【感想・ネタバレ】不動産奇譚 神憑み之函のレビュー

あらすじ

ウチに遊びに来ませんか?

友人の茅ヶ崎恵は不動産屋で働いている。
わたしは彼女に誘われるまま、不穏な家へ立ち入ることとなる。
住人が消えた貸家と、空っぽの家のぬいぐるみ。窓が塞がれた家に偽者の両親。箱が詰まった家と金盃。
不可思議な家には不可思議なモノが残されていて──。
そして、まるで同調するように恵は「家」に不可思議なものを集め始める。

カクヨム発、京女ふたりが巡る家系ホラー。
「こわいことは、なにも、おこりません」

●目次

第一話 貸家
第二話 水たまり
第三話 猿の手
第四話 二〇一号室
第五話 時計部屋
第六話 袋小路の家
第七話 形見分け
第八話 歯の小指
幕間 キャンプ場
第九話 壁の中
第十話 右袖
第十一話 箱屋敷
第十二話 途切れた橋
第十三話 神さまの音
第十四話 拾い神
最終話 彼女の家

●著者

藍内 友紀(あいうち ゆき)
2012 年にササクラ名義で、講談社主催の第五回BOX-AiR 新人賞を受賞し『緋色のスプーク』にてデビュー。
2017年の第五回ハヤカワSFコンテストにて、藍内友紀の名義で「スターダスト・レイン」を応募。同作が最終候
補作となり、改題し『星を墜とすボクに降る、ましろの雨』としてハヤカワ文庫JA から刊行。
著書に『アジュアの死神』(講談社)、『芥子はミツバチを抱き』(KADOKAWA)、『天使と石ころ』(早川書房)がある。

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Posted by ブクログ

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お薦め以外にことばがないくらい面白すぎる。
面白すぎたって過去形にしたくない。
このままきっと進行形ではなしは続いているはず。
主人公の友人、茅ヶ崎恵は不動産屋に勤めていて主人公をあちこちの物件や場所になんやかや理由をつけて連れて行く。
そこで説明の出来ない出来事やものについて主人公が考察するけど、その違和感みたいなものが怪異かもしれないモノに変質するとき、めちゃくちゃ面白くて怖いはなしになる。
茅ヶ崎恵がいったいナニモノなのか?
そこも注目点だし、場所とか家とかの安心できない感は本当に嫌なものだと改めて思ったりした。
でもこの作品、本当にめちゃくちゃ面白いのでホラー作品好きなひとにはぜひ読んでいただきたい。
藍内友紀作家のスペースを聞いたから作品のトーンみたいなものが藍内友紀作家の声と相まってめちゃくちゃ良かったのも書き添えたい。

0
2026年01月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

茅ヶ崎恵(ちがさきめぐむ)の正体が掴みきれなかった。
いわくつきの物件に毎回突き合わせられる高校時の友人である主人公は、最後、失踪した恵を探しに行くも足取りはつかめない。最後各地から集めた神様にとりこまれたのか!?となんともつかみどころなかった。
幼少期、父親から新しい親が来ると、父親も母親も失踪。やってきた父親と母親になりすました他人と暮らしていたという件が途中でてくるが、当初父親の会社で働いているという設定。
最初は解決してスキッとする話もある。水溜まりができるお寺、音が鳴る部屋、呪詛をかけて父親を殺した先生の話とか。偽のめぐみになりすますあたりから解決しない不気味な話が増えて、後味が悪く、ゾクゾクしました。
猿の手あたりから、めぐむがどんどんおかしくなる。
片方ちぎられた服をもつ老人の謎の死
思い出した小学時代の消えた同級生
工事現場で見つかった謎の梅干しのかめとおちょこ

0
2026年03月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

連作短編ホラー。
不動産屋で働いている茅ヶ崎恵(めぐむ)と私が関わる怪談。

1.貸家
ぬいぐるみの顔が布で被され、首のところを紐で結ばれていた。表紙に映っているぬいぐるみ。

目を千切られたぬいぐるみ。

襖の中の鳥居。
何人もの借り手の誰一人として鳥居を、処分ひようはしなかった。

2.水たまり
廊下で水たまり。野良猫が入り込んで粗相?それとも、住職能父が水をこぼした?

