あらすじ
あの世界で一番不運な殺し屋が、また騒動に巻き込まれる――。『マリアビートル』では新幹線から降りられなかったが、今度は東京の超高級ホテルから出られない……!?
伊坂幸太郎、2年ぶりの完全書き下ろし。殺し屋シリーズ最新作。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
これぞ伊坂幸太郎という内容。おもしろかった!
まどろっこしい描写はなくわかりやすく読みやすい。それでいてセリフが練られていて読後に心に響く。比類なき天才。
Posted by ブクログ
マリアビートルを読んだ人は面白いはずです。なんなら、マリアビートルを読んでから読んだ方が面白いと思います。
天道虫の人柄や鈍臭さに惹かれていき、気づいたら読み終えている一冊だと感じました。
Posted by ブクログ
いや、やはり伊坂幸太郎だ。
これでもかと言うぐらいエンタメに振り切った伊坂幸太郎は最強だ。
そう久々に思わせてくれた作品ではないだろうか。
『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX』に続く殺し屋シリーズ最新作。
やることなすことツキに見放されている殺し屋・七尾。
通称「天道虫」と呼ばれる彼が請け負ったのは、
超高級ホテルの一室にプレゼントを届けるという
「簡単かつ安全な仕事」のはずだった。
時を同じくして、そのホテルには
驚異的な記憶力を備えた女性・紙野結花が身を潜めていた。
彼女を狙って、非合法な裏の仕事を生業にする人間たちが集まってくる。
今回の舞台はホテル。
次から次へと湧いて出てくる殺し屋たち。
まずそのネーミングセンスに脱帽である。
一見ダサい、だが紙一重の良さが滲み出てる。
もはや一周回ってオシャレにすら思えてくる。
こういった設定やネーミングセンスに関しては相変わらず一流である。
次から次へと誰かが死んでいく。
一見物騒で不謹慎極まりないと言えばそうなのかもしれないが
その辺の血生臭い内容も弩級のエンタメにしっかり昇華している。
そう、これが伊坂幸太郎なんだよな。改めて思い知らされた作品。
Posted by ブクログ
本当に面白かった!まるで映画の世界w
伊坂幸太郎作品って感じでした。
色んな殺し屋が出てきてこれからどんな展開になるのか、最後までハラハラしながら進んでく。
なんといっても、てんとう虫くんが主人公だったのが嬉しかった!マリアビールがほんとよかったから。
本当伊坂幸太郎の殺し屋シリーズは、いつも読み終わるのが寂しくなる。カッコ良い作品でした!
Posted by ブクログ
伊坂さんの殺し屋シリーズ、これで全て読み終わりました!
七尾は伊坂さんのお気に入りのキャラなのかなって感じるくらい本作でも活躍してました(笑)
実際、私もいいキャラだな〜って思ってます!
最後の伏線回収も鳥肌が立つものでした!
殺し屋シリーズ、新しいの出て欲しいなぁ
Posted by ブクログ
好きだ〜〜!!!
殺し屋シリーズ、登場人物皆個性豊かで読んでいて楽しい♫
伏線回収も見事、伊坂さんの小説は不甲斐ない、納得できない結末にならないから読みながら安心できて、好き
殺し屋シリーズ早く次の出してほしい!
Posted by ブクログ
伊坂幸太郎さんの「殺し屋シリーズ」を読むのは、「マリアビートル」に次いで2冊目。
「マリアビートル」では、天道虫(七尾)は新幹線から降りられなかったが、「777 」では、高級ホテルの一室にプレゼントを届けるだけの簡単な仕事のはずが、そのホテルから出られなくなってしまう。そんな状況の中、またしても次から次へと不運が待ち受けていた。
登場人物がそれぞれ個性的で面白いのに加え、ハラハラドキドキの展開で、先が知りたくなって一気に読み進めることができる。
登場人物の名前も面白い。マクラとモウフ、高良(コーラ)と奏田(ソーダ)、吹き矢を使う六人組のアスカ、ナラ、ヘイアン、カマクラ、センゴク、エド。
伏線もところどころに巧みに散りばめられていて、後になって「そういうことだったのか」と分かった時の驚き。特に、柚子胡椒がかかったチーズケーキが出された時が。
ずっと嫌な奴だと思っていた乾がそうではなかったという衝撃!
