あらすじ
「復讐を横取りされた。嘘?」元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。
どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。
鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。
一方、自殺専門の殺し屋「鯨」、ナイフ使いの天才「蝉」も「押し屋」を追い始める。
それぞれの思惑のもとに──。
「鈴木」「鯨」「蝉」、三人の思いが交錯するとき、物語は唸りをあげて動き出す。
疾走感溢れる筆致で綴られた、分類不能の「殺し屋」小説!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
死神の制度の新装版からの勢いでこちらも再読。数十年遡ると、こうしたエンタメ小説でも品を感じる。けっして薄くない。(とか言っちゃうのは私が歳を重ねたせいなのだろうなぁ。。
Posted by ブクログ
伊坂さんの書く殺し屋ってなんでこんなに魅力的なキャラが多いんだろう!
一人一人のキャラが濃くて、その周りとの関係性も良くて、伏線の張り方もよくて…!絶対もう1回読み返したくなる( ¨̮ )
【印象に残った台詞】
「じゃあな。死んでるみたいに生きたくない、ってのは本当にいい台詞だ」
「無関心でいるといつの間にか洪水に呑まれてるんだぞ」
Posted by ブクログ
目の前で押し屋という殺し屋に妻の敵を殺されてしまう。復讐が先を越された!悔しい!と押し屋を追いかけて居場所を突き止めたら、他の殺し屋たちも押し屋を探して集結してきた。殺し屋同士の殺し合いだ!という話。
高校生の頃に読んで社会人になって再読。一回読んだはずなのにまた騙される。大人になってから読んでも面白かった。
Posted by ブクログ
伊坂さん大好きです。
リズミカルな文体や表現や比喩のチョイス、読んでいて吹き出しちゃうくらいのユーモア。
ご自身も小説を愛してるんだろうなと分かるような深みのある古典の引用、そして思考の深さを感じられる機知に富んだ文章。
普段あまり一度読んだ本を読み返したりしないんですが、
10年以上前にこちらのシリーズを読んで衝撃。(何も知らずマリアビートルから読み始めました、こっちも星5つ!)
こんなに一気読みしてしまうくらい面白い作品って無かったので、これは絶対読み返すぞと思っていたものです。
いやいや無いでしょう、あり得ないでしょう、でもあるんじゃないこんな世界、ってちょっと思わせてくれてハラハラしてしまう殺し屋たちの世界。
そこに鈴木という私たちのような一般人が入り込んでしまうんです。
もうとにかく面白いから読んで!って家族に友達に勧めまくりました。笑
いつもながら爽快な伏線回収にも天晴れです!
Posted by ブクログ
ストーリーと、それに合わせた癖のあるキャラクターたちがバチっとハマっています。何度読み直しても、スリリングな展開にドキドキしてしまいます。説明は要らないので読んでみろ、と強気でオススメ出来る一冊です。
Posted by ブクログ
いや〜伏線回収がやっぱりすごい。毎度伊坂幸太郎には思わされる。そんな伊坂幸太郎が大好き。それしても蝉と岩西の犬猿の仲なのに最後はお互いを信頼している最高のパートナーみたいになるのが嬉しくもあったし悲しくもあった。面白かったし映画化されてるし映画も見てみようと思えた1冊でした。
Posted by ブクログ
20年ほど前(刊行当初)に買ってから何度も繰り返し読んでるはずなのに、毎回ちゃんと内容忘れてる笑
あとは、前読んだときにはスルーしてた新たな気付きがあったりするんだと思う。
とっても面白い!ってわけではないけど(いや、好きなんだけど)とにかく思い入れの強い作品。
ハードボイルドって
伊坂幸太郎さんのワールドをしっかり堪能できる作品です!登場するキャラ(特に殺し屋の面々)が、皆個性的・魅力的でクール。ハードボイルドってこういうこと!楽しめた方には「マリアビートル」もオススメです。
