あらすじ
あの世界で一番不運な殺し屋が、また騒動に巻き込まれる――。『マリアビートル』では新幹線から降りられなかったが、今度は東京の超高級ホテルから出られない……!?
伊坂幸太郎、2年ぶりの完全書き下ろし。殺し屋シリーズ最新作。
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Posted by ブクログ
ようやく読めた、殺し屋シリーズの最新作。
やっぱり好きだわ、このシリーズ。
徹底的についていない男「天道虫」。
もともとは殺し屋なのだが、あまりの運のなさに、「簡単かつ安全な仕事」を請け負っている。
今回は超高級ホテルに宿泊する男にプレゼントを届ける、というだけのはずだった。
案の定ちょっとしたアクシデントはあったが、とりあえずこのホテルから出ることさえできたら、任務は無事完了のはずだったのだが。
一度見聞きしたものを決して忘れない紙野は、非合法の組織を抜けようとホテルの一室に身を隠し、逃がし屋が雇っていたボディガードを待っていたのだが…。
「マクラ」と「モウフ」、「高良(コーラ)」と「奏田(ソーダ)」、「アスカ」「ナラ」「カマクラ」「ヘイアン」「センゴク」「エド」など、多くの殺し屋がホテル内を追いつ追われつ殺し合う。
6人組の吹き矢の殺し屋は問題外として、私が今回一番好きなのは乾だ。
一筋縄ではいかない、珍しく厚みのあるキャラクターで。
ああ、仲介屋の真莉亜もなんだかんだで「天道虫」と心配し合っていて、よき。
『楽園の楽園』にも出てきた、「人間はストーリーを求めている」という考え方は、為政者が好きそうだよね、と思っていたら、やっぱりそれを逆手に取った人物が出てきたし、奏田が読んだ自己啓発本のタイトルがいちいちツボで、「こいつはもしかしてタイトルしか読んでいないのでは?」という「天道虫」の心の声に笑う
殺し屋ばっかり出てくるストーリーで、相当自分勝手な人たちの物語なのに、最後にちょっと胸を突かれるのはお約束。
でも、あんなに頑張ったのに誰からも感謝の言葉をもらえなくて拗ねる「天道虫」が…いくつだ、一体?
他人と自分を比べるところから、不幸は始まるんだって。
確かにねー。
Posted by ブクログ
殺し屋シリーズはやはり面白い。
敵だと思っていたあの人が実はストーリーに重要に絡んでくるとは。90%を読み進めた地点で、絶対絶命で、どのように収束していくのか不安になる程、きっちりどんでん返しがあった。
てんとう虫のやけくそ具合が最高。
Posted by ブクログ
ココさんが生きててよかった。後半に誰が悪者かがわかっていくのが面白い。最後まで誰が死ぬのかわからない。映像でも見たい。紙野さんが幸せに生きていることを願う‥!
Posted by ブクログ
本当に面白かった!!!殺し屋シリーズ大好き!
おかえり七尾ーーー!!と思わず言いたくなった。
今回も奏田と高良、モウフとマクラ、時代ごとのお名前の敵キャラたち…みたいないいキャラがたっくさん、そしてその全員が1つのホテルの中で暴れ回ってるの面白すぎるだろ…!!
個人的に奏田さん良かった、みんなつよくてみんないい!!
Posted by ブクログ
久しぶりの一気読み!
殺し屋シリーズはハズレがない。
残酷な描写なのになぜこんなに抵抗なく読めてしまうのか。
次々と登場人物達が殺されていくが、七尾ならなんとかしてくれる、きっと大丈夫!という謎の自信があったからどんどん読み進めることができた。
物語の一貫性もあり、見た目が良くいい思いばかりしてきた6人組の殺し屋達vs見た目は暗く、友達もいなかった2人組の殺し屋、この描写も対照的でおもしろかった。
乾と紙野さんのその後はどうなったのか?
すごく気になる、、
Posted by ブクログ
伊坂幸太郎の殺し屋系の物語は面白い
あまりにも好きなセリフがあったのでメモ
p.90
「お金はある程度以上になるともう、使い道がないよ。それが分かった」
「早くその台詞を口にしたいな、と思って、練習しているんだけれど」
→口にしてみたい、じゃなくて、練習している、なのが、単に期待するだけじゃない積極性を感じて面白い
p.165
「(略)俺を殴るか?メロスのように」
「いや、誰のようにも殴らない」
p.284
「君は年に数回なのか。俺は数年に一回もないよ」
「ワールドカップみたいね。盛り上がりそう」
このワチャワチャ感大好き
七尾主人公の物語。マリアビートルと同じように、いやそれ以上に登場人物が多く戦闘シーンが多いのが嬉しい。不運だけど強運な七尾大好き、これからも不運な中で生きのびる七尾が見たいです。実は乾が芯の通ったいい奴で、それにモウフマクラが気付いてる所好き。
繋がって、そして時は流れる
本作も面白かったです。
群像劇の中の伏線が回収されていって、沢山人が殺されるのに、読後感はスッキリ。
オマケに登場人物の幸せまで祈ってしまいました。
大好きなシリーズです。