【感想・ネタバレ】恋とか愛とかやさしさならのレビュー

あらすじ

プロポーズの翌日、恋人が盗撮で捕まった。

カメラマンの新夏は啓久と交際5年。東京駅の前でプロポーズしてくれた翌日、啓久が通勤中に女子高生を盗撮したことで、ふたりの関係は一変する。「二度としない」と誓う啓久とやり直せるか、葛藤する新夏。啓久が“出来心”で犯した罪は周囲の人々を巻き込み、思わぬ波紋を巻き起こしていく。

信じるとは、許すとは、愛するとは。

男と女の欲望のブラックボックスに迫る、
著者新境地となる恋愛小説。

わたしの心と体を通ってきた、無数の、犯罪の名前が付かないたくさんの傷のことを考えた。苦しかった。読めてよかった。
――高瀬隼子(作家)

僕はこの物語を、生涯忘れることはありません。
――けんご(小説紹介クリエイター)

女性が置かれている地獄のある側面が突きつけられる。
――スケザネ(書評家)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

結婚間近のカップルがこんなシチュエーションになったら?を突き詰めていくだけなのに面白い!
捕まったけど示談になり、前科もつかなかった。少し躓いただけって見ないふりもできない、だけどちゃんと向き合おうにもどうすればいいかも分からない、どうすれば折り合いがつくのかを探り続ける。
1度間違えればもう死ぬまで許してもらえないのか、2度と元には戻せないならどうすればいいのか、他の人ならどう考え、どう対処して生きていくのかを読めるのが最高です。
特に新夏の友達葵と啓久の母親の考え方が面白い!2人はどうすればいいかを分かっているというか決めている?からこの問題に対処できる。
それに対して新夏と啓久が手探りで答えを探そうとするのが可笑しいし悲しい。

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2026年05月30日

Posted by ブクログ

すげー話だった。最後まで読んだらマトモな良い男じゃんとか思っちゃうのが怖い。マトモな良い男なんてこの世にいないのかも。男性が読むのを特にオススメしたい。

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2026年05月24日

Posted by ブクログ

恋人が盗撮という性犯罪。盗撮というのが人によって考え方、許すかどうかの価値観、捉え方が変わる絶妙なラインで自分ならどうするか読みながら何度も考えた。すぐには自分の意見が出なくて、盗撮で捕まった相手と私の関係性が恋人としてなのか、家族としてなのか、友達としてなのかできっと私の意見は変わるんだろうなと思う。それでもお似合いじゃん、許してあげてよと客観視している自分は思っていて、絶妙にもどかしく切なく自分の考え方や価値観を確かめられる作品だった。

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2026年05月22日

Posted by ブクログ

あらゆる人生の決断は、決断そのものよりも、それが済んだ後に自分が選んだ道をいかに正解にしていくか。進学や就職だけでなく、結婚もそうだと思っていた。
ただ、自分の進路に関わることと比べて、結婚に関しては相手要因が非常に大きい。何とかできるのは自分自身の行いだけで、相手の行いを統制することはできない。
日常生活の中のもやもやであれば、お願いの仕方や声のかけ方が有効なときもあるのかもしれないけど、欲とそれに基づく衝動的な行動は、日頃の様子をどれだけ見ていても、時には制御できないものなのかもしれない。

新夏は、今後どんな男性と出会って親しくなっても「この人も啓久と同じようなことをしてしまうのではないか」という疑念を、持ち続けてしまうのでは。一生物の呪縛になってしまいそうで切ない。

男性の欲と衝動は、女性には"わかり"ようもなくて、一歩外に出れば何かしら被害者や加害者になるリスクもあって
それでも誰かと出会って、(それが一回の行動で吹き飛んでしまうようなものだとしても)信頼を深めて関係を築いていく。
そう考えると"誰かと生きていく"こと自体が割に合わないことなのかもしれないけど、誰かと生きることでしか得られない喜びも確かにあって、それを心から欲してしまう気持ちもある。難しい。

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2026年05月18日

Posted by ブクログ

話題だったからと軽い気持ちで読み始めたが、引き込まれる文章と予測できない展開の数々に圧倒され、あっという間に読み終わっていた。
長さとしては普通の文庫本と変わらないのに終わるのがとても名残惜しく、わーもう終わっちゃうの?とさえ思った。
今まで読んだ本の中で1番良かったといっても過言ではない。
本当に面白く、読書をしているという感覚すら忘れて夢中になっていた。
この方の他の本もすぐに読もうと思う。

