ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 横道世之介

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    「あいつに出会えただけで、自分は得をした」
    読み終えた今、その言葉が痛いほど胸に響いている。

    ラストのページ。
    世之介の母親が綴った手紙。
    あの一通には、世之介という人間のすべてと、彼を包んできた無償の愛が詰まっていて、気づけばボロボロと泣いていた。

    この物語にはモデルがいる。2001年の新大久保駅転落事故で、人を助けようとして亡くなった日本人カメラマンだ。あの事故で助けようとしたのは韓国人留学生だけだと思い込んでいた自分にとって、この事実は大きな衝撃だった。
    作中にふわっと韓国人留学生のキムくんが登場するのも、きっと作者の公平な眼差しなのだろう。国籍など関係なく、世之介の周りにはいつも、

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    2026年03月08日
  • グイン・サーガ6 アルゴスの黒太子

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    ネタバレ

    グインサーガの第6巻。
    ノスフェラスを遠く離れた赤い街道、パロの国境付近。モンゴールの災厄の中生きていたパロの王族アルド・ナリスとそのお守り役ルナンは、パロに忍び込むところであった。2人はパロのクリスタルパレスに行く最中、モンゴール兵士に誰何され、身代わりにルナンの娘リギアを差し出してしまう。
    モンゴールの首都トーラスの金蠍宮では、ノスフェラスからアムネリスが父であるヴラド太公により召喚されていた。彼女はパロに行き、クリスタル公アルド・ナリスとの婚約を命じられていた。それを聞いたアストリアスは遁走してしまう。
    遠く離れた草原の国、アルゴスではパロの聖王の妹エマ女王とパロのベック公爵が話し合って

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    2026年03月08日
  • モモ

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    忙しくしてるよりも、ゆっくりしているほうが贅沢な時間の使い方だね。せっかくならモモのように、星とか風とか音楽とか、一瞬の今をじっくり感じる余裕がほしいよ。現代ってみんな忙しくて時間がなさすぎる。なにに時間を使うか、だれのためなら自分の時間を使おうと思うか…、これからは時間ができて「さて何をしようかな」ってなったとき、モモのことを思い出しちゃうな。自分の時間もだけど、親とか、友人とか、身の回りの人の時間も大切にしたいね。時間は貯金せず今の自分にどんどこ使おう!

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    2026年03月08日
  • 月ぬ走いや、馬ぬ走い

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    この小説は、、、というかこれを小説と評して良いのかどうか疑問が残るところです。
    小説というよりも文章の羅列、段落も無ければ殆ど改行もない。
    あったとしても突然時空を超えある人の視点へと変わるというこれまで読んだ事のない本でした。
    なので、これを小説と評するには私の中で違和感があります。
    でも、だからこそ心地よいリズムを生み、本著のコアである「生と死は脈々と繋がり今の自分がいる」という事を表現出来ていることが素晴らしいと思います。
    これらを書いているのが大学生だとは本当に信じられません。次回作が楽しみです。

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    2026年03月08日
  • 空、はてしない青 上

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    まず、美しい旅だ。出てくる景色は、険しい道のりだからこそ、より美しく感じるのだろう。
    主人公エミルは、なかなかクセのあるお人。だが、最愛の恋人と別れてしまった悲しみ、病気の絶望があるからこそ、そこまで嫌いになれない。
    本書にて、旅は新たな視点を与えてくれるというが、エミルにとってはまさに新たな視点を得たからこそ、立ち直る勇気を持ち始めた。その矢先でも、病魔は忍び寄る。影があるからこそ、どこまでも美しい物語だと感じてしまうのだろうか。
    旅をすることで、日常から離れ、自然と己を見つめるようになり、新たな自分を発見していく。それができているエミルはすごく羨ましいなと思った。

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    2026年03月08日
  • イクサガミ 神

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    イクサガミついに完読!
    蠱毒の最後、京八流や朧流の秘密も解き明かされ、最後に残るのは…

    それぞれのキャラクターが個性的に描かれて面白かったです!映画では表せないような空想力をかき立てる矢技の応酬、読んでてドキドキでした!
    本を読んだ後、映像の続きはどうなるのか、原作とは違うストーリーの続編も楽しみになりました!しばらくネトフリは手放せそうにないです。
    もちろん、本もいろいろ読みたいですが\(^o^)/

