【感想・ネタバレ】どこでもいいからどこかへ行きたいのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年04月13日

自分よりも「飽き性な人」がこの世にいてくれるのだということがわかっただけで、何だか安心をした。飽き性なのは自分だけじゃないんだって、自分は良い意味で特別な人間でも何でもないのだということを教えてくれた。普通でいいんだ。どこで何をしてたっていいんだと思った。普通から外れているとどこかで感じている人に「...続きを読む普通と言う自由」をくれる本です。

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Posted by ブクログ 2023年10月28日

まず表紙とタイトルが私にドンピシャで本を手に取った。

あまり何も考えずに、楽しく読むことができた。

日々の生活の色々な工夫や経験がみられた。

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Posted by ブクログ 2022年11月03日

力が抜けていて最高。作者自身は無気力に近いのに、生きてさえいればなんとかなる気がしてくる、不思議と生きる気力が湧いてくる。

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Posted by ブクログ 2022年08月13日

まさしく今読みたい内容でとても良かった。何かする時、無意味かな…もっと有意義な時間の使い方あるんじゃないかな…みたいなこと考えるけど、日常と距離を取りたいだけなので、別になんでもいいから思いついたらやってみようと思った。
サウナ→水風呂→休憩はやってみる。

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Posted by ブクログ 2022年08月11日

2022年13冊目

日帰り旅行の行き帰りの電車の中で読んだのだけれど、我ながら選んだシチュエーション最高だったな。面白かった〜。あとがきにめちゃめちゃ共感。phaさんの書く文章は教養に溢れていて、常に新しい視点や考え方を与えてくれる一方で、すごく読みやすくて、かつ内容も押し付けがましくなくて、心と...続きを読む肩がふっと軽くなる。
phaさんなら自分の存在や考えを肯定してくれるだろうなと思う。そのままでいいよってくれるだろうなって、直接話してもいないのに、心を開きたくなる。
唯一無二の存在。他の著書も制覇するぞ

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Posted by ブクログ 2022年08月07日

★ウェブで目にしたことある内容だがやっぱりとても共感する。仕事がなければ俺もこうやって旅したい。。買おうかな
○よく知らない街の安っぽい寝床で眠りにつく瞬間が1番旅だなーって気分になる。その一瞬を味わうために僕はときどき旅に出てしまう
○大体世界に画期的な変化なんてほとんど起こらなくてほとんどは自分...続きを読むが少し世界の見方を変えることで何かが変わった気がするだけだ
○細かい場所に面白さや新しさを見出せる視点さえあれば家の近所を散歩しているだけでも毎日新たな発見がある
○普段使わない筋肉を意識して使うように歩くと歩いているだけでマッサージされてるみたいに体がほぐれて気持ちいい
○町内まで行かなくても自分の体内でも知らない場所はたくさんある
○旅で一瞬だけ味わうことのできる非日常の煌めきや知らない街を歩いている時のワクワク感、旅からそういった気分を持ち帰る
○一度読んだ漫画をもう一度読むのも頭にあまり負荷がかからないので良い。歳をとると昔読んだものをどんどん忘れるので便利だ
○この本は誰よりも飽きっぽい何気ない日常を楽しんでいくために普段から実行している人生に変化をつけるやり方

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Posted by ブクログ 2022年07月12日

phaさんの本を読むといつも気持ちが楽になる。永遠にphaさんの本をダラダラと読んでいたくなる。
近所の人との会話がしんどいから極力会話が発生しないチェーンを選ぶ、コミュニケーションが得意でない、鬱々としていることがある、普通の人が出来るようなことが出来ない…
phaさんが自分の体や気持ちを正直に汲...続きを読むみ取ってらっしゃるのを見て、私も頑張れないときがあっても良いのかなと救われた気持ちになる。
特にサウナの話が面白かった。サウナは体験したことがないけれど、phaさんが味わった感覚を私も味わってみたいと思った。

