小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレ初めて読んだのにどこか懐かしく、再読のような気にさせられた。
とにかくいい本。
美佐子さんは少ししか出てこないのに最後までヤスさんを見守っているんだろうなと想像できるほど序盤ですごくステキな描かれかたをしてたので、美佐子さん亡き後のヤスさんとアキラの2人家族に不安しか抱けなかった。
ヤスさんは私にはない感覚すぎるほど照れ屋で熱くて焦ったくなることも多くて、もっと素直になったらいいのになんて思いながらも、それこそがヤスさんの良さなんだと、ヤスさんなりの愛情なんだと思えた。
世の中にはたくさんの家族模様があるとは思う。
そしてこの家族の真っ直ぐすぎる愛情は読んでて心が温かく、いつの時代に読んでも、それは変わらないのだろうなと思えた。
読んでよかった。 -
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江戸時代、塙保己一という偉大な人物がいたことを今まで知らなかった。5歳で失明した保己一。盲目になった後も学問を続け、周りの人に読んでもらった書物を凄まじい記憶力で記憶し、内容を確認し、頭の中で整理し、貴重な古典・歴史資料を集めて、『群書類従』という膨大な資料集を編纂した人。
日本の文化・歴史資料を後世に残した、とんでもない人。
目で見えているから見えないもの。盲目だから見えるもの。
1章から5章までは同じ言葉から連想する異なる意味での副題が付いている。例えば第一章 むしの子のタイトルには(虫の子・無視の子)と。これがまた素晴らしい。各章読み終えるごとに副題に戻りあ〜なるほど!すごい!ってなった。第6章ではタイトルが一つになり、絡まる。目明きと目暗はどうしても違いがある。だけど、目が見える人は皆同じ考えかと言えば違うし、目が見えない人もしかり。どちらであっても結局はその人の心持ちだ。心の目で真を見る。みんなそれぞれ見たいように見るのだから。
目が見えない人は、ちょっとした人の顔色や態度の変化が分からないから、この世の中の良くも悪くも嘘だらけの世界で人を信じることはハードルが高いんだなと気付かされた。 -
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食堂のおばちゃんシリーズ20冊目。
姑の一子と嫁の二三が切り盛りする、はじめ食堂。
皐も頼もしい即戦力となり、食堂は温かい雰囲気で包まれる。
手間暇は愛。それがしみじみ伝わるメニューが嬉しい。
今回は、お馴染みの二人が人生の岐路に立たされる。
第一話 色彩ビビンバ・・・はじめ食堂のちょい向かい側に
韓国惣菜の店がオープン。新しい風が吹き抜ける。
第二話 格上ごはん・・・はじめ食堂の3人がアジフライの特訓を
している頃、万里に新しい店を任せたいという話が。
第三話 気まぐれ煮卵・・・はなは新しい取引先の社長と意気投合。
一方、万里は自分の将来への岐路で迷うが決断する。
第四話 コロッケに愛を!・・・はなも自分の将来への岐路に
立たされることになる。そして彼女なりの答えを見い出す。
第五話 秘密のチキンカレー・・・韓国惣菜店主の夫に女性の影?
ミャンマーの実情と料理の美味しさが伝わってくる。
〈特別対談〉宮崎美子×山口恵以子
〈巻末〉食堂のおばちゃんの簡単レシピ集
参考文献有り。
20巻記念の対談が楽しい。宮崎美子さん、実にきちんと
読んでいるなぁと、感銘しました。皐ちゃんへの想いにも共感。
さて、万里への独立の話と、はなの取引相手からのプロポーズの話。
それぞれが浮ついた気持ちでなく、悩み考え抜いての結論が
提示出来るようになったのが嬉しい。若くとも自分の道を
見い出し、しっかりした足取りで歩んできたからこそ。
今後の未来への育ちが楽しみになります。
また、新店の韓国惣菜店の話。世界情勢を盛り込んで、
海外からの移住者の知られざる現実が判る内容でした。 -
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ネタバレ「知識や知性、さらには才気までをもつねに凌駕する見事なもの、それは無理解だ。」という私が考えていたことを最高な言い回しで表現された衝撃的だった言葉からスタートする第一部。
この世界はプログラムされているとして、けどそれが錯覚だとしたら?
