あらすじ
「復讐を横取りされた。嘘?」元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。
どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。
鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。
一方、自殺専門の殺し屋「鯨」、ナイフ使いの天才「蝉」も「押し屋」を追い始める。
それぞれの思惑のもとに──。
「鈴木」「鯨」「蝉」、三人の思いが交錯するとき、物語は唸りをあげて動き出す。
疾走感溢れる筆致で綴られた、分類不能の「殺し屋」小説!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
妻を殺された復讐に燃える鈴木が主軸となる作品。
三人の登場人物で視点がコロコロ変わるが最後には一つにまとまる感じも上手だった。
鯨と呼ばれる殺し屋と向かい合うと自殺死にたくなるって能力も、操るんじゃなくて罪悪感の増加による自殺での殺害ってのも一癖あって殺し屋の中で1番好きだった。
ちゃんと驚きも怖さもあって続きが楽しみ。
Posted by ブクログ
★★★★★ フルプライスで買いたい
妻の復讐のため反社会的組織に属した元教師の鈴木、ターゲットを自殺させることを生業とする『自殺屋』の鯨。零細殺し屋業を営む岩西の下、実行役として活躍する蝉。彼らの人生が、鈴木の復讐相手である寺原が第三者によって殺されたことで交わっていく。
伊坂作品は、一般市民の預かり知らぬところで治安が悪い世界が多いけど、そうした舞台設定ではなくて、中盤に入る少年漫画チックな戦闘描写の方が余程「この作品はフィクションです」と主張してくれる気がする。
以下、考えたことダラダラと
本作は鈴木、鯨、蝉の3人が主人公のオムニバス作品だが、私は蝉視点の話が一番好きだった。難しいことは考えず殺しをし、しじみの砂抜きに癒される、アンバランスでありながらも愛らしいキャラクター。雇用主の岩西に操られているような不満を持ちながらも、彼との関係は決して悪く見えない。蝉は偶然岩西の知らない、業界を揺るがせる寺原殺害犯人の手がかりを掴み、もう彼の支配下に収まらないと得意げになるが、最後になって、岩西はそんな蝉に期待をかけ、羽ばたいていくのを喜んでいたことを伝えられる。お互いがもっと早く腹を割って話していたら、彼らはこんな風にすれ違わなかったのではないかと切なかった。
ストーリー上の本筋は寺原殺害や社長のあれこれなのだが、主人公3人がそこに本格的に関わる訳ではないので、本筋にはモヤっと隠された部分が多い。
アサガオと鯨の対決は見たかったな。最強決定戦みたいなのはどのバトル漫画でも盛り上がるので。
鯨周辺の設定の掘り下げがびっくりするほどなされない。亡霊たちは復讐のためにいたのかしら、と推測はできるけれど、その辺も全くわからないまま…
鈴木はあれで許されていいのか?他よりは相対的に罪は軽いけど
鯨の思想・人は死を求めているは鈴木(というよりその妻)が否定するものの、そういう側面もあるよな、と思う。
バッタの群衆の例え、私では鯨の思想に染められて自殺を考えるのは業界に染まった人だけ(だから妻は引っ掛からなかった)みたいな話かと思っていたが、解説を読んで考えが広がった。また改めて読みたい。
Posted by ブクログ
伊坂幸太郎作品のなかで初めて読んだもの。
きっかけは、ネット上の まとめサイト で誰かが紹介していたから。本屋で目にとまって購入。
買ってよかった。
これをキッカケに、私は伊坂作品に傾倒していく。
『殺し屋シリーズ』となる作品群の出発点に位置するもの。あまりにもサクサクとヒトが殺されちゃうから、感覚が鈍ってきちゃう(笑)
くり返し何度も読んだというお気に入り。
魅力的な登場人物も、物語を盛り上げてくれる。なかでも私のお気に入りは『蝉』です♡
Posted by ブクログ
面白すぎて一気読み!
家事を放り出して読み耽ってしまった…。
殺し屋シリーズ、第一弾。『AX』が面白かったもんだから、原点に戻ってみた。
殺し屋モノなのに、ほっこりしたり、笑えたり…シリアスだけじゃないのがいい!
