【感想・ネタバレ】恋とか愛とかやさしさならのレビュー

あらすじ

プロポーズの翌日、恋人が盗撮で捕まった。

カメラマンの新夏は啓久と交際5年。東京駅の前でプロポーズしてくれた翌日、啓久が通勤中に女子高生を盗撮したことで、ふたりの関係は一変する。「二度としない」と誓う啓久とやり直せるか、葛藤する新夏。啓久が“出来心”で犯した罪は周囲の人々を巻き込み、思わぬ波紋を巻き起こしていく。

信じるとは、許すとは、愛するとは。

男と女の欲望のブラックボックスに迫る、
著者新境地となる恋愛小説。

わたしの心と体を通ってきた、無数の、犯罪の名前が付かないたくさんの傷のことを考えた。苦しかった。読めてよかった。
――高瀬隼子(作家)

僕はこの物語を、生涯忘れることはありません。
――けんご(小説紹介クリエイター)

女性が置かれている地獄のある側面が突きつけられる。
――スケザネ(書評家)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

自分が女性だからこそ、とても考えさせられる作品だった。

結婚間近の婚約者による盗撮。
自分だったら許せるかどうか、分からない。
でも、「気まぐれでやった」では済まされない。
さっさと別れた方が良い───
そう言うのは簡単。だからこそしっかりと、どこまでも相手に向き合う主人公。
でも、ふとした仕草で二人は道を違えてしまう…。
盗撮した婚約者の側に立ってみると、ちょっとした出来心だったのだと分かるし、別れることはなかったのではとも思ってしまう。

盗撮された女子高生が、何故自分を盗撮した相手に声を掛けたのか。
「振り返った時にがっかりした顔をされた」
母に「顔が私に似てたら完璧なのに」と言われる娘の哀しさと、義父に性の対象として消費されることへの虚しさ。

それぞれの立場を垣間見ることで、思いや感情に触れてより深く考えさせられた。


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2026年03月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

よりを戻してハッピーエンドみたいな事にならなくて良かった。いや、それもそれで悪くはなかったし期待していたのは否めない。だからこそ、この終わり方が良かった。
あなたのしたことは、そうゆうことなんだよ。そして、まだ捕まってない人は捕まったらこんなことになりかねないよって言うのは、スゴク響く気がする。理屈じゃない感情が、とても伝わってきて、その感覚が心地よいものでした。

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2026年03月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今まで考えたことのないテーマだったのに、
性犯罪者になった弟を軽蔑する姉
"痴漢"じゃないなら情状酌量の余地ありで自分なら別れないと言う友人
許す許さない、別れる別れないの前に、なぜ恋人が盗撮したのか分からないことから進めない新夏
どの気持ちもわかってしまってしんどかった

『どうしてだろう。恋とか愛とかやさしさなら、打算や疑いを含んでいて当然で、無垢に捧げすぎれば、時に愚かだ幼稚だと批判される。なのに「信じる」という行為はひたすらに純度を求められる。一点の傷や汚れも許されないレンズのように澄みきっていなければ、信じていることにならない。』

信じるとは…何かを考えさせられた。

一度"だけ"盗撮して性犯罪者になった啓久の、盗撮する前の30年はまるで無かったことになる、性犯罪を犯した時点で、性犯罪者でしかなくなるその心理描写も痛いほど伝わってきた
けど心のどこかで、他の性犯罪者とは違うと線引きをしていて、そこも人間らしいなぁと…

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2026年03月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「婚約者が盗撮で捕まった」
というキャッチーすぎるあらすじで、ずーーっと前から読みたかった本。
文庫まで待とうと思ってたけど、待ち切れず単行本で読んだ。