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Posted by ブクログ 2022年04月27日

文学フリマで購入しました。サウナ行きたくなる〜!整いデビューしたい。家でもできることを、あえてカフェや旅先でやりたい気持ち分かる。ストレスが溜まっているときに、あ〜どこでもいいからどこかへ行きたい欲を発散させたいんだなと気付く。つい気が大きくなって、散財したいとか旅行に行きたいと思いがちだけど、もう...続きを読む少し手軽なところで気持ちのスイッチが切り替えられるお決まりのプランがあると、人生少し楽しくなる。わたしは少し大きな公園で読書をしながら、スタバとパン屋さんで買ったサンドイッチを食べることがストレス発散です。

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Posted by ブクログ 2021年08月24日

思ってることを代弁してくれた。
日常から離れたい。離れることが楽しいわけだから、そこで何か特別なことをしなくても、いいんだよ。

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Posted by ブクログ 2021年08月23日

サウナに挑戦してみたくなった。サウナというか水風呂。
私は家を持って家族作って永住したい、あるいはそれまでは一人暮らししたいという願望があるけど、この本の著者はまるで逆である。すぐに引っ越したりシェアハウスを好んだり旅行しだす。自分に正直な人だなと思う。旅行した先で全て絶賛するわけでもないから現実味...続きを読むがあって面白い。
また、日常の風景でもよく観察してみると面白いところがまだまだあるのかもしれないということに気付かされた。
わたしも著者のように自分なりの他人から馬鹿にされても構わない、自分だけの自分のための時間の過ごし方を突き詰めてみたい。

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旅について考える。

2021年02月16日

最近、旅行に行けなくなったなあと感じていた時に出会った本。

旅の仕方は人それぞれだけど、phaさんみたいな旅の仕方もあってもいい。

手軽に読めそうだと思って買ったけど、良い本だった。

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Posted by ブクログ 2021年09月18日

じわじわ心が浄化されるようなエッセイ
読んで良かったと思う。
phaさんの別の本ももっと読もう。

2021/09/18 再読。
先日はじめて一人旅をして、旅とは何なんだろうと思うようになりまたこの本を読んだ。前回読んだときは自分がとても病んでいて、phaさんが世間の常識に全く囚われずのんびり生き...続きを読むている姿に救われた。
今回は、毎日同じことの繰り返しで同じルートを散歩するのも飽き飽きで鬱屈してきていたのでどこでもいいからどっか行きたい!という気持ちが膨れてきていた。思いつきでフェリーに乗って九州に行ったのだが、まずフェリーが大好きになってしまった。目的地に着くまではネットもあまり繋がらず、寝るか読書するか作業するか…。しかし夜行バスなどに比べてお風呂に入れるし横になって寝ることができるし快適だ。しかも安い。強制的にぼんやりせざるを得ないフェリーという乗り物が好きになった。家でぼんやりしてると一日何もしなかったと虚無感が生まれるけれど、移動中だとなにもしなくても移動をしたという充実した気持ちになれる。
しかしフェリーは最高だったけど、到着した観光地で、せっかく来たのだからここも行かなきゃこっちも行かなきゃと慣れない土地で移動をしまくりほとほと疲れてしまった。せっかくと思わずとも疲れたらカフェに入って休憩し、窓から外を眺めるだけでも観光になるだろうに。次からはそうしよう。自分の体の声に耳を澄ませよう。一人旅だからこそ自由なんだし。phaさんはさらに旅先でも観光を全くしなかったりと潔い。私ももっと自分にとっての快適さを追求して行ったらそのレベルになれるんだろうか。ならなくてもいいか(´▽`)
やっぱりphaさんの本を読むと落ち着く。

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Posted by ブクログ 2023年09月24日

タイトルに惹かれて購入。高速バスに乗ってサウナに入って帰ってきたり、離島に行って何もしなかったり、別荘買ったけど飽きて売ったり、ほんとにどこでもいいからどこかへ行きたい人のエッセイでとてもよかった。

