ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 一瞬の風になれ 第二部 ヨウイ

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    一瞬の風になれ 第二部 -ヨウイ-を読み終えたあと、胸の奥に静かな余韻が残った。

    この物語で強く心を打たれたのは、「引退」という現実の重さだ。
    走ることが当たり前だった日々が、ある瞬間から“過去”になる。その決断の裏にある葛藤や悔しさを思うと、思わず涙が溢れた。 競技の終わりは、ただの区切りではなく、生き方そのものと向き合う時間なのだと感じた。

    さらに「怪我」や「事故」という避けられない出来事。
    どれほど努力を重ねても、一瞬で道が閉ざされることがある。その理不尽さは残酷で、それでも時間は止まらない。だからこそ、仲間の存在が際立つ。

    印象的だったのは、
    会話はなくても良い、ただ寄り添う。

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    2026年03月07日
  • 月の立つ林で

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    毎回、青山美智子…天才…と呟いて本を閉じている気がする。見えないけれど確実に誰かの優しさ、がんばりがつながっていくことで世の中は回っていると思える。もしかしたら、気付かないかもしれない。それでも、優しく、丁寧で温かな行動をしたい。登場人物がさまざまな形で誰かを励まし、力となっていることに嬉しくなった。私も温かさに一つでも多く気付き、味わっていける人になろう。

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    2026年03月07日
  • 性暴力の加害者となった君よ、すぐに許されると思うなかれ

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    読みすすめている最中にエプスタインやマンガワンのことがあり、しんどくて読むのを中断していた。
    性暴力被害者のにのみやさんと性暴力の加害者の人たちの手紙のやりとりを収録しつつ、被害者は被害を受けたあと、どんな生活を送るのか、なぜ加害者は加害をしたのか。
    様々なアディクション臨床に携わる斎藤章住氏が記録し、探っていく。
    加害者が他者をモノ化して加害するのは、性欲ではない、支配欲だけでもなく、承認欲求が関わっているのではないか、また承認欲求がゆがんでしまうのは社会から(親や身近な人たちから)男という役割を押しつけられ、押し込められるからではないか。
    女性から拒絶(受け入れてもらえず、承認されない)さ

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    2026年03月07日
  • スピノザの診察室

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    諦めることと達観することは違う
    できないことを知ることと無力感を覚えることは違う
    そこを履き違えずにできることに努めることの大切さ

    そんなことを教えてくれた気がする

    マチ先生の温かさが伝わってくるようでした
    できるのであればこのような人柄になりたい
    そして、医師のような立派な職業に就いているわけではないが、プライドを持って、接した人が幸福になれるような働き方、生き方をしていきたい

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    2026年03月07日
  • 憐憫

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    毎月新刊買おうかな〜と思って
    手に取ってみた1冊
    共感という言葉が失礼に感じるほど
    人間の感情とか 匂いが 全部伝わってきた

    好きとか愛を見定めて
    綺麗に受け取ったり託したりするのは
    親の影響が大きく作用すると思っていて
    幼い頃から無条件に愛されることや
    無条件に愛していいことを教えてくれないと
    相手を好きになった理由とか
    損得勘定で物事を考えちゃうのかな


    柏木さんも、素敵な男性で
    一言一言が小説のようで(小説なんだけど)
    彼が話すと違う世界に来たみたいに美しい
    だけど絶対に近づくことはできなくて
    近づいたら壊れてしまいそうで
    何も触れたくなくなる、余裕があるからかな

    紗良の見

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    2026年03月07日
  • 線は、僕を描く

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    ネタバレ

    両親を亡くした青山くんが水墨画を通して、自分の思いと向き合っていく。
    まず、水墨画という地味なイメージのジャンルに、はじめてこんなに惹かれました!
    ちあきちゃんと仲良くなっていく過程もよかった。でも恋愛まで発展しない感じもよかった。
    花や絵を書くことには、人を回復させる力があるなぁと思いました。
    久しぶりに墨汁の香りを思い出した

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    2026年03月07日
  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ぞわぞわする、読後感は正直悪くて気分が落ち込む。
    登場人物それぞれ違った人間の醜く弱い部分をありありと見せつけられる。
    でもそれが生々しくて魅力の1つ

