小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
私は経済力を誇る気持ちはないし(誇れる経済力もない)、自立しているということを殊更主張したい気も、消費や納税で社会に貢献しているという悦びもそんなに感じないが、自分をブスだと評し、かわいく見せることに興味が湧かないというところは自分のことかなと思うくらい共感した。
そうなのよ、そもそも可愛くない上に、少しでも可愛くなりたいという欲すら湧かないのよね〜と。
(こんな薄い理解になって申し訳ない。豆子はもっとちゃんと言語化しています)
こんなに自分を客観視して言語化して理解しているのに、自分をぶすと評したり発言小町を見たり、きっとするべきではないと思いながらも見てしまう思ってしまうところも等身大 -
Posted by ブクログ
新宿にあるシェア型書店を舞台にした本を通して繋がる6話のストーリー。
温かくておもしろかったー!!
私も2軒のシェア本屋の棚主をしているが、こんなふうに本が繋がってくれていたら嬉しいなぁと思った。
私がやってるシェア本屋は田舎にあるので、こんなに華やかじゃないけど、シェア本屋を始めて圧倒的に交流の幅は広がったし、色々なチャレンジをするようになった。
作中に出てくる手作りの本…いわゆるZINEも作った。それが誰かの手に渡るのは至極幸せな事だと思う。
なので第三章〜第五章の流れがとても好きだった。
本が出逢い繋がり県を跨ぎ、また繋がる。
販売が限られるZINEだから出来ること。
まだ -
Posted by ブクログ
ひまわり大賞の受賞から一年近くが経過し、ようやく手にすることが出来ました!
とても、とても、良かった( ᵕᴗᵕ )*・
生きることの素晴らしさ
諦めないことの大切さ
人の温かさ…
色々なことに気付かされ
「よし!明日も頑張ろう!」
と元気が出ること間違いなし!
33歳のひまりは交通事故で頸随を損傷し、四肢麻痺となってしまう。
総合商社に勤務し、世界中を飛び回っていたそれまでの生活から一変し、重度障害者として生きていかねばならない。
懸命にリハビリを続け社会復帰を目指すが、元の会社には受け入れてもらえず、就職活動も手応えなし。
そんな時、幼馴染みのレオに後押しされ、自立するため弁護士 -
購入済み
著者の丹念な調査をもとにした
本書の内容は謙信と信玄という英傑を克明に描き出していて、私も独自の想像をさらにかき立てることが出来る。これまで何度も著者の作品を参考にして私は城めぐりを重ねていて大変感謝している。
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Posted by ブクログ
心に残った本中の言葉。
水墨を描くと言う事は、自然とのつながりを見つめ学び、その中に分かちがたく結びついている自分を感じていくことだ
水墨というのは森羅万象を描く絵画だ。森羅万象と言うのは宇宙のことだ。現象とは外側にしかないものなのか、心の内側に宇宙はないのか?
現象が先だってあって、空間が生まれる
「どうして、こんなに美しいものが創れるの?」
「美しいものを創ろうとは思っていなかったから」
僕は満たされている。
自分自身の幸福で満たされているからじゃない。
誰かの幸福や思いが窓から差し込む光のように、僕自身の中に移り込んでいるからこそ、僕は幸福なのだと思った。