自分は変化が面倒で我慢してしまう質で、それで新卒からもう勤続10何年にもなってしまったけど、いまだ...続きを読むに職場が自分の居場所にはなってなくて居心地悪い。この本を読んだら、辞めてもどうにでもなるんだろうなと思えてそれだけで少し楽になった。あと、著者が高校の先輩だったことがわかってすごく親近感。

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Posted by ブクログ 2023年09月06日

著者のタイトルが自分にも考え方で共感した。
本の言葉から、旅行したいときの無意識の欲求を理解し、無意識の欲望を言葉に捉え直した。外出欲に対しての捉え方がぼんやりから鮮明に変わり、嬉しくなった。
著者の外出体験は客観的に記録され、読む側にとって読みやすく疲れない内容だと思った。

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Posted by ブクログ 2023年09月10日

引きこもりで体力がないわたしは、自称体力がないphaさんに対し、「本当に?」と思ってしまいました。疑わしくなるくらい、あちこち、旅したり暮らしたりしているのですから。
比較した際どちらの体力がないのか、その実のところはともかく。

この本を読んでいて、珍しく、「旅に出たい」と感じました。phaさんの...続きを読むように気楽に、お金をかけずに、観光名所に行かずに。
生活するように旅をしたいです。

「自宅でできることを旅先でするのはもったいない!」と感じる人もいるかもしれないですけれど、無理矢理予定を詰め込んで観光地を巡って疲れ果てて休日を消化するのもなんだかなぁ……と、わたしは、思う部分もあります。
そういえば、昔、家族に連れられて出かけた旅行先でひたすら読書していたことを思い出しました。自分で行きたいと思ったところではないし、移動時間は長いし、わたしにとって旅先や夢の国は読書するための空間でした。それを親に叱られたこともありますけれど。ついて行っていただけ、いまのわたしよりはマシです。

(以下、読みながら綴った感想)


2023/03/21 p.5-44

p.5
“半年後には自分がトラックにはねられて死んでいるかもしれない。”
この感覚は、自分にもあります。いつしぬかなんてわかりません。

p.19
“荷物はトランクを引きずっているとバスに乗り込むときに大変なので全部バックパックに詰めて背中に背負う。”
バックパッカーが生まれた背景ってこれなのでしょうか。自分はあまり旅をしないので、よくわからないですけれど。

p.32
“「青春」とか「18」という名前が付いているけれど、別に若者じゃなくても中年でも老人でも誰でも使える。値段は5枚セットで1万2050円だ。”
誰でも使えること、セット売りであることを知りませんでした。年齢制限があって、1回分ずつ買えるのかと思っていました……。
あまり使わない人は金券ショップで買ったほうがいいのでしょうか……。


2023/03/24 p.45-48

p.45
“基本的に僕は肉体的にも精神的にも疲れやすくて、何かというとすぐに家に帰りたくなる体質だ。”
え? 旅に出る方なのに……?

p.46
“旅行中は長時間バスや電車に乗ったり重い荷物を背負って歩き回ったりするので余計消耗が早くなるのだ。”
そうでしょうね……!
なら、家に引きこもっていたらいいのに……と引きこもり体質のわたしは思います。

p.46
“それだったらそもそも旅行なんてせずに家からあまり出ないようにするか、外に出るときも家からあまり離れないようにしたほうがいいのかもしれない。”
嗚呼、やっぱり、ご自身もそう思うのですね。

p.46
“だけど家の近くから離れない生活をずっと続けていると、それはそれでなんかうんざりしてきて、”
(中略)
“我ながら難儀な性格だと思う。”
確かに……難儀ですねえ……。

p.46
“もっと気軽に寝転べる場所が街にたくさんあればいいのにと思う。”
友人もそんなことを言っていました。ネットカフェに行けばいいのですよ。


2023/03/25 p.48-85

p.53
“「サウナ・水風呂・電気風呂」は「何がいいのか全くわからない三大拷問風呂」として脳内に登録していた”
水風呂は好きです。サウナは苦手。電気風呂はこわくて未体験です……。
けれど最近、サウナが流行っていますよねえ……。その良さを理解できていないだけなのかもしれないですけれど。

p.69
“テレビはなくていいからその分宿代を200円くらい安くしてほしいといつも思う”
それは同意します。テレビは見ません。

p.73
“僕が地方(関西)出身だからそう感じるだけで、東京出身の人は「東京くらいが普通っしょ、大阪とか名古屋は人少なくてしょぼくね?」とか思うのだろうか。”
東京の中でもあまり人がいないところの出身者としては、都会の人の多さは異常だと思います。近づきたくないです。