面白い
電子書籍で小説を読み漁ってますが、遅ればせながらこの本に出会い、はまりました。
続編のマリアビートルも読了。
現在、シリーズ3作目を堪能しています。
各登場人物の視点で構成される作風も良いです。
三人の視点が交互に語られ物語が進んでいくスピード感が最高。
比与子が孝次郎から住所を聞き出し、これから非合法な連中が槿の家に押し寄せてくる、という場面にハラハラした。
最後に寺原が死んだとなって、どうしてだろうと思ったら最初の若者が伏線だったとか、その正体もしっかり示唆されていたとかさすがと驚いた。
Posted by ブクログ
マリアビートルとAXを先に読んでしまったので、刊行順とは異なる順番になりました。一般的には刊行順に読むことがおすすめされていているようです。しまった。
出だしは登場人物と時間の前後を理解するのに時間がかかりましたが、後半は楽しく読むことができました。
ほかのシリーズと比べるとコミカルな要素は少なめで、人の死が沢山出てくる点は同様です。登場人物に鈴木がいなかったら、だいぶ恐ろしい作品になっていたのではないかと感じました。
Posted by ブクログ
4.2/5.0
少し現実離れした設定の楽しさ、会話のユニークさ、バラバラだった物語が交差していく展開、等々伊坂幸太郎小説の楽しさが詰まってる。
Posted by ブクログ
10年ぶりに再読
10年前はさらっと読み飛ばしてしまっていたのだろう
感想がだいぶ異なったものになった。
165p 兆候はあるんですよ、幻覚のしるしは。目の前の信号の点滅がちっとも止まらなかったり、(中略)この列車ずいぶん長いなぁ、なんて思ったら、まずい兆候ですよ。信号はたいがい見始めの契機で、列車は目覚めの合図だったりします
22p この信号いつまで点滅しているんだよ。
335p 回送電車は、まだ通過している。
冒頭が幻覚の見始めの契機で
最後が目覚めの合図だとすると
実は全て幻覚?
さすがにそんなことは…?
そんなあやふやな感覚を持たせて
非現実的な、まさに夢だったのではと思うような体験をした鈴木と読者を重ねさせたのだとしたらまさに天才的
もはや10年前の自分は何を読んでいたのだろうか。
Posted by ブクログ
蝉、鯨、押し屋、主人公のそれぞれの視点で物語が進んでいく。
スピード感よく、ハラハラドキドキをちょうどよく維持したまま物語が終わる。
各殺し屋の殺し・バトルシーンの描写が細やかで描写が想像しやすい。その点もハラハラ感に寄与しているのではないか。
Posted by ブクログ
復讐をはかる鈴木と、自殺屋の鯨と殺し屋の蝉、押し屋と個性あふれる登場人物による物語。
非常にのめり込みやすい作品。
映画もあるみたいなので見てみたいです。
Posted by ブクログ
シリーズ作品だということを知らずに読んでいたけれど、早い展開で進んでいくので面白かった。
あと3作で、この絡まった登場人物たちの秘密が明かされることを楽しみにしている。
特に鈴木。
Posted by ブクログ
<目次>
略
<内容>
鈴木、蝉、鯨、3人の視点から殺伐とした殺人の話が語られる。そしてそれが1つに収斂していく。それぞれの事情や考えなどが関連して終わりを告げる。明るい話ではないが、面白かった。
Posted by ブクログ
亡き妻の仇をうつべく非合法の会社に潜り込んだ鈴木、自殺専門の殺し屋鯨、血も涙もない殺しが得意な蝉
それぞれ「押し屋」と呼ばれる殺し屋を探し、出会う物語
ちょっとした伏線回収が面白かった
Posted by ブクログ
面白くて、途中から目が離せない展開になった。
殺し屋3人達と凡人鈴木さんのお話。 鯨は最期呆気ないと思ったけど、散々出てきた亡霊達とのやり取りの総括と思えば最期に何を見たのか、この終わり方しかなかったのだろうと思える。
好きなシーンは、パスタのシーン。 美味しそう。
Posted by ブクログ
3人の相容れなかった殺し屋(1人は?)が、1人の男を追っていく中で、徐々にそれぞれが結びついていき、衝突していく展開が疾走感溢れて面白い。
