小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
やっと読めたあわさんの一作目。とても一生懸命本にしようという気持ちが伝わってきた。バケモノとか一切は過ぎていきますとか、自分の周りを一生懸命観察して冷静に言葉にしようとする、でも溢れ出る悲しさとか若いからくる将来への不安が書かれたエッセーが好きかも。
逆に変な人に引っかかる話、T氏とか落語家の話は苦手だなあ。なぜ苦手か考えたところ、正直やっぱり若い女性が食い物にされる話は不安(あわちゃん大丈夫だったの〜と親気分)なのと、自分にも多かれ少なかれ向こう見ずなところがあり、自分も危険な目に遭っていた可能性もあるのだろうかと想像してしまうからかもしれない(いやあり得ないが、例えば若い頃の海外旅行とか -
Posted by ブクログ
”一番美しい日本語を書いている作家を尋ねたとき、
『宮沢賢治だ』
そう教えられたのが出会いだった“
◇◇◇◇◇◇
冒頭は著者と宮沢賢治との出会いのきっかけです。
その時読んだ話は『ざしき童子のはなし』で、何が書いてあるかはさっぱり理解ができなかったそうです。
けれど、不思議な世界の魅力にどんどん惹き込まれ、花巻の生家を訪ねたり、『銀河鉄道の夜』を翻訳したりするようになった。
◇◇◇◇◇◇
宮沢賢治は明治二十九年、岩手県花巻に五人兄弟の長男として生まれ、実家は質屋だった。
裕福な家庭で、いわば特権階級的な職業に『自分を犠牲にしてでも、誰かを救わなくてはならない』という -
Posted by ブクログ
\\『 アンネの日記』のイメージが変わった //
ホロコースト文学。
けれどそこにいたのは一人の等身大の13歳になった少女。
『アンネの日記』は思春期の少女のリアルな声が描かれている文学作品でもあったんだ!
◇◇◇◇◇◇
【タイトル】NHK 100分 de 名著ブックス言葉はどのようにして人を救うのかアンネの日記
【 著者 】小川洋子
【 出版社 】NHK出版
◇◇◇◇◇◇
私はまだ『アンネの日記』を読んだことがありません。有名であらすじも聞いたことがある。
アンネがナチス・ドイツから逃れるために屋根裏で隠れ住んだ、とても悲惨で陰鬱な日々を描いた日記、そういうイメージをしてい -
Posted by ブクログ
『マリアビートル』を読んでまず感じたのは、これは新幹線を舞台にした殺し屋たちのアクション小説ではなく、「偶然」と「必然」の境界を描いた物語だということだった。
東京から盛岡へ向かう東北新幹線。その車内には、殺し屋、復讐を誓う男、冷酷な少年、裏社会の人間たちが、それぞれ異なる目的を抱えて乗り合わせている。一見すると無関係に動いているように見える彼らの運命は、車内という限られた空間で少しずつ交錯し、やがて思いもよらない形で一つの物語へと収束していく。次々と立場が入れ替わり、予想を覆す展開が続くが、読み終えたときに強く残るのは、事件の派手さではなく、その裏で巧みに積み重ねられていた因果の連鎖だった -
Posted by ブクログ
感動の治療物語である。
フィクションとなっているが、おそらくかなりの程度実例に基づく迫真のルポルタージュである。
手練れの精神科医によって書かれているが、驚くほど読みやすく、あまりの興味深さに一気読みさせられてしまう。
読みどころがたくさんあるが、この書物の素晴らしさを3点だけ記しておきたい。
第一、解離性同一性障害の現実の複雑さと処遇困難さをこれだけ分かりやすく、読みやすく、しかも迫力をもって記述することは容易なことではない。
第二、精神療法というものの真髄について、この本は多くを私たちに教えてくれる。著者は「どうしたら治せるか分からない」「でもやるしかない」「ここが最後の砦と言われているの
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。