ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • グレタ・ニンプ

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    初読み作家さん。
    長編のグレタニンプと短編の深夜のスパチュラ。
    グレタニンプは面白いけど方向性が分からず、一体どうなるのかな?と少し不安になってきたところで、徐々に着地点がわかってきて安心してからは、もうただただ面白い。多分超が付くエリートサラリーマンであろうご主人も少し天然なのかおっとりしてるのか、一大事なのにのんびりしてるというか…。微笑ましい夫婦でした。
    深夜のスパチュラは、涙出るほど大笑いなお話。
    こういう経験したことある方、少なくないと思うのですが、表現や間合いが漫才のようで、さすがに文章上手いなと思いました。

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    2026年07月28日
  • 事故物件、いかがですか? 東京ロンダリング

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    ネタバレ

    原田ひ香といえばお金についての小説を書く人だと思っていたけれど、こういう普通の小説も書いてたんだ、というのが最初の感想。
    事故物件に住んで浄化させる仕事というのは著者が考えた架空の仕事だとあったけど、実際にこういう仕事があるというのを昔テレビで見たことがある気がするのだが。それとも著者の架空を見て現実で始めた業者がいるのだろうか。

    正直、ロンダリングが自分を癒す仕事だという相場社長の言い分には賛同しかねるけど(だって嫌だもん)、そうせざる人々や利用する人の思惑や現状はリアリティがあって面白かった。
    浮気を繰り返して奥さんから家を追い出された男は読んでて嫌いだわ〜と思ったし、夫の相続したアパー

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    2026年07月28日
  • 塞王の楯 下

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    「男心」というものがあるのならば、今村さんは本当によくわかってらっしゃる。心を掴まれました。
    私は高次が特に好きです。今日一番の大音声で言い放った。「儂は塞王を信じる。皆もその儂を信じてくれぬか」痺れます。
    あの三田村吉助が「どうか助けてやってけれ‼︎」と叫んでいたというところも「かっこよ!」てなりました。

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    2026年07月28日
  • ひきなみ

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    大事なことをたくさん受け取った気がする。
    印象に残ったシーン。担任の先生の言葉、そのあと2人が仲良くなるシーン、中学生の葉と真以、再会してお店をみて回るところ。

    閉鎖的な環境を通して描かれるしんどさ。あまりにも美しい場所だから、人々の差別的な感情の醜くさが際立ったし、向けられる者を痛々しく感じてしまった。
    葉のまわりの大人は皆勝手に思えたけど、祖母のことは嫌いにはなりきれなかった。この人も、女性だからか、島で生きていくために身についた考えと葉に向ける感情とに、少しの葛藤を感じる。

    “脱獄犯”ほどの異質さを頼らないと逃げられなかった真以。
    大義名分がないと、自分に乗せられた“女”から逃げられ

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    2026年07月28日
  • 死刑にいたる病

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    ネタバレ

    最初は1つの事件の解決を目指して進んでいくのだが、
    段々主人公が不穏な様子になっていき、
    終盤に危なくなってきた時に、危機を回避するような展開でなんとか落ち着く。
    洗脳されるストーリーに面白さを感じた。
    あと、根本的な解決などはしないまま、
    終わってしまうのがまた怖い部分でもあった。
    非常に面白い内容だった。

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    2026年07月28日
  • 夜明けのすべて

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    PMSは多かれ少なかれ、なんだか無性にイライラしたり、程度はあったとて経験したことがあり、第三者の目線から見たらこんな理不尽なこと言うの?という印象で驚いた。
    でも当事者も止められないというのも理解できる。
    なんなら生理自体がない男性よりも、生理痛を知らない女性の方が敵になるのも理解してる。
    どんな対応をして欲しいのかよりもされたくないことがわかって良かった。

    パニック障害がどういうものなのか、やんわりとしか分からず、「辛いのね」ぐらいの認識だったが、ここまで事細かに描写されていて、こちらが息苦しくなるぐらいだった。
    山添くんが自分自身ストレスがないという認識だということにも驚いた。
    無理し

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    2026年07月28日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    父への近親相姦的な愛から生まれたとある計画。その行く末は……。

    若くて生命力にあふれた文章を書けたのは、18歳だったからかもしれないけれど、そのうえ危なげで、自分自身の葛藤もこんなに繊細に書けたなんて、すごいね!

    この本が古典とされるのは、文章が美しいからだ。
    一文一文が短いので、海外文学初心者の人にもおすすめ。

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    2026年07月28日
  • ついでにジェントルメン

    購入済み

    女性が主役の連作短編集です。男性の語りだとしても女性の強さが描かれ、元気が出るような作品でした。だから柚木麻子が好きなんだなと思いました。はじめに収められた菊池寛の像が動き出す話が特にお気に入りです。

    #笑える #アツい #ハッピー

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    2026年07月28日
  • 弱法師

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    めっちゃすき、言葉にできない感情が小説ならではの緻密さで描かれていた。好きな小説は何ですか、と聞かれたら私は必ず上げるのら。

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    2026年07月28日
  • カフェーの帰り道

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    カフェ西行の女給が激動の時代とともに力強く生きるお話。
    オーナーの菊田さんがおおらかで味があって
    よかった。戦時中だから出征や戦死の話が切なかった。

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    2026年07月28日
  • 十角館の殺人〈新装改訂版〉