2023/03/27 p.86-99

p.87
“既知と思っていることの中にもいくらでも未知は隠れているものだ。”
そうですね。だからこそ、人と向き合っていく時、数年では足りないと思っています。
お互いにご縁を続けていく意思があり、きちんと向き合うことごできるなら、どんどん新たな発見があると思います。もちろん、知れば知るほど、自分が想像していた姿とは違う面が出てくるでしょうけれど。

p.98
“みんな僕とは関わりなく、これまでもこれからもそれぞれの人生を送っていくんだな”
知らない街に行くたび、わたしも似たようなことを感じます。


2023/04/02 p.99-106

p.104
“髪を切りながら話しかけてくる美容師と服屋で話しかけてくる店員のことは憎んでいる。”
憎んではいないですけれど──彼らも心を持つ人間でお仕事の一部なのですから──、わたしもかなり苦手です。


2023/04/08 p.106-109

2023/04/29 p.110-158

2023/08/24 p.158-160

p.158
“僕は昔から一般的な家や家族という概念に対して閉塞感を覚えてしまって苦手なところがある。”
家族に対して何も思わない人生だったら、楽なのだろうなぁ……と思います。
「家族」だから、何。自分以外みんな他人です。関係性の名前に甘えて土足で踏み込んでくる人は無理です。

p.158
“一人暮らしは無駄が多いと思うからだ。”
生きるための道具等を揃えるまで、なかなかハードルが高い気がします。

p.160
“都会ならそれで生活が成り立ちそうだ。都会の力はすごい。”
そうですね。何でも揃う都会じゃないと成り立たないと感じました。田舎では厳しいです。


2023/08/31 p.160-194

p.165
“「家族はどんなに気が合わなくても助け合わなければならない」とかいうのを息苦しく感じるので、家族を絶対視する度合いが減るのはよいことだと思っているけれど。”
心から同意します。関係性に名前がついているからといって、それを振り翳して良いことなんてありません……。
子どもは、人形じゃない、心ある人間です。人間は皆、考えが違うものです。思い通りにならなくて当然。
合わない人とは距離を取るべきです。家族でも。……いいえ、家族だからこそ!


p.171
“京都の鴨川は、”
(中略)
“無料でいくらでも過ごせてなんでもできる貴重な空間だった。”
そういう空間、羨ましいです。のびのびできるところって、なかなかない気がします。都会だと特に。

p.172
“当時の僕は穂村弘を読んだ影響で短歌を作ったりしていて、”
短歌、いいですねえ。

p.173
“僕にフィッシュマンズを教えてくれた友人は結局大学を卒業する前に自殺してしまった。”
わたしも、このご友人のように、この世からいなくなりたかったのですけれど……。何もできませんでした。「成功」した人の行動力と勇気に、心から敬意を表します。凄いことです。
生きるのもしぬのも、しんどいんだもの……。どちらも簡単ではないです。どちらか簡単にしてくれればいいのに……。

p.173
“そんな彼も一昨日、ニルヴァーナのボーカルであるカート・コバーンと同じ27歳で死んでしまった。”
生きれば生きるほど、周りの人はしんでいってしまうのが……しんどいです。自分だけ置いていかれたような寂しさを感じます。

p.175
“本質的には今でも自分は二十歳前後の頃と何も変わらないダメ人間だと思う。でも、当時に比べるとなんとかうまく自分のダメさをごまかしながらやっていく術(すべ)を身につけて、だいぶ生きやすくなったとも思う。”
わたしの現状を言語化してもらったかのような気持ちになりました……。
自分のダメなところは、自分が一番よくわかっています。何なら、10代の自分のほうが良い子だったんじゃないかって思うくらいです。
そんな、きれいに生きられない自分でも、なんだかんだ、ずるずると、生き延びてしまっています。