もし私がダブルだったら、私が大切にする人全てダブルで存在するのであればそれはダブルが存在しないと同じ。けど私がダブルで大切な人がそうでない場合、私は孤独に耐えられるのだろうか
「足し算できる愛がある一方で、決して割り算できない愛がある。」
メメントモリではフレシノのlea saydouxを思い出し
そして私はブラックスワンを恐れている
久しぶりに面白い本に出会えた
海外文学は日本語訳がなんかしっくり来なくて、且つ言い回しが独特なので難しいと思っていたし、『香水』以来海外文庫避けてきたけど、海外文学も良いなと思えた作品だった。
文章量が想像以上に多くて、少し難しかったけどかなりお勧め。 -
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砂の穴の底にある女の一軒家に閉じ込められた男の話
日々男は逃亡を試みるので、はらはらして読み進める
男は現実世界に戻りたい一心なのだが、男が思い出してる現実世界の家族や仕事のことは、灰色でなにも面白みの無さそうな世界に感じる
日々の砂の穴の中の生活は、毎日の砂かき、ラジオを買うための少しの内職
女は私はめっちゃ優しいと思うちょっとあこがれる笑
逃亡のチャレンジで話は進んでいくんだけど
読み終わったあとは
働くこと、生活すること、ほんとに大事な生き方ってなんやろう
幸せってなんなんやろうか
っと、ぼーっと考えてしまう
読む度に感想変わりそう -
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F県警の捜査一課の朽木は苛立っていた。15年前に旦那が刺殺された殺人事件で、逃げ続けている出入りの電気屋から全く接触がなく、時効が迫っている。部下は残された被害者の妻と娘に近づきすぎている。ただ、その構図になにか違和感を感じているのだった。
F県の刑事課のとても我の強い一、二、三課それぞれが立ち向かう殺人事件捜査に対する6作の短編アンソロジー。
6作ともほぼ最後まで真犯人はわからないという展開や、一方でそれをぶちこわすように刑事たちに嫌悪感を感じさせるような言動や取り調べの様子など、読み始めはどちらに重心を置いて読めばいいのだろうかとふわふわとした不安感を感じる。
2作ほど読むとそうではないことに気がつくのだが。
どの作も短くとも重厚で、裏があって厚みがあるため、短編1本ずつ読んでも満足感の高い作品が集められている。なかなかここまでの話を集めたものもないだろう。
警察の捜査という枠組みの中で、トリックというメソッドがあり、人間関係という骨組みがあり、そこをどうやって組立てていくかというものであるということがわかればこういう話になるんだなというのはわかるが、それにしてもどれもよく出来ている。
難をいうと、同じ登場人物を出し続けてしまったため、時間軸がわからなくなったり、いくらなんでも殺人事件が起こり過ぎだろうというところか。 -
Posted by ブクログ
友達からおすすめされて読みました!
ひとからおすすめされた本は読むべきである、というのが私のモットーです。
本だけでなく、映画も、アニメも、芸術も。
(私が大好きな作家道尾秀介も友達からすすめられて読んだ「向日葵の咲かない夏」から好きになりました)
煮え切らない、暗い結末が好きな人にはもってこいな小説。
景色や状況の描写が、細かく、綺麗なのも印象的でした。
楽しいことや幸せなことがあるけど、全体的にはずっと不穏で、鬱々とした雰囲気が漂っているのも好きだった。
正常では無い日常で、少しずつ暗雲が立ちこめる感じ。
うーん、感想書くの難しいな、これ笑読んで良かったです!
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