ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 怒り(上) 新装版

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    他者を信じるという行為の脆さと、それでも信じようとする人間の美しさを描いた物語。
    三つの土地で生きる人々は、皆どこかに孤独を抱え、その孤独が“怒り”という形で滲み出ている。
    怒りは破壊の感情ではなく、満たされなかった願いの残響でもある。
    上巻を閉じたあとに残るのは、不安ではなく、静かな問い。
    「人は、どこまで他者を信じられるのか。」

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    2026年03月07日
  • ニキ

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    ネタバレ

    誰にも言えない性癖を抱えている先生とそれを暴くも自分にも普通とは違うと考えてしまう主人公の話。先生の性癖をクラス中にバラされてしまう場面は、引き込まれていった。

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    2026年03月07日
  • さばの缶づめ、宇宙へいく 鯖街道を宇宙へつなげた高校生たち

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    前々から読みたいと思っていた本。4月からこの話がドラマになるらしいと聞きつけ、この機会に読みました。もっと早く読めばよかった!
    同じ教職、しかも実は水産に携わる生徒を育てる学校に現在勤めているので、共感しながら、かつ感嘆しながら読みました。

    夢を持ってやってきた水産高校。
    最も古い歴史を持ちながら、教育困難校になってしまった小浜水産高校への赴任からお話は始まります。
    まず、新任の先生が生徒たちと気持ちをかよわせるのも難しいという状況が、個人的に共感ポイントでした。自分もむちゃくちゃな高校に行ったことあったなぁ…。
    しかし、小坂先生はそこから徐々に生徒たちを変えていくのです。教育者として手本と

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    2026年03月07日
  • 別冊ダ・ヴィンチ 令和版 解体全書 小説家15名の人生と作品、好きの履歴書

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    とにかく情報量が多くて大満足。
    作家さんによる、自身の代表作と初心者向けの本が書いてあるのが面白かった。まだ作品を手に取ったことない作家さんもいたので、おすすめから読んでいきたい。本好きの人にはかなりおすすめの一冊。

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    2026年03月07日
  • 明智恭介の奔走

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    明智恭介が中心になって、当初は混沌とした事件を鮮やかな推理で解説する物語が5件.どれも楽しめたが特に「宗教学試験問題漏洩事件」が面白かった.柳教授と宇田川教授、久守と寺松.登場するのは僅かな人だがなかなか真相に辿り着けない.でも意外な人物が犯人だった.猫も絡むし、芳香剤も.このような作品が書ける著者の力量に驚いた.

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    2026年03月07日
  • ファラオの密室

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    ネタバレ

    古代エジプトで起きた先王のミイラ消失事件、それと時を同じくして蘇ったセティには自らの心臓の欠片を3日以内に見つけ出し棺に戻らないといけないという決まりがあった。親友のタレクと奴隷少女のカリの助けを受けながら、自分の死と事件の真相を見つけるという物語。
     エジプト神話が大いに関与しており、普通のミステリーではなくエジプト特有の死生観がキーワードとなっていたと思う。唯一エジプト人でないカリの存在がなければ、真相にたどり着けなかった気もする。
     信仰の強さで神の力が強くなり、現世に影響を及ぼすという考えが出てきた。神への信仰が昔より廃れている現代に於いては想像し難いが、とても怖いものなんだなとも感じ

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    2026年03月07日
  • 日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    映画の原作、という認識でしたが、読んでみて良かったです(映画は未見)

    お茶をやってみたくなりましたし(膝が悪くて正座が出来ませんが)、人と比べてばかりの考え方が、自分を縛っているんだなと、分かっていた事を再認識しました。

    どこかで、本の最後には先生が亡くなるのでは?と思っていましたが、そんな事はなく無事に終わって良かったです。

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    2026年03月07日
  • 天空龍機 鋼鉄紅女2 下

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    ネタバレ

    階級闘争だけでなくジェンダーも。
    ブラウン型の巨大人工衛星への軌道計算をしロボットで乗り込むと、多くの謎が明らかに。部隊の惑星は特殊金属採掘のための流刑囚が送り込まれたところだった。
     変形戦闘メカのアニメ風ながら、しっかりした世界を構築。

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    2026年03月07日
  • 新装版 ブラックペアン1988【電子特典付き】

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    322P

    「時代は平成に移り二十年。振り返ってみると、その間に社会は驚くほど変貌した。そして医学界もまた激変の波にのまれる。  一九八八年当時を今振り返ると、そこには現在の医療問題の総ての萌芽が見られる。近年、医療制度の崩壊が指摘されているが、そうしたことはある日突然生じたわけではない。緩やかに、だが着実に崩壊へと向かっていったのだ。」

    —『新装版 ブラックペアン1988【電子特典付き】 ブラックペアンシリーズ (講談社文庫)』海堂尊著

    「無慈悲な大学病院も、たまには粋なはからいをする。新人勤務開始は黄金連休明けに設定されているのだ。国家試験から連休までの一ヵ月間は、外科医にとって最長の

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    2026年03月07日
  • 眩(新潮文庫)

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    ネタバレ

    『おーい、応為』を見ていつか読みたいなと思ってた
    朝井まかてさんの『眩(くらら)』
    北斎の三女で弟子のお栄こと葛飾 応為の生涯。
    絵に魅入られ、父を支え、時に悩みながらも技を磨き後に江戸のレンブラントと言われる。
    表紙絵は紙本著色一幅 26.3×39.4㎝ 文政~安政(1818~1860)頃描かれた代表作の吉原格子先之図