Posted by ブクログ
妻を殺された元中学校教師の鈴木。なぜか本人の前に出ると対象が自殺してしまうことから、自殺専門の殺し屋をやっている鯨。そして若手ながらも凄腕の殺し屋「蝉」の3人が主人公となるオムニバス形式の本作は極めて映像的な作品であるともいえる。
まずその設定が漫画的というか極めて映像的で、出てくる登場人物の中で真っ当な人間は一人目の主人公である「鈴木」しかいない。もともと中学校教師として真面目に生きていた彼は妻を殺された復讐を目的に、非合法な事業を生業としている会社フロイラインに入社する。このフロイラインという会社、非合法なことを生業にしているだけあって、周囲には殺人者がゴロゴロしているし、殺人以外にも未成年への薬物販売で稼いでいるようである。
本作はこのフロイラインの社長の息子であり、鈴木の復讐の対象である寺西の長男を殺した誰かを追う鈴木と、そこに二人の殺し屋が関わってくるという設定なのだが、二人の殺し屋の存在がいかにもフィクションという感じなのだ。
まず一人目の殺し屋である「鯨」はその名の通りかなりの大男で、人を殺す力がありそうな見た目にも関わらず、彼は自分では一切手を下さないといった殺し屋という設定になっている。彼は武器を使う代わりに、対象を自殺させるのだが、無理矢理に自殺を選ばせるというよりも、なぜか標的となった人物は鯨と向かい合うと自然と死を選んでしまうのだ。その死の選び方は飛び降りであったり首吊りであったりするのだが、いずれにせよ明らかな超能力といっていい能力を彼は持っている。
ほとんど無敵な能力を持っている存在にもかかわらず、鯨はどうやらこの仕事に対してすっかりやる気を失っており、あるいは積み重ねた罪や後悔が心の中に重くのしかかっているようで、かつて殺したターゲットが定期的に妄想や幻影として登場しては彼に話しかけてくる。
一方でもう一人の殺し屋である「蝉」はより正統派な殺し屋であり、ナイフを使った殺人を得意としている。極めて若いと思われる彼は、やや哲学的なことを考えながらも、簡単に殺人を重ねていくのだが、彼がどうやってその能力を身につけたのかといったことは一切触れられない。蝉は雇われている会社で殺し屋としての能力を身につけたらしいのだが、修行期間やその詳細については一切触れられておらず、若さにもかかわらず、凄腕の殺し屋として劇中でも次々と目の前の相手を排除していく。
さらに、寺西の長男を殺したと思われる殺し屋は、どうやら「押し屋」と呼ばれる存在らしく、交差点や電車のホームでターゲットを押すことで殺人を成り立たせているらしい。どうもこの世界では殺人者たちもそれぞれ得意な方法があってその一芸で飯を食っていくことが広く認知されているようなのだ。
この独立した物語を生きている3人の殺し屋は、劇中の冒頭部で起こる寺西の長男の殺人事件をきっかけに一つの大きな流れに吸い寄せられていくというのが本作の仕掛けになっている。
まず寺西の長男が所属しているフロイラインは業界でもかなりの大手らしく彼らを快く思わない存在もいるらしい。つまり寺西の長男は、そのわがままな生き方だけではなく、商売上の理由としても殺される理由があったということだ。ただし大物である以上、彼らに手を出すということは業界の形を変えてしまうことにも直結するために、鯨や蝉といった零細事業者は自分から手を下すことはない。
つまり物語の裏側にはこの殺し屋業界のおける覇権争いがあったということなのだが、作者はそのあたりの裏側にはサラッと触れるだけでそれぞれの目的に忠実に生きる3人が結果として邂逅し最終的にただ一人鈴木だけが生き残るという結末を迎える。
その目的を簡単に整理すると、以下のようになる。
・鈴木:妻の仇である寺西の長男を殺害すること。ただし物語冒頭で「押し屋」によってその願いが果たされた後は、周囲の流れに翻弄されながらも自分らしさを保とうとする。
