小説・文芸の高評価レビュー
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前々から読みたいと思っていた本。4月からこの話がドラマになるらしいと聞きつけ、この機会に読みました。もっと早く読めばよかった!
同じ教職、しかも実は水産に携わる生徒を育てる学校に現在勤めているので、共感しながら、かつ感嘆しながら読みました。
夢を持ってやってきた水産高校。
最も古い歴史を持ちながら、教育困難校になってしまった小浜水産高校への赴任からお話は始まります。
まず、新任の先生が生徒たちと気持ちをかよわせるのも難しいという状況が、個人的に共感ポイントでした。自分もむちゃくちゃな高校に行ったことあったなぁ…。
しかし、小坂先生はそこから徐々に生徒たちを変えていくのです。教育者として手本と -
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ネタバレ古代エジプトで起きた先王のミイラ消失事件、それと時を同じくして蘇ったセティには自らの心臓の欠片を3日以内に見つけ出し棺に戻らないといけないという決まりがあった。親友のタレクと奴隷少女のカリの助けを受けながら、自分の死と事件の真相を見つけるという物語。
エジプト神話が大いに関与しており、普通のミステリーではなくエジプト特有の死生観がキーワードとなっていたと思う。唯一エジプト人でないカリの存在がなければ、真相にたどり着けなかった気もする。
信仰の強さで神の力が強くなり、現世に影響を及ぼすという考えが出てきた。神への信仰が昔より廃れている現代に於いては想像し難いが、とても怖いものなんだなとも感じ -
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322P
「時代は平成に移り二十年。振り返ってみると、その間に社会は驚くほど変貌した。そして医学界もまた激変の波にのまれる。 一九八八年当時を今振り返ると、そこには現在の医療問題の総ての萌芽が見られる。近年、医療制度の崩壊が指摘されているが、そうしたことはある日突然生じたわけではない。緩やかに、だが着実に崩壊へと向かっていったのだ。」
—『新装版 ブラックペアン1988【電子特典付き】 ブラックペアンシリーズ (講談社文庫)』海堂尊著
「無慈悲な大学病院も、たまには粋なはからいをする。新人勤務開始は黄金連休明けに設定されているのだ。国家試験から連休までの一ヵ月間は、外科医にとって最長の -
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ネタバレ『おーい、応為』を見ていつか読みたいなと思ってた
朝井まかてさんの『眩(くらら)』
北斎の三女で弟子のお栄こと葛飾 応為の生涯。
絵に魅入られ、父を支え、時に悩みながらも技を磨き後に江戸のレンブラントと言われる。
表紙絵は紙本著色一幅 26.3×39.4㎝ 文政~安政(1818~1860)頃描かれた代表作の吉原格子先之図
北斎の手伝いをしていたので、北斎に代わって描いている事もたくさんあっただろうが、実際は史実も作品もあまり現存していない。
それなのに、こんなに素敵に鮮明に書かれていて、さすがまかてさんと思った。
他の応為を題材にした作品の中でも抜群に読みやすいし面白い。
最後まで時太郎には -
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出会えてよかったと思える一冊。しばらく余韻に浸っていたい。
新の現在と、母・くすかの過去が交互に描かれ、離れているはずの二つの時間が少しずつ近づいていく構成が印象的でした。
自分の出生や父親について知らない新。なににも夢中になれず、それでもどこかで自分は特別なのではないかと思いたい。でも同時に、そんなはずはないと気づいてもいる。その揺れる気持ちや感じる劣等感がとてもリアルで、胸が痛くなるほど共感しました。
くすかの過去の物語は、結末を知ったうえで読むからこそ切なく、苦しい。
大切なものが一つでもある人は強い。人はそれだけで、どうにか前を向いて生きていけるのかもしれない。
大切な人に読 -
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はじめに、とても面白かった。
歳をとるごとに翻訳小説が苦手になってきている。
外国の回りくどいジョークが鼻につく感じで。
もちろん、これもイギリスが舞台だから、そういう部分もあるが、全く気にならず読むことができる。
自由研究で殺人の真犯人を捜し当ててしまう、と言うかなり突飛な話だが、主人公が女子高生ということもあり、全く嫌みを感じない。いじめ、ドラッグなども出てくるが、深入りしないことでリアルさを増している。
犯人ももちろん意外な人物で、それには悲劇も伴うが、最期にはそれをも打ち消す爽快さがある。
これは、シリーズ化できるんじゃないか、と思ったらとっくになっていた。青少年に勧める本にもなってい -
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春秋戦国以前の中国の話である。
太公望は実に有名だが、釣りの代表にもなるように、私の中ではすでに「おじいちゃんからスタート」していた。
しかし、当たり前のことだが、太公望にも若い頃があり、幼い頃があった。
その太公望の人生が小説として描かれている。
三国志はマニアなので、昔の中国地名は、よくわかる方だが、困ったことに地名が全く当時と異なっている。
日本で言うところの越後・越前・出雲など、廃藩置県以前の名前を覚えているのが 三国志時代だとすると、さらにその前の時代の呼び名が出てくる。
感覚的には日本の平安時代の頃に呼ばれている呼び名を思い出すような感じなのだろうか?とは想像している。
しかし
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