小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ胸に響く言葉がたくさんありました。
私も鹿野くんに恋をしました笑
好きすぎて本買いました(^-^)
安曇くんも好きです
心に残った文章を記録しました
鹿野くんは好き嫌いがはっきりしている。苦手なものには向かい合わないし、克服できるようがんばることもしない。無駄な努力はしない。代わりに、好きなものには愛と力を注ぐ。わたしは、いいかげんで真面目な鹿野くんが大好きだ。(p23)
それが美しかろうが、醜かろうが、夢はひとりで見るものだ。(p75)
わたしも、みんな、自分が望む夢をまっとうできればいい。(p77)
人は自分が見たいものをその目に映す生き物だ。(p82)
鹿野くんはお気に入りを -
Posted by ブクログ
誰もが知っているゴシックホラー。
1897年、100年以上も前の作品なのに読者を惹きつける魅力は健在。
複数人の手紙や日記を時系列順に並べたという作り。知らずに読めば全体像がなかなか見えないけれど、吸血鬼がどういうものか知っている私たち読者には「ああ!それって!」「やだなーやだなー」と心当たりがありまくり、ドキドキハラハラするしくみになっている。
冒頭はまるで旅行記。東欧を旅した時の感動を味わえる。ただ、作者自身は東欧へは行ったことがなく、全て想像で書いているらしいです。ありゃりゃ。でも、けっこうリアルに描かれている感じがします。知らんけど。
ひとつの舞台となる東欧はイギリスから見たら -
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Posted by ブクログ
和田正雪作家の作品はあと一つ読めてないだけ。
推し活とかしてないけどこの作家はワタシの推しのひとりだなぁと改めて思うくらいまじで面白かった!!
書き方が好きなんだと思う。
ほかの2つの作品もめっちゃプロット組まれてるのわかる感じだし。
ホラー小説ってプロットないとたぶんダメだと思うし、いやでも和田正雪作家にはプロットなしでホラー書いてほしい気持ちもあるなーまぁこれ(プロットの件)はワタシの想像なんやけどあくまでも。
そしてこの『特定しないでください』は話題になっていいし、売れてほしい。
純文学読めなくなっちゃってて、軽く読める本とか思ってるけどそうじゃなくてジャンルじゃなくて好きか嫌いかどっち -
Posted by ブクログ
自分がいかに、人工透析について知らなかったか、それだけでなく偏見の目を持っていたのかに気付かされた。
透析クリニックの前に、送迎の車が停まり、患者さんたちが乗り降りしているのを見ると、不摂生の結果、医療費の高騰、という言葉が頭をよぎることがあった。
でも、透析を受ける(まわす、というらしい)というのは、その人の心にも身体にも大きなダメージがあること、家族の負担も大きいこと、そもそも透析を始める理由も様々であること。
知らずに判断するのは良くない、とよく言われるけれど、まさにそう。
さらに、「人工透析」が市場のシステムに組み込まれているのも悲しい現実だと思った。以前いった病院に「病ではな -
Posted by ブクログ
『ロリコン』と聞いただけで拒否反応が起こる。反射のようなもので、深く考えるまでもなくタブーという認識だ。
ただ、二木の話を聞いているうちに「確かに冷静に考えれば何も悪いことではないのかもしれない」とも思った。
多様性が叫ばれる世の中で、小児性愛はその対象に入っていないだろう。その願いが成就して行き着く先にあるものが犯罪だからだ。
ただ、そちら側に立ってみると本当に辛い。
僕自身は性自認が男、恋愛対象は女性で、女性しか好きにならない、年齢幅はざっくり20〜30歳くらいだろうか。それと同じように、小児性愛者は恋愛対象が幼い子供で、それはもうどうしようもない。自分には変えようのない自分を、世界のルー