小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
再読。箱男の手記。
絶対ありえない設定なのに、なぜかとてももっともらしく感じさせるところが、この作者の凄さだと思う。
途中から、あれ?人物が混ざり合ってきていない?と感じるようになり、箱男の役割が入れ替わっている。
その感覚がとても面白い。
箱男になる原因は複数あるように思われる。
見たくないものは視覚に入っていても認識しないという人間の特性を利用し、箱男になることで誰にも認識されなくなる。その結果、世間が見たくない側面を覗き見ることができる存在になる。
刺々しい現実が、ダンボール越しに見ることで少し丸みを帯びる。
守られているという安心感なのだろうか。
見られる側ではなく、見る側に回るこ -
Posted by ブクログ
もっと早くこの本に出会えてたら、
あの時の自分を救うことができたんではないか、、
終始そう思った。
鬱々として、心も体もいうことをきかず、
好きだったものにも興味が湧かなくなって、
毎日が辛かった日、この本があればどれだけ救われたか、、
心が弱っている時によくやりがちな、
その類の本を読むことって全然自分的には効果なんてなくて、必要なのはphaさんのように、
べつに勧めるでもなく、押し付けるでもなく、
『自分はこう思うんだよな〜』的なゆるく、
でも社会や人生や街を俯瞰して見て、気づいたら
『あれ、そういえばそうだよな、、』と狭くなった視界の外を見せてくれるような本なんだ!!!! -
Posted by ブクログ
ミステリ好きで、どんでん返しが好物です!という方界隈では必ず話題になる『ハサミ男』。
約25年前に刊行され、約500ページとなると、
手にはしていたものの半年くらい積まれておりました。 表紙もねぇ、ちと暗いんだよねぇって
思っていたら、私の好きな北見隆のオブジェとのこと。 ステキな表紙ということで。
内容は、美少女連続殺人鬼『ハサミ男』と似た手口であらたな殺人事件が起きる。しかもハサミ男が第一発見者になり、真犯人を探す!というお話ですが、やはり設定が古いんだけど、あまり気にならず、楽しい読書体験でした。
いろいろと感想はあると思いますが25年前の世界でこのストーリーが書けるのがスゴイ。
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Posted by ブクログ
文庫本で読んだら、その後のお話しまであって、本当に帯に書かれていた通りの!『書店員さん絶賛の声があふれた傑作!』でした
主人公が自分のことはなおざりで周りの人達のことをあたたかく気にかけて、ちょっと鈍いところがあるのがまたいい。 個人的な反省だけど、家族とのコミュニケーションがうまくいかなくて、私は相手のことや将来のことをおもってこんなに頑張ってるのに、なんでそうなの?て相手の反応に苛立ってクサクサした直後に、読みかけてたこの本の続きを読んで気分転換しようと思ったら、その状況にぴったりすぎました。自分の独りよがりじゃないかと、また考えさせられたー。誰もが誰かを思いやって、あたたかい気持ちで前に -
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ネタバレ興味を惹かれるタイトル。
人材派遣会社で働く女性、福田初芽(23)が主人公。営業部での成績が上がらず叱責され、メンタルがボロボロ…使えない社員ばかりがいるAI推進部へ異動になった。
最初の章はこの初芽が主人公。『しんどくても、逃げたら鬼ごっこがエンドレスに続くだけ…』そう思い、会社に残り、辞めないことを誓う。
次の章からは、このAI推進部にいるダメダメ社員ひとり一人が主役となりバックグラウンドが語られる。これが何とも胸を打つ。皆んな事情があり、この部署にたどり着いている。
太ったドン臭い山川くん(27)は優しすぎて営業成績があがらない、三浦さん(45)は社内の窃盗事件の濡れ衣を着せられ左 -
Posted by ブクログ
“殺戮にいたる病”に続き、古いミステリーだが、傑作と言われるだけあって色褪せず面白い!
もっと早く読めばよかった〜
前半ハサミ男が標的の調査や下準備をするくだりはちょっと退屈でなかなか読み進められませんでしたが、あらすじにある事件が起きてからは先が気になって没入していきました。
途中違和感はあり、ん?と思うところはありつつ、結局違和感の正体は分からないまま読み進めていき(いつもあまり考えずに読み進めます)、後半はほぉ〜と感心しながら読みました。
後半の数ページ、親切に説明がなされるので、分かりやすいです。
刑事さん達が個性的で仲良くて、ミステリーなのにちょっとほっこりする場面も。
これは再
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