【感想・ネタバレ】どこでもいいからどこかへ行きたいのレビュー

あらすじ

家にいるのが嫌になったら、突発的に旅に出
る。カプセルホテル、サウナ、ネットカフ
ェ、泊まる場所はどこでもいい。時間のかか
る高速バスと鈍行列車が好きだ。名物は食べ
ない。景色も見ない。でも、場所が変われば、
考え方が変わる。気持ちが変わる。大事なの
は、日常から距離をとること。生き方をラク
にする、ふらふらと移動することのススメ。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

わたしもこんな旅がしたかったんだ、と思った。
誰にも干渉されず、特別なことは何もせず、とにかく日常から逃れて、ただ自分の内側を見つめたり、見つめなかったりする旅。

ゆるーく読んでいたら、唐突に深い洞察が書かれたり、家族システムのこと、国の歴史的背景、異文化について書かれていたり。だけど、それを難しくは感じない。
最後の渡辺ペコさんの解説で、phaさんの文章について「脅かされない、急かされない、押し付けられない」と書かれていて、そうそうそう!と深く頷いた。

とりあえず、どこかに行きたいなぁ。

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2025年07月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

初めて読む phaさん。
読み始めて数ページでだいすきな本だと確信。そして定期的に読み返したくなるだろうこと(読み返して、remind myself that I should better go somewhere far no matter what, for the better) も確信。買う。

・そうなんだよ、離れたところに行ったからといって、無理やりなにかその土地っぽいことをしなきゃいけないことなんてない。
・私が高速バスが好きなのは移動時間好きだからだと書いてもらってやっとわかった。
・鈍行電車2時間で住む街と離れた千葉まで行けたとき、私どこにでも行ける気がする!って思ったのも変なことではなくて、phaさんが「高速バスのターミナルの真ん中に立つと『その気になればここからどこにでも行けるのだ』という万能感」と同じ(p20)。

あとがきにあった、循環する時間観、わたしにも当てはめられると思った。成長意欲みたいなものがなさすぎてなにもしたくないのに、その割に人生が長くてまだまだ続くせい(むしろ始まったばかり)でどうしたらいいんだよ、と思ってた。けど、成長とか目標とかなくたって、浮き沈みがある循環する時間の中をただ生きている。日頃のサイクルに飽きた時には、ちょっと日常からエスケープできる簡単な旅をすればいい。いい本だった。

0
2025年05月25日

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