「気持ち悪い!娘が危険!あなたにも警告する!別れな!」という恋人の姉、
「そのくらいで別れるのもったいないよ」という葵、
どちらの意見もわかるけど、もう少し新夏にそってあげてくれませんか、、、、
別れた方がいいのか、これからも一緒にいていいのか、まだそこまで考えがいってない。
好きな人が次の日から犯罪者になって、どうして???から進めてない。
ものすごくリアルだった。
新夏がカメラを仕事にしているというのも皮肉すぎる、、、

「なんでもする」と言った通り、JKのコスプレで駅まで行った啓久に、
そんなに愛があるなら!!!なんで盗撮なんか!!!!!!
あーーーー時を戻したい。と私も思った。
これからはもう日々償っていくしかないんだなあ、と思ったら別れてしまって虚無。
二章で、また復縁するのかと思ったら新夏は一切出てこなくて、これもまた現実的だなあ

他に出てくる方々も人間味があって面白かったです。
離婚に至った話をしてくれた、なんとなく距離感のあるお母さん、ジャムに怨念こめてる啓久のお母さん、ワケあり家族にいて(自分でも言ってるが)将来身体売って生計を立てそうだなーという被害者の女の子。(被害者がこういう子だった、というのが出てきてからリアリティ欠けたなとは思ってしまったけど)
痴漢しないように必死な瀬名さん、、、そうなのか、常習犯だとそうなるのか、と勉強になった。奥さんは前世からの許嫁なの?仙人なの?
さすがに痴漢常習犯と家族でいるのはつらくないか?
などと思ったりしました。

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2026年03月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いやー、難しかった。
なぜなら啓久のことを嫌いになれなかったから。

もし自分の婚約者が性犯罪を犯していたら、許せるんだろうか。普段の優しさを知っているのに、パッと切り替えて離れられるんだろうか。
自分がされたら許せない行為を、他人にした人を、許せる?信じられる?
普段は優しくて愛情深くて、たくさんの思い出がある大切な人を、事件にもならないくらいのことで捨てられる?
そんな悪い人じゃないと思ってしまうのは、被害者にとって悪じゃないのか?
犯罪って、どこから?被害者の義父の方がよっぽど尊厳を踏み躙っていて気持ち悪くないか?
様々な自問自答が浮かぶ。
恋とか愛とかやさしさなら、相手を軽蔑した感情を押し殺して一緒にいるより、大切な想いを綺麗に思い出に残したまま離れるかもしれない。

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2026年03月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

帯に惹かれて買ってみた。
プロポーズされた翌日に、恋人が盗撮で捕まった。
自分だったらどうするかな、そう思いながら読み進めた。
主人公の気持ちがわかるような、わからないような。
どうしたら許せるのか?許すなのか?

わたしもきっと主人公と同じ結末を選ぶと思うけど、彼氏はもう消せない過去、罪を抱えながら生きていく。そう思うと犯罪って見えないけど、その人を確実に変えてしまうものなんだなって。周りもその人自身も。
主人公とその彼氏が向き合う本。
でもそんな簡単な言葉では表せない本。きっとしばらく余韻で2週目はできないだろうな。
でも言葉の表現がとてもよくて、読んでいてその感情が感じられて読んでてよかった。

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2026年03月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

恋は好きなところしかその人を許せなくて
愛は嫌いなところも含めてその人を許せる
そこが恋と愛の違いなのかな

新夏は啓久の人生をこれ以上苦しめないために
彼のこれからの人生を搾取しないために
好きだけど別れるという選択をしたんだと感じた

彼女にとってはそれが彼に対する愛でありやさしさなのかなと感じ

最近、わかるとわからない、そしてわかりたいけど
分かってあげられないって感じることがあったので凄く深く考えさせられた

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2026年03月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

理解しがたい部分もあったが1度の過ちで今までの幸せや自分に対する周りの視線は大きく変わってしまうのだと感じた。仮に自分のパートナーが犯罪者になってしまったら今まで通り付き合っていけるのか何をもって相手を好きでいるのか考えさせられる物語であった。

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2026年03月09日

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