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    面白かった。時間がないのに止まらなくて一気に読んでしまった。。

    最初は登場人物の変わったあだ名が慣れなかったりしたけど、これも意味があるんだね。

    構成が面白いし、有名なラストの一文も、読んだ瞬間にあれ?って思ってすぐに読み返したりしちゃった。

    すぐに次の館シリーズが読みたくなりました。

    気になった点としては、40年近く前の作品だから仕方ないかもだけど、登場人物がやたらに煙草を吸うなと。。最近も館シリーズの最新作を執筆されてるそうだけど、煙草の事とか、時代の流れを感じるのも面白そう。
    でもそれ以外は40年近く前の作品でも特に違和感もなく読めた。

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    2026年07月28日
  • 何者

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    別に何者でもないのに、自分を何者かのように描かないと成功しない就活。
    私は最近就活を終えたが、就活しているところとか、エントリーシートとかを周りの友達にあまり見られたくなかった。おそらく友達に見せてる顔と、就活のために作り上げた顔が違いすぎたからだろう。かと言って就活でありのままの自分を見せたら、選考には落ちてしまう。対した経験も資格もないのに、どうにか踠きながら自分を何者かに見せないといけない。そんな就活って、自分が埋もれないように、「私すごいでしょ」ってアピールし続けるSNSとすごく似ている部分があるのかもしれない。SNSで、自分のいいところだけ、見せたいところだけを見せるのが上手なこの世

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    2026年07月28日
  • 時の家

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    異常なまでの建築描写に息を呑む。
    徹底した写実的描写に特化した作風が、最後のシーンを効果的に演出している。建築家ならではの視点、観察力、描写力、そして、構成力。脱帽。

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    2026年07月28日
  • どうしても生きてる

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    他人は幸せそうに暮らしているのに、自分だけが苦しみながら日々を送っている、そんなふうに感じてしまう時に自身を戒めるために本書を繰り返し読みたい。みんなそれぞれ心の中にはドス黒いものを抱えているという現実を突きつけてくれる作品。決して自分だけがしんどい思いをしているわけではない。みんな苦しみながら悩みながら、なんとか、どうにかして生活をしている。SNSで見るキラキラした生活の裏には、きっと想像を絶する苦悩があるのだろう。六編すべての登場人物を嫌いになることはできないと感じた小説だった。

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    2026年07月28日
  • アルジャーノンに花束を〔新装版〕

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    知能のレベルによって、見える世界が違ってくる。全世界が涙した不朽の名作と言われるだけあって、とても深い話だと思う。
    この本を読んだ後では、自分の知能がどのくらいのレベルで、相手はどのくらいで、なんてことを日常の中で考えてしまったりするようになった。

    本書は本編だけじゃなくて、筆者のダニエルキイスと宇多田ヒカルの対談も乗ってます。

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    2026年07月28日
  • 姉上、ご成敗ねがいます : 1

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    内容(ブックデータベースより)

    表向き由緒正しき旗本一家は疑似家族で、しかも暗殺集団だった! 老中・青山下野守が結成した、悪党の存在を暴き、幕府のご定法では裁けない者どもを始末する隠密一家。
    気配を消すのと隠し武器が得意な小夜のほかに、一撃必殺の剣を繰り出す夫、なんでも記憶する嫡男に、扮装が得意な部屋住みの義弟。みな得意技があり、チームワークで「仕事」をする。
    仲のよい家族に見えて実態は赤の他人同士。そして小夜の実弟は火付盗賊改の役人に潜り込んでおり……江戸の闇に潜む非道は、プロ集団が手早くご成敗! 期待の書き下ろしシリーズ始動!

    令和8年7月24日~28日

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    2026年07月28日
  • 記銘師ディンの事件録 木に殺された男

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    面白かった。幻想的な世界の中で人間と同じ感情を持つ者たち(外見や能力は違うけど)が殺人事件の謎を解く。最後にええっていうロマンスがあり、個性的な登場人物のおかげで見分けながら読めた。続編も読みたい!ロマンスの行方が気になるので 90

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    2026年07月28日
  • まぶた

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    小川洋子の作品は2作目だけど、
    こんな雰囲気だったっけ?と思った。
    どこか翳りがあって静寂があって、
    その中に優しさもあって艶やかな文体に魅了された。

    文体かあるいは主人公たちの考え方に妙なエロティシズムを感じ、それがささやかで心地よいものだったのも不思議な感覚。

    いざ読み終わってみるとどれが突出してよかったということはなかったように思えるけど、強いていうなら「飛行機の中で寝るのは難しい」が1番よかった。

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    2026年07月28日
  • 星月夜 藩邸差配役日日控

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    1作目を読み、思わず購入してしまった2冊目。

    江戸の藩邸で起こる大小様々なトラブルに対応する差配役。娘2人それぞれの先行きを案じながら、実直に日々を過ごしているのが良いです。
    明らかになった死んだ娘婿の死の真相を、抱えていかなくてはならないのが不憫ですね。

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    2026年07月28日
  • カッコウ、この巣においで

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    不器用ですれ違う家族の姿に号泣。

    過酷な境遇で育った駆くんに、温かい家族が集まって本当に良かった。それにしても、富良野さんは愛が深いけど不器用な大人を描くのが上手。

    陶器市に行きたくなった。

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    2026年07月28日