業者殺しがまさか◯◯◯と◯◯◯だったなんて!
とにかく、面白い!
心に残った言葉
・「幸運をつかむのは大変。ただ、失うのは簡単。恩知らずになればいい。人から受けた恩を忘れちゃうような人間は、運から見放されるらしい」(奏田)
・「梅の木が、隣のリンゴの木を気にしてどうするんだよ」「梅は梅になればいい。リンゴはリンゴになればいい。バラの花と比べてどうする」(高良)
Posted by ブクログ
あのマリアビートルの
続編が読めるとは
相変わらず
いいキャラがどんどん死んじゃう
ハラハラドキドキが
止まらない
そして見事な伏線回収
ほっこりな
エンディングで良かった
Posted by ブクログ
死人が続出するのに楽しい話(^_^;)相変わらず七尾は不運続きの巻き込まれ体質(;´д`)でも、ここぞという時には強運を発揮(๑•̀ㅂ•́)و✧今回も存分にドキドキハラハラした(;・∀・)一年後、ホテルのコース料理を食べる場面で、最後のデザートに柚子胡椒入りチーズケーキが出てきた時「ヒャッハーo((*^▽^*))o」と心で叫ぶ♪ベビーチーズの柚子胡椒味が美味しいから、チーズケーキに柚子胡椒が入っていても美味しいに違いない(*°∀°)=3
Posted by ブクログ
殺し屋シリーズ4作目。舞台はホテル。殺し屋と部屋数の多さに混乱するけどスピード感とライトな文体でサクサク読めてしまう。悪い奴ともっと悪い奴の勧善(?)懲悪は殺し屋シリーズの醍醐味ですね。ホテルから出られない不運な天道虫、その実最強なのかも。
シリーズの醍醐味といえば、殺し屋が今は亡き殺し屋のことを語る時ちょっぴり切なくなるのも、それ。キャラの魅力は大きい。
〈心に残った言葉〉
"シュレーディンガーさん、知らなかったんだろうね。猫は観測しなくても、いつだって可愛いってこと"
匿名
マリアビートルなどこの世界観が好きで、また読める!と、嬉しかったです。
懐かしい人達の名前も出てきて、おしや、レモン、ミカン、思い出したら少し寂しくもなりました。
残酷な人達だけど憎めない、そんな登場人物が多いです。どんでん返しもあって、人ってほんとわからない。つくづく思いました。
伊坂ワールド満載
テントウムシが登場する殺し屋シリーズ。話のテンポと言い回しが爽快。スイスイ読んでしまう。読了感の後味が良いのは、まだに伊坂ワールド。話は怖い内容のはずが、おかしくな場面が刷り込まれている。でも映像化は怖いかも‥。とってもお勧めです。
殺し屋シリーズ4作目。最高に面白かったです!
まず、最初のマクラとモウフの会話からぐいぐい引き込まれました。
ココさんのキャラもいいし、六人組や高良と奏田の二人も個性豊かで面白い。
でもやっぱり七尾さんがいいですね。マリアビートルの時もよかったですが、今回も最高でした。
物語としても面白かったですし、読み終わった後はもう一度読み返したくなると思います。
2年ぶりの
書き下ろし、オモしろかったです。
資本主義や世の中への皮肉
会話遊びは相変わらず。
過去の業者も想い出され伊坂作品を
継続して読まれている方は更に愛着が
出てくるのでは?
天道虫シリーズは前作がハリウッドで
おかしな感じで映像化されていますが、
こちらは映像化するならダイハード並に
して欲しいですね?
Posted by ブクログ
大好きな伊坂幸太郎の殺し屋シリーズ。
前作品の登場人物をわかる人にはわかるくらいで
出演させてくるのが好き。
後半の、あぁ、こういうことか!