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2026年05月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

設定が秀逸だ。主人公・新夏の結婚間近の婚約者が痴漢を働くという話。
婚約者という、夫婦ほど一心同体ではなく、恋人ほど他人でもない絶妙な立ち位置も相まって何に巻き込まれたのかわからない、どうすればいいのかがわからないという不安が際立っていて面白かった。そして罪を犯した瞬間から堂々と愛することができないという不安定さが非常にリアルだった。
主人公が友人の助言をうまく飲み込めず、目まぐるしく変化していく周りの状況に自分だけが取り残されていく。その様子は読んでいて悲痛で、無力で、そしてどこか不気味さすら感じさせた。

友人の葵は「わからない部分にこだわるよりわかり合える部分を擦り合わせていくべき」と作中で話していた。自分にはこの意見は受け入れられなかった。確かに他人を完全に理解することは不可能だ。それでも理解しようとする姿勢こそが大切なのではないだろうか。理解し続けようとすることでわからなかった部分が言葉にはできなくても感覚として自分の中にすとんと落とし込めることもあると思う。
ただしこの姿勢にも落とし穴がある。人は結局、自分の理解できる範囲の中でしか物事を捉えられない。相手を理解する行為は、ともすれば相手を自分の価値観や思想の枠に無理矢理押し込める危うさを孕んでいる。他人を知るだけではなく、自分の視野を広げなければ解像度は上がらない。相手だけでなく自分のことも見つめ直し、見聞を広めなければ一部を切り取った歪んだ理解になってしまうだろう。

また、「信じる行為はひたすら純度を求められる」という言葉にも感銘を受けた。新夏は一度彼の罪を受け入れたものの、2度と痴漢しないことを信じ切ることができなかった。結果的に別れてしまったがそれは新夏の愛が足りなかったとは思えない。
信用・信頼とは日々の積み重ねの先にあり、崩れるのは一瞬だ。恋とか愛とかやさしさなら打算や疑いを含んでいて当然で無垢に捧げすぎれば時に愚かだ幼稚だと批判される。だからこそ信じるという行為は果てしなく終わりのない茨の道なのだということを知った。そしてそれは、信じる側ではなく、信じられる側にもまた裏切ってはいけないという重圧を与える行為なのかもしれない。

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2026年05月12日

Posted by ブクログ

愛する人だからこそ受け入れなければならないとか、受け入れられないとか、あらゆる感情が交錯した。
どんなに良い人でも一度の過ち(犯罪)で印象が変わる。本人も相手も周りも。そんなお話。

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2026年05月28日

Posted by ブクログ

婚約前の彼氏が盗撮で捕まった…。

必死に許そうとする彼女目線と
後半は盗撮そのものを軽く見ていた当事者が
どんどん自らのした過ちに苦しんでいく様子が描かれていた。
少しの出来心が何人もの人生を狂わせるのだと思った。

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2026年05月27日

Posted by ブクログ

結婚寸前までいっていた啓久と新夏。
プロポーズの次の日啓久が盗撮で逮捕され、そこから2人の気持ちがすれ違い、悩み、苦しみ、もがいているのがとても辛く感じました。
1部が新夏、2部が啓久を主人公にして物語が作られています。
盗撮、痴漢、DV…
とても深く苦しい内容でした。
本人たちより親たちもほんと不思議な人たちで、うーんと思いながら読みました。
深いです。

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2026年05月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

犯罪者とその身近な人の話。
新夏視点のお話、とても心が抉られた。比喩がとっても綺麗で、新夏の自分の目で判断したいというのがとても好きだった。人は歴史を繰り返すというけれどまさにこれなんだろうなと思う。みなその人のことを思って言っているような言葉を知っているかのように話さないでというところが矛盾でもあるんだけど、そういう矛盾を聞いて色んな考えを聞いていかないと前に進めないのがしんどいな、と……
後半のお話は子どもが親を選べないこの残酷な現実がそこにあって、加害者だけど被害者から言われた言葉で救われてしまったのが本当に好きなんだけど、人は歴史を繰り返すから……。そう思うとこの終わり方も啓久が彼女に最後、あぁ言ったのも犯罪者と同類だからこそだし自分と瀬名の姿を重ねてしまったからなんだろうなというか、ようやくそうなんだって認められたからなんだなって思えて。認められたから良かったって話ではないけど、認めたからこそ歴史を繰り返さないようにするための選択を取れたのかなって。
正しさってなんだろうねって思うし、お互いが想いあってても周りの目や、他人の考え方とかのことを知ってしまうと自分に素直になれないなぁって思いました……。不思議な感じ