    ラストの結婚式での出来事を引き起こしたのがまさかの人物で、女って怖いと思った。

    辻村さんの表現がすごく好き、引き込まれる、比喩や対比に「おー」ってなりながら読んでしまう

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    2026年03月07日
  • 閉鎖病棟

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    ネタバレ

    罪はどのように購うか、被害者と加害者の処遇については両者に深い溝があるのは当然だが、人の命の尊厳はどの方向からどのように見ればいいのだろう。医師の目でかかれた作品。

    平成7年度 山本周五郎賞受賞作

    犯罪を犯した人は、その状況によっては精神鑑定を受ける。最近はどのケースが異常で、またそうでないか、外部のものはわからないことも多いが。
    この本は、精神の異常で罪を犯した人たちが入院治療のために入っている精神病院が舞台である。
    開放病棟は届けを出せば外出もできる、治療によって平静を保つことができるようになった人たちがいる。閉鎖病棟は症状が重く、暴力的で外に出られない人たちが入っている。
    昼だけ開く

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    2026年03月07日
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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    読んだあと、あぁこの本を読めて本当に良かったなぁと感じた作品です
    おばあちゃんが素敵すぎます。ラストですごく泣きました
    私もこのおばあちゃんの元で過ごしてみたいと思いました
    主人公 まいの若さと繊細さがとても丁寧に描かれていて、すごく共感できました
    まいにとって、若い時代にこのおばあちゃんの元で少しの間でも暮らせたこと、本当にかけがえのない日々だったのだろうと 文章を読んでいてひしひしと伝わってきました

    おばあちゃん、大好き

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    2026年03月07日
  • イクサガミ 神

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    ネタバレ

    泣きながら読んでた。
    泣いて、堪えて、読んですぐ泣いて。
    悲しくて泣いたけど感謝しながらも泣いた。
    双葉ちゃん、ありがとう。

    双葉ちゃんを助けてくれた人達にも感謝してもしきれない。

    京八流と朧流、幻刀斎の因縁。
    幻刀斎の凄まじい執念。それは事の発端である八坂刀斎が居なくとも京八流がある限り終わらない復讐。
    たまったもんじゃない。
    当代の託された奥義が幻刀斎を上回ったのは嬉しいが幻刀斎を過去を思うとやるせない気持ち。

    橡さん、椒さん、杜さん。
    この人たちにも大分助けられましたね。

    最後の、最強の忍び。
    ただではやられない。

    進次郎さんが居たから出来た事。

    カムイコチャさん、ギルバート

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    2026年03月07日
  • アルプス席の母

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    もともと女の子の母親になりたかった菜々子や複雑な気持ちを抱いた西岡宏美などの父母会の役員の気持ちを描いた物語!高校野球のルールを知らなくてもわかり、笑って読み進めることができるお話でした。
    途中の試合では決していい結果ではなかったけれど、選手の頑張りで最後には目標にして頑張っていた甲子園に行くことができホッとしました。
    続編があることを楽しみにしています♪

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    2026年03月07日
  • 年収300万円で心の大富豪

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    八木さんのファンになってしまった。
    短文で明解にお金とのつき合い方や、暮らし方、考え方を語っている。お金のリテラシーが低い私でも、例えが分かりやすく腹落ちした。

    自分の軸がしっかりあるから、側から見たら節約と思われるようなことも、節約とは感じずに日々の暮らしを倹約して楽しむことができているように思う。芸能界という競争の激しい世界にいたらなかなか難しいことだと思うのだけど、しっかり自分軸をもっている。八木さんの考え方好きだなぁ。見習いたい。

    「知識をバイキングのように楽しみましょう」という言葉にぐっときた。刺激を受けたついでに、私もお金の勉強してみようかなぁ。

    八木さんの東京の部屋にいると

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    2026年03月07日
  • きらん風月

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    久しぶりに、読み終わりたくない本に出会った。勇者ではなく、等身大の私たちが何かを成すとしたら、鍵は蜘蛛の糸にあるのかもしれない。

    父の言葉。
    耐え忍んだかて禄は増えん。とは言え、ただ怠けるのも、それはそれでしんどい。楽しいことをせい。それはいずれ、お前を助けてくれる。

    暇を潰すだけで生きるには、人生は長い。
    心の躍る方へ。

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    2026年03月07日
  • 木曜日にはココアを

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    夜寝る前に少しずつ読もうと思っていましたが、一気に読んでしまいました。
    先が気になるミステリーでもないのに、読むのを辞められない本って珍しい。
    連作短編で、1話毎に主人公が変わっていきますが、それぞれちょっとずつ繋がっていて、最後にここに辿り着くのね~というお話です。

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    2026年03月07日
  • なんで死体がスタジオに!?