これが伊坂幸太郎の醍醐味。
大好きです。
Posted by ブクログ
運の悪い天道虫だけど今回は自分の些細なミスからどんどん他の殺し屋に巻き込まれていく…。殺し屋の話だけどどこかポップで読みやすい。登場人物が多々出てくるけど覚えやすくて、割といい人も多い。不運だったり嫌な過去って忘れられる方が良いなと思った。
Posted by ブクログ
伊坂幸太郎の殺し屋系の物語は面白い
あまりにも好きなセリフがあったのでメモ
p.90
「お金はある程度以上になるともう、使い道がないよ。それが分かった」
「早くその台詞を口にしたいな、と思って、練習しているんだけれど」
→口にしてみたい、じゃなくて、練習している、なのが、単に期待するだけじゃない積極性を感じて面白い
p.165
「(略)俺を殴るか?メロスのように」
「いや、誰のようにも殴らない」
p.284
「君は年に数回なのか。俺は数年に一回もないよ」
「ワールドカップみたいね。盛り上がりそう」
Posted by ブクログ
天道虫こと七尾による殺し屋シリーズ
いつものように簡単な仕事が不運により複雑化する「七尾」
逃し屋おばちゃん「ココ」
一度見たもの聞いたものを絶対に忘れることのない「紙野」
紙野が記憶した情報を追うのは狂気の男「乾」
吹き矢殺し屋集団「6人組」
炭酸殺し屋コンビ「コーラとソーダ」
ホテル専門の殺し屋「マクラとモウフ」
ホテルを舞台に運命が交差するエンタメ小説。
テンポが良く非常に読みやすい。さらに描写にほとんど無駄がないと言っていいほど綺麗。安定感がありすぎて新鮮さはないかも?120点を読みたい人にはおすすめできないけど85点を読みたい人にはぜひおすすめしたい作品。
Posted by ブクログ
読み始めて気付いた、これ、殺し屋シリーズだったのねー!
前3作と同様、相も変わらずついてない天道虫くんがどんどんトラブルに巻き込まれていきます。
難しいこと考えずに(まあ、ヒトが簡単に死にすぎる感はあるけど)読める、いいエンタメ小説だと思います。
このワチャワチャ感大好き
七尾主人公の物語。マリアビートルと同じように、いやそれ以上に登場人物が多く戦闘シーンが多いのが嬉しい。不運だけど強運な七尾大好き、これからも不運な中で生きのびる七尾が見たいです。実は乾が芯の通ったいい奴で、それにモウフマクラが気付いてる所好き。
Posted by ブクログ
面白くてテンポも良く一気読みだった。マリアビートルがとてもよく、殺し屋シリーズの続きを読みたくなって読んだが、一つ飛ばしてしまったみたい。殺し屋達のネーミングや会話がオシャレで殺しという凄惨さとのアンバランスさがいい。しっかり伏線回収するのも心地よい。
Posted by ブクログ
高級ホテルで、逃げる者と雇われ逃す者、雇われ追うもの。いい顔した悪い奴、悪い顔した普通な奴。
林檎は林檎。薔薇を羨んでどうする。
七尾さん、相変わらず読んでいて楽しい奴。
Posted by ブクログ
殺し屋シリーズ4作目。七尾は実のところ不運なのかどうなのか。6人組は嫌な感じだったけど他はみんないい人ばっかでクセもなく本当に業者?と思ったり。今回もさくさく人が死んでいくけど嫌な感じは一切なく相変わらず面白かった。
Posted by ブクログ
『殺し屋シリーズ』
やはり面白い!殺し合いや場面の切り替えが、違和感なく読みやすい!