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2026年05月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

話に引き込まれてあっという間に読んでしまった!
カバーの裏にもお話が書いてあって可愛い!

新夏と啓久のラブホからの駅について大好きって思う気持ちがものすごくすんなり自分の中にストンと来て、悲しくて嬉しくて泣きそうになった。
2人の世界が尊くて愛おしかった。
それから2人の関係が上手くいくのかな、上手くいったらいいなと思ってたけど、ふとした時に啓久の盗撮のことが蘇ってきて、上手くいきかけたのに上手くいかない感じもすごくリアルで心がキュってなった。
新夏の分からないものを分からないからこそ分かりたい…という気持ちすごくわかる。それは相手のことがどうでも良くないし大切だからこそ。
新夏の最初の啓久が盗撮したということが信じられないって気持ちが痛いほど分かった。

啓久がなぜ盗撮したのか…自分でも分からないことをなぜしてしまったのか考えながら読んだけど、自分に経験がないことなので考えても最後まで分からなかった。

しかし、カメラのワークショップに来たストーカーおじさん怖すぎ。自分も経験あるけど、どのジャンルにもどこにでもああいうのいるんだね…気持ち悪い。

ちょっと話とズレるけど、
性的被害に遭うのはいつも女性で全然平等じゃない!
と思う。こういう性的な被害に遭うことが女性としての性を意識せざるを得ないし、怖いめに遭うのはいつも女性。
自分もそういう目にあったときに怖くて声出せないし、何も言えなかった。
ジェンダーレスって言葉が嫌い。いい面だけ切り取っている感じがして、ものすごく綺麗事に聞こえる。
啓久のお姉ちゃんは極端に見えるし見えたけど、それだけ怖い思いを今までしてきたという恨みの裏返しだと感じた。

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2026年05月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルや表紙のビジュアルに惹かれて読んだ
こんなに考えさせられるものだとは思わなかった、
一度受け入れて結局ダメってかなりリアルだし、そのタイミングがはやく来てよかったなととても思った。

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2026年05月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「恋人」と「結婚」は違うという言葉を最近よく耳にするし、私自身も人妻になって(まだ実感は湧かないが...)よく分かる。相手が浮気をしたらどうする?といった会話も恋バナで話題になるひとつで、深く考えたことがなかったが、この本とお世話になった人に言われた「人は完璧でないから、どこまで妥協できるかが大事」という言葉が突き刺さった。きっと「結婚」は「好き」より相手の嫌なところをどこまで耐えられるか耐えられないかの問題だと思う。

性犯罪と一括りにしていいのか、分からないが色々なパターンがある。被害者も加害者も人生が大きく左右される、加害者が100悪いのは愚問だが、各々に葛藤や苦しみがあり、それらを背負って生きていかなければならない。この世から性犯罪、そして周りの視線等で二次被害がなくなることを心の底から願うばかりだ。(あえてざっくりまとめました。)


年齢も性別も容姿も関係なく「あたし』を尊重される。それって恋愛よりレアだよね。尊重されるのって、いいもんだね、しみじみするね、忘れないか
らね。きっとこの中に生い立ちや過去もあの人には含まれていたのかもしれない。尊重される大切さやありがたみを私も忘れないでいたい。

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2026年05月18日

Posted by ブクログ

恋人が盗撮で捕まったらどうする?
主人公の悩み混乱する姿が痛ましい。
自分だったらどうするか考えながら読みました。
「別れないのもアリ」と打算的に考える友人の意見で「なるほどな…」と思ったけど、いやいや、不倫と性犯罪は違うわ。やっぱり無理だわ。
当初恋人が「示談で済んだからたいしたことない」と思っているふしがあり一番のモヤっとポイントでしたが、後半ちゃんと事の重大さに気付いているようで良かった。気の毒だけど自業自得。