このせかいは意外と優しいのかもしれない、と時々感じます。ダメな人間でも、ダメなりに生きていくことができるので。
美しく生きたかった……けれど、無理です。ごめんなさい。

p.194
“1泊3000円の安宿でも、30泊して月の家賃が9万円のワンルームマンションと考えるとかなり高い。高級住宅だ。”
そうなのですよねえ……。かなりお金がかかります。
だから、ホテルで生活をしている人たちって凄いなぁ……と思います。どうしてその選択をしているのでしょう? せめて、マンスリーマンションのほうが安いのでは……?
まぁ、貧乏人のわたしと違って、求めているのはお金の問題ではないのでしょうね。


2023/09/02 p.194-208

p.195
“新今宮では1泊1000円を切る宿もあるけれど、”
そんな安い宿泊場所があるのですか!

p.195
“もし将来なんらかの理由で逃亡生活を送ることがあったら知っておくと役に立つかもしれない。”
そんな生活を送らないようにしたいものです……。

p.196
“日本国内で例外的にゲストハウスが安いのは沖縄だ。ドミトリーなら1泊1000円くらいから泊まれたりして、東南アジアと日本の中間くらいの価格設定になっている。”
へぇ……! 沖縄、凄いですねえ。
ただ、沖縄に行くまでがなかなか大変なイメージですけれど……。遠出するならどこも同じようなものでしょうか?

p.197
“1ヶ月以上住むならシェアハウスという選択肢もある。”
(中略)
“1ヶ月未満の滞在者を宿泊させると旅館や宿泊所と見なされていろいろと営業のハードルが上がるのだ。1ヶ月以上の契約だと住居を貸しているという体裁になって、法律の縛りがゆるむ。”
詳しいですねえ。さすが、旅と定住の間のような暮らしがしたい人。

p.197-198
“マンスリーマンションも同じように使えるのだけれど、シェアハウスと違って風呂、トイレ、台所が個室に付いている代わりに結構値段が高い。”
へぇ〜。先ほど、ホテルよりはマンスリーマンションのほうが安くなるのでは、と思ったのですけれど、安さを重視するならシェアハウスのほうがいいのですね。

p.206-207
“僕はバスや電車に乗っているときや散歩しているときなど、何かぼんやりと考えごとをしているうちに意識がここ以外のどこかに行ってしまって現実世界のことを忘れてしまう瞬間がとても好きなのだけれど、運転中はそんなことをやっている余裕はない。”
わたしも、現実世界を忘れる瞬間が好きです。ぼんやりしているときも、何かに夢中になっているときも。
……つまり、わたしもphaさんと同じく、運転することは不向きなようですね。事故を起こしてしまいそうです……。

p.208
“そのままバイクは置きっぱなしにしてしまった(半年後くらいに電車で取りに行った)。”
半年もそのまま置いてあるのですか? 都会のほうだったらすぐ撤去されてしまいそうですけれど……。


2023/09/03 p.208-221

p.217
“島については、僕が離島というものに特殊な幻想を抱きすぎていたのだろうけれど、「予想よりも普通に生活できるな」「予想よりも普通に日本だな」という印象だった。”
(中略)
p.219
“たまたま小笠原諸島は、さまざまな歴史的経緯や地理的状況の結果として、政治的にも経済的にも恵まれた状況にあった日本の、その中でも一番お金のある東京都の管轄下にあって、そのおかげで人口が少ない絶海の孤島にもかかわらず、きちんと舗装された道路や綺麗な公衆トイレが設置されている。”
どこでもいつも通りに生活するのは予想通りですけれど、インフラの面で気づくのは凄いです。視野が広いですね。
わたしも小笠原に行ったことはあるのですけれど、自分が生活する空間とはまったく別物だと捉えてしまっていました。


