」というものに対しては、その場の跳躍を最も大切にしてきたつもりでしたが、自分で思っていたよりも、一貫性とか論理性、着地点を求めていたことに気づかされました。
つまり、「さっき言ってたことと違う」「こういう話はこういう風に帰結する」といった具合に頭の中である種のレールを意識してしまっていたわけです。
でも今回は養老先生がどちらかと言うと聞き手ということもあり、内田先生が、養老先生の胸を借りる、もっというと、養老先生ならむちゃくちゃやっても大丈夫でしょ!という感じで脳内のドライブをバシバシに言語化していて、それに振り回されてるうちに、「やっぱり跳躍ってカッコええな」と思えてくる。
このカ -
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ネタバレめちゃくちゃ面白かった。
仕事が原因でメンタルやられて休職中の私は主人公が数十メートルの距離でさえ、ゴミを出しに行くのが出来ない、少し前のことも覚えてない、人に言われてもそうだっけ?って思うことしか出来ないのはめちゃくちゃ共感しました。
この作者さんも鬱の経験ある?って思っちゃいました。
電車に乗って仕事に行くことは出来るのにそれは嘘でしょ、っていう刑事さんの言葉も近所のおばさんに言われたもんね。
前の晩に残業してある程度の道筋をつけたはずなのに、翌朝出社すると未読メールもチャットも溜まって、依頼が雪崩を起こしてるってこともめちゃくちゃ分かる。私も人間以下に仕事ができないやつって事だったんだな -
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変化には不確実性が伴う、が、必要以上にそれを恐れてしまうと現状維持バイアスがかかってしまう。
変わりたい気持ちが高まると、現状を保存したい気持ちも強くなる。
=自己矛盾
リスクを恐れて港に留っていれば確かに安全ではあるが、それでは船を造った意味がない。
A ship is safe in the harbor, but thst is not what ships are built for.
John A. Shedd
子供達だけではなく、野口さんの言葉はとてもわかりやすく、心に真っ直ぐに伝わります。
年齢にかかわらず、長い人生という道を歩くとはどういうことかを考える上で、多くの人に読 -
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読書という言葉から想像しがちな「真面目な読書」とは違うけれども、確かにそれも読書だし、あれも読書なんだよと納得してしまう、人それぞれの読書についてのエッセイ。積読だって読書だし、拾い読みも読み違いも、精読も速読も、1人でする黙読も数日かけてみんなで難読本を音読する読破会(!)も、それぞれ違ってそれぞれに味のある読書なのである。
分厚くて難しい本を最初から最後まで、文章を正確に読んで情報を記憶する。そして読んだ冊数で人間の偉さが決まる。それだけが正しい読書であるというような、うっすらとした暗黙の了解が今の世の中にはあるように思うが、それは読書ではなくて労働なんじゃなかろうか。と、個人的に思って -
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綺麗な色の可愛い表紙とタイトルに、チョコレート⁇グミ⁇美味しそう、と思って読み始めた本です。
短編集で、それぞれのお話に魚に例えられた人の生き方が出てきて、彼らが住む街が一つの水槽のイメージです。登場人物達が縁あって繋がっている人同士で、何回もページをめくりなおしながら読みました。
一番好きなのは、ひとつめの
カメルーンの青い魚。
主人公のさきこの前歯は、大好きなりゅうちゃんの喧嘩を止めた時に欠けて、差し歯です。
りゅうちゃんは甘い香りが好きで、さきこが食べられるようにオレンジの包み紙のフルーツガムを常備しています。この辺りを読んでいる時に、鼻先にふわっとミックスジュースの香りがした気がし
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