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2026年05月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

プロポーズされた翌日、恋人が盗撮で捕まった。逮捕されず示談にはなったが。多くの女性は葵より新夏と同じように苦しみ破談になるのではないだろうか。性犯罪だよ。啓久も苦しんでるけどコスパが悪いの表現に違和感を覚えた。母親が息子を思う気持ちより、姉が娘を思う気持ちの方に針が振れた。YouTubeの登録数を上げるために利用されてる被害者と接触する話も苦しかった。恋とか愛とか優しさなら、打算や疑いを含んでいて当然。「信じる」という行為はひたすら純度を求められる。一度でも、わずかでも損なわれたら、二度と元には戻らない。

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2026年05月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ゼロ100で恋愛を考えていいのかみたいな話(すごくおもしろい)。後半は(でもこいつ盗撮犯だしな)が浮かんで度々集中が切れた。
昨日プロポーズしてくれた彼氏が盗撮で逮捕された。いい弁護士をつけたから前科はつかない、と彼の母親から電話があったし、彼も二度としないと言っているし、この一件でこれまでの五年間すべてを否定することが果たして妥当でないのかどうなのか、みたいな。
2部構成で、後編は順当に彼氏目線の話なのだけど、でもこいつ盗撮してるしな、となってダメだった。女には分からない「ブラックボックス」として男性の性欲みたいなものが描かれていた前編に対して、後編が彼氏目線であることから本人による答え合わせアツい‼️と思ったものの、特に答え合わせはない上盗撮被害者(ほんのり家庭内不和持ち)の父親に真っ当なこと言うのでなんだこいつになった。
誰でも犯罪者になりうる、というか後暗いところはあるし完璧な恋愛はないんやでみたいな話だったと思うけど、いやにしても盗撮はしないだろいい加減にしろ、になった。たぶんそこは盗撮した理由が語られないあたりと彼氏自身にもよくわからん的なあれで説明されてるんだろうが、いや、でもよお、になる。前編は、ゼロ100で人の善悪を考えたらいかんよなと思っておもろかった。
面白かった。

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2026年05月13日

Posted by ブクログ

やっと読めた!
自分だったらどうするか考えるのがあまりにも難しくて言語化できなくて苦しくなりながら読んだ
色々な立場の人に少しずつ理解できる部分はあるけど、自分が当事者になった時にどうするかの想像がし難いけど実際こういう立場の人もいるんだろうなとぐるぐる考える
これも違う世界の話だと遠巻きに見てしまってるからなんだろうなと思った

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2026年05月08日

Posted by ブクログ

最初から衝撃を受けた。
友達からドロドロだと聞いて読み始めたから良かったけど、もし聞いてなかったらもっと衝撃を受けていたと思う。
続きが気になるけど読み進めるのは…という気持ちになりながら。
なんとも言えない気持ち。
一穂ミチさんの小説は初めて読んだが、読みやすいし表現が好きなものが多かった。他の作品も読みたい。

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2026年05月07日

Posted by ブクログ

恋とか愛とかやさしさなら、
もっと素直に感情で瞬間的に選ぶことが出来るのに。信じるって難しい。なにより信じ続けることが難しい。

わからないということ。
理解できないということ。
矛盾しているということ。
もがいて、苦しんで、間違えて、
その全部を受け入れるしかないのかな。

新夏が撮れなかった写真や啓久が気付いた現実。
受け入れて覚悟を決めたとき、やっと一歩先にすすんだ気がする。

打算や甘えや妥協のない真っ直ぐな気持ちでだれかを見ることができるのか。許すことができるのか。受け入れることができるのか。
自分だったらなにを選ぶのか、どの場面でも考えた。

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2026年05月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

難しい作品だった。この物語をどう表現すればよいのか、そもそも言葉にしてよいのかと迷ってしまう。前半と後半で大きく雰囲気が変わり、読んでいる自分の感覚が揺さぶられる。

恋人の過ちによって関係が壊れていく前半は、痛みを伴いながらもどこか納得できる結末に収束する。「無理だろう」と感じていた自分の感覚と重なり、ひとつの区切りとして受け止めることができた。

