小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
最後の数ページに無茶苦茶読むのに時間かかって、日本語って難しいなぁと思ったけど、これは傑作。
江戸時代の日本と信仰について書かれているんだけど、内省的で観察眼に優れた宣教師の目を通したことで、人間の感情の機微が、胡乱な私が実生活で得る以上に感じ取ることが出来る。
個人的には、特定の文化の上に生まれた宗教が、他の文化の上で変質しているというのが面白かった。日本は布教するには泥沼だという記載がありましたが、文化基盤が違えば変質するっていうのは日本だけに当てはまることではないと思うんですよね。
こと概念的である宗教において信じるものは文化基盤によって変異しているものなんじゃないかと思うので、そ -
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とうとう最後になってしまった。
またもやお前もかっ、やっぱりそうだよな。
ここで、あの時の女子高生、萌香が登場か、
なんて上手い構成なんだ。
読んでいるこちらは、
半月くらいで夢中で読み終わってしまい、
リカ中毒に陥っていたが、
作家は2001年からこのシリーズを書いていたのだ。
映画になったら、貞子より面白い物になりそうだ。
現実の人間であり、怪物人間なので、
相当アクションも入り、スピード感もあり、
ホラー版悪の脳男になりそうだ。
物凄い強力なキャラクターを産んだものだと思う。
読み進むほど、リカは悍ましい存在に膨れ上がる。
最後は、MAXの悍ましさで襲いかかって来る。
シリーズは順番通り -
Posted by ブクログ
ネタバレ凄く良かった。
本を読んでると、思いがけず自分がいる。
私はソレーヌでありシンシアである。
ソレーヌみたいな高給取りでも専門職でもない低所得の会社員。だけど自分を持っていない、他人の為に時間を使い身をすり減らしていたのは同じ。そしてシンシアのように毎日誰かに怒っている(心の中で)。何か満たされてないんだろうな。
また女性会館は実際にあるんだ、創設者と現在の話をおりこんでくる手法?すごいな、まさに映画みたい。
これを読んで何か行動したいと思った人も多数いるはず。新刊でてくれないかな。
またこの本に出てくるヴァージニア・ウルフ、まだ読んだ事がないので読みたい。
心を揺さぶられる本だった。
さらに読 -
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手にした時、こんなに分厚い本を読み切れるだろうかと不安になった。
物語の前半は背景や状況が丁寧に描かれている事もあって、展開は遅い。
けれど、中盤、後半と読み進めていく内に、前半で描かれたエピソードがまるで自分の過去の記憶かのように思い浮かんできて、ストーリーに入り込んでいった。
思春期ならではの体や気持ちの変化、進路への不安、その時の家族関係が与える心への影響。
どれだけ周囲の人間から浮かないように、異質な存在にならないようにしても、どんどん「同性が好き」という気持ちが強まっていく。
「久乃と綸はレズ」という噂から、いじめのターゲットになった時は、彼女よりもいかに自分が「普通」であるかを優 -
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カルチャースクールの事務職員として働く坂本杏奈は六月のある日、見知らぬ番号からの着信を受ける。スマホ越しの相手は牧野千聖の父で、千聖が服毒自殺を図ったという。千聖は大学時代に杏奈が所属していた軽音楽部のカリスマ的存在で、憧れの先輩だった。一命は取り留めたものの反応がなく、重度の記憶喪失が疑われ、しばらくは入院生活が続くだろう、という見込みだ。病室に置かれた写真の中から杏奈は一枚の写真に胸騒ぎを覚える。かまぼこ型の郵便受け。写真の裏には、『Mountweazel Society(マウントウィーゼル ソサエティ)』と記されていた。
というのが本書の導入です。〈存在しない〉写真家リリアン・ヴァ -
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ネタバレ寝る前に少しずつ読んでおり、途中分からないところは読み返していたので、読書期間は長めになった。二度読み必至の作品だ。
章ごとに主人公が変わる構成だが、物語の終盤で点と点が結ばれていく。すべての出来事の元凶となるのは、ある一人の狂った女。その女がそれぞれの主人公に執着し問題を起こしていく。
読後はもしこんなサイコパスな女が、身近にいたらどうしようと、そんな恐怖を感じた。
自分の子どもの頃にいじめをしていたあの子も、もしかするとこの女のように、執拗に人の惨めさや悲しみを見て愉しむ人間なのではないか。そんな疑念すら抱いてしまう。
この女に関わった人間は、疑心暗鬼に陥るように変わっていく。
だから -
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ネタバレ主人公が絵描きの屑人間なんですけど、借金したり放蕩したり生活が行き当たりばったりで、どうしようもない人間だなってところがまず好きだし、特に好きなのが、自分は趣味で絵を描いてるんですけど、あいつの描く絵より俺の絵のほうがイイだとかあいつは大衆に媚びてるだとか、この自意識分かるなぁ〜と。で、この自意識が強い人間って、絵をあまり描かないんですよ。サボってる。自分の描くものよりも先に目が肥えていくものなので、これってあらゆることでそうで、そこから脱するためには忙しく手を動かす以外にないんですよね。誰かを負かすために絵を描くところとか、正直分かるんですよ。邪道。自分もこうなってしまわぬようにちゃんと作品
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ネタバレ最初に出会ったのは小学校3,4年生頃だったかと思うんだけど、そこから何度も読み返して何度も楽しんだ作品。無印を持っていたが高校生になる頃に売られてしまい、大学生になってから買い直したんだよなあ。
松原先生がお亡くなりになったと聞き、再読。
私は『名探偵コナン』と共に人生を歩んでいますが、ミステリーに出会ったのはもしかしたらパスワードシリーズの方が先かも?パスワードシリーズでSOSのモールス信号を覚え、1ダースが12なのを覚えた。
何度読み返しても、レイがネロの口調で話し出すところで大興奮してしまう。大人になってから読むと、レイが子どもを危険から遠ざけようとしているシーンがきちんと書かれてい -
Posted by ブクログ
ネタバレ限りなくフェアなミステリ作品であり、全てを解明出来なかった自分に失望する程のものであった。事件が一段落ついたと錯覚させてからの、ここからが本番と言わんばかりの第2パートが新感覚すぎて読む手を止められなかった。大抵の情景描写、登場人物(主に碧月夜)の発言が伏線になっている事が常であり、事が進んだ時にその文を思い出しなぜ気づかなかったのかと頭を抱えるばかりであった。名探偵が名犯人であり、一条がその名犯人自身のお膳立てにより名探偵として真相に導かれていくストーリーは読み終えてみると清々しいもので、この2人の読むほど立場が逆転していく関係性は最後にはこちらまで心惜しくも感じた。様々な密室殺人事件、そし
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