小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
名作というのは長くても最初のページを読み終えるまでには分かるもの。
この作品はそれよりも早く、きっと三行読み終えるまでには名作と確信したと思う。
六編の短編はそれぞれ毛色が異なっているにも関わらず、その全てに深く感情を預けることができたように思う。
こんなに没入できる作品は、そう多くはない。
タイトル作の「月まで三キロ」は言わずもがな素晴らしい短編。
それと同じくらい「エイリアンの食堂」も素晴らしかった。
科学が苦手、馴染みがない人にでも楽しめる作品であることは間違いないし、おすすめの作品は?と聞かれたら、迷わずすすめられる作品。
「月まで三キロ」の標識があるのは浜松市。
必ず行こうと思った -
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ネタバレ普通にファンなので贔屓目な感想です。
初っ端から引き込まれる文章でワクワクした。
剣持刀也はエンタメコンテンツである。
エンタメを「楽しませることに主軸を置いた演出を孕んだ娯楽」とした上で、
「“演出”とは言ってしまえば「嘘」である」
ほぉ!舞台裏に突っ込みそうな流れでは?
続きが気になる!引き込まれる!
とまんまとやられた感。脱帽です。
全体的に理路整然とした内容で読んでいて痛快、かつそれを底知れない情熱でもって纏めあげている。
ウィットに富んだ笑いもあり、
稀代のエンターテイナーとは正にこの人を指すのだと思った。
剣持刀也の普段見られない“人”の部分が垣間見れて嬉しかった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ人間性のかっこよさは晩年に根強く出てくるのだろう。上巻と比べても明らかに魅力的だ。
この人生の流れを観れるのは貴重である。
人に好かれるというか恵まれる生意気さ。かわいさであり貴重なんだろう。良いも悪いもプリミティブな信念は人を納得させる。
ここに"野心のなさ"があるのだからかっこよさしか残らない。推しやすいということだ。
かっこいい。
"「ジャパン!」 とアナウンスが入り、吉田首相以下六人の全権委員が登壇した。吉田は調印の際にサイン用として新品のペンを渡されたが、わざわざ胸ポケットから自分のペンを出してサインした。その光景を見た次郎の両目に涙があふれてきた -
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面白くてあっという間に読めました!
小説だけど実際の日常の一コマを切り取ったような、リアリティある感じがとても良かった!
各章で登場人物が財布を通じて繋がったり離れたり…
選択の違いでまたそこから違った道に行ったり、あとそのリアリティさで登場人物に感情移入しちゃって辛くなったりすることもあるけど、それも含めて心を鷲掴みされました。
リボ払いのところは経験はないけど、ヤバいと聞いたことあるので、ほんっとうにハラハラした(笑)
リーマンショックとか、時代の波に翻弄されて不本意な就職となり、奨学金の返済に困っているところとか、身につまされるなーと。
現代の問題と日々のお金の話をうまくまとめたお話! -
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交通事故の後遺症により記憶を80分しか保持できない数学者の「博士」と、彼の家政婦である「私」、その息子「ルート」の交流を通じて、人間関係の温かさと数学の美しさを静かに描いた物語。
博士がルートを、また私とルートが博士を思いやる姿を通じ、たとえ記憶が失われてもなお積み重なっていく関係性や、人が他者を信頼していくプロセスの尊さが丁寧に表現されている。また博士が語る数学は単なる知識に留まらず、数学の公式と美しい情緒を結びつけた表現がとても印象的だった。
物語全体を通して、効用よりも「美しさ」を大切にする姿勢が強調される。博士にとって数学は生きる軸であり、その真摯さが周囲の人にも静かに影響を与えていく -
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ある日突然、世界中の複数の都市上空に宇宙船が現れる。人類よりはるかに高度な知能と技術を有する"上帝(オーバーロード)"と呼ばれる異星人の介入によって、戦争や貧困は消え去り、人類は一見理想郷のような世界を手にする。果たしてオーバーロードとは何者で、真の目的は何なのか。完全に管理された平和の中で人類の未来はどうなるのかを描いたSF屈指の名作。
結末はまさしく幼年期の終わり。
戦争、貧困、果ては動物の虐待に至るまでが完全に排除(犯す人間がいればオーバーロードの圧倒的な力によって即座に抑止される)された一見理想的な世界で、その世界を是としない人間や、発展を生まないという思考は伊藤計 -
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三体シリーズの集大成。三体I, IIではSFに馴染みのない人でも楽しめるようなエンターテイメント性が高い作品である一方で、本作三体IIIはまさにSF好きに捧げる1冊といった仕上がり。正直後半は何言ってるか全然分からなかったが、雰囲気は抜群。(好みが分かれそうな部分でもある。)
これまで以上に壮大なスケールで、「人間とは」 「文明とは」 「宇宙における存在の意味」が描かれる作品でした。
累計で3,000ページを超える壮大な1つの物語が完結してしまい、三体ロスを感じる...。(前日譚となる三体0、有志が本編で語られなかった細部を補完した三体Xもあるが、悩み中...。三体ロスは三体ロスで良いような気 -
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1巻: 民俗・呪術学の権威である大生部教授が手品師の仕掛けを暴く奇術師ミスターミラクルの協力のもと、新興宗教にのめり込んだ妻逸美を救出するお話。(トリックに似ているとされてるのは多分この1巻だけ。)
2巻: TV取材クルーと同行して本場の呪術調査のため物語の舞台がアフリカに広がる。文化的に呪術師には調停者としての高い地位があり、本物の力に触れていく。その中でも別格の力をもつ呪術師と邂逅する。
3巻: 別格の力を持つ呪術師の力の根源に触れた大生部教授たちはこの呪術師と対決することになる。人知を超えた力を持つこの呪術師に対してどう立ち向かっていくのか。
笑いや皮肉が聞いていてシリアスな部分もコミカ
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