2023/09/06 p.222-262

p.222
“別の場所に引っ越すと「引っ越してよかった!」と最初は思うのだけれど、その状態も半年しかもたなくて、”
長くお付き合いすることが苦手な方なのかなぁ……と思ってしまいました。
住んでいる場所でも人でも、知っているようで知らないことなんて、たくさんあります。知っているところを再認識したら、やっぱりいいなぁ……とほっとします。
そういうことを、あまり注視しないタイプなのかもしれませんね。新しい刺激を求める方なのかも……?

p.224
“実家の布団に横たわって昔よく見た天井を見上げていると、18歳で実家を出てそのあといろいろあって今に至ったというのは全部夢か妄想で、実は自分はまだ中学生くらいで今もずっと実家に住んでいるのではないかという想像に囚われてしまう。”
実家を出てからさほど泊まっていないし、いまはまったく寄りつかないし、この感覚を味わうことはありませんでした。
ただ、天井を見て、「あれ?」と感じたことはあります。母方の祖母の家に泊まった翌朝のこと、天井を見て違和感がありました。一瞬、どこにいるのかわからなかったのです。

話がそれますけれど……祖父母の家に遊びに行った、と小学生の頃友人たちと話していて、たいてい、泊まりでした。それって凄いことですよね。祖父母たちは、孫たちが泊まれるくらい広い家を所有している方が多かったということ。
いま、自分の生活を見つめて、1人や2人の友人なら泊まってもらうことができるけれど、ひと家族は受け入れられないと感じます。そもそも、子育てができる気がしません。

時代だった、と言われればそれまでかもしれませんけれど、先に生きた方々は凄いなぁ……と感じます。あらゆるところで。

p.226

 京都に住んでいたときは終電なんて気にしたことがなかった。
 自転車や徒歩でほとんどの場所に移動できたからだ。

そんな都市があるのですねえ。東京のイメージだと、遠いところでは終電を気にしなければならない感覚があります。
京都ならどこでも行けるのですね。それが狭い、窮屈と感じる人もいるのかもしれないですけれど……。行動範囲が広くないわたしとしては、いいなぁと感じました。

p.249
“別に豪華でも贅沢でもないどこにでもあるような料理ばかりで、そんなありふれた料理を酒の飲めない中年男が一人で黙々と食べるだけ”
『孤独のグルメ』の主人公って、お酒が飲めない方なのですね。タイトルは知っているものの、読んだことはありません。

p.261
“この解説の仕事を受けた後に、SNSにおいて幻冬舎周辺である騒動があった。”
幻冬舎の本でこのことに触れるのはなかなか勇気がありますねえ。けれどこれを載せているってことは、幻冬舎側の関係者がOKしたってことなので、そんな社員さんがいることに少し安堵します。
この文章が消されてしまうような会社になってしまったら、いよいよダメです。

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Posted by ブクログ 2023年05月03日

旅行先で、いつもと同じことを違う場所でやることを楽しく感じたり満足したりする気持ちも、チェーン店に行って安心した気持ちになるのもとてもわかる。

一方で、ちゃんと言語化出来ているか不安だけど、全体的に「責任感ないなぁ」みたいな感想を持ってしまう自分もいる。そしてそんな自分に対して少し幻滅する。筆者の...続きを読むようなかたちで、社会や共同体との関わり方をもつ人がいることは肯定的に捉えていいと思っている。思ってはいるんだけれど、なんとなく違和感を覚えてしまって、そんな自分に対して少しネガティブになってしまう。
が、まあそんなときもあるのだろうとも思う。

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Posted by ブクログ 2022年09月01日

細かい場所に面白さや新しさを見出せる視点。
人は自分の生き方を全部自分で決めるわけじゃなくて、たまたまそのとき目の前に出てきたものに左右されて生きていく。
ときどき場所を変えながらいろいろな角度で物事を考えることが大事
どうさ人生なんて死ぬまでの暇つぶし
何もなさそうな場所でも面白いことはいくらでも...続きを読む見つけられる