特に、どんなに力が強い相手でも心の弱味につけ込んで自殺に追い込んでしまう鯨と、いとも簡単にナイフで相手を切り裂いてしまう蝉との対決は、どんな展開でどちらに軍配が上がるのかとハラハラして読み進めて行った。
そして、ラストにかけては思いもよらぬ展開へと進んでいき、一気に読み終えてしまう程没入感に浸ってしまった。
それにしても、こんなに中身がギッシリ詰まった展開なのに、たった1日での出来事かと思うと、とても中身の濃い1日だったんだなと改めて思った。
殺し屋シリーズの始まり
正直2.3.4作目の方が好きだけど、、。
まさにハードボイルド、殺し屋シリーズ大好きです。
人がどんどん死んでいくし結構表現もグロめだけど、淡々と描かれていく。最後にきっちり助けてくれる押し屋流石です。蝉が1番好き、どの殺し屋も死ぬ時に悲壮感が無くてかっこいい。
Posted by ブクログ
えげつない読み応えだった。先の読めない展開⋯機知に富んだ会話⋯炸裂するスリル⋯伏線の妙⋯それら全てがたまらない。
殺し屋の業界が私たちの日常のすぐ隣にありそうな雰囲気で描かれていて、怖いと感じたけれど、逆に楽しくも感じられたのは、伊坂作品の独特な筆致の影響だと思う。
生きてるように生きなくちゃ。
強く心に刺さった。私もバイキングで「一対一の勝負」に挑んでみたくなった。
Posted by ブクログ
殺し屋小説。妻の為に復讐を考える主人公。
それを誰かに横取りされた。その正体を掴む為に尾行することになる。それは次々に起こる事件の入り口だった。
会話の妙、奮い立たせてくれる言葉が散りばめられていた。著者の代表作ですね。
Posted by ブクログ
何気なく手に取ったらものすごく面白く、殺し屋シリーズは全冊購入。(現在文庫化されているAXまで)
文字だけなのに、殺し屋同士の戦闘シーンには臨場感や迫力がありとても面白いです。
容赦なく人が死ぬところもまた良い。
好きな殺し屋:鯨
Posted by ブクログ
2年前に妻を轢き逃げされた中学校教師の鈴木は、犯人が違法薬物を売る悪徳会社「フロイライン」の社長・寺原の長男だと知ります。鈴木は、復讐のため「フロイライン」に入社し、機会を伺っていました。人寺原長男もやって来ますが鈴木と比与子の目の前で道路を横断しようとした彼は車に轢かれてしまいます。その光景は不自然であり、それは「押し屋」と呼ばれる、業界でも有名かつ正体不明な殺し屋の仕業でした。
押し屋の行方を追うようにフロイラインの社員に命令された鈴木は、押し屋を追っていきます。
一方、催眠のような特殊な力で相対した相手を自殺させることができる殺し屋の鯨(くじら)、ナイフ使いの殺し屋の青年・蝉(せみ)もそれぞれの事情から押し屋を追っていきます。
すごいスピード感のある小説です。
押し屋による事故、偶然の出会い、幻覚、多数の人間の錯綜する目論見など、物語は主人公、登場人物の制御不可能な感じで広がっていきます。善悪すらよくわかりません。作中に出てくるグラスホッパーはバッタを意味しています。主に 「大きな流れに押されて白にも黒にもなる小さな存在」 といった象徴でしょうか。
そんな中で主人公の鈴木だけが日常に戻ることができます。亡き妻との会話の中で、「生きているように生きる」という決意を固めます。しかし、そんな鈴木の思いも、最後の回送電車によって少し煙に巻かれたようになっていきます。
最後の最後まで、まるで彷徨っているような気分にさせる小説でした。
Posted by ブクログ
さて、伊坂二作目。
まったく事前情報なしで手に取る。『楽園の楽園』で感じたタイプとは異なるハードボイルドなストーリーだったのでその点は若干残念ではあったが、単純に面白く一気に読んだ。現実感があるかと問われると、どちらかと言えば寓話的なのかもしれない。どうだろう。
グラスホッパーは、スズメバチやら鯨やら蝉やらが出てくるのでそういうったものの一つかと思ったら、もっと一般的な話。バッタに見られる群衆相を殺し屋に見立てたというところのよう。