    北斎の手伝いをしていたので、北斎に代わって描いている事もたくさんあっただろうが、実際は史実も作品もあまり現存していない。
    それなのに、こんなに素敵に鮮明に書かれていて、さすがまかてさんと思った。
    他の応為を題材にした作品の中でも抜群に読みやすいし面白い。
    最後まで時太郎には

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    2026年03月07日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    出会えてよかったと思える一冊。しばらく余韻に浸っていたい。

    新の現在と、母・くすかの過去が交互に描かれ、離れているはずの二つの時間が少しずつ近づいていく構成が印象的でした。

    自分の出生や父親について知らない新。なににも夢中になれず、それでもどこかで自分は特別なのではないかと思いたい。でも同時に、そんなはずはないと気づいてもいる。その揺れる気持ちや感じる劣等感がとてもリアルで、胸が痛くなるほど共感しました。

    くすかの過去の物語は、結末を知ったうえで読むからこそ切なく、苦しい。

    大切なものが一つでもある人は強い。人はそれだけで、どうにか前を向いて生きていけるのかもしれない。

    大切な人に読

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    2026年03月07日
  • レーエンデ国物語 喝采か沈黙か

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     文化は人の心を動かす。感動が希望の種となり未来に花を咲かせる。明るい未来に情熱を注いだ傑作は永遠に語り継がれるものもなる。
     人生を賭けて自由のために戦った戯曲作家の誇りを感じました。シェークスピアも感動で世界を動かそうとした人物だったのかもしれませんね?

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    2026年03月07日
  • 希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話

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    大好きな一冊になった。
    ポジティブゲーテ、ネガティヴカフカ。
    それだけではない2人について深堀したくなるほど愛おしくなった。

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    2026年03月07日
  • マーブル館殺人事件 下

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    読み応えあって面白かった!
    途中、スーザンの状況がどんどん悪化していく展開にはヒヤヒヤしたけど、そんなスリリングなところも含めてとても楽しめました

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    2026年03月07日
  • ブレイクショットの軌跡

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    ブレイクショットが渡っていく先で
    良心や生きる指標を見失っていく人たち
    幸せになるための指標を見つける事
    見つけた指標を見失わない事
    現代社会ではなかなか難しい

    呪われた車のように見えたブレイクショット
    それを手放すことで状況は変わらないのに
    なぜか吹っ切れたように心境が変化して
    運命が好転していく人たち

    人の心の浮き沈みと共に変化していく人生の軌跡

    現代の縮図のような物語だけれど
    人々の心の有り様は普遍

    幸せか不幸せかを決めるのは心のあり方次第だし
    良心に従い自分の心を制する者が
    人生を好転させると
    教えてくれた


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    2026年03月07日
  • 自由研究には向かない殺人

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    はじめに、とても面白かった。
    歳をとるごとに翻訳小説が苦手になってきている。
    外国の回りくどいジョークが鼻につく感じで。
    もちろん、これもイギリスが舞台だから、そういう部分もあるが、全く気にならず読むことができる。
    自由研究で殺人の真犯人を捜し当ててしまう、と言うかなり突飛な話だが、主人公が女子高生ということもあり、全く嫌みを感じない。いじめ、ドラッグなども出てくるが、深入りしないことでリアルさを増している。
    犯人ももちろん意外な人物で、それには悲劇も伴うが、最期にはそれをも打ち消す爽快さがある。
    これは、シリーズ化できるんじゃないか、と思ったらとっくになっていた。青少年に勧める本にもなってい

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    2026年03月07日
  • 太公望(上)

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    春秋戦国以前の中国の話である。
    太公望は実に有名だが、釣りの代表にもなるように、私の中ではすでに「おじいちゃんからスタート」していた。
    しかし、当たり前のことだが、太公望にも若い頃があり、幼い頃があった。
    その太公望の人生が小説として描かれている。

    三国志はマニアなので、昔の中国地名は、よくわかる方だが、困ったことに地名が全く当時と異なっている。
    日本で言うところの越後・越前・出雲など、廃藩置県以前の名前を覚えているのが 三国志時代だとすると、さらにその前の時代の呼び名が出てくる。
    感覚的には日本の平安時代の頃に呼ばれている呼び名を思い出すような感じなのだろうか?とは想像している。

    しかし

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    2026年03月07日
  • 旅猫リポート

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    ネタバレ

    サトルの人生は客観的に見れば圧倒的に悲劇なはずなのに、ただただ温かい気持ちになれる。
    後半は嗚咽漏らすぐらい号泣してしまったけど、読み終わったあとは胸がぽっかぽか。
    犬派のわたしでさえこれだけ泣いたんだから、猫好きさんが読んだら過呼吸起こすぐらい泣いちゃうんじゃないかと心配になるレベル(*´`)

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    2026年03月07日
  • オオルリ流星群

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    今の年齢でこの本を手にして良かったと素直に思う。特にミッドエイジクライシスの渦中にいるんだなと思うだけで何か安心した。”アツい時”は今からでも遅くない。それが読後の感情です。

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    2026年03月07日
  • あなたと食べたフィナンシェ

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    タイトルから、勝手にグルメ系のほっこり短編集、くらいに思って読んだのですが
    良すぎて衝撃でした。恋愛、家族、友情など…様々なストーリーと食べ物、そして短歌が素晴らしかったです。
    また読みたいです。

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    2026年03月07日