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Posted by ブクログ 2022年06月26日

自分の思っていることややっていることを、すべて話すと、あまり共感されなかったり否定されるのが普通だけれど、時々「この人なら否定しないかもな」という人に、本のなかで出会う。phaさんもそんなひとりで、ほっとさせてくれます。
「こうあるべき」みたいのがきっといっさいあたまのなかにないのが貴重に感じます。

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Posted by ブクログ 2022年05月17日

どこでもいいからどこかへ行きたい
タイトルに惹かれて買った

乗り物で移動している時は移動していると言うことで何か時間を無駄にしていないような気になって心が穏やかでいられる。

僕にとって旅行と言うのは自分のいつもの見慣れた日常を抜け出して、知らない土地で行われている別の日常を覗き見したくてしている...続きを読むようなところがあるのだと思う。

現地に着いたら駅の周りを歩きまわってこの街はこういう風景なんだとと言うのを把握する。それは自分の脳内の日本地図を少しずつ埋めていく作業だ地図を眺めたときに湧いてくるイメージが多くなってより地図を楽しめるようになる。

僕が旅行で1番好きな瞬間は旅の終わりに家に帰る途中車窓から街の風景を見て「ここにはいくつもの家庭があるけれどみんな僕とは限りなく、これまでもこれからもそれぞれの人生を送っていくんだな」と言う少し寂しいような、清々しいような気持ちになる時かもしれない。

サウナ施設のように、もっと気軽に寝転べる場所が街にたくさんあればいいなと思う。

サウナのテレビで流れていて1番合っていると思うのは相撲だ。
テレビの画面の向こう側では裸の力士たちがぶつかり合っていてテレビのこちら側のサウナでも裸のおっさんたちが並んで汗をかいている。妙な一体感が得られてすごく良いのだ。

小笠原諸島で何もしなかった
家から1000キロも離れて与えられていると言う物理的環境のおかげで自分の世界を客観的な視点から見直すことができる感じがした自分が旅と言うものに求めているのは普段と違う環境に身をおくことによって自分の普段の日暮しを相対化することなのでそれで充分だった。

京都に住みたくなった
京都では平凡な街の中にクオリティーの高いカフェや本屋プラグなどの文化的な店があると言う事は結構あったように思う
そんなふうに京都では「それほど興味があったわけじゃないけど近くだったから行ってみた」と言う位の温度でいろんな文化との出会いがあった。移動祝祭日。


あとがきで書いてある通りこの本は旅行版の「孤独のグルメ」

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Posted by ブクログ 2022年03月17日

著者pha氏の旅のしかたに憧れる。
旅行といえば、あらかじめ計画を立てて観光地を巡ったり名物に舌鼓を打ったりというのが普通だ。
しかし、pha氏の旅は違う。
目的もなく高速バスや普通列車に乗り、泊まる場所はビジネスホテルやネットカフェ、食事はチェーン店ですませる…普通の旅より贅沢な時間の使い方だと感...続きを読むじた。

pha氏は日常を「平凡で退屈で閉塞的だらけのつまらないもの」と言う。
でも彼は、そんな日常に少しの刺激を与えるコツを知っている。
人生がつまらないなーと感じたときに、また読みたくなる1冊。

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Posted by ブクログ 2022年02月21日

完璧にイコールじゃないけど、益田ミリさんを読んだ後みたいな気持ちになった。
本当にイコールじゃないけどね

共感がとてもできる部分と全然できないところが極端にあって、それがまた面白かった。

無理しない生き方をしているように見えるPaさんがらサウナに目覚めたところ!!
私も体験してみたい!と思った
...続きを読む
色んな人が当たり前にいていいはずなのに、結局どこかで見えないレッテルが貼られてる
認め合おうって言ってる割には、マウントも多いし