飛びバッタの物語。
キャラクター描写がうまく、生き生きとしている。そうか人ってこんなに個性豊かなんだな、と思う。キャラ立ちしているので、俳優だったらだれかな、と考える(既に映画化されているらしいのですが)。
語り部は三人いるが、主人公は鈴木という一人目の語り部。“鈴木”という苗字が、その"没個性”性を象徴しているのだと思うが、なぜか思考回路は一番謎。理解できない。そういう意味では彼も飛びバッタなのかもしれない。
伏線回収がうまく、あーそういえばそういう言及あったな、と張られたいくつかの伏線を後から確認すること数回。構成が上手。
特にスズメバチは、前に3回(他に見逃していなければ)伏線があったのに何も気づかなかった。執拗に囚われた男女に言及しているのはそういうことだったのか…。
一つ思うのは、やはり居場所かなー。中にGPSという言葉が出てくるので、執筆(出版)2004年当時も位置情報を知る方法はあったと思うのだけど。できなかったのかな。でもまあ、現実世界はともかく、「できない世界」と考えて読むのが正解なんだろうな。
ラストは主人公はなんとか生き延び平穏な生活に戻るが、何しろ話中人があっさりと亡くなるし、「実は…だった」があるので、物語が終わるまで油断ができなかった。最後のシーンが電車のホームだったこともあり、鈴木は最後押されるのでは、という疑いを払いきれず。
Posted by ブクログ
殺し屋シリーズの一作目。
元教師で復讐を企てていた鈴木、自殺屋の鯨、ナイフ使いの蝉。3人の目線が入れ替わり描写され、「押し屋」と呼ばれる殺し屋を巡ってそれぞれの運命が収束していく。登場人物のほとんどが殺し屋か犯罪グループの関係者というなかで、一般人の鈴木がどのような行動を取っていくのか、それによってどういう展開になるのかが楽しめた。
Posted by ブクログ
初伊坂作品。復讐の横取りという文言に惹かれて読破。だが思ったよりそこに物語性はなかった。3人が徐々に結び付いていく様は面白かったが、それまでかなという印象。
Posted by ブクログ
亡き妻の復讐を目論み裏稼業に潜入する鈴木と、鯨・蝉の二人の殺し屋。この三人の視点から物語が始まる。
テーマがテーマだけに終始そこそこバイオレンス。でも伊坂作品らしくどの登場人物も個性的かつ魅力的なキャラクター。それなのにあっちの人もこっちの人も次々と消えていく…それはもう軽快なテンポで。
読む前はハードボイルドだし入り込めるか不安だったけど、先の読めない展開にページをめくる手が止まらず。どうやら杞憂だったみたい。特にそれぞれの思惑が複雑に絡み合う後半は疾走感が半端なく、一気に読破。
Posted by ブクログ
ゴールデンスランバーがめちゃくちゃ楽しかったので。
個人的に拷問とかの描写が得意ではなく、あるYouTubeの本紹介では「殺し屋の話だが殺しのシーンはあっさりしている」と紹介されていたので安心しきって読み始めたが、想定より暴力シーンが多く感じてしまった。
前半は少し退屈に感じてしまったけど、中盤以降から先が気になって一気読みしてしまった。ゴールデンスランバーと同じく読みやすく、まさに映画を見ているようなエンタメ性の高さだった。
Posted by ブクログ
鈴木は妻をひき逃げで殺された。ひき逃げ犯は、犯罪組織のボスの息子で、警察も手が出ない。そこで、復讐のために組織に潜り込もうとするが、目の前でボスの息子は殺された。そして、なぜか犯人のを追う鈴木。 伊坂幸太郎さんの超有名小説。伊坂幸太郎さんの小説は、いつも何かに追いかけられているイメージがあるのでしょうが何故でしょうか?本作も、逃げる犯人、追う鈴木、さらに追う殺し屋という不思議なレースが始まります。
予想通り
これは複線なんだろうなと、思っていた出来事が見事に的中していて、ああ、やっぱりかよ。と思った。
ちょっと鼻高にもなれたが、ちょっと失望もする。
それはさておき。
ミステリーとしてはキャラクターの個性も立っていて、本当にこんな業界があるのだろうかと、興味深く読めました。