そして、キャラクターがしっかり作り込まれていて、登場人物が多くても覚えられる。
Posted by ブクログ
殺し屋シリーズ4作目、積読してたけどやっと読めた。今回も期待を裏切らなかった。
七尾が今回も大活躍でよかった。
3階でセンゴクと鉢合わせるところなんか、自分の不運さを武器にまでしてて最高だった。
ソーダとコーラは、檸檬と蜜柑より良い奴そうだったのに退場、さみしい…コーラなんかまったく出番なしだった…
クライマックスの蓬VS乾のところは、伏線回収もあってさすが伊坂幸太郎!だった。
まだまだ七尾の活躍が読みたいよー
Posted by ブクログ
初めての「殺し屋シリーズ」で、想像以上に軽快な表現で骨が折れたり、人が死んでいくのが衝撃的だった。
何人もの死体が転がっているとは思えないほどのテンポ感で、ストーリーが進んでいくのも新鮮に感じた。
「何でも覚えられる」「一度見たら絶対に忘れない」というのは、一度ならず思わぬ「忘却」によって後悔をしたことがある身からすると羨ましい。
しかし、人間は忘れる生き物であることによって、救われている部分も大きいと感じた。
自身の記憶力によって、人との深い繋がりに積極的になれなかった紙屋さんが、天童虫、ココさん達との関わりも経て、乾との関係を築いていくことに繋がるラストが印象的だった。
Posted by ブクログ
不運な殺し屋「天道虫」こと七尾は、真莉亜からの簡単な依頼で東京の超高級ホテル「ウィントンパレスホテル」にやって来る。
仕事は、女の子の誕生日プレゼントを父親に届けるだけのはず。
楽勝…と思いきや、七尾のバカみたいな不運体質が炸裂!
ホテルに着いた途端、吹き矢を使うヤバい殺し屋六人組に命を狙われ、脱出不可能な状況に追い込まれる。
そこに、超人的な記憶力を持つ謎の女性・紙屋結花が絡んできて、彼女の逃亡計画と七尾のトラブルが交錯。
ホテルは一瞬で戦場と化す。
裏で暗躍する黒幕、錯綜する思惑、伊坂節全開のユーモアと軽快な会話が炸裂しながら、伏線が次々回収されてジャックポット級の爽快感で締まる。
七尾の不運がどう「幸運」に変わるのか、目が離せない展開の連続だ!
繋がって、そして時は流れる
本作も面白かったです。
群像劇の中の伏線が回収されていって、沢山人が殺されるのに、読後感はスッキリ。
オマケに登場人物の幸せまで祈ってしまいました。
大好きなシリーズです。
Posted by ブクログ
殺し屋の話とは思えない 本にはジャンルがあります。ミステリー、時代物、エッセイ、この作品は何に分類されるのかなって思いました。読み進めながらハッとする仕掛けに楽しませてもらいました。
フーガはユーガ、アヒルと鴨のコインロッカー、砂漠、どれも面白く手に取った777ですが、こちらも他の作品と違わず面白かったです。
ただ、殺し屋シリーズとしてグラスホッパーからのつながりをあることを知りませんでした。マリアビートル、AXアックスも機会を見つけて読みたいと思います。
殺し屋が何人出てきて、死体が何体積み上げられるのか、また、それらが一つのホテルで起きると言うストーリーには圧巻でした。細かいところは気にせずに、劇場に飛び込んでストーリーを味わうことで見事に堪能出来ました。ありがとうございました。
Posted by ブクログ
殺し屋シリーズ最新作。
文庫本になるまで待ちきれず新書で読破。
高級ホテルで繰り広げられるノンストップ殺し屋バトル。
どこまでも不運ながらも逞しく生き残る主人公の天道虫。
色々諦めて達観しているが故に準備を怠らず判断が速く強い。
難敵に遭遇したり窮地に追い込まれる度に脳フル回転で
現状を打破していく天道虫はかっこいい。
気弱で優しい人柄とのギャップも含めて好感を持てる。
次々と登場するキャラ一人一人にインパクトがあり
絶妙な配置で物語に溶け込む。
沢山ばら撒かれた伏線の鮮やかな回収、
物騒なはずなのに軽やかでユニークな会話。
読み終えた後は映画やドラマを見た後のような
独特の爽快感と満足感を得られた。
これぞ伊坂幸太郎流殺し屋エンタメ!