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    2026年03月08日
  • 白夜行

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    ネタバレ

    物語の没入感が尋常じゃない。
    主人公二人について、彼らを取り巻く様々な人から語られていき、決して本人たち視点がないことが、この作品の独特な緊張感を生んでいると思う。それぞれの登場人物から語られる証言や憶測をつなぎ合わせて、読者自身が桐原亮司と西本雪穂という人物を浮かび上がらせていく必要があり、その構成が素晴らしかった。
    個人的に、桐原亮司にはかなり同情してしまう。父親の性的暴力の現場を目の当たりにした衝撃や絶望感、様々な人を傷つけ、様々な罪を犯し、隠れながら生きてきた彼の苦しみを思うと胸が痛む。雪穂を守るために、陰ながら支え続けた彼の暗く長い人生を想像するとただただ辛い。
    一方で雪穂は、亮司と

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    2026年03月08日
  • 祝山(いわいやま)

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    禁足地系の都市伝説のような話が好きなので、さくっと読めた。主人公の思考メインで話が進んでるので映画化し易そうだなーと思った。山の御神体をよく見かけるので、失礼を働かないように気をつけます!

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    2026年03月08日
  • 赤と青とエスキース

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    ネタバレ

    素晴らしい構成の作品だった。
    ひとつのエスキースを巡ってばらばらに思われた人や物が全てエピローグで繋がっていく展開が感動的だった。特に4章の赤鬼と青鬼がブーとレイのことであったのが読めず最後にあっと言わされてしまった。順番が逆になるが、漫画家の話も天才と努力家という2つの人物の苦悩や葛藤、そして最後に救いが描かれていて本筋のエスキースから見たらサブエピソードだとしても心にグッとくる内容で全てが美しかった。
    この作者は初めてだったが、1日で一気読み出来るほど世界観に呑まれたすごい体験だった。
    語彙力が無い自分に辟易するが、感想としては細かく書くより感動が今勝っているという状況である。

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    2026年03月08日
  • そして誰もゆとらなくなった

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    朝井りょうのエッセイ初めて読んだけど思わず声出しちゃうくらい面白くてびっくり。旅の話、そこに行った人になりたいから行くっていうの少しわかると思った。

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    2026年03月08日
  • うしろむき夕食店

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    出てくる食べ物が美味しそうすぎる!
    そして、話も食べ物と同じように沁みる
    美味しいものに引き寄せられて
    丁寧に作ることにあこがれて
    なぜかレシピ本を買った。

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    2026年03月08日
  • タンポポ時計

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    ネタバレ

    「ソフィー」で有名なイギリスの作家、ガイ・バートの大作。「ソフィー」は昨年復刊してたけど、新作としては十数年ぶりの邦訳。

    画家として大成したアレックスは、数十年ぶりに故郷のイタリアを訪れる。集大成の個展を開く前に、子供の頃、隣家のジェイミー、その従兄弟のアンナとの三人で過ごした記憶と向き合い、今の自分に何が欠けているかを探すためで…

    雰囲気としては、トマス・H・クックやケイト・モートン。クックほどの悔恨はなくて、モートンほど綺麗に過去パートと現代パートがあるわけではないが、この二人が好きなら、今作は非常に刺さるはず。
    「ソフィー」は未読のため、この作家の作風なのかはわからないけど、全編に漂

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    2026年03月08日
  • ぎょらん(新潮文庫)

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    生と死をすごく考えるいい機会になりました。また、身近な方が亡くなった後や、想いなど様々な考え価値観があるのことを知れました。
    亡くなった後に遺された人たちがどういった想いで過ごしていくのか、どういった生き方をしていくのか
    見所が多い作品です。
    改めて死について考えられます。

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    2026年03月08日
  • 母親になって後悔してる、といえたなら―語りはじめた日本の女性たち―

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    出てくるお母さんたちは、すべて私のことだ。
    あまりに重なりすぎて、
    当時を思い出すのが辛くて、
    読み進めるのがしんどい時もあった。
    子供たちの存在を否定することはないし、
    たくさんいろんな経験や言葉、気持ちをもらえて
    楽しいこともたくさんあったけど、
    とにかく「母親」という役割の責任や期待(理想像)が重すぎる。あまりに重すぎる。