・鯨:長年の殺人で疲れ切った心を解放するために殺し屋家業から手を引きたいと考え、彼の最後の事件となった人物すべてを清算しようとする。
・蝉:零細業者の中でいいように使われている自分の境遇から抜け出すために、大物を仕留めることを目指す。
エンターテインメントに徹している本作では、決してそのような説教くささを感じさせることはないが、実は主人公の3人はいずれも他人を殺すことで自分の目的を達成しようとしており、ある意味で彼らの運命は因果応報というか、彼らの目指したことの報いであるという解釈も可能ではないだろうか。
そう思わせる理由の一つは、全てが終わった後、日常生活に復帰しようとする鈴木を描く最後の描写で、どうやら彼が見ている世界というのは、少なくとも一部は幻覚であったということが示唆されるからだ。「果てしなく続くホームに入ってくる列車」という描写は、ちょうど劇中において幻覚を見ているクジラに対して、”延々と電車が続くようになったら幻覚だとはっきりわかる”と指摘されるシーンと対になっている。
またその電車のシーンではかつてフロイラインで鈴木の上司であった女性も何者かによって「押されて」殺されてしまったであろうことが示唆されている。つまり本作においてただ一人殺しの渦から生還することに成功した鈴木ですら常に日常の世界とは違うところに絡め取られてしまった可能性があるということだ。
ただしそういった気持ち悪さを感じさせるのは本当に最後の数ページだけであり、物語が進んでいく間はひたすら濁流に押し流されそうになりながらも、一方で飄々と生きている登場人物たちが醸し出す疾走感がたまらなく快感であるというのも間違いがない。著者の伊坂幸太郎はこの作品を書き上げた段階で、これまでで最も達成感があったと語ったようだが、なるほどその自己評価にふさわしいだけの極上のエンターテインメントに仕上がっていることは間違いがない。
Posted by ブクログ
『生きるとは、解釈の連続』
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おすすめ頂いて読んでみたのですが、『アヒルと鴨のコインロッカー』を読んだ時よりは、楽しむ余裕があったのかな、と思います。鈴木には幸せになってもらいたいなと思いました。
特に印象に残ったのが、「自分は操られている」と思っていた蝉が、中西との会話で彼が蝉の独り立ちを誇らしく思っていることを知ったところです。
「自分は操られている」と思っていれば人生はそう見えてしまうかもしれないけど、本当にそうかどうかは分からないなと思いました。
鈴木の奥さんの名言、「やるしかないじゃない」も、まさに「君の言う通り」。
弱気になりそうな時に思い出したいなと思いました。
おすすめありがとうございました!
ハードボイルドって
伊坂幸太郎さんのワールドをしっかり堪能できる作品です!登場するキャラ(特に殺し屋の面々)が、皆個性的・魅力的でクール。ハードボイルドってこういうこと!楽しめた方には「マリアビートル」もオススメです。
Posted by ブクログ
2022/6/1
面白かった
繋がっていくのが気になってどんどん読んでしまった
幸せそうな人は一人もいなかった
けど死なないで生きてるだけ強いというか…
いざとなれば死んでもいいよな、と思った
それでも生きてるし、非合法の職業だって必要としてる人がいるから成り立ってて、アリだと思った
人間は不思議
どんな殺し屋も人間らしくて、どこかに後悔とか情とか愛とかがあるんじゃないかなぁ、、
あさがおさんは謎めいていたけどかっこよかった
蝉と岩西は実は相棒みたいに慕う気持ちが芽生えてたのかな
鯨のパワー凄すぎ
鈴木は復讐できてたね
マリアビートルのが好きかも?
