小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ出所したばかりの3人の男が誘拐したのは、地元の名士柳川とし刀自。名家の当主らしく泰然自若とした刀自は、誘拐された身でありながら誘拐犯たちに的確なアドバイスを与える。あろうことか、誘拐犯が提示した身代金を自ら100億円まで吊り上げる始末。差し詰め刀自が誘拐を乗っ取るかたちに。
人望厚い刀自救出のため、警察当局はもちろん地域一体となって事件に臨む。その様子はテレビでも中継され、日本全国そして世界をも巻き込んでいく。
3人の誘拐犯含めて基本的に登場人物みな優しく、コミカルなのが最大の特徴。軽妙なやり取りとテンポのよさに、読んでいて思わず吹き出すところも。巨額な身代金に対する社会の反応などは妙にリア -
Posted by ブクログ
ネタバレ冤罪とそれに巻き込まれた家族の話。「23年前にいなくなった子どもを探してほしい」依頼を出した時点で母の香苗は尚が生きていること、そしてとんでもないことをしているのではないかと気づいていたとは…辛すぎる…。自分の死期が近づいても母の子を思う気持ちは永遠だなと泣けた。
拓は当時8歳。何も知らない無邪気で逞しい子どもだった。何も知らないから、尚が危ない目にあってる守らなきゃ!という気持ちだけで、以前尚に助けてもらった時と同じやり方で近づけさせることなく大人をやっつけた。でもそれが自分たちの父親だった。しかも冤罪だということが証明されて自分たちに会いに来ていたときに…。辛すぎる、
そして尚は、父を無自 -
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ブラックな引きこもり支援施設に送られた者たちの生活に転機が訪れる。
話の展開がスムーズであっという間に引き込まれ一気に読み切りました。これは面白かった。
引きこもることによって社会の居場所を失う恐怖がそうさせなかっただけで、行きたくない学校や会社に行き続けた自分を振り返り、共感するなあという感覚と、「だからってドロップアウトするとか結局甘ったれなことには違いない」という社会人側の冷徹な傲慢さが交互に去来したのですが、なにしろ一線を越えてからの”ひきこもり家族”のさまがなんなら楽しくさえ感じられ、それもまたまんまと作者に乗せられてるなあ(いい意味で)と思いました。彼らが形はどうあれ「生き -
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めちゃくちゃおもしろかった。
身につまされる、というか、ほぼ我が事というか、、。
人間は本当に多面的だと思う。僕が見ているあの人は本当であるけれど、それ以外にもあの人は別の本当の姿も持っている。だれもが、そうだと思う。
それでも僕は、わかりたい。
わかることが、いや、わかろうとすることが、おこがましいけれど、愛だと思うから。
啓久が「出来心」以外に、罪を犯した理由がはっきりとは描かれなかったけれど、それはたぶん、彼自身がわかっていないからだと思う。
そして、現実に、そういう場合が多いのではないかとも思う。
「衝動的に首を絞めてしまった」とか、「気がついたらカバンに入れていた」とか、本心からそ
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