小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
私がSNSで文章と動画、どちらも発信する仕事をしているから、すごく刺さる内容だった。
特にテキストメディアの衰退についてが面白かった。
今ネットで読まれる記事。
それは、資金や時間をかけた質の良い記事ではなく、
シンプルで短く、目を引く記事。
特に、他人の不幸、エロ、マンガ、クイズ。
記事の優劣よりも、関心、注目に経済的な価値が置かれるアテンションエコノミーの時代。
大衆は掘っておけば、わかりやすく刺激的なものしか読まない、受け付けない。
そんな時代において、
本を読むことがどんどん日常から遠ざかっていくのは、もはや避けられない。
特に若い世代では、短く、すでに要約されたショート動画 -
Posted by ブクログ
■サマリー
・自動車会社のリコール隠し
・追い詰められた中小零細企業の社長の粘り
・諦めなければ活路は開けることが学べる一冊
■所感
上下巻で900ページにも及ぶ長編小説である本作品は、ドラマにもなった池井戸さんの有名作品の一つである。
中小運送企業の社長を務める主人公の赤松徳郎に災難の嵐。走行中のトラックが起こした母子事故死の真相究明に加え、私生活では、事故が原因で家族は肩身の狭い生活を強いられ、なおかつ息子に学校での窃盗の容疑がかけられ、加えてPTAでのごたごた…。
自分がもし赤松社長と同じ境遇に置かれたら、心が折れそうである。いや、確実に折れる。
作中にも、主人公は高速道路を走行中、一 -
Posted by ブクログ
遠い未来の、人間が仕事をすることが無くなった世界。その世界では人間の代わりにAIが全ての仕事をする。
あれが欲しいといえば、その要求を受理したAIが素材から制作、配送まで全てこなす。
もはや通貨のようなものはなく欲すれば何でもAIが提供してくれる。食事も物も移動も記録も。
誰も働いたことなどなく、仕事にまつわる概念自体が失われている世界。
そんな世界で、人間を模倣して発達したAIが「うつ」のような状態になり仕事の機能が低下してしまう。それを人間がカウンセリングするという、無機物と対話する不思議な話。
ここからがとても面白い…‼️
仕事って一体何なのかという本質を、仕事をしなくても暮らして -
Posted by ブクログ
ドラマを何回か観たので内容は知っているのですが、実は原作を読んだことがなく…新装版が刊行されたタイミングでジャケ買いしちゃいました✧*。
値段を見ずレジに持って行ったので、お会計の時に二度見してしまった…!
文庫なのに約2000円でしたΣ( Д )ﻌﻌﻌﻌ⊙ ⊙
幼児なみの知能しかない32歳のチャーリイはネズミのアルジャーノンと同じ手術を受け超天才に変貌するがー…。
ドラマと原作とでは内容も感じ方も全然違って驚いたし、やっぱり原作の方がチャーリイの変化をよりダイレクトに感じられた。
かなり極端に描かれているけれど、チャーリイが経験したことは私も見に覚えがあるし、きっと誰しも経験があるこ -
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ネタバレ最近フェミニズム系の小説や新書ばかり読んでしまって、少し離れなければ…と思いつつ、またしても「母親」というワードが入った小説を手に取ってしまった…。しかし本書は、「母親」という役割に縛られることを否定するような話ではなかった。むしろ真逆で、「母親」という役割を買って出る女性の話だった…。
それがまた、とても切なくて、最後はとても泣けた。
色々な登場の目線で、「広美」という女性が描かれる。それで徐々に、彼女は母親がいなくなった訳ありの家庭に入り込み、小さい子どもの「お母さん」として数年を過ごしたのちいなくなる、ということを繰り返していたことがわかってくる。時系列になっていなくて、現在の広美は一 -
Posted by ブクログ
読みやすいので、長いが気負いなく楽しめた。ディティールの積み重ねがとても良い。恋愛小説でありながら、平成と令和史にもなっている。特にTwitterに関する部分はとても共感した。主人公の久乃も、リンも、性格に難ありだったのが良かった。ただただ眩しいのは同級生の男の子。良いやつすぎる。
時代が変わっても、差別は自分の中にある。結局は自分がどう腹を括るかだなと感じた。
決してドラマチックではないクライマックスも、ラストの数行も素晴らしかったと思う。学生時代は楽しい事ばかりじゃなかったはずなのに、振り返ると眩しいくらい「大事」が詰まってるんだよな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ終始面白かった。さすが湊かなえ、という感想。淡々と一人と人が心情を語るところから物語が始まる、湊かなえらしい始まりで一気に引き込まれる。
物語は、小学4年生の子ども5人が遊んでいた時に、その中の1人が男に声をかけられ、プールの更衣室で殺害されるという内容だ。そして、4人で亡くなったエミリを見つけ、警察やエミリの家など、手分けして大人を呼びに行った4人の視点から、その時のエピソードやその後の人生が語られる。
エミリが殺害された後、エミリの母親は4人の少女に、犯人を見つけるか、それに相当する償いをしろと罵る。4人の少女は、償いに葛藤しながら人生を送るという、何ともイヤミスの女王らしいストーリー
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