鯨の超能力が非現実的、皆の目的が不明瞭、というのはあるかも
2026/7/13
再読。なんか読んだことあるなと思ったけど、最後まで読んだことあるのか思い出せず。ここに来て、前にも読んで感想書いてた自分に気づいた。
鈴木も蝉も鯨もひよこも、みんな何かのために頑張っていた。
人のために、愛のために頑張っていた鈴木が1番とも思ったけど、結局みんな自分のために頑張ってるんだな。
蝉と岩西の関係性がよかった。みんな何故か知らない間に生まれて、置かれた場所で頑張っているだけ。悪いことをしている人にも、好みとか情みたいなものがあるし、何もしなくてもいいのに、使命を果たしたり、期待に応えたりしてなんとか生きようと頑張る心がある。
生命力はすごい。そして人間は普通の動物や虫よりは知恵が働いて色んなルールに縛られているけど、結局は動物や虫と同じで、周りの生き物を殺して生きているし、自分の命を守ることが生きる源になっている。
みんな死なないでほしいと思ったけど、あっけなく、それぞれが納得して死んでいった。特に岩西の死ぬ前の蝉とのやり取りはグッと来た。物語で本人の感情が読める人たちに対して死なないでほしいと思ったけど、もしかしたらそうでない寺原の息子や寺原も、何かそう思わせるものを持っているのかもしれない。
リアルな劇団とかの内容が面白い。
この現実の世の中にも劇団はいるのかな。
押し屋は組織に属さない一匹狼か。
不思議な人だった。
面白い
電子書籍で小説を読み漁ってますが、遅ればせながらこの本に出会い、はまりました。
続編のマリアビートルも読了。
現在、シリーズ3作目を堪能しています。
各登場人物の視点で構成される作風も良いです。
三人の視点が交互に語られ物語が進んでいくスピード感が最高。
比与子が孝次郎から住所を聞き出し、これから非合法な連中が槿の家に押し寄せてくる、という場面にハラハラした。
最後に寺原が死んだとなって、どうしてだろうと思ったら最初の若者が伏線だったとか、その正体もしっかり示唆されていたとかさすがと驚いた。
Posted by ブクログ
伊坂幸太郎さん初読み。ふむふむ、なるほどこういう感じなのか。
ハリウッドで映画化もされてるし、2作目以降評価もどんどん上がってるし、またいつか読んでみたいシリーズ。
Posted by ブクログ
構成が好き。2人の殺し屋と、妻の復讐を目論む一般人が段々と近付いていって、一つにまとまっていく様が、読む手を止めさせてくれなかった。
若干無理かなと思う場面もあったけど、そこは小説、全然オッケー。
伊坂幸太郎の小説って、結局面白くて納得がいくから好き。
Posted by ブクログ
主人公の鈴木よりも、読み終えたあと頭から離れなかったのは、自殺専門の殺し屋「鯨」だった。
鈴木は復讐という重い目的を抱えながらも、どこか肩の力が抜けた鈍感力があって、不思議と前へ進んでいく。一方の鯨は、事あるごとにドストエフスキーの『罪と罰』を読み返し、自分が死へ追いやった人々の幻影に苦しみ続ける。その姿を見ていると、昔観たウッディ・アレンの『マッチポイント』を思い出した。罪は必ずしも法では裁かれないこともある。けれども、自分自身の良心により執拗に裁きを受け続けることもある。
鯨には再生を望む気配すら感じられない。それなのに、なぜ『罪と罰』を読み続けるのか。救われたいのか、それとも救われないことを確認したいのか。その答えは最後までわからなかったけれど、だからこそ彼のことばかり考えてしまう。
Posted by ブクログ
朝顔一家の正体が明らかになるシーンワクワクした。強キャラ感がたまらないし、すごく頼もしかった。
三つの視点から描かれるので、一方の視点で明らかになった事実を別の視点では知らず読者のみ知ってるみたいな状態に自然になってた。
そのおかげでハラハラしたし、キャラの視点を通して読者に情報が与えられるので説明的になっていなくてスッと入ってきた。
鯨のラストシーンぞくぞくした。
伏線も自然に貼られていて回収されるシーンは気持ちよさがあった。
Posted by ブクログ
オーディブル視聴。
殺し屋シリーズが面白いと聞いて、シリーズ1作目と有名なこちらを聴いてみた。
伊坂幸太郎は大人気だけど、実はちょっと苦手なイメージがあった。でも、結果、めちゃくちゃ面白かった!