どこからともなく現れる水たまり。表紙にも水たまりあるね。

3.猿の手

骨壺。
猿の骨。

猿の手。
願いが叶う都市伝説。

4.201号室

空き家のはずの201号室から、深夜2時に大声で歌声。
録音しても歌が録れない。

5.時計部屋

私は恵の家に招待される。
豪邸。
老人、入院するから家が傷まないように住んでほしいと頼まれた。

入っちゃいけない部屋。

時計部屋のピアノ、勝手に鳴る。

6.袋小路の家

恵から、実家の片付けを手伝ってほしいと頼まれる。

掃き出し窓の敷居はパテで固められて、窓ガラス能向うには分厚い板が、貼られている。

父親、赤の他人を両親役として与えていた。

7.形見分け

ひとりの女性かま聞いてきた「めぐみちゃんとはどこで知り合ったん?」
めぐみ? めぐむだったはずだが?

タイムカプセル。
一斗缶。

茅ヶ崎恵は、秋月恵のふり?

8.歯の小箱  
ミチルの家。
盗聴器。

コキコキって、軋む音。

箱。
中に歯と髪。

父親、暴力で金をむしり取っていた。ミチルは父親を恐れたから、箱を作った。自分の血縁者を呪うため。


幕間 キャンプ場

ひひ、と引きつった笑いを残してAくんは夜へと消えた。それから数カ月後。Aくんは自宅のトイレで栄養失調で亡くなった。

BくんがAくんの顛末を面白おかしく話す。
Bくんが、行方不明。

9.壁の中

茅ヶ崎恵の不動産屋の男性従業員。

一緒に工事のたの挨拶周りを頼まれる。

リフォーム。

壁の中に御札と壺。

10.右袖 
不動産屋に来た老人、矢倉。
異臭。
引っ越し先を探してくれ。

矢倉。亡くなる。

家に行く。

段ボール。右袖のない子供服を入れるため。表紙の絵にもある。

11.箱屋敷

箱だらけの家。

なくなった金盃。

12.途切れた橋

神様が逃げた家。
福神。

橋を跳べずにいた子。
片方だけ、靴を履いてた。

13.神さまの音

鈴音。

エレベーターの中で土鈴。

養蜂箱。

聞こえる音は人それぞれ。

14.拾い神

秋月の表札の家。
茅ヶ崎「安くで譲ってもらった」

段ボールをいれるのを手伝う。

中に銅鏡。
恵「神さまよ」

段ボールの中身、全部違う。

恵は神さまを、集めてる。


最終話 彼女の家

恵の豪邸なくなってる。

茅ヶ崎の職場行くと、2週間の休みをとっている。

茅ヶ崎恵と電話繋がらない。

恵が「神さま」を詰め込んだ家。
収めた箱。その中に恵が紛れているような気がする。
彼女はその名の通り、誰かに家を恵む神さまとなり、箱に納められている。そんな妄想が離れない。


色々怖そうなモチーフを並べただけで、スリリングさはない。最後には一応繋がるが、驚きなどはないかな。ホラーでありがちな謎やモヤモヤしたものは残る。

0
2026年04月29日

Posted by ブクログ

私は、不動産怪談が好きみたい。
それらしき小説を目にすると、なんとなくメモっている。
しかも 土地でも建物でもそのあたりにこだわりはないみたいなのだ。
そして、このカテゴリーに関しては、民俗学とか呪術とか難しい事言わないで、ただただ、怖いのが読みたいと思っているみたいなのだ。


友人の茅ヶ崎恵は不動産屋で働いている。
わたしは彼女に誘われるまま、さまざまな家へ立ち入ることとなる。
不可思議な家には不可思議なモノが残されている。

カクヨム発、京女ふたりが巡る家系ホラー。
「こわいことは、なにも、おこりません」
こんな紹介文の本作。
怖くない、気持ちは良くない。
だからこそ、あり得そうな感じは残ります。

で、冒頭に戻るのですが、読みたくて読んでいるのに これまでも ずどんってくるものにあたらないんですねー。
もしかしたら このカテゴリーに関しては 小説ではなく実話を読みたいのかなと気がついた。

0
2026年03月17日

Posted by ブクログ

 とにかく不気味。淡々と物語が進んでいく。明確な怪異ともよべない事柄、出来事。座りが悪いとでもいうのかモヤモヤ。異変です。原因発見。排除して解決しました!じゃないんですよね。はっきりしないことでます不気味さ。読み進めるほどに胸に溜まっていくナニカを払拭できないままでした。

0
2026年02月18日

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