小説・文芸の高評価レビュー
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病がちな身には沁み入ることばたち。
手習い師匠の重右衛門がおふゆに「..おふゆの黒珠(くろだま)のうちには尋常ならざるモノが棲んでおる。目をつむり、濡れた翼か足をたたんでおる。・・尋常と呼ばれるものの搾り汁て拵えた黒珠のうちに、尋常ならざるものが棲むとは如何なる道理ぞ。」21頁
妹のりよが姉のふゆに「ふうちゃんのここにゃあ真白と眞黑があるんじゃほい、・・白はしいぜんってやつだなきっと。で、黒は悪気・・・」29頁
ほのがふゆに「・・一生ってきっと籤引きの連続なのよ。双六にたとえる人が多いけど、あたしは断然籤引きのほうが人生の本質をとらえてると思うわ。籤引きに始まり籤引きに終わる、それがひ -
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村田作品三作目。この世界観は『殺人出産』のさらにその先だと思う。相変わらず倫理・道徳観がぶっ飛んでて好きだわ。いろいろ気味が悪く、本当に気持ち悪い…(褒め言葉w)。途中まで、一番は「III」の○○シーンだと思ったけど…。そんなことはなく結末を含め「III」すべてが異様としていて、言葉にならない恐怖(適当な言葉が浮かばない…)なのかな…。下手なホラーよりよっぽど怖い……。
"消滅"世界とは、わたしたち(読者側)、雨音たち(小説側)どちらかではなく——その両方の世界が消滅し、新たに第三世界(これに付いた名が「消滅世界」なのだと)が誕生したことなのかもしれない…。今まで読んだ村田作品の中で一番だ。 -
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「ゆとり三部作」の三作目。
朝井リョウさんは、さくらももこさんのエッセイに影響を受けたと語っている。確かに読んでいると、そのエッセンスのようなものは感じられる。
ただ、そこにしっかりと「朝井リョウさんらしさ」が乗っている。
自分自身の失敗や情けなさをためらいなく差し出し、妙なところまで細かく観察し、それをこれでもかというほど言葉にしていく。その結果、元々おかしかった出来事がさらに増幅されて、とんでもない笑いになって返ってくる。
前二作も、とことんくだらなかった。
もちろん褒めてます。
ただ今作は、そこからさらに一段ギアが上がっているように感じた。
ダンスレッスンの話。
結婚式の余興 -
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社会の先生から勧めていただいた本。
遠藤周作さんは名前は知っていたものの
歴史小説などに弱い私は
手に取ることをしなかった。
恥ずかしながら
宣教師とか
イエズス会とか
踏み絵とか
鎖国とか
もちろん言葉と意味は知っていたが
なんだかちゃんと分かっていなかったため
その時代の復習から始め
読み始めたこちらの本。
すごく良かった。
面白かったと表現しようとしたが
面白いとはまた違う、
勉強になる、考えさせられる本だった。
自分の信仰しているものの本質や
自分の弱さに向き合う主人公。
1981年に刊行されたこちらの作品だが
名作と言われ、
長く読み続けられているのがよく分かる。
結局人間 -
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読みながら、ある人物の行動に何度も心を乱された。
それほど感情移入していたのだと思う。苦々しく、「そうじゃないだろ」と何度も言いたくなった。
働いていると、ときどき「それでギブアンドテイクが成立しているとお思いで?」と感じるような場面がある。誰かが引き受けた分を、別の何かで返しているつもりになっている。でも、その二つは本当に釣り合っているのだろうか。
作中でお菓子を作って職場へ持ってくる場面では、まさにそうだった。
「もう分かったから、何もしないでくれ」
そんな気持ちにさえなった。
けれど、もし自分がその職場にいたらどうするだろう。きっと笑顔で「ありがとうございます」と言い、周囲と
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