冒頭は、何のことやら?と話をつかむのに少し時間がかかったけど、わかってからは先が気になって気になって、止めることが出来なかったくらい。
なんだかんだで、救われる気持ちになって終わって良かった。
映画版も見てみたいな。視覚化されると、また印象は変わるかもしれないけど。
Posted by ブクログ
3人の視点で語られる多視点の一人称の物語。
読点の使い方が臨場感を生んでいる。
殺し屋を題材とした物語ということもあり、アクションシーンが多いが、読点の区切り方で、まるで自分が登場人物になって対峙しているような視点を体験できた。
交通事故のシーンでも、車の動きや被害者の動きが読点で細かく区切られることで、まるで自分がその場にいてスローモーションに見える感覚がするような不思議な体験ができた。
ストーリーももちろんだが、自分が信じられないようか絶体絶命の場面に直面した時の、スローモーションに見える感覚がいくつも体験できたのがとても面白かった。(そんな体験は絶対にしたくないが… したくないからこそ、本を読んでできるのは貴重だと思えた)
Posted by ブクログ
ずっと読んでみたかった本だったけれど、自分の中でのタイミングがなかなか合わず。
しかし、いざ読んでみると面白い。
3人の「殺し屋」。
殺し屋の「鯨」「蝉」が殺害をしていくシーンはなかなかのグロさというかリアルというか。少し苦手なタイプでしたが、先が気になり読む手が止められませんでした。
それぞれの登場人物の物語が交互になっていて読みやすかった。
「殺し屋」だから本来であれば最低な人間なのに、なぜかそれぞれのキャラクターに没入してしまう。不思議な感覚。
読み進めていき、なんとなく予想していた感じではあったけれど、ドキドキとハラハラが止まらず、とても面白かったです。
不思議な感覚といえば、
3人の殺し屋の中で、「鯨」の殺し方がとても不思議で非現実的で、でもなぜかリアルで怖い。
私の中で、なんだか変な感覚というか、特異な雰囲気というか、そんな空気感で読み終わりました。
Posted by ブクログ
一言で言うとエグかった。
人が殺される様をこれでもかと言うほど具体的に描写し、果たして自分が今読んでいる状況はどこまでが現実でどこまでが幻覚なのかはっきりしなくなってくる
鈴木が捕まってから3者が押し屋を巡って絡み合って行く展開はハラハラと言う次元を超えて怖かったし終わり方も思わず考察の記事を読み漁るほどミステリーな終わり方だった
1日で一気に読破してしまったが読後感はなんとも言えない恐怖感に支配されている
Posted by ブクログ
著者特有のテンポの速い展開とリズム感、時々入ってくるユーモア。でもしっかりと描写されている暴力。それが大丈夫なら最後まで読む手が止まらない一冊。
Posted by ブクログ
先にシリーズの3巻を読んでしまったため、1巻から改めて読み始め。
改めて面白い。
ストーリーは鈴木・鯨・蝉の3人の登場人物が代わる代わる語り手を務めている。
鈴木は奥さんを轢き殺した寺原に復讐するため、裏社会に潜り込むものの、目の前で寺原が車に轢かれてしまう。押し屋と言われる殺し屋による犯行、また、一家惨殺を得意とするナイフ遣いの「蝉」、自殺させる専門の「鯨」。
押し屋を追って3人が繰り広げる殺し合い、押し屋の意外な結末、目が離せない一冊でした。
次の巻も読まねば。
Posted by ブクログ
「777」が文庫化される前にと再読。
場面場面で、頭の中に流れる色が変わる小説。メインが変わるからそりゃ当たり前っちゃ当たり前なのかもしれないけど、真っ黒から、雲の中から差し込む一本の光のような色まで、様々あるんだから、面白いに決まってる。
孝次郎が、1番推しかな。殺し屋じゃないけど。
Posted by ブクログ
話の展開が早くて、読みやすかった。
視点が切り替わって、だんだん交差していくタイプで面白かった。
鯨が最後轢かれたのは、槿が助けてくれたのか、罪悪感(幻覚)からなのか、、前者かな。
Posted by ブクログ
復讐を目論む一般人も参戦?!
殺し屋三つ巴合戦の始まり始まり。
伊坂幸太郎さん殺し屋シリーズの1作目ということで。
エンタメハードボイルド小説です。
お若い伊坂さんを見た気がします。
ドキドキ・ハラハラで楽しかった!
早速、次の『マリアビートル』を読もうと思います。
Posted by ブクログ
3人の殺し屋を中心に描かれる物語。それぞれ殺しの方法や狙う相手も異なり、別々に進んでいた話が少しずつ交わっていくのが面白かった。テンポも良く、独特の世界観に引き込まれながら最後まで楽しめた。シリーズものということで、続きの作品も読んでみたいと思う。
Posted by ブクログ
待機中の書籍と思いきや
アリアドネの弾丸がイノセントゲリラの祝祭ぽく
心変わりして読み始めたところ……
なんだこれ!
おもしろいじゃない!!
ってことで
蝉と鯨と鈴木に首ったけ
で
完読しました。
いつものように,複数名からの視点が
最終的には全てが絡み合い。
情けは人のためならずがこの本の格言?