しかし後半では、その“終わったはずの物語”が、当事者であるひらくの視点からもう一度描かれる。そこで見せられるのは、反省しながらもどこかで自分を守ろうとする姿や、決して他人事とは言い切れない感情の揺れである。

読み進める中で、「分かってしまう自分」がいることに気付き、そこに恐怖や不安を覚えた。完全に否定したいのに、どこかで理解できてしまう。その感覚が何よりも苦しく、後半は前半とは比べものにならないほどしんどい読書体験だった。

読み終えたとき、小説として受け止めることができたことに安堵した。現実として突きつけられるにはあまりに繊細で、複雑すぎる感情が描かれているからだ。

言葉にしづらい心の動きや、人間の奥底にある曖昧な感情を、ここまで丁寧にすくい上げられるのは小説という形式だからこそであり、それを描き切れるのは一穂みちという書き手だからだと思う。

読後、簡単に結論を出すことはできない。ただ確かに、自分の中に何かを残し、考え続けさせる作品だった。

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2026年05月01日

Posted by ブクログ

出来心で犯した犯罪であっても、その罪は一生背負っていかなければならない。恋や愛ややさしさがあっても、罪は消えないし、元には戻れないことがある。罪を犯すことの重さを今一度考えてみようと思った。

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2026年05月30日

Posted by ブクログ

テンポよく進んで、あっという間に聴き終えた。
最後、「え?ここで終わり!?」となったけど、紙の本と違ってAudibleは残りの厚みがわからないから急に終わって驚く。これ、オーディオブックあるあるかも。

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2026年05月21日

Posted by ブクログ

一年前くらいに半分読んで終わってて、ようやく読み終わった。
あらすじから面白そうだと思ったけどあんまり響かなかった。

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2026年05月21日

Posted by ブクログ

「二度としない」かは死ぬまで証明できないこと。
その一面だけがその人の全てではないのに、その一面が大目に見られないことだったら辛いだろう。

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2026年05月17日

Posted by ブクログ

むずい。難しい議題を小説にしたなぁ。
最後まで啓久の気持ち悪さは消えなかったなぁ。久しぶりに引き込まれるように、読み切った気がする。

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2026年05月16日

Posted by ブクログ

重いテーマではあるが、登場人物にまるで共感できなかった。コスプレシーンで読むのをやめようかと思った程。「あの本、読みました?」で一穂ミチさんを推していたので期待して読んだが、1冊めは私に合わなかったようだ。それでも文体は好きだったので、あと数冊は読んでみたい。

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2026年05月15日

Posted by ブクログ

自分だったらどうするか。って考えさせられる本でした。
信じるという言葉は言葉にすればするほど安っぽくなる。他人事になる。そう思ってしまいました。

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2026年05月13日

Posted by ブクログ

言語化出来ない本人達の気持ちを、ぐちゃぐちゃなまま文章にしている。
言語化出来ない整理できていない気持ちなのに、なんか伝わってくる。
ちゃんと説明されるより伝わる。
不思議。
一筋の光は見えたので、ちょっと安心しました。

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2026年05月08日

Posted by ブクログ

一穂ミチさんの文章やら言葉選びやらが好きな事もあり、装丁に惹かれて手に取った。タイトルと装丁からは想像できないほどの信じるか信じないか、ということについて深く突き刺してくる話だった。
わたしの恋人が盗撮をした時、新夏のように分かりたい、という気持ちで詰め寄ってしまいそう。ただ、そのわかるとは何か?信じるとは何か?という問いを投げ掛けられてしまった以上考えたところで答えは出ない。恋人が罪を背負った時、それを分けて負担できるほど強くはあれないし分かろうとするのも無謀。それでいて簡単に手放せない。その間にある感情が純粋な恋とか愛とかやさしさなら、どうなるのだろう。

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2026年05月06日

Posted by ブクログ

最初の衝撃さとても良い
盗撮して捕まらなかったから大丈夫ていう両親の心と彼氏が盗撮するなんてありえないて心。どっちもわかる気がしてでもちょっと考えさせられすぎて難しいとゆうか 最初が良すぎてとゆうか

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2026年05月03日

匿名

購入済み

思ったよりは

もっと心に刺さるものがあると思って読んでいましたが、うーん、そこまででした。でも自分だったら?と考えさせられました。

#切ない

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2025年03月25日

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