小説・文芸の高評価レビュー
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西加奈子さん、『きりこについて』を読んでからずっと気になる作家さんで、『きいろいゾウ』も好きだったし、アニメしか観れていないけど『漁港の肉子ちゃん』の世界観も大好きです。(アニメ観ていない方は是非にも観てほしい!!ほんっっとうに観てほしい!!笑)
そして今回はこちらの『くもをさがす』という、西加奈子さんのがんサバイバーとしてのエッセイを読みました。
コロナ禍のカナダで癌が見つかったことから、大変なことも沢山あったと思うのですが、それをポジティブに捉えて、良い面を沢山見つけながら癌になった自分と向き合っている姿に、作家としての才能のみに止まらない、偉人的な凄さを西加奈子さんから感じました。 -
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駆け出しの作家五森つばめはデビュー後3年、新刊が書けないでいるところに、新しい編集者さんからいっしょに書きませんか?と声をかけられた。以前から自分の中で関心のあった祖父の物語についてプレゼンをする。
亡くなった祖父は、ろうだった。そして日本で初めてろうの理髪師であり、初めて自分で店をもった理髪師でもあった。
取材を繰り返し、つばめは自分の家族の歴史を掘り起こしていく。ろうの夫妻から産まれた父と伯母は健常者だった。こういうろう夫婦から産まれた聞こえる者のことをコーダとも呼ぶ。コーダの大変さを改めて知ることになる。また祖父母の戦ってきたろうへの偏見や差別、特に優生保護法などの苦しみにも直面する。 -
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『みかづき』以来の森絵都です。『みかづき』でも戦後の学習塾の歴史を小説の舞台にするなんて!と驚き、そしてその展開の熱さに引き込まれてしまいましたが、今回の舞台も「学び」でした。でも、もっと奇抜で敗戦直後のGHQによる「民主主義」塾…出自もバラバラに選ばれた4人の女性の共同生活なのでありました。それがやめられないとまらないエンターティメント!設定のファンタジーさとストーリーのはちゃめちゃさとそして主人公たちのピュアさが、実はその時代の混乱の空気を逆にリアルに再現しているのではないか?という気になりました。「民主主義」ネイティブの世代からすれば、「民主主義?What's?」の混乱はイメー
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まず最初に思ったのが、明治時代から派出看護婦という仕組みがあったことに驚きました。
10年近く訪問看護をしていたにも関わらず、「派出看護」と「訪問看護」と名前が違えど明治から行われていたこと、歴史もろくに分かっていなかったことを恥ずかしく思いました。
主人公の大関和 ( ちか )と鈴木雅は対照的ではあるけれど、お互いの欠点も指摘し補いながら、ナイチンゲールの行った看護の仕事、精神を学んでいきます。
戦後、コレラや赤痢が流行した時も、看護の基本である環境の整備 ( 環境や清掃 )、手洗いがいかに感染を防ぐか。
これはナイチンゲールが野戦病院で死亡者を減らすことに成功したのも衛生に徹底的にこだ -
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辞書のようにぶ厚くて重い本…読み始めるのが億劫だったが、いざ読み出すと止まらなくなり、寝不足になりながら2日で読み切った。(私にしては速い!)
ブレイクショット。それは「程よい性能と価格」を持つ架空のSUVの名前であり、ビリヤードでゲーム開始時の始めのショットを指す言葉でもある。ブレイクショットの名を持つ車が人から人へ渡っていき、ビリヤードの球のようにさまざまな出来事も波及していく。
8つの物語で登場人物たちはみな頭を抱えたくなるような地獄を見ていた。どの道を選んでも八方塞がりで、「頑張れば」「信じていれば」で簡単に好転するようなものでもない。それでも生きていく方法を見つけなければならない -
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「この社会で母親になって後悔してる」ということなのだと思う。
自分も出産後、理不尽とも言えるようないろいろな場面に遭遇した。産後のボロボロな体でスパルタ母乳合宿に突入、沐浴指導は母親だけ。夫は激務で連日フルワンオペ。抱っこ紐をつけながら急いで作ったご飯をかきこむ。夜泣きで慢性的な睡眠不足。
母親はみんなこんなものらしいと知り、なんだこの世界は、と。母親って、子育てって、無理ゲーすぎん?
母性という美徳、母は強しなんていう精神論だけではやってられない過酷な現実がある。全然強くないです。でもやるしかないんです。
だって私が育児を放棄したらこの子たちは生きていけないから。家事を止めたら生活も回ら
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