そんなこと人生の中では必要ないことなんだよって自分の生き方で伝えてくれてるような気がしました

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Posted by ブクログ 2021年08月09日

人づきあいや人ごみが苦手で、38歳であり
ながらフリーターのような生活をしている
が、心は豊かな著者です。

日常とそこからちょっとズレた非日常を楽
しんでいます。

こういう人は幸せなのだと思います。

贅沢な食事をしなくても、有名な海外の観
光地に行かなくても人生は楽しいと感じら
れる心は一つの...続きを読む才能です。

「人生の太刀人」という言葉がぴったりで
す。

隣の町に行くだけでも著者のような「非日
常」を楽しむ心を持って出かけたいです。

ゆる旅がしたくなる一冊です。

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Posted by ブクログ 2024年01月15日

主に旅の話。著者、phaの日常。

やはり東京や大阪などに住んでいると、高速バスでの移動という手段が手に入って羨ましいなと思った。

睡眠薬の話。私も睡眠薬を飲んで眠っているが、「こんな小さい粒を飲むだけで眠れるなんて面白い!」と思っていたので、ほぼ同じ感想を抱いていたところに親近感が湧いた。

...続きを読むし、「共感」を得たいという気持ちが透けて見えていたのでマイナス2しました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年08月17日

そう、ここではないどこかに行きたい。メンタルが病んでいるのか日常に飽きたのかそんなことを最近よく思う。海外?地方移住??でもやっぱりこの本にあるようにどこへ行っても何も変わらないんだろうな。生きていくための一瞬の息抜きを求めているんだろう。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年08月16日

自由にふらふら楽しむ。性格が自分と似てるんだろうなーと思うところ多々。
あてもなく電車に乗ってどこかに行きたいというのは私もたまに考えたりするけど、私は非日常を感じたいという好奇心からくるものなので少しちがうかなあとも感じた。(この本で書かれてたのは、行った土地で自分の生活を振り返ったり、行った街を...続きを読む観察して人々の生活を予測したりといった内容)

久しぶりに青春18切符を使って遠出したいけど、パートナーが電車での移動がキライなのでネックだなあと思ったり。あと、サ道読んでみるかという気持ちになった。

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Posted by ブクログ 2022年10月19日

サウナとか高速バスでの旅とか漫喫とかゆるゆるだけど、所々京大卒というのが納得いく文章の?話の理論の?高度さが垣間見える。そこでなんかゆるいけどゆるくないな〜と引き戻された。

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Posted by ブクログ 2022年02月03日

周りの環境を変えたい、どこかに行きたい、今に飽きた、そんな時にふらっと読みたい本。
一つ一つが短くて読みやすかった。
この本には気分転換?の仕方が沢山乗っていて自分もやってみたいと思うものがあった。
気持ちを変えたい時どこかに行きたい時にこの本をまた読みたいと思う。

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Posted by ブクログ 2022年01月05日

とてもゆるーいエッセイかな⁈たぶん。『どこでもいいからどこかへ行きたい』と言う題名と幻冬舎のコバルトブルーの背表紙に惹かれて買ってみました。兎に角ゆるくて力を抜いて読めるし、共感できる部分の多いエッセイでした。またこちらのPhaの本を見つけたら買ってみようと思います。脱力したい方にオススメです。

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Posted by ブクログ 2021年10月28日

薄いのにやっと読み終わった。わたしは特に第1章がすき。お出かけしたくなる。色々疲れた時に読み返したいから本棚に置いておこーーー

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Posted by ブクログ 2021年08月14日

コロナのご時世、どこでもいいからどこかへ行きたい❗正にタイトル通りです。特別な場所で特別なことをしなくてもいいんです。場所が変われば考え方が変わる。気持ちが変わる。正におっしゃる通りです。

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Posted by ブクログ 2021年07月21日

「わたしだけじゃなかった」
冒頭読んで真っ先に思ったことがそれだった。面倒くさがりで怠け者の自分。仕事では残業がなくとも疲れを感じていて、休みの日に何かしてても、心の底から、これは自分が本当にしたいことなのか?と疑問を抱く日々。そう、人間は周りや環境に流される生き物だから。
Phaさんは、とても自分...続きを読むの気持ちに正直で、周りの価値観に囚われていないことが冒頭の数ページでわかった。自分もこんなふうに、自分の心の思うまま、自由で楽に生きれたら。

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