    「授乳以外は父親でもできる」という、
    世の中の父親に向けられた言葉を聞くたび、
    母乳も出なかった私は、「母親」ですらないと感じていた。

    子供とのごっこ遊びに、楽しさを見出せなかった。
    自分の時間が喉から手が出るほど欲しかった。
    子供が熱を出すたびに、私だけが仕事を

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    2026年03月08日
  • 噓つきジェンガ

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    タイトル通りの印象で、最初から大胆な嘘をついて、ジェンガのように穴が空いて、もう補填できなくて、みんな薄々気づいていて。
    倒れてしまう。
    嘘をついた人も、嘘をつかれた1番の当事者も、なかなかにふわっと終わっていて、もどかしさを感じつつ、想像を膨らませるのがとても楽しいです。

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    2026年03月08日
  • 世界史の食べ歩き方

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    ・歴史が苦手である。とっつきやすく世界史を学びたい。
    ・旅行に行くので、次の旅行モチベを上げるために旅行本を読みたい。
    ・美味しいものが大好き。

    本に対する背景知識なく、上記のようなモチベーションで手に取った。結果は、期待値充足度は40%くらい?
    ただし、満足度は100%。これまで触れたことのない世界、究極の一次情報の世界に飛び込めた感覚があった。
    この本の素晴らしいところは、歴史的・政治的背景は一定受け止めた上で、その場にいて触れ合った人に対してリスペクトをしている部分。
    本をきっかけにYouTubeも何本か観て、本の中の感じそのままでとても興味深かった。

    本の中の食べ物だと、幸運にも日

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    2026年03月08日
  • ハヤディール戀記(下) 神々の食前酒

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    ネタバレ

    中国の宮廷ドラマみたいなのが好きで、ファンタジーではあるけど、町田そのこさんの作品は、他にも読んだことがあって面白かったので読んでみた!

    攫われた巫女エスタの捜索を、従者リルとともに続ける騎士団長レルファン。
    その間も、王宮では王位継承者を狙った毒殺事件が相次ぎ、レルファンはその対応にも追われていた。摑んでは消える解決への糸口。
    やがて二つの事件が交錯し、王国の歴史と神話に秘められた暗部が明らかになっていく。

    ハッピーエンドを想像していたけど、壮絶な最後に感動

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    2026年03月08日
  • 木になった亜沙

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    『木になった亜沙』
    他人が自分たちの聖域にずかずか土足で入ってくる不条理。誰に迷惑をかけるわけでもないのに、せっかく手に入れた場所を奪われるという悲痛さ。で、自分たちを守るために亜沙は仲間たちと心中することを選ぶ。……え? さっきまで感情移入して見ていたのに、急に引いてしまう。なんでそこまで、みたいな。気味の悪さと理解の出来なさ。宗教団体の集団自決なんかが頭によぎる。僕が歩んできた人生や日常からは想像できない世界観の中で生きている人たちがいる。彼女たちに本当の意味で寄り添うことは僕にはできないんだと感じた。

    『ある夜の思い出』
    キモい話だったのにラストは急に泣きそうになった。たった一夜しか会

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    2026年03月08日
  • 大奥づとめ―よろずおつとめ申し候―(新潮文庫)

    匿名

    購入済み

    徳川家斉時代、つまり江戸城の大奥が一番華やかだった時代の大奥で暮らす女性たちの生きざまを描いた作品。
    家斉が手を付けた女性は数多かった(そして子供も多かった)けど、いくらなんでも大奥の女性全員に手を付けられるわけはなく、
    ほとんどの女性は「お清」
    男子禁制なだけに、駕籠かきなどの力仕事も女性が担っていて、上から下まで職域は様々。
    そのうち、祐筆や呉服の間、御三の間、ご膳所などの女性や、
    城外からも御用達の店や、芸事の師匠も女性。

    各話は短編だけど、少しずつつながってる部分もあって、興味深く読めました。

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    2026年03月08日
  • 寝ても覚めてもアザラシ救助隊

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    北海道のアザラシ保護施設のお話。

    水族館でみる表情豊かで愛嬌のあるアザラシ。
    アザラシ愛に溢れたアザラシをより深く知れる本。
    愛嬌たっぷりのアザラシ…思っていたより賢いアザラシ…この本には私の知らないアザラシがいっぱい…

    お布団掛けてあげても剥いちゃうアザラシが愛おしい…。
    アザラシが大好きになる1冊。

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    2026年03月08日