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    ネタバレ

    すっっっごい良かった!!!今年1かなって、まだ今年始まったばっかりなのに、そう思えるくらい良かった!!ずっと気になってたのに読まなかったことを後悔した!!

    初めは、変な名前ばっかりだし、登場人物多いしでやや読みづらいなぁと思いながら、どんな落ちになるんだこれ、と予想できずにいたのに、途中から、読む手が止まらない、止まらない!まぁ、正直言えば犯人予想はついたよ…でも、途中から泣くかと思ったし!外だから耐えたけど、家なら泣いてたよ!?この表紙とタイトルで?って思うじゃん?あたしも想像してなかったよ!もう、とりあえず読んで欲しい!!好きじゃなかったら申し訳ないけど、私は読めて本当に良かったです!

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    2026年03月07日
  • ボトルネック

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    ネタバレ

    場面展開は少なく一場面での情報量が多いはずなのに、すっと入ってくる上手さに驚きました。
    また、2つの世界の異なる点が徐々に明らかになることで、リョウの考えやこれまでの行動が否定され、自分が唯一本物だと思っていたノゾミへの気持ちも自己愛だったことに衝撃を受けました。
    一方で、リョウの世界の方が好転的になっている側面もあったかもしれないけど、最後のメールによってその僅かな可能性すらも否定されたような気持ちになりました。
    今のリョウにどんな言葉をかけても、兄のような薄っぺらいものにしかならないと思うけど、遊歩道の道を歩んで欲しいなと思いました。

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    2026年03月07日
  • 三千円の使いかた

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    生活環境や年齢や性別など、
    それぞれ違う登場人物の、それぞれ違うお金の使い方が、小説でわかりやすく綴られている。
    フィクションの物語ではあるが、自分のお金の使い方や、これからのお金の使い方に考えさせられたり、ちょっとしたお金の知識が学べるのがとても良い

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    2026年03月07日
  • 楊家将(ようかしょう)(下)

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    上巻から続けての読書。
    大国と大国が総力戦でぶつかる中、色々な思惑に振り回される武将たち。
    最後はまさか7兄弟のうち、半数以上が犠牲に。
    また、味方に裏切られる形で、無敵を誇る楊業までもが命を落とすとは!
    三国志や水滸伝とは違い、一つの家族に焦点を当てた小説。その描写と熱量は物凄かったです。

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    2026年03月07日
  • 神の蝶、舞う果て

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    上橋菜穂子さんの世界が堪能できて、読書時間がとても楽しかったです。
    人が中心で物語が進められていきますが、人(自分が理解できる範囲)からの見方が全てだと思い込んでしまうことの危険さを痛感させられました。読書中に説教されるとか教訓めいた言い回しではなく、本の世界にいつの間にか入り込んでそう思うようになる、、。
    登場人物は皆魅力的ですが、私はラド先生が好きです。
    一回読んだ著者さんの別の作品を読み返したい衝動に駆られています。

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    2026年03月07日
  • フランケンシュタイン

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    先入観で知ってるつもりになって「読まず嫌い」してはいけない本の最たるものかもしれない。

    フランケンシュタイン博士が生み出した怪物(そう、フランケンシュタインは怪物の名ではなく博士の名なのだ)、私の中でそのイメージはあまりにも映画に毒されてしまっていた。頭に釘の刺さったロボットじみた大男、「13日の金曜日」のジェイソンみたいなモンスターだとばかり思っていたのだ。

    ところが原作の怪物は、死体をつぎはぎした醜い大男には違いないものの、なんと独学で言語を学び、英詩を解し、情緒豊かで深い洞察力を持ち、それゆえに自身の呪われた境遇に深い苦悩を抱く、とんでもなく人間的な魂の持ち主だった。確かに途中から人

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    2026年03月07日