黒いバッタは日本の至る所にいるのだろう。
背後に気をつけて生活しなきゃ((笑
殺し屋シリーズの始まり
正直2.3.4作目の方が好きだけど、、。
まさにハードボイルド、殺し屋シリーズ大好きです。
人がどんどん死んでいくし結構表現もグロめだけど、淡々と描かれていく。最後にきっちり助けてくれる押し屋流石です。蝉が1番好き、どの殺し屋も死ぬ時に悲壮感が無くてかっこいい。
Posted by ブクログ
登場人物多数、視点が移り変わりながらストーリーが進んでいく物語で、疾走感が最高。お話がとても面白い。パラレルに話が進んでいって繋がっていく系が好きな人は絶対読んだ方がいい。
(手術直後で傷が痛くて眠れない中、一晩で読み切るくらい面白く、しんどい時間を助けてくれたこの本には個人的に思い入れがある笑)
Posted by ブクログ
殺し屋という稼業を物語にする。『マリアビートル』『AX アックス』につながる。
いささか 伊坂幸太郎の裏側の作品かな。
殺し屋であっても、奥さんにいつもたしなめられているような男が主人公。
鈴木のイメージが 堺雅人に つながってしょうがない。
15歳の時に父親をころしたクジラ。自殺屋と言われる殺し屋。自殺偽装殺人犯。
いつも耳鳴りをしている セミ。依頼された人を殺す殺し屋。ナイフ使いの天才である。
それに依頼する人々。
「復讐を横取りされた。嘘?」元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。
どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。
鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。
一方、「クジラ」、「セミ」も「押し屋」を追い始める。
それぞれの思惑のもとに──。
「鈴木」「クジラ」「セミ」の三人の思いが交錯する。
押屋といわれる おとこに ヤクザの息子が殺される。
まったく、現実味のない物語が、ますます現実味がなくなり、殺し屋のフィクションをつくりあげていく。殺し屋のエンターテインメント。人を殺すことも、娯楽でしかない。
アメリカの正義を振り翳し、イランに爆撃し、人を殺すのも、大統領の自己満足でしかない物語が、目の前で繰り広げながら、殺し屋小説を楽しんでいるという自己矛盾。それは、テレビの中の出来事と本の中の出来事が重なることで、本のリアリズムが増すという人間の醜さ。あぁ。
しじみ にこだわるところがなんともいえず たのしい。
そして 最後に言う「やるしかないじゃない。」君の言う通り。
一番の掟は、妻の言うことに 逆らってはいけない。
Posted by ブクログ
個性的な殺し屋たちの視点が交錯するように進んでいく物語。彼らの線が交わる中盤までがとにかく退屈。物語が収束し始めてくると、だんだん面白くなってはくる。散りばめられた伏線の拾い方は良かった、最後には「なるほど」と奥深さを感じられた。
Posted by ブクログ
▪️殺し屋シリーズ第1作目
現実離れした非常な世界だが、相変わらずのユーモアさを兼ね揃えていて面白い!
主人公である元教師の鈴木は、妻を轢き殺した復讐を果たすため、轢いた相手の率いる反社会組織に属する。復讐する機会を窺い、潜入していた矢先に復讐する相手を押し屋に横取りされる。
押し屋と呼ばれる殺し屋を巡って、自殺専門の鯨、ナイフ使いの蝉などの殺し屋が出てきて、押し屋をみんな追いかける中で、それぞれプロの殺し屋たちによるプライドをかけた戦いが交錯して、疾走感の溢れる描写が読んでいて、ハラハラドキドキしながら楽しめた!
鈴木、鯨、蝉の三視点で物語が進み、向かう方向は同じであっても、譲れないものがそれぞれにあって、どこで激突するのか読んでてドキドキが止まらない。個人的に蝉が好きだなぁ〜!
途中、少しだけ中弛みもあったため、欲を言えばもう少し疾走感が欲しかった。にしても最後まで読んだら、相変わらず満足のいく読後感。
やはり伊坂幸太郎はやめられない!!
予想通り
これは複線なんだろうなと、思っていた出来事が見事に的中していて、ああ、やっぱりかよ。と思った。
ちょっと鼻高にもなれたが、ちょっと失望もする。
それはさておき。
ミステリーとしてはキャラクターの個性も立っていて、本当にこんな業界があるのだろうかと、興味深く読めました。